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決別
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アリソンは、離宮の応接間に通されたファーレン夫妻の元に現れた。ララは部屋で待っているように言ったのだが、迷惑をかけるのが申し訳ないとアリソンに無理やりついてきた。
ファーレン夫妻はララを見るなり、大袈裟に涙を流し駆け寄ってきた。
「ララ!心配したんだよ·······体調が悪くなったんだって??アリソン様が助けてくださったんだね······アリソン様!本当にララを助けてくださってありがとうございます!感謝します。さぁ、ララ家に帰ろう。」
ララの父親は、ララの腕を強引に掴み、引っ張って連れて帰ろうとした。アリソンは2人の間に割って入り、ララを背中に隠すようにしてファーレン夫妻をキッと睨んだ。
「心にもないお礼は結構です。まどろっこしいのは嫌いなんです。ファーレンさん、取引をしましょう。」
「···········取引!?」
「はい。あなた方は、ララの存在を世間から隠し、ろくに食事も与えず虐待してましたよね?手も上げていたと聞いてます。貴族として醜聞を広められたくなければ、ララを私にください。」
ファーレン夫妻は目を白黒させ、アリソンの言葉が理解できないようだった。
「な!?虐待など·······!!そんなことはしておりません!ララは何もできないから、屋敷の中で守っていただけです!言いがかりですよ!?」
埒が明かないと踏んだアリソンは、侍従に目配せをしてララだけを別室に連れていかせた。ララに聞かせることができない話をしたかった。
「ファーレンさん、偽善ぶるのはやめにしましょう。ララの存在が邪魔だったんでしょう?調べましたよ。ララが通っていた中等部では、ファーレンの姓は隠し、ダリア様と姉妹だということも隠していたそうですね。ララが邪魔ならちょうどいいじゃないですか。彼女を私にください。」
「················!!!」
「もちろん、ララがあなた方の娘であるという事実は隠します。誰にも漏らしません。あなた方がララに対して行った仕打ちも黙っておきます。遠方に持っている私の土地もあなた方に譲りましょう。どうですか?」
土地を譲ると聞いた瞬間、ファーレン夫妻の顔色が変わった。互いの顔を見合せ、この取引の損得を考えているようだった。
「話を聞く気になりましたか?では、誓約書があるので内容をご確認ください。こちらへ。」
誓約書を読み終え、内容に納得をした夫妻は、どこか浮かれた様子で迷わず誓約書にサインをした。
「ご理解いただきありがとうございます。もう関わりになることもないと思いますが······気をつけてお帰りください。」
用の済んだアリソンは、ファーレン夫妻の顔を見るのも嫌で早く帰らせようとした。帰り際、ララの母親の方がふと立ち止まり、アリソンの方を振り返った。
「あの········ララに会うのは、これが最後ということでしょうか?」
「ええ。あなたの娘として会うのは先程が最後でしたね。」
今さら、娘を手離してしまったと母親として感傷的になっているのだろうか。
「なぜ、アリソン様はララに固執するのですか?あの娘は見ての通り、知能が普通と比べて劣っています。·······何か理由でも?」
まるで、両親の気付かないララの利用価値について探るような言い方に、アリソンは辟易してしまった。
「それをあなたに言う必要がありますか?個人的なことです。さぁお帰りを。」
まだ何か言いたそうにしていた婦人であったが、ララの父親に促され、アリソンの屋敷を後にした。
すぐに、アリソンはララの待つ部屋へ行った。今回のことで傷付いていないか、ララの様子が気になった。
「奥様·········両親は帰りましたか?あの、ご迷惑をおかけしました。」
アリソンは元気のないララの手を握りしめた。
「ララ······勝手なことしてごめんなさい。あなたにとっては血の繋がったご両親だものね。··········屋敷に帰りたかった?」
アリソンは恐る恐る尋ねると、ララは首を横に振った。
「いえ·········私は屋敷にいるしかないと思ってたから。帰りたいわけではないです。ぶたれるのも、食べるものがないのも嫌だったし········それに、私は邪魔だったので、家を出た方がみんな幸せだと思います。」
「これからは、あなたは邪魔者なんかじゃない。今日からここがあなたの家よ。私のことは、奥様じゃなくてアリソンと呼んで。お母様と呼んでくれてもいい。」
ララは目を丸くした。こんなに優しくて綺麗で上品な方がお母様?そんなことはありえないが、それが許されるならまるで夢のようだ。
ララは幼い頃から、母親の愛情に飢えていた。いつか自分もダリアのように愛してもらえるという希望を捨てきれなかったが、いつしかその希望がララを苦しめるようになり、両親に期待をすることは無駄だ、自分に愛される価値はないのだと思うようになった。
ララはおずおずとアリソンに抱きついた。
「アリソン様──お母様·····私を抱き締めてください。」
幼い子どもが母親に甘えるような仕草に心を打たれたアリソンは、ララを優しく抱き締め、頭を撫でた。
「今日は一緒に眠りましょう。そうだ!寝る前にお話を読んであげるわ。好きなお話はある?」
「········えっと·······お姫様と王子様の······」
「ああ!私も好きよ。ララおいで。」
ララは産まれて初めて寝る前に本を読んでもらい、初めて誰かと一緒にベッドで眠った。ドキドキと嬉しさで胸がいっぱいになった。その日は、家族から苛められていた女の子が、素敵な王子様に見初められ、お城で幸せに暮らす夢を見た。お城には王子だけでなく、それはそれは優しくて美しい継母も一緒だった。
