桟田譲児とその家族

ミダ ワタル

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第六話

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 高校時代の友人を訪ね、頼子の実家に電話をかけて彼女を呼び出してもらうことにした。
 出て行き方を考えると、おれが直接では連絡がつかないと思ったからだ。

 突然なんだと、単身マンションのインターフォン越しにぼやく友人に、つべこべ言わずにさっさと開けろと言って狭くもないがそう広くもないワンルームに上がり込んだ。
 ついでに安っぽいフローリングの廊下でのっぺりと白く幅をきかせていたツードアの冷蔵庫の上に無造作に置かれていた袋に入った食パンを一枚貰うなどした。

「日曜の朝っぱらから……ほんっと、お前、自由だよな」

 おれが来るまで寝ていたのだろう。
 寝癖の頭をかき回し、少し髭が出た顎を撫でながら、よれよれのグレーのスウェットの短パンだけ穿いた上半身裸の姿でのしのしと緩慢に動き、友人はコーヒーメーカーに水を入れスイッチを入れ、床からTシャツを拾い上げて頭から被ると両手で髪を後ろに撫で付けた。
 中肉中背、なんとなくお年寄りに好かれそうな堅実な好青年そのものな風貌の男は、まだ独身で、外見を裏切らない堅実さで県内の国立大を出て地銀の法人営業部に勤めているはずだった。

 ごぽごぽと湯が沸き、コーヒーが抽出される音を聞きながら、奥に長い部屋を玄関側から窓に向かって順に眺める。
 コーヒーメーカーが乗った黒い真四角の合板テーブル。
 スーツが数着掛かっていて衣装ケースがセットされたスチールラック。
 壁際にテレビがあり、一メートル程度しか離れていない向いに二人がけのローソファーがあり、生成りにグレーが混じったカーテンが両端に寄せてある窓と平行に起き抜けの形に布団がめくれているシングルベッドが置いてある。
 十畳程の部屋に家財道具一式がパズルのように収まっていた。

 友人は、突然の訪問とおれの依頼にやや迷惑そうにも、不審そうにもしていたが、夫婦喧嘩でちょっとなと言えば苦笑してしっかりしろよと肩を叩き、渋の跡がとりきれていないマグカップにコーヒーを注いでおれに渡した。
 昔から試験範囲をわざわざ教えてくれたり、行事毎の準備の時になにかと動いたりと面倒見のいい奴だった、だから来たのだ。
 コーヒーは薄く、食パンは味気なかったが胃の腑が落ち着いた。
 よく考えたら、母の本を読んでからほぼ丸一日なにも食っていなかった。
 会う時間がままならないことに文句を言うらしい、付き合っている女の愚痴を台所や洗濯機などがある廊下と部屋の境で立ったまま聞かされながら、平和そうでなによりだと思った。
 あまりにも完璧に閉じた輪のような日々の中にいたから、雑然とした真っ当な世間の生活なんてまっぴらだとずっと思っていたが、案外大した違いはおれにとってはないのかもしれない。

「お前なに、大丈夫? こじれてんの?」
「いや、まあ……な」

 こじれるもなにも最初からだ。

「浮気でもバレたんだろ」

 おれを前を行ったり来たりして玄関から持って来た新聞を広げ、自分もコーヒーを飲みだした友人にうるさいと言って壁にもたれた。

「結婚式の前だっけ? 集まりついでに飲んだ時に笹本って地味だけど結構人気あったよなって話してただろ」
「そうだったか?」
「本好きで病弱な美少女なんてファンタジーかよってもんだろ。それになんていうかさ、大人びてたっていうか他の女子みたくうるさくもなさそうな感じで。浮気じゃないにしてもお前が好き勝手したんだろ、どうせ」
「やけに頼子の肩持つな」
「お前と笹本だったら、大抵のやつが笹本に肩入れするだろ。実家の番号って?」
「ああ、これ」

