single tear drop

ななもりあや

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守り守られて生きていく

守り守られ生きていく

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「未知、ただいま。遅くなってすまな・・・」

襖戸を開けた彼が驚いたように目を見開いた。

【やっぱり変だよね、この格好】

風呂上がりに、心さんに少しは色気を出さないと、飽きられるよ。そう言われ手渡されたのが桜色の浴衣。

さすがに恥ずかしくて子供たちの前では着れなくて、寝かし付けてからやっと袖を通した。

【やっぱり着替えてくるね】

立ち上がろうとしたら、彼が抱き付いてきて、布団の上に押し倒された。

「こんな色っぽい格好で、家の中、歩き回るつもりか?」

【違う、そういう訳じゃない】

ぶんぶんと首を横に振った。

「じゃあどういう訳だ」

反論しようとしたら唇を塞がれた。

【・・・んっ、・・・ぅん】

熱い舌が口腔内にはいりこんできて、すぐに舌を絡めとられた。くちゅくちゅと優しく吸われ、体がどんどん熱を帯びていった。

【あっ、遥琉さん・・・だめ・・・】

すぐ隣で一太と遥香が寝ているのに。

彼の手が浴衣の裾を割り、太股の間に忍び込んできた。

「随分とかわいらしいショーツ穿いてるんだな。亭主が留守のうちに、俺以外の男をたらしこんで、連れ込むつもりだったのか?」

違う、大きく首を横に振った。

浴衣を広げたときにそれも一緒にあったの。脇がリボンになってるスケスケの紐パン。本当は穿くつもりはなかったの。

でもね、少しは色気を出した方が遥琉さん喜んでくるかなって思って。

ママじゃなく、女としても見てほしいもの。

自ら脚を広げ、彼の逞しい首に両腕を絡めた。

【・・・んっ】

彼の指が割れ目に直接触れた。

「何もしていないのに、もうこんなに濡れてる」

くすっと彼が満足そうな笑みを浮かべた。

まさにその時だった。

「遥琉‼」橘さんの声が部屋の中に響いたのは。

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