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私と幼馴染の最強魔法使い~幼馴染に運命の恋人が現れた!?~
レイの想い
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レイとシェリーは、日々楽しく平穏な毎日を送っていた。
2人は、家の花壇で花を育て、すぐに枯れないよう薬品で加工し、花屋や店に卸売りをするようになった。
観光業が盛んなこの町では、花を色々な場所に飾ることが多いが、すぐに枯れてしまうため、お金と手間暇がかかっていた。
そこに目を付けたレイが提案したのが、今の仕事である。
『薬品によって花が枯れるのを遅らせる』技術は、人間界では一般的ではなく、魔法界でも一部の書籍にしか載っていない情報だった為、珍しがられ、重宝された。
また、レイが店を訪れ、女性店員に提案営業すると、ほとんどの女性は顔を赤らめ、取引すると言ってくれた。
シェリーとレイは、姉弟だということにした。
「ほんとは夫婦がいいけど、それだと色恋営業ができなくなるからね。」
とレイがふざけて言っていた。
仕出しする花を店へ持っていくとき、レイではなく、シェリーが持っていくと、あからさまにがっかりされるのだった。
魔法使いは嫌われるはずなのに、レイに限っては好かれる能力でもあるのか?と疑うほどだった。
シェリーも時々、取引先の男性から誘われることがあったが、
「3回離婚してます。私を誘っても、弟が付いてきますよ?」
というと、皆その場で引いてしまった。
月に1度は、レイのことを追っかけて家まで付いてきてしまう女の子がいた。
ある日、シェリーはレイに真剣に話してみた。
「レイ、もし好きな人ができたら、その人と暮らしてもいいし、結婚してもいいのよ? 一緒に逃げてはきたけど、あなたはもう自由じゃない。私はレイを一生縛るつもりはないし、いつだって会えるわ。」
その言葉を聞いたレイは、少し悲しそうな顔をして、
「もう3年も一緒に暮らしてるけど、僕はシェリーにとってはいつまでも弟?友達?」
と聞いてきた。シェリーは何と言っていいか分からなかったが、本心を口にした。
「あなたは、私の大事な人よ。私の唯一の家族。」
レイは
「····そっか。」
と言い、別の部屋へ行ってしまった。
その日の夕食、テーブルを挟んでいつものように一緒に座ったが、なんとも気まずい空気が流れた。
レイがおもむろに口を開いた。
「シェリー、昼間はごめんね。困らせるようなこと聞いて。」
「····ううん!私もごめんなさい。」
何に謝っているのか自分でも分からなかったが、シェリーは反射的に謝ってしまった。
レイがポツポツと話し始めた。
「昼間シェリーに言われて、考えてたんだけど。」
「シェリーにとって、僕は男としては見てもらえてないと思う。でも唯一の家族は僕だ。君が嫌だと言わない限り、僕がシェリーから離れるつもりはないよ。だから····」
「今はただの弟兼友達でいいから、結婚しない?そういう夫婦の形もあると思うんだ。」
レイからの結婚の提案に、シェリーは驚いていた。言葉を失っている様子のシェリーを見て、レイは少し笑って言った。
「困らせてごめんね。僕がシェリーのこと好きだって、ずっと言えなかったんだ。この暮らしが楽しかったし、僕がそれを言ったら全部壊れちゃうかなって思うと、怖かった。」
いつも明るく、どこかふざけているレイの本心を聞き、何も気付こうとしなかった自分の頭を殴りたくなった。
シェリーは、昼間の自分の言葉が、どれほどレイを傷付けただろうかと後悔した。
「レイ、ごめんなさい。私何も気がつかなくて···私のこと、想ってくれてありがとう。私もレイとずっと一緒にいたいと思ってる。結婚のこと、少し考えてもいい?時間が欲しいの。」
シェリーの言葉を聞いたレイは、嬉しそうに言った。
「考えてくれるの?この場で断られるかと思ったよ。いくらでも待つよ。時間はたくさんあるからね。」
