悪魔と呼ばれ捨てられたけれど、王子に愛される運命を手に入れてみせます!

エリストラ国の国土は精霊の力で守られている・・・・・・

いや、そう言われている。

瞳の色の濃さは、精霊の加護。



 しかし私はほとんど色味の無い、淡い水色の瞳をもって生まれたせいで「悪魔の使い・悪魔の子」だと疎まれ、父にも背を向けられ捨てられた。

 “運命”という、形の見えないものに支配され・・・“運命”というものを諦めていたときだった。



 「今日から、婚約者になってもらう。」



憧れ続けた色の濃い黒曜石のような瞳の男。

そして、彼は心をかき乱されるほど美しく目に写った 。
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