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目が合うと、優真はニッコリ笑みを浮かべる。

(くっ……やってやろうじゃねーか!)

俺は優真を押し退けて起き上がると、形勢逆転で覆いかぶさった。

「ふふん。その余裕、崩してやるからな」

「陽斗……イキイキしてるね」

「な……っ、別に、してねぇよっ。つーか、いくぞ?」

「うん、いつでもウェルカムだよ♡」

両手を広げる優真を睨みつつ、俺はおずおずと身を寄せ、耳元に唇を近付けた。

そして、少し戸惑いつつもペロッと縁を舐める。

すると……

「……っ」

優真が小さく息を飲む。

これは、もしや大成功か。

反応が嬉しくて、俺は更に舌を這わせる。

「んっ、ぁ……」

今度は優真の色っぽい声が、小さく漏れ始める。

(やった……!)

嬉しくなり、俺は少し攻め方を変えてみることに。

(舐めるだけじゃなくて……こうかな?)

不慣れな感じではあるけれど、優真の耳を甘噛みしてみる。

と、次の瞬間。

優真の身体がビクンと大きく跳ね上がった。

「ひゃああっ」

「わっ……!?」

勢いに圧されて身を離すと、優真が耳を押さえながら待ったのポーズをする。

「ひ、陽斗……っ!ちょっと待ったっ」

「な、なんだよ?そんなに……その、気持ちよかったのか?」

戸惑いつつ尋ねると、優真は顔を真っ赤に染め上げ、ゆっくりと頷いた。

「ん……流石は陽斗。飲み込みが早いな……というか……」

優真は言葉を切ると、ちょいちょいと手招きする。

誘われるように身を寄せると、なにやら小さく耳打ちされた。

「今の、僕以外には絶対しちゃダメだよ?」

「え……そ、そんなん、当たり前じゃん」

「そうだけど。念の為、約束、ね?」

「しょーがねぇーな……」

小指を差し出され、俺は仕方なく自分の小指をそこに絡めた。

「ふふ、これでよし」

満足気な優真。

「こんなの、ただの約束じゃん」

呆れ口調で言うと、優真はいやいや、と首を横に振る。

「こういうのは大事だと思うよ。もし陽斗が他の誰かに誘惑された時は、この約束を思い出すといい。そうすれば、悪い虫は去り、陽斗は守られる」

「悪い虫って……」

更に呆れてみせると、優真はあははと笑って、俺の腰元を引き寄せた。

「さてと、今夜は陽斗の生脚を撫でながら寝るとしよう」

「はぁ……!?お、おい……!ちょっ!」


……こうして。

俺たちはイチャイチャしながら、夜を過ごした。
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