レイは上を仰ぎ、はーっと息を吐いたかと思うと、
「夕食冷めちゃったね!早く食べよう。」
といつも通りの笑顔を見せた。
2人は、家の花壇で花を育て、すぐに枯れないよう薬品で加工し、花屋や店に卸売りをするようになった。
観光業が盛んなこの町では、花を色々な場所に飾ることが多いが、すぐに枯れてしまうため、お金と手間暇がかかっていた。
そこに目を付けたレイが提案したのが、今の仕事である。
『薬品によって花が枯れるのを遅らせる』技術は、人間界では一般的ではなく、魔法界でも一部の書籍にしか載っていない情報だった為、珍しがられ、重宝された。
また、レイが店を訪れ、女性店員に提案営業すると、ほとんどの女性は顔を赤らめ、取引すると言ってくれた。
シェリーとレイは、姉弟だということにした。
「ほんとは夫婦がいいけど、それだと色恋営業ができなくなるからね。」
とレイがふざけて言っていた。
仕出しする花を店へ持っていくとき、レイではなく、シェリーが持っていくと、あからさまにがっかりされるのだった。
魔法使いは嫌われるはずなのに、レイに限っては好かれる能力でもあるのか?と疑うほどだった。
シェリーも時々、取引先の男性から誘われることがあったが、
「3回離婚してます。私を誘っても、弟が付いてきますよ?」
というと、皆その場で引いてしまった。
月に1度は、レイのことを追っかけて家まで付いてきてしまう女の子がいた。
ある日、シェリーはレイに真剣に話してみた。
「レイ、もし好きな人ができたら、その人と暮らしてもいいし、結婚してもいいのよ? 一緒に逃げてはきたけど、あなたはもう自由じゃない。私はレイを一生縛るつもりはないし、いつだって会えるわ。」
その言葉を聞いたレイは、少し悲しそうな顔をして、
「もう3年も一緒に暮らしてるけど、僕はシェリーにとってはいつまでも弟?友達?」
と聞いてきた。シェリーは何と言っていいか分からなかったが、本心を口にした。
「あなたは、私の大事な人よ。私の唯一の家族。」
レイは
「····そっか。」
と言い、別の部屋へ行ってしまった。
その日の夕食、テーブルを挟んでいつものように一緒に座ったが、なんとも気まずい空気が流れた。
レイがおもむろに口を開いた。
「シェリー、昼間はごめんね。困らせるようなこと聞いて。」
「····ううん!私もごめんなさい。」
何に謝っているのか自分でも分からなかったが、シェリーは反射的に謝ってしまった。
レイがポツポツと話し始めた。
「昼間シェリーに言われて、考えてたんだけど。」
「シェリーにとって、僕は男としては見てもらえてないと思う。でも唯一の家族は僕だ。君が嫌だと言わない限り、僕がシェリーから離れるつもりはないよ。だから····」
「今はただの弟兼友達でいいから、結婚しない?そういう夫婦の形もあると思うんだ。」
レイからの結婚の提案に、シェリーは驚いていた。言葉を失っている様子のシェリーを見て、レイは少し笑って言った。
「困らせてごめんね。僕がシェリーのこと好きだって、ずっと言えなかったんだ。この暮らしが楽しかったし、僕がそれを言ったら全部壊れちゃうかなって思うと、怖かった。」
いつも明るく、どこかふざけているレイの本心を聞き、何も気付こうとしなかった自分の頭を殴りたくなった。
シェリーは、昼間の自分の言葉が、どれほどレイを傷付けただろうかと後悔した。
「レイ、ごめんなさい。私何も気がつかなくて···私のこと、想ってくれてありがとう。私もレイとずっと一緒にいたいと思ってる。結婚のこと、少し考えてもいい?時間が欲しいの。」
シェリーの言葉を聞いたレイは、嬉しそうに言った。
「考えてくれるの?この場で断られるかと思ったよ。いくらでも待つよ。時間はたくさんあるからね。」
レイは上を仰ぎ、はーっと息を吐いたかと思うと、
「夕食冷めちゃったね!早く食べよう。」
といつも通りの笑顔を見せた。
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