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大切な家族と歩む未来
大切な家族と歩む未来
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「未知が、お姉さんで良かった」
ポツリと心さんが呟いた。
「だってそうでしょう。未知と出会わなかったら、一太や遥香に会えなかったもの。だからすごく感謝してる。僕もいつか未知や遥琉みたいな温かい家庭を裕貴と築きたいなって」
【心さんなら大丈夫】
「ありがとう未知」
両手を握られぶんぶんと大きく振られた。ごほん!カーテンの向こう側からわざとらしい咳払いが二回聞こえてきた。
「お互い、焼きもち妬きの夫を持つと本当大変だよね」
クスクスと心さんが笑い出した。やっぱり彼には暗い顔は似合わない。いつも笑っていて欲しい。
「関係者以外立入禁止って書いてるだろう。俺たちは部外者だ。おい千里!」
面会時間は夜八時までで、彼と橘さんが帰り支度をしていると、ガラっと扉が開いて、すらりと背の高い、腰まであるロングヘアーの女性がかっかっとハイヒールの音を響かせて入ってきた。彼と橘さんには目もくれず、寝ていた僕の枕元でピタリと立ち止まった。
「あなたが卯月未知?」
なぜか声は男性のものだった。
ちらっと伺うように、恐る恐る顔を見上げると目鼻立ちがはっきりした、小顔のすっごく綺麗な女性が立っていた。体のラインを強調するかのようにピッタリフィットした赤いワンピースは丈がとにかく短くてお尻が見えるんじゃないかってヒヤヒヤした。首にスカーフを巻いていたけれど、女性にはないはずの喉仏がついていた。しばらくの間、無言で見詰め合った。
ポツリと心さんが呟いた。
「だってそうでしょう。未知と出会わなかったら、一太や遥香に会えなかったもの。だからすごく感謝してる。僕もいつか未知や遥琉みたいな温かい家庭を裕貴と築きたいなって」
【心さんなら大丈夫】
「ありがとう未知」
両手を握られぶんぶんと大きく振られた。ごほん!カーテンの向こう側からわざとらしい咳払いが二回聞こえてきた。
「お互い、焼きもち妬きの夫を持つと本当大変だよね」
クスクスと心さんが笑い出した。やっぱり彼には暗い顔は似合わない。いつも笑っていて欲しい。
「関係者以外立入禁止って書いてるだろう。俺たちは部外者だ。おい千里!」
面会時間は夜八時までで、彼と橘さんが帰り支度をしていると、ガラっと扉が開いて、すらりと背の高い、腰まであるロングヘアーの女性がかっかっとハイヒールの音を響かせて入ってきた。彼と橘さんには目もくれず、寝ていた僕の枕元でピタリと立ち止まった。
「あなたが卯月未知?」
なぜか声は男性のものだった。
ちらっと伺うように、恐る恐る顔を見上げると目鼻立ちがはっきりした、小顔のすっごく綺麗な女性が立っていた。体のラインを強調するかのようにピッタリフィットした赤いワンピースは丈がとにかく短くてお尻が見えるんじゃないかってヒヤヒヤした。首にスカーフを巻いていたけれど、女性にはないはずの喉仏がついていた。しばらくの間、無言で見詰め合った。
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