 着ていたシャツのポケットから頼子の実家の電話番号をメモして来た紙を取り出して渡した。
 シャツは薄いブルーの、頼子がアイロンをかけてクローゼットにしまってくれていた数枚のうちの一枚だった。
 ガキかと思うが、大泣きしてそのまま明け方まで床で寝入って着ていた服はぐちゃぐちゃだったから、シャワーだけ簡単に浴びて着替えた。
 まだ残暑がきつかたが、なんとなくTシャツでもないなと選んだものだった。

「こんな時間にかけて大丈夫か?」
「もう十時回ってるし大丈夫だろ」

 友人の家の最寄駅から、二駅離れた頼子の実家の近所にある喫茶店の名前と時間の都合は合わせる旨を伝える。
 おれは床に放置してある取り込んだ洗濯物らしき衣類をまたぎ、ベッドの向こうに回って窓からベランダへ出た。
 よく晴れていて、もうすでに暑かった。
 八階建てのマンションの四階の部屋から見下ろした外は住宅街らしく、どれも似たような家屋の屋根が続いていて、友人が暮らすこの建物と似たようなマンションが点在し、近所の商店街らしい道路が垣間見えた。
 休日らしくまだどこか落ち着いた朝の気配が漂っている。
 おれが生まれ育ったあの家はここから頼子の家とは逆方向に一駅離れた場所にある。
 さらにもう一駅離れれば、二人が出会った高校があった。
 背後で頼子と話しているらしい友人の声を聞きながら、青い血管が透ける母の白い手や、鮮やかな岩絵具の小皿が並んだ画家の部屋、本に埋め尽くされた父あるいは編集者の部屋、近所の庭木の緑のはみ出たブロック塀とアスファルトに白い日傘、あの木造校舎の図書室、そんな断片の記憶ばかりが浮かんでは消えるままにまかせて、おれはただ目の前に見える外の景色を眺めていた。
  
 指定した喫茶店におれは約束の時刻よりも一時間も早く来て、友人宅で飲んだものよりずっと濃いコーヒーを飲みながら手持ち無沙汰に頼子が来るのを待った。
 目と鼻の先に大型ショッピングセンターがあるにもかかわらず、古めかしい内装の喫茶店であるためか出入りする客の姿はまばらで、十席ほどあるテーブル席の半分も埋まっておらず店は暇そうだった。 
 ふと、布製の観葉植物の影にかくれていた店の入り口にある自販機に気がついて、座っていた席を離れて自販機の前に立ち、小銭を入れてボタンを押す。
 カタン、と軽い音がして落ちてきた紙の箱を手にし、席に戻って封を切り、中身を一本取り出そうとしたところで声が降ってきた。

「煙草……吸うなんて知らなかった」
「さっき、初めて買ってみたんだが……」

 左手でトンと箱の上部を叩いて、飛び出した一本を取り出した。

「手馴れてる」

 そう言って、おれの正面に座った頼子は真っ白なワンピースを着て、服に合わせた白いハンドバックを手にしていた。

「父親がヘビースモーカーでこうやってた。母はその時の父の仕草がとても好きだと言ったくせにおれが真似すると怒ったよ。子供は嗜好品に触るなこれは大人のものだって」

 表向き養父母ということになっていた後見人夫妻の話ではなかった。
 頼子はじっとおれを見詰めて、おれの話を聞いていた。

「全然、いままで自販機あっても買おうなんて思ったこともなかったんだが……さっき、ふとな」

 左手で摘んだ煙草を口に咥え、テーブルに備えつけのマッチで火をつけ煙を軽く吸って、すぐに咽せた。
 くすくすと頼子が笑った。

「悪ぶって失敗した中学生みたい」
「だな」

 苦笑いして、おれはほとんど減っていない煙草を灰皿になすりつけて火を消した。

「左利きはお父さん譲り?」
「ああ……顔とか、身体的な特徴はどっちかというと母親似なんだが、そういや輪郭なんかは父親似だってあの人達に言われたな」
「あの人達?」
「本の名前にもなってる小説の、『涅槃』に出てくる二人の居候の男達だ」

