永田の女と吉野町のおじ様 First

絡まれていたおっさん。

私の名前は櫻井理江。
渾名は『恭汰』。
結婚したわ良いけど、料理が全然出来ない『なんちゃって不良主婦』だったりする。

今日は、私の知り合いの役者長戸の兄さんに愚痴を聴いてもらう為に、伊勢佐木モールの上嶋珈琲でお茶をしていた。
「…要するに…恭汰が料理を上手く作れるようになれば良いんだろ❔…」

「…それが出来ないから相談してるんじゃん❕…親父の馬鹿」

口喧嘩をしながら、伊勢佐木モール内のサンクスで兄さんに煙草と飲み物を買ってもらう事になった。

私は、欲しい飲み物を頼み、立ち読みに没頭しようとしていた。
兄さんが、(何故か)お弁当棚の前に立ちお弁当を買おうとしていると、柄の悪い男性と揉めていた。

私は、立ち読みを止めて、兄さんの傍に駆け付けた。

「親父❕何やってるのよ❕」
「なんだぁ❔お前」
柄の悪い男性の一人が、私に絡んで来た。
「…おっさん邪魔…」
「んだと❔」
私は、小さく溜め息を吐き、手の甲を見せた。
「Σ❕コイツ」
「隣の男…目が垂れてる❕…コイツ等『極悪コンビ』だ❕」
私達の正体に気付いた男達は、弁当棚から、逃げ出した。

「…俺のイメージって…」
私の隣で、兄さんが呟いていた。

後書きと言う名の言い訳(笑)
やっと、もう一人の主人公登場(笑)