single tear drop

ななもりあや

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彼に愛されて※

彼に愛されて※

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ごめんね。
一太をほったらかしにして、彼とこんなことしてて。ダメなママだよね。

【ん・・・っ、ん】

首筋に、耳朶に、肩に唇が滑り落ちていく。

「一太は大丈夫だ」

彼が触れた箇所から甘い痺れが全身に広がっていく

【ふっ・・・ん】

ぐぐもった鼻息を漏らし体をくねらせると、まっ平らな胸に顔を埋めてきた。

【ひあっ、あん・・・っ】

チュッと右の乳首に口付けられて、女の子みたいな高い声を上げてしまった。


恥ずかしくて慌てて手で口元を押さえたけど、音を立てて乳首を摘ままれると、そのたび、我慢出来ず声が漏れた。

【ん・・・っん・・・あ・・・っ】

逃げようとしても、腰に彼の手がしっかりと巻き付いていて、逃げることも叶わなくて。

【やぁ・・・!】

それどころかちゅうっと強めに吸い上げられ、片方の乳首もやわやわと揉みしごかれ思わず声を上げた。

「いやいや言うわりには、ここ、固くなってるぞ」

【だめ、うづき、さん・・・】

ぶんぶんと首を横に振って、何とか彼を引き剥がそうと、肩を押したけど腕に力が入らなかった。

【あっ・・・あ、ん・・・】

彼に弄られるたび、腰の奥から熱が競り上がってきて。

【ひぃ、っ・・・ーー】

そっと歯を立て、カリっと噛まれ、甲高い嬌声を上げ彼の肩にしがみついた。

ほぼ同時に、ドブッ生暖かい液体が小さな陰茎の先っぽから零れ落ちて、彼の内腿をししどに濡らした。

「乳首だけでイったのか?ほんと、未知は可愛いな」

腰に回されていた腕がほどかれて。
そのまま、ベットの上にそっと静かに寝かされた。

胸元から腰に。
腰から腹部に、キスをしながら次第に彼の体が下へと降りていく。

【やぁ・・・ダメ・・・】

内腿を撫でられ、膝裏を掬われ、脚を大きく開かれそうになり、慌てて閉じた。

秘密を暴かれる怖さに、四肢が微かに震える。

性器が二つある化け物でも?
変な生き物でも?

それでもあなたは、こんな僕を愛してくれるの?





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