永田の女と吉野町のおじ様 First

再会の朝

翌日。
俺と雪は、娘･珠理の見舞いの為に市大病院に向かった。
娘･珠理は、生まれながら心臓に病気を抱えている。
今日は、珠理の診察がありその間手持ち無沙汰になった俺は、病院の外で煙草を吸う事にした。
その時。反対側の道路に見覚えのある顔を見付けた。
「Σ❕」
俺は、信号が変わった瞬間に走り出し彼女の腕を掴んだ。
「…なんすか❔…」
「…昨日…サンクスで…」
俺がそう言うと、彼女は何かを思い出したかのような表情になった。
「…君にお礼がしたい…時間あるかな❔」
「…私…此れから皮膚科なんですけど…」
「…じゃぁ…皮膚科が終わったら…市大病院の前で…」
俺がそう言うと、彼女は頷いた。

後書きと言う名の言い訳(笑)
やっと再会です(笑)