271 / 662
複雑に絡み合う想い
複雑に絡み合う想い
しおりを挟む
「あ、そうだ」
彼が何かを思い出した。
「橋本さん、塩酸を所持しているかも知れない」
「塩酸って?」
「硫酸同様非常に危険な薬品だ。触れると皮膚が溶ける。男性ももしかしたら顔に塩酸をかけられた可能性があるって、副島のお父さんが後輩の新聞記者から聞き出した。それと……あ、やばい」
「和真さんどうしたの?」
「いや何でもない」
何をそんなに慌てているのか声が上擦っていた。
「具合でも悪いの?」
「いやこの通り元気だよ。もっと元気なのは」
下腹部が腰にピタリと密着してきた。硬くておっきくて長いモノがすりすりと触れてきた。
「キスだけでこんなになるとは……困ったものだね。今夜は我慢するって決めたのにね」
困ったように苦笑いを浮かべた。
「もしかしてそろそろ上がる時間かも。ごめんな四季。副島との電話が長引いてしまって。本当はもっとゆっくり湯船に浸かって、他愛もない話しをしようと思っていたんだけど」
「ううん大丈夫」
首を横に振った。
「ま、続きは部屋でも出来るし」
「え?」
和真さんの言葉にどきっとした。
さっき今夜は我慢するって確か。僕の聞き間違いかな?
「ゆでたこになる前に上がろう。肩に掴まって」
「あ、う、うん」
言われた通り腰を捻り両手を肩に回すと、ふわりと腰が浮いた。
「かずましゃん」
指先で女の子の割れ目の縁をなぞられ思わず変な声が出てしまった。
「なにもしていないのにもうヌルヌルしてるね」
情欲を孕んだ掠れた声で囁かれ、身体がピクッと小さく跳ねた。
「和真さん、だめ」
「なんで?」
「だって時間が……っぁ……ン……」
先端の丸い部分が割れ目に触れてきて。思わず鼻にかかったような声を漏らした。
彼が何かを思い出した。
「橋本さん、塩酸を所持しているかも知れない」
「塩酸って?」
「硫酸同様非常に危険な薬品だ。触れると皮膚が溶ける。男性ももしかしたら顔に塩酸をかけられた可能性があるって、副島のお父さんが後輩の新聞記者から聞き出した。それと……あ、やばい」
「和真さんどうしたの?」
「いや何でもない」
何をそんなに慌てているのか声が上擦っていた。
「具合でも悪いの?」
「いやこの通り元気だよ。もっと元気なのは」
下腹部が腰にピタリと密着してきた。硬くておっきくて長いモノがすりすりと触れてきた。
「キスだけでこんなになるとは……困ったものだね。今夜は我慢するって決めたのにね」
困ったように苦笑いを浮かべた。
「もしかしてそろそろ上がる時間かも。ごめんな四季。副島との電話が長引いてしまって。本当はもっとゆっくり湯船に浸かって、他愛もない話しをしようと思っていたんだけど」
「ううん大丈夫」
首を横に振った。
「ま、続きは部屋でも出来るし」
「え?」
和真さんの言葉にどきっとした。
さっき今夜は我慢するって確か。僕の聞き間違いかな?
「ゆでたこになる前に上がろう。肩に掴まって」
「あ、う、うん」
言われた通り腰を捻り両手を肩に回すと、ふわりと腰が浮いた。
「かずましゃん」
指先で女の子の割れ目の縁をなぞられ思わず変な声が出てしまった。
「なにもしていないのにもうヌルヌルしてるね」
情欲を孕んだ掠れた声で囁かれ、身体がピクッと小さく跳ねた。
「和真さん、だめ」
「なんで?」
「だって時間が……っぁ……ン……」
先端の丸い部分が割れ目に触れてきて。思わず鼻にかかったような声を漏らした。
11
お気に入りに追加
307
あなたにおすすめの小説
罪人の僕にはあなたの愛を受ける資格なんてありません。
にゃーつ
BL
真っ白な病室。
まるで絵画のように美しい君はこんな色のない世界に身を置いて、何年も孤独に生きてきたんだね。
4月から研修医として国内でも有数の大病院である国本総合病院に配属された柏木諒は担当となった患者のもとへと足を運ぶ。
国の要人や著名人も多く通院するこの病院には特別室と呼ばれる部屋がいくつかあり、特別なキーカードを持っていないとそのフロアには入ることすらできない。そんな特別室の一室に入院しているのが諒の担当することになった国本奏多だった。
看護師にでも誰にでも笑顔で穏やかで優しい。そんな奏多はスタッフからの評判もよく、諒は楽な患者でラッキーだと初めは思う。担当医師から彼には気を遣ってあげてほしいと言われていたが、この青年のどこに気を遣う要素があるのかと疑問しかない。
だが、接していくうちに違和感が生まれだんだんと大きくなる。彼が異常なのだと知るのに長い時間はかからなかった。
研修医×病弱な大病院の息子
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
金の野獣と薔薇の番
むー
BL
結季には記憶と共に失った大切な約束があった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
止むを得ない事情で全寮制の学園の高等部に編入した結季。
彼は事故により7歳より以前の記憶がない。
高校進学時の検査でオメガ因子が見つかるまでベータとして養父母に育てられた。
オメガと判明したがフェロモンが出ることも発情期が来ることはなかった。
ある日、編入先の学園で金髪金眼の皇貴と出逢う。
彼の纒う薔薇の香りに発情し、結季の中のオメガが開花する。
その薔薇の香りのフェロモンを纏う皇貴は、全ての性を魅了し学園の頂点に立つアルファだ。
来るもの拒まずで性に奔放だが、番は持つつもりはないと公言していた。
皇貴との出会いが、少しずつ結季のオメガとしての運命が動き出す……?
4/20 本編開始。
『至高のオメガとガラスの靴』と同じ世界の話です。
(『至高の〜』完結から4ヶ月後の設定です。)
※シリーズものになっていますが、どの物語から読んでも大丈夫です。
【至高のオメガとガラスの靴】
↓
【金の野獣と薔薇の番】←今ココ
↓
【魔法使いと眠れるオメガ】
グッバイ運命
星羽なま
BL
表紙イラストは【ぬか。】様に制作いただきました。
《あらすじ》
〜決意の弱さは幸か不幸か〜
社会人七年目の渚琉志(なぎさりゅうじ)には、同い年の相沢悠透(あいざわゆうと)という恋人がいる。
二人は大学で琉志が発情してしまったことをきっかけに距離を深めて行った。琉志はその出会いに"運命の人"だと感じ、二人が恋に落ちるには時間など必要なかった。
付き合って八年経つ二人は、お互いに不安なことも増えて行った。それは、お互いがオメガだったからである。
苦労することを分かっていて付き合ったはずなのに、社会に出ると現実を知っていく日々だった。
歳を重ねるにつれ、将来への心配ばかりが募る。二人はやがて、すれ違いばかりになり、関係は悪い方向へ向かっていった。
そんな中、琉志の"運命の番"が現れる。二人にとっては最悪の事態。それでも愛する気持ちは同じかと思ったが…
"運命の人"と"運命の番"。
お互いが幸せになるために、二人が選択した運命は──
《登場人物》
◯渚琉志(なぎさりゅうじ)…社会人七年目の28歳。10月16日生まれ。身長176cm。
自分がオメガであることで、他人に迷惑をかけないように生きてきた。
◯相沢悠透(あいざわゆうと)…同じく社会人七年目の28歳。10月29日生まれ。身長178cm。
アルファだと偽って生きてきた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる