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夏休み2
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そう言えば、前に優貴ちゃんの友人に会ったな。あの人は、何か知ってるのだろうか?あの人は一体?
「リツキ?大丈夫か?」
「ありがとう!大丈夫だよ、楓、奏。ねぇ、凄い気になる事があるんだけど」
2人に一枚の手紙を渡した!そこに書いたのは、優貴ちゃんの友人と言っている人の事!記憶の事!詳しく書き留めたのを渡した。もし、2人が知っていれば良いのだけどあの人の言葉ずっと引っかかる。
「ねぇ、読んだけど普通に考えたりすると怖ーな!」
「だよな……」
「だけど、こっちでも出来る限り調べてみるな!」
「ありがとう!」
後ろで倒れた音がした。あまりにも急過ぎた。優貴ちゃんが倒れたのだ。
「おい!救急車呼んで!」
「え?!奏、ダメ!大丈夫だから。家に1回行こう。」
「は?!何言ってんだ?」
「馬鹿か?病院……え?!まさか、連れて行ったことねーのか?」
「いや、だって……」
「分かった!俺の家に来い。」
あっ、まただ。この夢、何度目だろう?あれ?貴方は?リツキ?
…………!
え?!何言ってるの?どうしてそうなるの?私は、リツキ貴方の事を……。
倒れるたび見るこの夢だけど、リツキじゃないそっくりな人が2人どうして?
「優貴ちゃん?しっかりして!」
その声に目が覚めた。皆がこっちを向いていた、夢の中のリツキとは微妙に違う人が涙でこっちを見てホッとしていた。
「良かった。優貴ちゃんが無事で……。」
「誰?……誰、嫌だ。怖い」
思わず、言ってしまった。でも、こうするしか今はないと思ってしまったのだ。そっと顔を見ると、顔を曇らせて涙しながらこっちを見ていた。ああ、やってしまった!
「そんな、優貴ちゃん……。」
「とりあえず、ゆっくりしてて落ち着いたら声掛けて!俺たちは下の階に居るから。」
「うん……。」
空気が重いまま、部屋をあとにした。リツキは、静かに階段を降りて出かけていった。
「ねえ?大丈夫なの?」
「多分?あの事件の話は忘れてたのにな!」
「確かに、だけど会うって言って良いよと言われたけど、なおは?」
「どうしたら良いのかな?だって、記憶が無いのよ?私は、やっと会えたのに……どうして!酷すぎよ?」
外もすっかり、暗くなっていた。流石に、1階に降りよう。お腹空いた。階段を降りた、当然3人が居た。リツキは居なかった。出掛けたのだろうか?それにしては、遅いな?
「優貴、大丈夫か?」
「え?ええ、ごめんなさい。なんか頭が痛かったの!でも、少し良くなったから大丈夫!お腹空いてしまったの、何か無いかな?」
「そしたらお昼のサンドウィッチがあるよ!」
「ありがとう!」
かごバッグを開けて、サンドウィッチを取り出して食べ始めた。やっぱり、この味好き。涙が出た、辛かった記憶があるのに嘘をついた。いつも、こんなに辛いのかな?リツキ、私はね貴方が本人なのか気になるの。だけど、何も答えてくれない。
「ねえ、私は誰と友達だったの?ねえ、私は誰と恋人だったの?ねえ、榊原リツキには兄弟居るの?」
思わず叫んでしまった。ちょうど、リツキがドアを開けた瞬間だった。あっ、言ってしまった。リツキの顔を見ることが出来なかった。
「優貴ちゃん……。」
「ごめんなさい。疲れたから寝る。サンドウィッチごちそうさま。」
階段を登ろうとした時、腕を掴まれた。後ろを振り返ると、リツキが
「やっと、こっち見た。ごめん!」
リツキの顔は、悲しい顔で笑って腕を強く掴んでこっちに寄せた。そして、抱きしめた。
「……。」
無言が続いた。しばらくすると、
「俺は、嘘はついてない。優貴ちゃんの事が好きだよ。」
その一言だけ言って、離した。
「おやすみなさい!」
「おやすみ。」
涙が溢れた。こんなにも、愛してくれてるのに心配してくれてるのに私は……。
「リツキ?大丈夫か?」
「ありがとう!大丈夫だよ、楓、奏。ねぇ、凄い気になる事があるんだけど」
2人に一枚の手紙を渡した!そこに書いたのは、優貴ちゃんの友人と言っている人の事!記憶の事!詳しく書き留めたのを渡した。もし、2人が知っていれば良いのだけどあの人の言葉ずっと引っかかる。
「ねぇ、読んだけど普通に考えたりすると怖ーな!」
「だよな……」
「だけど、こっちでも出来る限り調べてみるな!」
「ありがとう!」
後ろで倒れた音がした。あまりにも急過ぎた。優貴ちゃんが倒れたのだ。
「おい!救急車呼んで!」
「え?!奏、ダメ!大丈夫だから。家に1回行こう。」
「は?!何言ってんだ?」
「馬鹿か?病院……え?!まさか、連れて行ったことねーのか?」
「いや、だって……」
「分かった!俺の家に来い。」
あっ、まただ。この夢、何度目だろう?あれ?貴方は?リツキ?
