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⑤ストレス解消?
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バシッ! ポロンポロン…。
バシッ‼ ポロ…ポロン…。
室内に、心を逆なでする 間のびした音が、鳴りひびいている。
音の出所は コレ。
ばあちゃんが、どこから 出してきたのか⁉
『母さんが、○十年前に使ったのかな?』と 予想される【起き上がりこぼし】が、居間の片隅に ひっそりと置かれていた。
それをさっきから ぼくが、殴っているのである。
音を耳にすると、その時はムカッ! と するのだが…
なぜか ぼくは、それを止めることができない。
ようするに、不満のはけ口として コイツに、八つ当たりしているのだ。
++++++++++++++
朝、目が覚めたら 最悪だった。
ノドが…痛くて…声が…
声が出せない…。
うまく じゃべることが、でき…ない。
たぶん? 昨夜つけっぱなしだったエアコンが、元凶だろうけど、
そんなこと 人間だった時は、一切 気にならなかった。
やっぱり 猫というか、動物と人間って、けっこう 違うんだなーと、あらためて 感心じていた。
仕方なく、ばあちゃんのスマホを使って 会話するしかないと 試してみた。
ところが、今度は つめがジャマして、うまく打つことが できない。
困って あたふたしてたら
またしても ばあちゃんが タッチペンを スッと差し出してくれた
ソレを 口にくわえて、何とかコトの次第を 説明したのだが。
しかし、このままずっと ネコでいるしかないのかな?
ちなみに、昨夜の猫又には 「治すのは ムリ!」と 断言された。
めちゃくちゃ ふざけてるよな‼
少しは、とけなくて困ってる こっちの身にもなってみろ!って もんだ‼
あぁー頭にくる‼
とき方が わからないなら、初めっからかけるなって話。
まぁ 同じように、自分でとけないにもかかわらず 術をかけちゃった魔女も 知ってるけれど…。
その行為には むちゃくちゃ 頭にくるけど…怒ったからって もどれるわけじゃない。
ぼくが 大人になるしかないのかな?やっぱり…でも…
『実はぼく、ネコでいることに…疲れちゃったんだよね』
弱音を吐きながら、律儀に戻ってくる人形に やつあたりし続ける 情けないぼくなのだった。
++++++++++++++
いつの間に 眠ってしまったのだろう。
ぼくは、体中を 走りまわる痛みで目を覚ました。
ドクン、ドクン…。。
体全体が、心臓に 変わってしまったのではないかと思うほどに、鼓動が強く 脈を打ち、
ハッ、ハッ、ハッ…呼吸もままならない。
おとなしく座ってなどいられず、手足を投げ出すように 体を横たえた。
しかし、どうにも出来ずに、しかたなくそのまま グッタリしていると、
やがて、また 大きな痛みが、おとずれる。
今度は、体全体に はじけるような痛みが走った後
グン、グーン…
新たな痛みと共に、体がどんどん 元の大きさ…人の形に戻ってゆく。
バシッ‼ ポロ…ポロン…。
室内に、心を逆なでする 間のびした音が、鳴りひびいている。
音の出所は コレ。
ばあちゃんが、どこから 出してきたのか⁉
『母さんが、○十年前に使ったのかな?』と 予想される【起き上がりこぼし】が、居間の片隅に ひっそりと置かれていた。
それをさっきから ぼくが、殴っているのである。
音を耳にすると、その時はムカッ! と するのだが…
なぜか ぼくは、それを止めることができない。
ようするに、不満のはけ口として コイツに、八つ当たりしているのだ。
++++++++++++++
朝、目が覚めたら 最悪だった。
ノドが…痛くて…声が…
声が出せない…。
うまく じゃべることが、でき…ない。
たぶん? 昨夜つけっぱなしだったエアコンが、元凶だろうけど、
そんなこと 人間だった時は、一切 気にならなかった。
やっぱり 猫というか、動物と人間って、けっこう 違うんだなーと、あらためて 感心じていた。
仕方なく、ばあちゃんのスマホを使って 会話するしかないと 試してみた。
ところが、今度は つめがジャマして、うまく打つことが できない。
困って あたふたしてたら
またしても ばあちゃんが タッチペンを スッと差し出してくれた
ソレを 口にくわえて、何とかコトの次第を 説明したのだが。
しかし、このままずっと ネコでいるしかないのかな?
ちなみに、昨夜の猫又には 「治すのは ムリ!」と 断言された。
めちゃくちゃ ふざけてるよな‼
少しは、とけなくて困ってる こっちの身にもなってみろ!って もんだ‼
あぁー頭にくる‼
とき方が わからないなら、初めっからかけるなって話。
まぁ 同じように、自分でとけないにもかかわらず 術をかけちゃった魔女も 知ってるけれど…。
その行為には むちゃくちゃ 頭にくるけど…怒ったからって もどれるわけじゃない。
ぼくが 大人になるしかないのかな?やっぱり…でも…
『実はぼく、ネコでいることに…疲れちゃったんだよね』
弱音を吐きながら、律儀に戻ってくる人形に やつあたりし続ける 情けないぼくなのだった。
++++++++++++++
いつの間に 眠ってしまったのだろう。
ぼくは、体中を 走りまわる痛みで目を覚ました。
ドクン、ドクン…。。
体全体が、心臓に 変わってしまったのではないかと思うほどに、鼓動が強く 脈を打ち、
ハッ、ハッ、ハッ…呼吸もままならない。
おとなしく座ってなどいられず、手足を投げ出すように 体を横たえた。
しかし、どうにも出来ずに、しかたなくそのまま グッタリしていると、
やがて、また 大きな痛みが、おとずれる。
今度は、体全体に はじけるような痛みが走った後
グン、グーン…
新たな痛みと共に、体がどんどん 元の大きさ…人の形に戻ってゆく。
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