今度こそ幸せを掴むために

神桜

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第一章この家にいる人たちと絆を深める

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ぐっすり眠ったら早く目が覚めた。そして、横を見たら父様はいなくて部屋にちょうど戻ってきた所だった。

「もう起きたのか?アイシェル。おはよう。早いなぁ。そろそろ仕事の準備するけどアイシェルはまだ寝ててもいいよ?」

なんと仕事に行く準備だったみたい。でも、ずっと寝てたから寝れないしなぁ。そうだ、父様ともっと仲良くなるために作戦2をやろう。(ボソッ今考えたあはっ)

「おはようございます!とうさま?とうさまは、なんのおしごとしているのですか?」

「私の仕事に興味あるのか?私は、宰相の補佐官だよ。宰相の補佐官とはね、この国には国王がいるでしょう?そして、国王の右腕と言われているのが宰相、左腕と言われているのが騎士団長。でその右腕と言われている宰相の補佐官をしているんだ。」

「ふぇ?とうさまは、こくおうさまのみぎうでさんの、さいしょうさんのほさかんさん?」

「そうだよ。よく言えたね。」

「えへへー」

「宰相とは幼なじみだから意外と仲がいいんだよ。」

「おさななじみ?」

「うん、子供の頃からよく遊んでてね悪友かな。」

「あくゆう?」

「い、いや気にしなくていいよ。仲のいい友達って思っとけば大丈夫だよ。」

「はーい」

仕事場行ってみたいなぁ。というか、王都に行ってみたいなぁ。辺境伯のこの場所から王都はまあまあ近いんだって。

「あのね、とうさま。わたし、とうさまといっしょにいきたいなぁ。だめかなぁ。」

「(うっ、うーん、あいつだし大丈夫だと思うが…。)そうだな。大人しくちゃんと私と一緒にいれるかい?」

「うん!とうさまからはなれない!ぎゅーってしとけばいいの?」

「うん、そうだね。ぎゅーってしとけばいいよ?」

そういった時の父様は何故か肩が震えていた。なんでだろう?

「あと少ししたら行くから準備出来る?」

「うん!できるよ!まってて、とうさま。」

そう言ったらすぐさま自分の部屋に戻るために廊下を走り出した。

「うん、ってあっ!廊下走っちゃ危ないよ。って聞いてないか…。でも、前より元気になって良かった。」
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