…………!
え?!何言ってるの?どうしてそうなるの?私は、リツキ貴方の事を……。
倒れるたび見るこの夢だけど、リツキじゃないそっくりな人が2人どうして?
「優貴ちゃん?しっかりして!」
その声に目が覚めた。皆がこっちを向いていた、夢の中のリツキとは微妙に違う人が涙でこっちを見てホッとしていた。
「良かった。優貴ちゃんが無事で……。」
「誰?……誰、嫌だ。怖い」
思わず、言ってしまった。でも、こうするしか今はないと思ってしまったのだ。そっと顔を見ると、顔を曇らせて涙しながらこっちを見ていた。ああ、やってしまった!
「そんな、優貴ちゃん……。」
「とりあえず、ゆっくりしてて落ち着いたら声掛けて!俺たちは下の階に居るから。」
「うん……。」
空気が重いまま、部屋をあとにした。リツキは、静かに階段を降りて出かけていった。
「ねえ?大丈夫なの?」
「多分?あの事件の話は忘れてたのにな!」
「確かに、だけど会うって言って良いよと言われたけど、なおは?」
「どうしたら良いのかな?だって、記憶が無いのよ?私は、やっと会えたのに……どうして!酷すぎよ?」
外もすっかり、暗くなっていた。流石に、1階に降りよう。お腹空いた。階段を降りた、当然3人が居た。リツキは居なかった。出掛けたのだろうか?それにしては、遅いな?
「優貴、大丈夫か?」
「え?ええ、ごめんなさい。なんか頭が痛かったの!でも、少し良くなったから大丈夫!お腹空いてしまったの、何か無いかな?」
「そしたらお昼のサンドウィッチがあるよ!」
「ありがとう!」
かごバッグを開けて、サンドウィッチを取り出して食べ始めた。やっぱり、この味好き。涙が出た、辛かった記憶があるのに嘘をついた。いつも、こんなに辛いのかな?リツキ、私はね貴方が本人なのか気になるの。だけど、何も答えてくれない。
「ねえ、私は誰と友達だったの?ねえ、私は誰と恋人だったの?ねえ、榊原リツキには兄弟居るの?」
思わず叫んでしまった。ちょうど、リツキがドアを開けた瞬間だった。あっ、言ってしまった。リツキの顔を見ることが出来なかった。
「優貴ちゃん……。」
「ごめんなさい。疲れたから寝る。サンドウィッチごちそうさま。」
階段を登ろうとした時、腕を掴まれた。後ろを振り返ると、リツキが
「やっと、こっち見た。ごめん!」
リツキの顔は、悲しい顔で笑って腕を強く掴んでこっちに寄せた。そして、抱きしめた。
「……。」
無言が続いた。しばらくすると、
「俺は、嘘はついてない。優貴ちゃんの事が好きだよ。」
その一言だけ言って、離した。
「おやすみなさい!」
「おやすみ。」
涙が溢れた。こんなにも、愛してくれてるのに心配してくれてるのに私は……。
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