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第二章
第三話
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7時に目を覚ますつもりが、6時半に目が覚めた。思ったより早すぎた。二度寝したいところだが、二度寝したら昼まで寝てるとか平気でありえる……だから今日は我慢だな。
さてと、とりあえず朝飯だ。土曜日は両親とも6時には出勤しているため、自分で朝飯を用意しなければならない。はぁ…武蔵○バリに面倒くさい……
そんなこんなで飯を食べ、準備を済ませると既に7時になっていた。少しゆっくりしてから行くか。
するとスマホの通知音がなった。彼方なら電話がかかってきた。こんな時間に何の用だ?そう思って出ると、
「もしもし、翔今大丈夫?」
「大丈夫だけど」
「なら一緒に行かない?今から翔の家に迎えに行くからさ」
「別に良いけど」
「オッケー。なら待ってて。20分までには着くから」
「了解」
それで通話は終わった。今から彼方が迎えに来るまであと10分くらいか……ゲームでもして待つか。
一人でゲームで盛り上がっているとインターホンがなった。今行くと返答してから俺は荷物を持って表に出た。
「おはよう翔。行こっか」
「おう」
その時だった。
隣の家から雫が出てきた。ベストタイミングとはこのことだと言わんばかりのタイミングだった。
「最上さんじゃん!おはよ~」
彼方が雫に気づくなり声をかける。
「おはよう。今から行くの?」
雫も彼方に呼応して疑問で返す。
「そうだよ。せっかくだし、一緒に行こうよ」
「もちろん」
そう言って雫も含めて3人で登校することになった。
「今日で翔の仕事、終わると良いね」
「うるせー」
コイツ、朝一から煽ってきやがって……!
「最悪、終わらなさそうなら雨宮君が手伝ってくれるよ、きっと」
「頼むぞ彼方。お前にかかってるからな!」
「そんなこと言われてもね~。それが人にものを頼む態度かい?」
コイツ…!悪が、俺の前に悪がいる!
「宿題一週間分」
「は?」
「聞こえなかったのかい?宿題一週間分って言ったんだけど。聞かなかったことにする?」
「わかったよ、宿題一週間分引き受けるよ」
「よし、その話乗った!」
クソっ!完全なる敗北者じゃねぇか俺!
「そういうのは程々にね」
「はいはい。にしても今日って雨降るの?」
雫が傘を持ってきているからか、彼方は不思議そうに尋ねる。
「8時頃から降る予報よ。濡れると困るから一応持ってきたの」
「俺も一応折りたたみなら持ってきたぞ。てか天気予報くらい見ろよ」
「だってほら、その星の自然現象には身を任せるのが、その星に住む生き物の義務だって言うじゃん?」
「言わねーよ!」
ていうか聞いたことすらねーよ!
朝からくだらない会話をしていると、校門付近まで辿り着いていた。
「工事中?」
校門の正面付近の道路で何やら工事が行われていた。近づいてみると、どうやらマンホール蓋の取替工事らしい。と言ってももう撤収準備の最中だったが。
「良かったね、もうすぐ終わりそうで。作業中に騒音とか気にしたくないからね」
「お前は作業無いだろ…」
「まぁまぁ落ち着いて。別に煽ったわけじゃないからさ、ね?」
「ね?じゃねーよ!」
なんて話をしていると、南館の入口まで来ていた。
「土足なのがこの学校嫌なんだよね。こういうときに床が濡れるからさ」
そこに関しては激しく同意だった。
「にしても、雨降ると砂利とかが靴につくのか。濡れるのも嫌だけど砂利がひっつくのも嫌だな」
「でも、上靴買わなくて済むから私は土足で良いけどね」
雫の言うことにも一理ある。上靴にかける金があるなら、もっと他に使うべきだ。なんて昔は思ってたからなぁ。
すると彼方が生徒会室のドアを勢い良く開けた。
「おはようございま~す」
彼方は陽気な挨拶をしたが、反応が無い。というか中には会長と書紀の渡辺さんがいて、何やら険悪な雰囲気だった。
「どうかされました?」
雫がすかさず聞いた。何かあったとしか思えないような空気に生徒会室が包まれてた。
すると会長と渡辺さんが何かコソコソと話し始めたと思ったら真剣な面持ちでこっちを向いて話しだした。
「君たちはこれに見覚えはあるか?」
そう言って、ハガキサイズの茶封筒を見せてくる。
「これは?」
雫が返す。少なくとも俺は見覚えは無かった。他の二人の顔を見たが、二人とも見覚えは無さそうだった。
「中身を見てくれ」
会長の指示通り中身を取り出して確認した。中には写真が何枚か入っていて、そこにはDEVIL'S LIPSと書かれた店に会長がスーツ姿の男と入っていく姿が写っていた。他のやつも、店が違うだけで、会長が出入りしている姿が写っている写真だった。
「これはどういう…」
思わず彼方が聞き返した。こんなものを見せられて、何を求められているのか、あまりにも謎過ぎる。
「見ての通りだよ。俺が風俗店に出入りしているところ」
おいおいマジかよ、この会長。この年で風俗とか言ってんのかよ。これはちょっとなぁ…
「に見せかけた、合成写真だ」
合成かよ!勿体ぶんなよ!