 そう言えばちょっと驚いたように頼子は切れ長の目を見開いた。

「私小説っぽいなとは思ってたけど。本当に……いたんだ」
「ああ、いた」

 まるで河童やツチノコといった幻の生物がいたみたいな調子で答えた自分が可笑しかった。
 ウェイトレスが頼子の注文を取りに来て、おれも一緒に二杯目のコーヒーを頼んだ。

「あの小説のほぼまんまだよ。美しく営まれる日々。母を中心にしてこの世のものとは思えない幸せがずっと……」

 それ以上言葉が出なくなった。
 頼子は黙ってしまったおれをじっと見詰めていた。
 あの目はおれが触れると蕩け、白い頬は染まって、薄い唇は甘い声を紡ぐ。

「お前がいないとおれはきっと……」

 ウェイトレスが再びやって来て、おれの様子に一歩手前で一瞬足を止めたが、すぐ何事もない様子で二人の前にコーヒーを置いた。
 中断されたおれの言葉を頼子が繋げた。

「孤独を愛し淫してしまう? いいんじゃないかな」
「はっ、冷たい女房だな」

 おれへの遺言は、そのまま母の分身である主人公の女の言葉であった。
 小さな息子の幸福を願って唱えた言葉だ。
 血を分けた子供が自分と同じ藪の中に入らぬようにと。

「だって、きっとすぐに嫌になるに決まってる」
「勝手に決めつけるな……お前におれのなにがわかる!? どうしてお前は頼子なんだ……なんでおれは……っ」
 
 喉の奥で、苦く塩辛い味がして言葉が詰まった。

「名前は、変えられないけど」

 頼子は膝に置いたハンドバックを開けて封筒を取り出すと、カサカサと薄い紙の音を鳴らして中身を開いた。

「苗字なら変えてあげられる」

 頼子側の記入と捺印が済んだ離婚届だった。
 会えばきっとそうなるだろうと予感していた。
 おれは頼子の綺麗な指先を見詰めて、顔を見た。
 頼子の瞳が水を湛えて膨らんでいた。

「遠くに行かないで……行ってほしくない、行きたくない」

 声が震えていた。
 遠くに。
 ここ二年の間、幾度となく頼子に囁いた言葉だ。
 あの日、皆で辿り着くはずだった、どこか遠い美しい場所。
 完璧な円のように営まれる、愛と美と知で出来た芳醇な日々の果てにある浄土と、あの日おれが思い込んだ場所を頼子に見せたかった。
 いや、頼子と一緒にそこへ……行きたかったのだ、おれは。

「見てみたいと思ってた。でも美しい日々はもう現実からは消えてしまってお話しの中にしかない」

 努めて淡々と話す口元も震えていた。

「仕事は?」
「こっちで、公立の採用試験受けるつもり。来月から産休の代理で入る学校も見つけてる」 

 衝動で出ていったのではないことは明らかだった。教師として社会に出て、おれより早く夢から醒めたのだろう。
 いつから計画していたのだろう。

「譲児は無駄に賢いから普通に出て行くだけじゃきっとダメだと思って……私も、現実とお話しの中を行ったり来たりするのにくたびれた」
「無駄にってなんだよ……なあ、頼子」
「無理……私は、桟田頼子になり過ぎてる」

