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アレ?ねむっちゃった!?
しおりを挟むピピピピ」…ピピピピ…ピピピピ…
よくあさ、ヒナは アラームの音で 目をさました。
「あれ?いつ ねむたんだろう?」
おふとんのあたたかさが、まだヒナを ねむりにいざなおうと、ジャマをする。
それにあらがい、アタマをめぐらせていると、おぼろげに引き出された さくやのキオク。
++++++++++++++
ひさしぶりに おひるねをして、よる サンタさんを まっていたこと。
あそぼうと思っていたのに、いがいと いそがしそうで、プレゼントくばりを てつだうことにしたこと。
さまざまなおくりものや ドウブツなどを見ることができて、思ったより プレゼントくばりは、たのしかったこと。
そして、ネコさんのプレゼントが、おふとんで…
ソレを あったかそうだなと見ていたら、なんだか、ねむくなってきちゃって…
そこまで 思い出し…
「あっ!サンタさん!!」
さけびながら とびおきる。
体をおこし、あらためて まくらもとに 目をむけると そこには【ピンクリボンをした赤いはこ】がおかれていた。
ソレに ゆっくりと手をのばし、中をひらく。
中には、かわいらしいパジャマと 一つうのおてがみが、入っていた。
まず、おてがみを よむ。
++++++++++++++
ヒナちゃん おはよう。よく ねむれたかな?
ゆうべは、たくさん 【おてつだい】してくれて ありがとう。
スゴくたすかったよ!
そんなキミに キチンとした 【プレゼント】わたしたかったんじゃけど、
うっかり、ナニがほしいのか きいておくのわすれておってな…ねちゃたもんで それも、できなくて。
あれこれ なやんだあげく、
とりあえず、ソレをおかせてもらったよ。
さくやのおてつだいで、よごれてしまっていたからね。
気に入らなかったら すまん。
そのぶん、らい年は、ちゃんとほしいもの あげるから ゆるしてくれ。
らい年、また会おう。
それまで げんきに すごすんじゃよ。
じゃあ、また。 サンタより
++++++++++++++
てがみを よみおわり、それとともに プレゼントのパジャマを むねにギューと だきしめる。
そんなヒナのねがいは、【サンタクロースに会うこと】だった。
なのに…。
ただ会っただけでなく、いろいろケイケンさせてくれた…
そのうえ、ねちゃってメイワクかけたのに…プレゼントまでくれて…。
『ベッドまではこんでくれたのも…サンタさんだよね?たぶん?』
いろいろかんがえると、もうしわけなくて なきたくなってくる。
カオをうつむかせた そのとき、ムナモトにあるパジャマが 目に入る。
『こんなことしてたら、サンタさんに おこられちゃうよね!』
ヒナは、目もとに にじんだナミダをぬぐいながら、スクッと かおを上げる。
そして、ベッドから ぬけ出すと
「おはようー」
げんきよくリビングに カオを出した。
おしまい
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