「なんでそんなものが…」
「そこなんだ。俺たちは今コレを作ったやつが誰なのか、目的は何なのか、そこが知りたいんだ。だから君たちにも聞いたんだ」
おいおい、ただでさえ仕事あるってのに更に面倒なことが起きるなんて……
その時雨が降り出した。まるで俺の気分を表したかのように。
さてと、とりあえず朝飯だ。土曜日は両親とも6時には出勤しているため、自分で朝飯を用意しなければならない。はぁ…武蔵○バリに面倒くさい……
そんなこんなで飯を食べ、準備を済ませると既に7時になっていた。少しゆっくりしてから行くか。
するとスマホの通知音がなった。彼方なら電話がかかってきた。こんな時間に何の用だ?そう思って出ると、
「もしもし、翔今大丈夫?」
「大丈夫だけど」
「なら一緒に行かない?今から翔の家に迎えに行くからさ」
「別に良いけど」
「オッケー。なら待ってて。20分までには着くから」
「了解」
それで通話は終わった。今から彼方が迎えに来るまであと10分くらいか……ゲームでもして待つか。
一人でゲームで盛り上がっているとインターホンがなった。今行くと返答してから俺は荷物を持って表に出た。
「おはよう翔。行こっか」
「おう」
その時だった。
隣の家から雫が出てきた。ベストタイミングとはこのことだと言わんばかりのタイミングだった。
「最上さんじゃん!おはよ~」
彼方が雫に気づくなり声をかける。
「おはよう。今から行くの?」
雫も彼方に呼応して疑問で返す。
「そうだよ。せっかくだし、一緒に行こうよ」
「もちろん」
そう言って雫も含めて3人で登校することになった。
「今日で翔の仕事、終わると良いね」
「うるせー」
コイツ、朝一から煽ってきやがって……!
「最悪、終わらなさそうなら雨宮君が手伝ってくれるよ、きっと」
「頼むぞ彼方。お前にかかってるからな!」
「そんなこと言われてもね~。それが人にものを頼む態度かい?」
コイツ…!悪が、俺の前に悪がいる!
「宿題一週間分」
「は?」
「聞こえなかったのかい?宿題一週間分って言ったんだけど。聞かなかったことにする?」
「わかったよ、宿題一週間分引き受けるよ」
「よし、その話乗った!」
クソっ!完全なる敗北者じゃねぇか俺!
「そういうのは程々にね」
「はいはい。にしても今日って雨降るの?」
雫が傘を持ってきているからか、彼方は不思議そうに尋ねる。
「8時頃から降る予報よ。濡れると困るから一応持ってきたの」
「俺も一応折りたたみなら持ってきたぞ。てか天気予報くらい見ろよ」
「だってほら、その星の自然現象には身を任せるのが、その星に住む生き物の義務だって言うじゃん?」
「言わねーよ!」
ていうか聞いたことすらねーよ!
朝からくだらない会話をしていると、校門付近まで辿り着いていた。
「工事中?」
校門の正面付近の道路で何やら工事が行われていた。近づいてみると、どうやらマンホール蓋の取替工事らしい。と言ってももう撤収準備の最中だったが。
「良かったね、もうすぐ終わりそうで。作業中に騒音とか気にしたくないからね」
「お前は作業無いだろ…」
「まぁまぁ落ち着いて。別に煽ったわけじゃないからさ、ね?」
「ね?じゃねーよ!」
なんて話をしていると、南館の入口まで来ていた。
「土足なのがこの学校嫌なんだよね。こういうときに床が濡れるからさ」
そこに関しては激しく同意だった。
「にしても、雨降ると砂利とかが靴につくのか。濡れるのも嫌だけど砂利がひっつくのも嫌だな」
「でも、上靴買わなくて済むから私は土足で良いけどね」
雫の言うことにも一理ある。上靴にかける金があるなら、もっと他に使うべきだ。なんて昔は思ってたからなぁ。
すると彼方が生徒会室のドアを勢い良く開けた。
「おはようございま~す」
彼方は陽気な挨拶をしたが、反応が無い。というか中には会長と書紀の渡辺さんがいて、何やら険悪な雰囲気だった。
「どうかされました?」
雫がすかさず聞いた。何かあったとしか思えないような空気に生徒会室が包まれてた。
すると会長と渡辺さんが何かコソコソと話し始めたと思ったら真剣な面持ちでこっちを向いて話しだした。
「君たちはこれに見覚えはあるか?」
そう言って、ハガキサイズの茶封筒を見せてくる。
「これは?」
雫が返す。少なくとも俺は見覚えは無かった。他の二人の顔を見たが、二人とも見覚えは無さそうだった。
「中身を見てくれ」
会長の指示通り中身を取り出して確認した。中には写真が何枚か入っていて、そこにはDEVIL'S LIPSと書かれた店に会長がスーツ姿の男と入っていく姿が写っていた。他のやつも、店が違うだけで、会長が出入りしている姿が写っている写真だった。
「これはどういう…」
思わず彼方が聞き返した。こんなものを見せられて、何を求められているのか、あまりにも謎過ぎる。
「見ての通りだよ。俺が風俗店に出入りしているところ」
おいおいマジかよ、この会長。この年で風俗とか言ってんのかよ。これはちょっとなぁ…
「に見せかけた、合成写真だ」
合成かよ!勿体ぶんなよ!
「なんでそんなものが…」
「そこなんだ。俺たちは今コレを作ったやつが誰なのか、目的は何なのか、そこが知りたいんだ。だから君たちにも聞いたんだ」
おいおい、ただでさえ仕事あるってのに更に面倒なことが起きるなんて……
その時雨が降り出した。まるで俺の気分を表したかのように。
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