 確かにそうだ、おれがそうした。
 頼子が側にいたらおれはきっとまた迷いだす。
 こんなにいい女なのに、手離したくないのに。
 おれは頼子に手を伸ばした。

「譲児……?」
「やっぱり……冷たい女房だ。出会った時、酷薄そうな女だってちょっと思った通りだ」

 いまにも零れそうな頼子の目の縁を親指でぬぐって、そのまま勢い任せに立ち上がって引き寄せ噛みつくようにキスをした。
 おれと頼子の間にあるテーブルががたがたと派手な音を立てて揺れ、カップからわずかだがコーヒーが溢れる。
 周囲の客は一斉にこちらを向いて、ひそひそなにか言い合う気配もしたが構いやしなかった。
 こっちはこれから愛した女を、おれのすべてだった家族と幸福だった時間全部、全部手放すところなんだ、いちいち騒ぐなと一喝したかったが、そんなことよりもいま両手で引き寄せている頼子の柔らかな体や触れている唇の方に集中したかった。
 未練がましくもう一度だけキスして、おれは財布から札を抜いてテーブルに置き、離婚届と煙草とマッチを両手に掴んで店を出た。
 三十代半ばくらいの男女、常連らしい老夫婦、一人で新聞を広げている中年男、暇を持て余している四人のウェイトレス、皆、呆気にとられた表情で店を去るおれの姿を目で追っていた。

 店を出た瞬間に、眩しい日差しが目を灼いた。
 一瞬、強い光に真っ白に染まった視界に目を細めて、立ったままおれを振り返りもしなかった頼子の姿を思い返した。
 白い服を着た頼子は函に描かれた女そっくりだった。

 ——頼子は綺麗だ。

 そう、呟いておれは歩きながらポケットに離婚届を捻じ込み、煙草を咥え、マッチで火をつけた。
 今度は咽なかった。
 フィルターを噛み締め、肺に煙が染み渡るまで吸い込んだ。
 煙草の銘柄は父と同じで、フィルターを噛み締めるのは画家の癖で、咥え煙草で歩くのは編集者の常の姿だった。
 円の中から放り出されたが、おれは父と母の息子であり、大人達全員の子供だった。

「なるほど……たしかに嗜好品は大人のものだ」

 欠けているなにかをそっと埋める、そればかりを夢見ないですむように。
 何度も通ったことのある道の景色は吐き出す煙越しでも色鮮やかに、一つ一つのものがやけにくっきりと見えた。
 おれは一旦東京に戻り、離婚届を出した後、頼子の荷物と自分の荷物を片付けて住んでいたマンションを引き払い、大学を辞め、また地元に舞い戻った。
 当面ぶらぶらするつもりで、それが出来るだけのものが残されていることに初めて感謝した。
 新しく落ち着いたマンションで引越しの荷物を開けては片付けながら、あの本をどうしようかと思案していた。
 どうしても捨てられなかった。
 あれは、おれの家族の者達全員の記憶がそこに息づいているような本だ。
 父と母と画家と編集者と、そして元妻の頼子。
 あの図書室で出会ってからもう約十年だ……あそこはいまどうなっているのだろうか。
 なんとなくそう考えた時、天啓のように思い出した。
 おれはまだあそこの鍵を持っている。
 頼子が校章やキーホルダーなど細々したものを記念にといって取っておいて残していた小さな缶の中に入っている。
 そんな細かいものの中身がなにかなんて見ずにすっかり中身も忘れて、たしか書類ケースの中にしまったまま持ってきたはずだ。
 カッターを持った手を振り回すようにしてダンボール箱を片っ端から開けては中を確認し、一時間ほどかけて書類ケースは見つかった。
 その引き出しに、思った通りに入っていた缶を取り出し、中身を床にばらまく。
 銀色の鎖を通した真鍮の鍵。
 ふっと思わず笑みが漏れた。
 なんだってたかが合鍵、こんなに凝って作ったんだろう。

「なんていうか……格好つけで自意識過剰な金持ちのドラ息子だな。ろくなガキじゃねえ」

 この部屋に置くには、あの本は鮮やかすぎる。
 高校生の頃の頼子も勢いで買ったものの持て余したのだろう。
 嫌でも目に付く朱色の函背表紙。
 採算度外視でつくられた豪華本は、あまりに存在を主張し過ぎていた。
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