ララは、これがいつか覚めてしまう夢でないことを願った。
ファーレン夫妻はララを見るなり、大袈裟に涙を流し駆け寄ってきた。
「ララ!心配したんだよ·······体調が悪くなったんだって??アリソン様が助けてくださったんだね······アリソン様!本当にララを助けてくださってありがとうございます!感謝します。さぁ、ララ家に帰ろう。」
ララの父親は、ララの腕を強引に掴み、引っ張って連れて帰ろうとした。アリソンは2人の間に割って入り、ララを背中に隠すようにしてファーレン夫妻をキッと睨んだ。
「心にもないお礼は結構です。まどろっこしいのは嫌いなんです。ファーレンさん、取引をしましょう。」
「···········取引!?」
「はい。あなた方は、ララの存在を世間から隠し、ろくに食事も与えず虐待してましたよね?手も上げていたと聞いてます。貴族として醜聞を広められたくなければ、ララを私にください。」
ファーレン夫妻は目を白黒させ、アリソンの言葉が理解できないようだった。
「な!?虐待など·······!!そんなことはしておりません!ララは何もできないから、屋敷の中で守っていただけです!言いがかりですよ!?」
埒が明かないと踏んだアリソンは、侍従に目配せをしてララだけを別室に連れていかせた。ララに聞かせることができない話をしたかった。
「ファーレンさん、偽善ぶるのはやめにしましょう。ララの存在が邪魔だったんでしょう?調べましたよ。ララが通っていた中等部では、ファーレンの姓は隠し、ダリア様と姉妹だということも隠していたそうですね。ララが邪魔ならちょうどいいじゃないですか。彼女を私にください。」
「················!!!」
「もちろん、ララがあなた方の娘であるという事実は隠します。誰にも漏らしません。あなた方がララに対して行った仕打ちも黙っておきます。遠方に持っている私の土地もあなた方に譲りましょう。どうですか?」
土地を譲ると聞いた瞬間、ファーレン夫妻の顔色が変わった。互いの顔を見合せ、この取引の損得を考えているようだった。
「話を聞く気になりましたか?では、誓約書があるので内容をご確認ください。こちらへ。」
誓約書を読み終え、内容に納得をした夫妻は、どこか浮かれた様子で迷わず誓約書にサインをした。
「ご理解いただきありがとうございます。もう関わりになることもないと思いますが······気をつけてお帰りください。」
用の済んだアリソンは、ファーレン夫妻の顔を見るのも嫌で早く帰らせようとした。帰り際、ララの母親の方がふと立ち止まり、アリソンの方を振り返った。
「あの········ララに会うのは、これが最後ということでしょうか?」
「ええ。あなたの娘として会うのは先程が最後でしたね。」
今さら、娘を手離してしまったと母親として感傷的になっているのだろうか。
「なぜ、アリソン様はララに固執するのですか?あの娘は見ての通り、知能が普通と比べて劣っています。·······何か理由でも?」
まるで、両親の気付かないララの利用価値について探るような言い方に、アリソンは辟易してしまった。
「それをあなたに言う必要がありますか?個人的なことです。さぁお帰りを。」
まだ何か言いたそうにしていた婦人であったが、ララの父親に促され、アリソンの屋敷を後にした。
すぐに、アリソンはララの待つ部屋へ行った。今回のことで傷付いていないか、ララの様子が気になった。
「奥様·········両親は帰りましたか?あの、ご迷惑をおかけしました。」
アリソンは元気のないララの手を握りしめた。
「ララ······勝手なことしてごめんなさい。あなたにとっては血の繋がったご両親だものね。··········屋敷に帰りたかった?」
アリソンは恐る恐る尋ねると、ララは首を横に振った。
「いえ·········私は屋敷にいるしかないと思ってたから。帰りたいわけではないです。ぶたれるのも、食べるものがないのも嫌だったし········それに、私は邪魔だったので、家を出た方がみんな幸せだと思います。」
「これからは、あなたは邪魔者なんかじゃない。今日からここがあなたの家よ。私のことは、奥様じゃなくてアリソンと呼んで。お母様と呼んでくれてもいい。」
ララは目を丸くした。こんなに優しくて綺麗で上品な方がお母様?そんなことはありえないが、それが許されるならまるで夢のようだ。
ララは幼い頃から、母親の愛情に飢えていた。いつか自分もダリアのように愛してもらえるという希望を捨てきれなかったが、いつしかその希望がララを苦しめるようになり、両親に期待をすることは無駄だ、自分に愛される価値はないのだと思うようになった。
ララはおずおずとアリソンに抱きついた。
「アリソン様──お母様·····私を抱き締めてください。」
幼い子どもが母親に甘えるような仕草に心を打たれたアリソンは、ララを優しく抱き締め、頭を撫でた。
「今日は一緒に眠りましょう。そうだ!寝る前にお話を読んであげるわ。好きなお話はある?」
「········えっと·······お姫様と王子様の······」
「ああ!私も好きよ。ララおいで。」
ララは産まれて初めて寝る前に本を読んでもらい、初めて誰かと一緒にベッドで眠った。ドキドキと嬉しさで胸がいっぱいになった。その日は、家族から苛められていた女の子が、素敵な王子様に見初められ、お城で幸せに暮らす夢を見た。お城には王子だけでなく、それはそれは優しくて美しい継母も一緒だった。
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