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穏やかで愛おしい日々
穏やかで愛おしい日々
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「寒くない?」
七海さんがタオルケットを膝に掛けてくれた。
ありがとうございます。
言葉に出来ない代わりに笑顔で返した。
心さんが裕貴さんを、橘さんが和江さんと惣一郎さんを呼んできてくれて。
みんなで3時のおやつを囲むことになった。
「橘さん、私達がたいくんとここちゃんの面倒をみますから、先にどうぞ」
「朝からずっと立ちっぱなしなんですから、先に休んでください」
つかまりだちもハイハイもすっごく上手になった太惺と心望。
オムツ交換をしようとしても、遊んでもらえると思って逃げ回る二人を追い掛けるのもかなり大変みたいで、子育てはまさに体力勝負です。橘さんがそんなことを口にしていた。
七海さんが太惺を、橘さんが心望をそれぞれ抱っこしてくれた。
七海さんがチラッと鷲崎さんの様子を伺うように視線を向けた。
「ガキに焼きもちを妬かない。遥琉と男の約束したんだ。好きなだけ抱っこしろ。ただし………」
「鷲崎さんは、本当に七海さんが好きなのね」
和江さんがホホホと声を立てて笑った。
「息子がね、結婚した途端、鷲崎はまるっきり人が変わった。前より優しくなった、そう話していたのよ。奥さんがまさか男性だとは予想外だったけど、本当に仲睦まじくて羨ましいわ」
大切な人達と過ごす賑やかなひととき。
みんな僕の味方。
神様、ありがとう。
記憶も言葉も失くした僕に、素敵なプレゼントを贈ってくれて………
七海さんがタオルケットを膝に掛けてくれた。
ありがとうございます。
言葉に出来ない代わりに笑顔で返した。
心さんが裕貴さんを、橘さんが和江さんと惣一郎さんを呼んできてくれて。
みんなで3時のおやつを囲むことになった。
「橘さん、私達がたいくんとここちゃんの面倒をみますから、先にどうぞ」
「朝からずっと立ちっぱなしなんですから、先に休んでください」
つかまりだちもハイハイもすっごく上手になった太惺と心望。
オムツ交換をしようとしても、遊んでもらえると思って逃げ回る二人を追い掛けるのもかなり大変みたいで、子育てはまさに体力勝負です。橘さんがそんなことを口にしていた。
七海さんが太惺を、橘さんが心望をそれぞれ抱っこしてくれた。
七海さんがチラッと鷲崎さんの様子を伺うように視線を向けた。
「ガキに焼きもちを妬かない。遥琉と男の約束したんだ。好きなだけ抱っこしろ。ただし………」
「鷲崎さんは、本当に七海さんが好きなのね」
和江さんがホホホと声を立てて笑った。
「息子がね、結婚した途端、鷲崎はまるっきり人が変わった。前より優しくなった、そう話していたのよ。奥さんがまさか男性だとは予想外だったけど、本当に仲睦まじくて羨ましいわ」
大切な人達と過ごす賑やかなひととき。
みんな僕の味方。
神様、ありがとう。
記憶も言葉も失くした僕に、素敵なプレゼントを贈ってくれて………
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