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恩返し
恩返し
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結お姉さんはK市内にある菱沼組という、指定暴力団に匿われることになった。先代組長とお爺ちゃんが旧知の仲みたいで、二つ返事で引き受けてくれたみたいで、結お姉さんはすぐに引っ越した。命の危機がすぐそこまで迫っている。結お姉さんとあーちゃんを守るため、櫂さんは苦渋の決断を下した。
腕っぷしがたつ、見た目があまり怖くない若い構成員が交代で、カフェを手伝いながら櫂さんの護衛をすることになった。
はじめての家族旅行から帰ってきて数日後。ようやく黒田さんと会うことが出来た。
「てっきり新婚旅行に行ったと思ってたの。良かったわね修学旅行に行けて」
「はい。これ、お土産です」
紙袋をテーブルの上に置いた。
「餞別も渡していないのに。貰えないわ」
「そんな、たいしたものじゃないので、受け取ってください」
「そう。じゃあ、遠慮なくもらうわね」
黒田さんが紙袋のなかをちらっと覗いた。
「もしかしてこれ会津絵ろうそく?わぁ~~嬉しい。ありがとう四季くん、朝宮さん」
ニコニコと笑顔を浮かべていた黒田さん。
彼の表情を見てなにかを察したのか、急に黙り込んだ。
腕っぷしがたつ、見た目があまり怖くない若い構成員が交代で、カフェを手伝いながら櫂さんの護衛をすることになった。
はじめての家族旅行から帰ってきて数日後。ようやく黒田さんと会うことが出来た。
「てっきり新婚旅行に行ったと思ってたの。良かったわね修学旅行に行けて」
「はい。これ、お土産です」
紙袋をテーブルの上に置いた。
「餞別も渡していないのに。貰えないわ」
「そんな、たいしたものじゃないので、受け取ってください」
「そう。じゃあ、遠慮なくもらうわね」
黒田さんが紙袋のなかをちらっと覗いた。
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