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44話 朝食
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大きなベッドが二つ並ぶ部屋の、片方のベッドで僕は目を覚ました。
二つ並ぶと言っても、くっつけてあるので実質一つなんだけどね。
メーカについては今日のところは送還しておいて、ベッドをどうしようか考えようということになっていた。
窓からのぞく空は、ようやく白んできたといったところだろうか。
日の出までは少しまだ時間はありそうだけれど、ゆるゆる動き出そうかな。
今日は体に絡まれていないということもあって、僕は足元からベッドを脱出した。
部屋の中は薄暗いけれど、昨日閉め忘れたカーテンの隙間からの明かりで充分転ぶようなこともなく移動できる。
僕は小さなキッチンに向かうと薬缶を火に掛け、素材箱からコーヒーを取り出して手製のミルでゴリゴリと豆を挽く。
豆を挽く音がうるさいかな、と思うけれど、それで目を覚ましたのはスワリナくらいで、ラザロとバーニィはまだまだ夢の中だった。
起き出してきたスワリナのおっぱいを軽くもみ、抱きつかれたままコーヒーを淹れる。
キッチン近くの小さなテーブルセットに座り、スワリナと一緒にコーヒーを愉しむ。
起きたからまぁいいか、とメーカを召喚し、メーカにもコーヒーを渡した。
器用にコーヒーを飲み始めたメーカにおはよう、と告げ、新聞を取り出した。
昨日僕らが少なくても一回、バレム族を掃討したことで、ゴードンズ・ポウの情勢に何か変化が起きてないかと思ったのだけれど、今のところは特に記載が無いようだった。反対に、何度もゴードン一族が狩られているだろうというのは想定しているのだけれど。
「僕らが昨日バレム族を掃討したけど、特に変化は無いようだったね。」
「そうですか。我が一族の方が優勢になればいいのですが。」
「主も言ってたさね、バレムを掃討する方が少数かもしれないって。しょうがないさね。」
「むむ…。」
小さな声で話しつつ、読みかけの新聞をアイテムボックスにしまい込んだ。
朝食の準備をすればいいのかもしれないけれど、バーニィにもう少し普通に調理を覚えてほしいところがあるから、スワリナやラザロ監修の下に作ってもらおうと思っているのだ。さすがに爆発したりはしないだろうから、そこまで心配はしてないのだけれど。
大きな声で二人を起こさないように、静かに三人で話す。
特にメーカは仲間に加わったばかりでよくわからないだろうし、のんびりとやりたいようにやってるということを伝える。
「では、特に目的のようなことは無いわけですか。」
「この世界を知ろう、楽しもうとは思っているよ。せっかく普通に生きるよりも長い時間をもらったわけだからね。じっくりと楽しみたいよ。」
「ゆっくりでいいさね。あたいも本来ならゴブリンとして寿命は短いはずさね。でも主と契約したから主が辞めるまで一緒にいることが出来るさね。」
「…そうか、私も一緒に居れるわけだ。明確な仕事がないのは少々気が抜ける気もするけれど、それもまたいいかもしれない。」
「そうそう、のんびりやろう。」
飲み終わったカップを洗うべく、僕がカップを手にゆっくりと立ち上がると、メーカも手持ち無沙汰だったのか音も立てずに立ち上がり、僕の隣にやってきた。
基本的な作業は出来るんだろうなと思いながらも、ここで洗ってここに置いておく、と教える。メーカは大きな体を器用に縮めながら、ささっと真似してやってみせた。
「そうそう。それでいい。」
メーカは少し嬉しそうにして、椅子に戻って座り直した。
すっかり日が昇り、部屋の中も明るくなってきたところでもそもそと二人が起き始めた。
一応、アラームの設定も可能になっているんだけど、僕はどうせ起きちゃうからと使ってない。二人が同時に起きたということはアラームを掛けていたのかもしれないね。特にバーニィは放っておくといつまでも寝ているし。
「もーにんっ、ココットっ!」
「おはよう。」
「あー、コーヒーの匂い…。」
「あ、淹れようか?その代わり二人で朝食お願いね。特にバーニィメインで。」
「了解よ。教えればいいのね?」
「そうそう。」
ぎくり、という擬音が似合いそうな感じで固まったバーニィをラザロが引っ立ててキッチンにやってくる。
そんなに嫌なものかなぁ。バーニィ自分で料理したいって言ってたような気がするんだけど。
「ほら、エプロンして。簡単なのにしましょ。」
「わかったっ。」
キッチンのコンロは魔道具だそうで、普通にガスコンロみたいなイメージで使える。
フライパンを熱し、ウサギ肉のハムを焼く。レタスをちぎり、ゲルトさんからもらった野菜の中からトマトを出して切り分け、卵をスクランブルエッグにする。
油をちゃんと引いたり、加熱しすぎて焦げ付かないように、と火加減をラザロが教えている。
IHのコンロみたいなものだと火加減が見てわからないけれど、ガス火のような感じだからラザロも火加減を誤ることもない感じだね。
