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確認すると、蒼井からのメッセージの内容はこんな感じだった。
『颯太、今日は無事に帰れた? てか、今何してんの?』
(何してんのって……)
今、俺はネットで ″大人の飲み会″ をしている。
けど、そんな事を蒼井に知られるのは恥ずかし過ぎる。
オンライン・ゲームとかならまだ普通に話題として出せるけれど、オンライン・サロンの中でも ″大人の飲み会″ であり、しかも出会いを目的とした人達も集まるような場所だ。
蒼井に教えて万が一検索でもされたら、俺がそんなところで恋愛について話している事がバレてしまう。
俺は急いで別の報告を考え、蒼井への返信にはこう打ち込んだ。
『無事帰ってるし。今は夕飯食ってるから安心しろ』
これなら蒼井にオンライン・サロンの事がバレる心配もない。
一安心して、俺は再びサロンのチャット画面に切り替える。
と、そのタイミングでKから短い返事がきた。
『ごめん、ちょっと外してた』
やはり、トイレにでも行っていたのだろうか。
俺はKに『気にしなくていいよ』と返した。
それからまた少しして、Kから先ほどの相談内容に対する答えが届く。
『そうそう、これは俺の考えだけど。多分、そいつってSSの事を気に入ってるんじゃないかな。まぁ、俺は自分がそういうタイプだからよく分かるけど、好きな子ほどいじめちゃうんだよ。でも悪気はなくて、なんていうか……いざとなると素直になれない、みたいな?』
(な、なるほど……!)
Kの回答に、えらく納得してしまう。
要するに、蒼井はああ見えて案外不器用なやつなのかもしれない、という事だ。
Kからの回答を元に、少し考えてみる。
(例えば、蒼井が実は俺に好意を抱いていたとして……って!)
よく考えるまでもなく、俺は顔を真っ赤に染め上げた。
Kの言うように、もし蒼井が ″好きな子はいじめちゃう″ というタイプだとしたら、完全に好意を抱いているではないか。
じゃなかったら、あんな風にキスしたりエロい事ばかりしてこないだろう。
それに、ドライヤーで髪を乾かしてくれたり、朝食を用意してくれたり……。
思い返せば、物凄く至れり尽くせりだったし、まるで恋人のような扱いだ。
(そ、そんな……)
さっき来たメッセージだって、俺が無事に帰れたかとか、今何してるのかとか、もはや好意を寄せているとしか思えないメッセージだ。
(いや、マジか……)
『SS? 大丈夫か?』
(あ……)
つい混乱してチャットのやり取りを忘れていた俺は、慌ててKに返事を返した。
『ごめん、大丈夫。ちょっと色々考えてぼーっとしてた』
それから、俺は続けてこう返す。
『今日はありがと。お陰で、ちょっとスッキリした』
するとKからも返事がくる。
『そか、それなら良かった。もう大丈夫?』
『うん、大丈夫! ありがとな。俺、そろそろ落ちるけど、Kは?』
一応、Kにどうするか尋ねると、快く同意してくれた。
『ン、俺も落ちるわ。話聞けて良かった。また話そうな』
やはり、Kはいいやつだ。
若干、女癖は悪そうな印象も受けたけれど、だからといって性格がねじくれている訳ではないのだろう。
俺はKに感謝しつつ、返事を打ち込んだ。
『うん、俺も楽しかった! じゃあ、また』
こうして、俺たちは解散し、その日のサロン交流は終わったのだった。
『颯太、今日は無事に帰れた? てか、今何してんの?』
(何してんのって……)
今、俺はネットで ″大人の飲み会″ をしている。
けど、そんな事を蒼井に知られるのは恥ずかし過ぎる。
オンライン・ゲームとかならまだ普通に話題として出せるけれど、オンライン・サロンの中でも ″大人の飲み会″ であり、しかも出会いを目的とした人達も集まるような場所だ。
蒼井に教えて万が一検索でもされたら、俺がそんなところで恋愛について話している事がバレてしまう。
俺は急いで別の報告を考え、蒼井への返信にはこう打ち込んだ。
『無事帰ってるし。今は夕飯食ってるから安心しろ』
これなら蒼井にオンライン・サロンの事がバレる心配もない。
一安心して、俺は再びサロンのチャット画面に切り替える。
と、そのタイミングでKから短い返事がきた。
『ごめん、ちょっと外してた』
やはり、トイレにでも行っていたのだろうか。
俺はKに『気にしなくていいよ』と返した。
それからまた少しして、Kから先ほどの相談内容に対する答えが届く。
『そうそう、これは俺の考えだけど。多分、そいつってSSの事を気に入ってるんじゃないかな。まぁ、俺は自分がそういうタイプだからよく分かるけど、好きな子ほどいじめちゃうんだよ。でも悪気はなくて、なんていうか……いざとなると素直になれない、みたいな?』
(な、なるほど……!)
Kの回答に、えらく納得してしまう。
要するに、蒼井はああ見えて案外不器用なやつなのかもしれない、という事だ。
Kからの回答を元に、少し考えてみる。
(例えば、蒼井が実は俺に好意を抱いていたとして……って!)
よく考えるまでもなく、俺は顔を真っ赤に染め上げた。
Kの言うように、もし蒼井が ″好きな子はいじめちゃう″ というタイプだとしたら、完全に好意を抱いているではないか。
じゃなかったら、あんな風にキスしたりエロい事ばかりしてこないだろう。
それに、ドライヤーで髪を乾かしてくれたり、朝食を用意してくれたり……。
思い返せば、物凄く至れり尽くせりだったし、まるで恋人のような扱いだ。
(そ、そんな……)
さっき来たメッセージだって、俺が無事に帰れたかとか、今何してるのかとか、もはや好意を寄せているとしか思えないメッセージだ。
(いや、マジか……)
『SS? 大丈夫か?』
(あ……)
つい混乱してチャットのやり取りを忘れていた俺は、慌ててKに返事を返した。
『ごめん、大丈夫。ちょっと色々考えてぼーっとしてた』
それから、俺は続けてこう返す。
『今日はありがと。お陰で、ちょっとスッキリした』
するとKからも返事がくる。
『そか、それなら良かった。もう大丈夫?』
『うん、大丈夫! ありがとな。俺、そろそろ落ちるけど、Kは?』
一応、Kにどうするか尋ねると、快く同意してくれた。
『ン、俺も落ちるわ。話聞けて良かった。また話そうな』
やはり、Kはいいやつだ。
若干、女癖は悪そうな印象も受けたけれど、だからといって性格がねじくれている訳ではないのだろう。
俺はKに感謝しつつ、返事を打ち込んだ。
『うん、俺も楽しかった! じゃあ、また』
こうして、俺たちは解散し、その日のサロン交流は終わったのだった。
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