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絶望の先にあるのは
絶望の先にあるのは
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「どこが朗報なんだ。ちっとも嬉しくない」
「まぁ、最後まで聞け」
「真沙哉は心春と円花を認知していない。というか認知するつもりは一切ないらしい。夕貴が俺に内緒で勝手に産んだだけだ。俺は関係ない。施設に預けるなり、里親に預けるなり、あとは煮るなり焼くなり好きにしていい。俺は子どもは嫌いだ。はっきりそう国選弁護人に伝えたそうだ。ふたりも子どもを作っておいてなんて身勝手な男なんだ。呆れてものが言えない」
「心春はどうなるんだ?」
「和真が心春と円花の未成年者後見人になり、四季と一緒にふたりを育てればいいんだよ」
コオお兄ちゃんに然り気無くお腹を撫でられた。
「言い間違えた。いずれ授かる新しい命と一緒に育てればいいんだ、だった。四季の赤ん坊早く見たいな。ママに似てすごく可愛い女の子なんだろうな。心春みたいに人見知りせず、誰からも可愛がられる女の子に育ってほしいな」
「コオお兄ちゃんたら、もう気が早いよ」
恥ずかしくて彼の顔をまともにみることが出来なくて。下を向いた。
寝ているふたりを起こさないように布団から抜け出そうとしたけど、ふたりの腕が体にしがみついていて身動きがまったく取れなかった。
和真さん、眠ってる……よね?
こはるちゃん中心の生活になり、彼の寝顔をこうしてまじまじと見るのは久し振りだった。
心臓がドキドキしてる。
寝ている彼に大人の色気を感じて、胸がときめいた。
「そんなに見つめられたらキス、したくなるだろう」
困ったような彼の声が聞こえてきて。どきっとして顔を上げると、スイと頤を掬われ、チュッと軽く唇に口付けをされた。
「まぁ、最後まで聞け」
「真沙哉は心春と円花を認知していない。というか認知するつもりは一切ないらしい。夕貴が俺に内緒で勝手に産んだだけだ。俺は関係ない。施設に預けるなり、里親に預けるなり、あとは煮るなり焼くなり好きにしていい。俺は子どもは嫌いだ。はっきりそう国選弁護人に伝えたそうだ。ふたりも子どもを作っておいてなんて身勝手な男なんだ。呆れてものが言えない」
「心春はどうなるんだ?」
「和真が心春と円花の未成年者後見人になり、四季と一緒にふたりを育てればいいんだよ」
コオお兄ちゃんに然り気無くお腹を撫でられた。
「言い間違えた。いずれ授かる新しい命と一緒に育てればいいんだ、だった。四季の赤ん坊早く見たいな。ママに似てすごく可愛い女の子なんだろうな。心春みたいに人見知りせず、誰からも可愛がられる女の子に育ってほしいな」
「コオお兄ちゃんたら、もう気が早いよ」
恥ずかしくて彼の顔をまともにみることが出来なくて。下を向いた。
寝ているふたりを起こさないように布団から抜け出そうとしたけど、ふたりの腕が体にしがみついていて身動きがまったく取れなかった。
和真さん、眠ってる……よね?
こはるちゃん中心の生活になり、彼の寝顔をこうしてまじまじと見るのは久し振りだった。
心臓がドキドキしてる。
寝ている彼に大人の色気を感じて、胸がときめいた。
「そんなに見つめられたらキス、したくなるだろう」
困ったような彼の声が聞こえてきて。どきっとして顔を上げると、スイと頤を掬われ、チュッと軽く唇に口付けをされた。
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