これくらい、とか大雑把な教え方だけど、強火にするとどうとか、弱火だとどうとか細かいことも話してくれている。
スクランブルエッグも卵の混ぜ方なんかも細かく教えてるのはさすがとしか言えない。
普段作ってるよりも調味料の類は少なかったりするんだろうけど、朝食メニュー的に別にそんなに多くはいらないしね。
ただ、バターや生クリームはないから卵と塩コショウだけだし、酢も無いからマヨネーズやドレッシングも作りにくい。
そのあたりはちょっと面倒とか言っていたような気もするけれど、Tier2の生産用の食材が得られるようになればまた変わってくるのかもしれないしね。
実は昨日のゴードンズ・ポウでのドロップ品の中にも布だけじゃなく食材関連のものは混ざっていたりする。まぁ、調味料の類は無かったんだけど…。
「そういえばメーカ、ポウでは酢とか使ってなかった?」
「あります。作ってますよ。」
「あー…。」
これはもう一度行って取引しなきゃならないパターンだ。もしくは作り方を聞いてレシピに追加するか。
って、確か、メーカのゴードンズ・ポウに居たときの名前は…。
「ちなみにメーカは作り方は知ってたりする?」
「当然知ってますよ。酒と酢は醸造担当でしたからね。」
「教えてくれる?」
「勿論です。」
ついでにお酒のレシピも得られるとなれば、これはラッキーかもしれない。
料理のスキルにはお酒のレシピがまだなかったからね。
ふと、気になってオークションで検索してみると、酒に関するものは登録されていない。
酒場に行けば飲めるわけだしそこまで需要が無いのか、それともレシピが一切ないのかは正直わからないね。
「ラザロ、酒ってボトルとかで街で買えたっけ?」
「うん?最低でも金貨を払う必要はあるけど買えるわよ。」
「メーカが酒のレシピを知ってるみたいなんだけど、作ったら売れるかなって思って。」
「レシピを売る?それとも実物?」
「実物は密造酒みたいなイメージになっちゃいそうだけど、少量流すのも面白いかもね。」
「レシピ作成は付与術の管轄だったかしらね。でもレシピを売っちゃったらそれはそれでつまらないわね。」
うーん、と唸っていると、その間にバーニィが盛り付けた朝ごはんのお皿をメーカが並べてくれて、みんなが小さいテーブルにぎりぎり乗っているお皿を囲む。
「まずはどんなものか飲んでみたいさね。」
「お?スワリナお酒イケる口なの?」
「たまに宿六が拾ってきたのを飲んでたさね。」
「へええ。」
「朝ごはん食べよっ?」
「そうだね、まずは食べちゃおう。」
食前の祈りを捧げるラザロたちにタイミングを合わせつつ、僕はいただきますと呟いてスクランブルエッグに手を伸ばした。
二つ並ぶと言っても、くっつけてあるので実質一つなんだけどね。
メーカについては今日のところは送還しておいて、ベッドをどうしようか考えようということになっていた。
窓からのぞく空は、ようやく白んできたといったところだろうか。
日の出までは少しまだ時間はありそうだけれど、ゆるゆる動き出そうかな。
今日は体に絡まれていないということもあって、僕は足元からベッドを脱出した。
部屋の中は薄暗いけれど、昨日閉め忘れたカーテンの隙間からの明かりで充分転ぶようなこともなく移動できる。
僕は小さなキッチンに向かうと薬缶を火に掛け、素材箱からコーヒーを取り出して手製のミルでゴリゴリと豆を挽く。
豆を挽く音がうるさいかな、と思うけれど、それで目を覚ましたのはスワリナくらいで、ラザロとバーニィはまだまだ夢の中だった。
起き出してきたスワリナのおっぱいを軽くもみ、抱きつかれたままコーヒーを淹れる。
キッチン近くの小さなテーブルセットに座り、スワリナと一緒にコーヒーを愉しむ。
起きたからまぁいいか、とメーカを召喚し、メーカにもコーヒーを渡した。
器用にコーヒーを飲み始めたメーカにおはよう、と告げ、新聞を取り出した。
昨日僕らが少なくても一回、バレム族を掃討したことで、ゴードンズ・ポウの情勢に何か変化が起きてないかと思ったのだけれど、今のところは特に記載が無いようだった。反対に、何度もゴードン一族が狩られているだろうというのは想定しているのだけれど。
「僕らが昨日バレム族を掃討したけど、特に変化は無いようだったね。」
「そうですか。我が一族の方が優勢になればいいのですが。」
「主も言ってたさね、バレムを掃討する方が少数かもしれないって。しょうがないさね。」
「むむ…。」
小さな声で話しつつ、読みかけの新聞をアイテムボックスにしまい込んだ。
朝食の準備をすればいいのかもしれないけれど、バーニィにもう少し普通に調理を覚えてほしいところがあるから、スワリナやラザロ監修の下に作ってもらおうと思っているのだ。さすがに爆発したりはしないだろうから、そこまで心配はしてないのだけれど。
大きな声で二人を起こさないように、静かに三人で話す。
特にメーカは仲間に加わったばかりでよくわからないだろうし、のんびりとやりたいようにやってるということを伝える。
