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――約20分後。
「……ごちそーさま」
食パンも紅茶も美味しくて、俺は無言で完食した。
そして、どうせまた褒めちぎられるんだろうと思いつつも”ごちそうさま”をすると、案の定、東条はニコニコ笑顔で大きく頷いた。
「ふふ、おそまつ様です♡いいね、こういうの」
「なにがいいんだよ?」
「何がって、色々さ。僕はやっぱり、誰かとこうして、穏やかに過ごす時間が好きだな」
「誰かって……」
つい”誰でもいいのかよ?”と聞きそうになり、俺は慌てて口をつぐんだ。
そんなことを聞いたら、その誰かに俺が嫉妬してるみたいになるじゃないか。
それに、”俺以外のやつと過ごすなんて許さない”みたいな意味にも聞こえる。
それって、思いっきり東条を束縛する発言だ。
(好きだからって……いや、たとえ付き合ってる相手だとしても、束縛は良くないよな)
けれど、いざ東条が別の誰かと楽しそうにしてるのを見ると、どうしてもモヤモヤしてしまう。
例えば……そう、藤野先輩とか。
スーパーの前で二人が楽しそうに話していたのを思い出すと、イライラモヤモヤしてくる。
(くそ……どうでもいいっつーの)
しかし、そうは言っても。
一度気にしてしまうと、まるで無限ループのようにその事ばかりが頭に浮かんでくる。
「……はぁ」
「ん?陽斗君、どうかしたの?」
どうしても振り切ることが出来ず、ため息をつくと、東条が首を傾げた。
しかし、今の俺に東条の声は届いておらず。
俺は構わず、考え込む。
(なにか……他の奴とは違うっていう、確信が欲しい)
でも、そんなのどうすれば良いのだろう。
(……あ)
考えた末、俺はある答えに辿り着く。
そして、意を決して顔を上げた。
「……ごちそーさま」
食パンも紅茶も美味しくて、俺は無言で完食した。
そして、どうせまた褒めちぎられるんだろうと思いつつも”ごちそうさま”をすると、案の定、東条はニコニコ笑顔で大きく頷いた。
「ふふ、おそまつ様です♡いいね、こういうの」
「なにがいいんだよ?」
「何がって、色々さ。僕はやっぱり、誰かとこうして、穏やかに過ごす時間が好きだな」
「誰かって……」
つい”誰でもいいのかよ?”と聞きそうになり、俺は慌てて口をつぐんだ。
そんなことを聞いたら、その誰かに俺が嫉妬してるみたいになるじゃないか。
それに、”俺以外のやつと過ごすなんて許さない”みたいな意味にも聞こえる。
それって、思いっきり東条を束縛する発言だ。
(好きだからって……いや、たとえ付き合ってる相手だとしても、束縛は良くないよな)
けれど、いざ東条が別の誰かと楽しそうにしてるのを見ると、どうしてもモヤモヤしてしまう。
例えば……そう、藤野先輩とか。
スーパーの前で二人が楽しそうに話していたのを思い出すと、イライラモヤモヤしてくる。
(くそ……どうでもいいっつーの)
しかし、そうは言っても。
一度気にしてしまうと、まるで無限ループのようにその事ばかりが頭に浮かんでくる。
「……はぁ」
「ん?陽斗君、どうかしたの?」
どうしても振り切ることが出来ず、ため息をつくと、東条が首を傾げた。
しかし、今の俺に東条の声は届いておらず。
俺は構わず、考え込む。
(なにか……他の奴とは違うっていう、確信が欲しい)
でも、そんなのどうすれば良いのだろう。
(……あ)
考えた末、俺はある答えに辿り着く。
そして、意を決して顔を上げた。
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