「では、特に目的のようなことは無いわけですか。」
「この世界を知ろう、楽しもうとは思っているよ。せっかく普通に生きるよりも長い時間をもらったわけだからね。じっくりと楽しみたいよ。」
「ゆっくりでいいさね。あたいも本来ならゴブリンとして寿命は短いはずさね。でも主と契約したから主が辞めるまで一緒にいることが出来るさね。」
「…そうか、私も一緒に居れるわけだ。明確な仕事がないのは少々気が抜ける気もするけれど、それもまたいいかもしれない。」
「そうそう、のんびりやろう。」
飲み終わったカップを洗うべく、僕がカップを手にゆっくりと立ち上がると、メーカも手持ち無沙汰だったのか音も立てずに立ち上がり、僕の隣にやってきた。
基本的な作業は出来るんだろうなと思いながらも、ここで洗ってここに置いておく、と教える。メーカは大きな体を器用に縮めながら、ささっと真似してやってみせた。
「そうそう。それでいい。」
メーカは少し嬉しそうにして、椅子に戻って座り直した。
すっかり日が昇り、部屋の中も明るくなってきたところでもそもそと二人が起き始めた。
一応、アラームの設定も可能になっているんだけど、僕はどうせ起きちゃうからと使ってない。二人が同時に起きたということはアラームを掛けていたのかもしれないね。特にバーニィは放っておくといつまでも寝ているし。
「もーにんっ、ココットっ!」
「おはよう。」
「あー、コーヒーの匂い…。」
「あ、淹れようか?その代わり二人で朝食お願いね。特にバーニィメインで。」
「了解よ。教えればいいのね?」
「そうそう。」
ぎくり、という擬音が似合いそうな感じで固まったバーニィをラザロが引っ立ててキッチンにやってくる。
そんなに嫌なものかなぁ。バーニィ自分で料理したいって言ってたような気がするんだけど。
「ほら、エプロンして。簡単なのにしましょ。」
「わかったっ。」
キッチンのコンロは魔道具だそうで、普通にガスコンロみたいなイメージで使える。
フライパンを熱し、ウサギ肉のハムを焼く。レタスをちぎり、ゲルトさんからもらった野菜の中からトマトを出して切り分け、卵をスクランブルエッグにする。
油をちゃんと引いたり、加熱しすぎて焦げ付かないように、と火加減をラザロが教えている。
IHのコンロみたいなものだと火加減が見てわからないけれど、ガス火のような感じだからラザロも火加減を誤ることもない感じだね。
これくらい、とか大雑把な教え方だけど、強火にするとどうとか、弱火だとどうとか細かいことも話してくれている。
スクランブルエッグも卵の混ぜ方なんかも細かく教えてるのはさすがとしか言えない。
普段作ってるよりも調味料の類は少なかったりするんだろうけど、朝食メニュー的に別にそんなに多くはいらないしね。
ただ、バターや生クリームはないから卵と塩コショウだけだし、酢も無いからマヨネーズやドレッシングも作りにくい。
そのあたりはちょっと面倒とか言っていたような気もするけれど、Tier2の生産用の食材が得られるようになればまた変わってくるのかもしれないしね。
実は昨日のゴードンズ・ポウでのドロップ品の中にも布だけじゃなく食材関連のものは混ざっていたりする。まぁ、調味料の類は無かったんだけど…。
「そういえばメーカ、ポウでは酢とか使ってなかった?」
「あります。作ってますよ。」
「あー…。」
これはもう一度行って取引しなきゃならないパターンだ。もしくは作り方を聞いてレシピに追加するか。
って、確か、メーカのゴードンズ・ポウに居たときの名前は…。
「ちなみにメーカは作り方は知ってたりする?」
「当然知ってますよ。酒と酢は醸造担当でしたからね。」
「教えてくれる?」
「勿論です。」
ついでにお酒のレシピも得られるとなれば、これはラッキーかもしれない。
料理のスキルにはお酒のレシピがまだなかったからね。
ふと、気になってオークションで検索してみると、酒に関するものは登録されていない。
酒場に行けば飲めるわけだしそこまで需要が無いのか、それともレシピが一切ないのかは正直わからないね。
「ラザロ、酒ってボトルとかで街で買えたっけ?」
「うん?最低でも金貨を払う必要はあるけど買えるわよ。」
「メーカが酒のレシピを知ってるみたいなんだけど、作ったら売れるかなって思って。」
「レシピを売る?それとも実物?」
「実物は密造酒みたいなイメージになっちゃいそうだけど、少量流すのも面白いかもね。」
「レシピ作成は付与術の管轄だったかしらね。でもレシピを売っちゃったらそれはそれでつまらないわね。」
うーん、と唸っていると、その間にバーニィが盛り付けた朝ごはんのお皿をメーカが並べてくれて、みんなが小さいテーブルにぎりぎり乗っているお皿を囲む。
「まずはどんなものか飲んでみたいさね。」
「お?スワリナお酒イケる口なの?」
「たまに宿六が拾ってきたのを飲んでたさね。」
「へええ。」
「朝ごはん食べよっ?」
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