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第四部 魔術院と精霊博士

146.忘れられない夜

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 領地回りから戻ったら、途端に色々なことが現実味を帯びて迫ってきた。
 私室の机に向かい、わたしは自分の周囲の状況を整理しようと、取り出した紙にペンの先を滑らせる。

 王宮で、着々とわたしとルイの結婚白紙の手続きが進められていたこと。
 結婚が白紙になれば、わたしとルイとは無関係。
 ユニ家とフォート家の関わりもない。
 すべてはなかったことに。
 父様の法務顧問契約は解除され、ユニ家とモンフォール家の和解もなされて、ユニ領はフォート家の実質庇護下から離れたこと。
 不穏が燻っていた共和国との国境でなにかが起きている、起きようとしていること。
 
「それから……」

 わたしがフォート家を出て魔術院へ行くこと――ここまで書き出して、わたしは紙の上にため息をひとつ落とす。
 
 年が明けて、降臨祭の祝日から十四日後に、王宮からの迎えがここフォート家の領地屋敷まで来るそうだ。
 王都の邸宅と繋がっている屋敷の“扉”を使えば、移動なんてすぐ出来るけれど“扉”に関してはごく限られた人しか知らないことであるし、国境のことがある以上、その通り道は残しておきたいといったロワレ公の話だった。
 王家としては、元小国王家な公爵で魔術師であるルイを押さえつけているように見せたいけれど、同時に有事の際はその力に頼りたい。なんとも虫のいい話だ。
 そのために、出来る限りわたしの待遇には気を配ると。

「これじゃあ、本当に人質だわ……」

 四大精霊の加護を持つ精霊博士は、王家所縁の者としておくためにわたしの身分はトゥール伯爵家の養女のまま。
 王妃様の義従妹としてその側に仕えるよう、王宮と魔術院の間で調整がされた。
 わたしの身柄は魔術院が預かるけれど、王宮にはほぼ日参することになる。
 ルイと会えるかはわからない。
 王宮は広く、夜会など夫や婚約者などのパートナーと出る場を除けば、貴族女性の社交の場と殿方の政務の場はきっぱり分かれている。隔たりもある。
 女官の立場なら、なにかの用事で彼等に仕える文官や武官と接することもあるかもだけど、わたしは王妃様の侍女ではなくて取り巻きの貴族令嬢としてお仕えするわけだから、接点なんてあっても護衛の近衛騎士くらいだろう。
 わたしがいる場に、ルイが近づくようなことは避けられそうだし、逆もまた然り。
 
「……なんだか変なの」

 ルイと婚約していた頃、毎日王宮で顔を合わせることになる彼と、どうしたら会わずに一日過ごせるのかと悩んでいたのに。
 それに今更だけど、こうしてあらためて考えてみて気がついた。
 休憩ついでだとか廊下で見かけたからだとか理由をつけていたけれど、ルイは一日も欠かさずわたしに会いにきていた。
 そうでなければ高位貴族である彼が、王妃様に侍女として仕える働く側の者であったわたしと毎日顔を合わせるなんてあり得ない。 
 夜になって、寝る前にそのことをルイに尋ねてみたら、今頃になって気がついたのですかと先に寝台に上がったわたしに続くように、その端に腰掛けた彼に呆れられた。

「だってそんなの一言も……たまたまとか言ってたじゃない」
「普通、わかるでしょう。仮にも王妃の第一侍女で、働いている貴女に婚約者とはいえそう気軽に誘いの声をかけどこかへ連れ出すわけにもいかないのですから」

 寝台の上で座って、ルイの背にかかる銀色の髪の毛先を見つめながら、ううっそうかもだけどと胸の内で呟いていたわたしを振り返り、彼は斜めに体ごとこちらを向いた。 
 顔をその両手に挟むようにされて、彼と目を合わせるように持ち上げられる。

「まあ、わかっていなさそうだとは思っていましたけれど……まさか今になってそんなことを言ってくるとは。本当にかわいらしいですね、貴女は」

 揶揄からかうように額やこめかみや目の下や鼻などに唇が落とされて、なんだか恥ずかしくなってきて挟まれている頬が熱くなってくる。

「もうっ、面白がって」

 きっと顔が赤くなってると思いながら、ルイの手と唇を振り払うように首を振って、彼の胸に逃げた。額をシャツの襟元のすぐ下につけて、もうっ……と再び呟く。

「まるで子供みたいじゃない……」
「歳でいえばそんなものですけどね。とはいえ、子供に手を出すような趣味はないですよ。成人女性として見ていましたが?」
「それはそれで……」
「気難しい……一目惚れだと何度か言ってもまったく信じてもくれませんでしたし……」

 眠る前で簡単に編んだだけにしていた髪を解かれる。下ろした髪を整えるようにくしけずるルイの指が心地良くて、彼の胸の顔を伏せたまま目を細める。
 
「だって……」
「文句や難癖ばかりつけて。かといって完全に拒絶するわけでもなく私に付き合い、時にまるで気を許しているような振る舞いもする貴女は、なんというか……」
「腹立ちますよね、いまとなっては少しはわかる気もするし、正直に言っていいから」
「……わかっていませんね」
 
 頭の上にキスされたと思ったら、両肩を軽く掴んでわたしを引き剥がしたルイに唇を塞がれる。

「ん」

 触れ合わせて、舌先で少し下唇をなぞられただけで離れた。
 目線を合わせるようにわたしの顔を覗き込んで微かに苦笑したルイに、少しばかりどきりとする。

「煽るか試すかされているようでしたよ……少々憎らしくなってキスしたら事故ではなどと言い出すし……」
「えっ、いやいやっ、少々ではなかったですよね? すっごく怒ってましたよね? 壁とか叩いてっ」
「いっそここで骨の髄までわからせ、思い知らせてやろうかと短気を起こしかけたのを、なんとか抑えたんですよ。貴女も少し怖がってましたし……」

 肩から寝台にぽすんと軽く押し倒されて、被さってきたルイにそう言われながら、頭の先から再び顔中に触れるだけのキスをされて、最後に息が詰まって苦しいほど長く深く口付けられる。
 いつだって飄々と人を翻弄するようだったルイに、まさか自分がそんなふうに思われていたなんて考えてもいなかったわたしは、びっくりして息苦しさに若干涙目になって彼の顔を見た。

「ほら、いまだって。そんな意外そうに私を見て」
「だ、だって……まさにその通りに意外としか……」

 両手の指をルイの指に絡め取られて握られる。わたしを見下ろす彼の目が欲望を映して揺れているのに、今度は胸の奥が少し苦しくなって目を閉じる。顔が熱い。

「気は短いほうだと伝えたでしょう……初夜の時も邪魔さえ入らなければ翌朝も離れたりなどしませんでしたよ」
「もっ、いいです……わかった、わかりましたから……っ」

 というか、翌朝も離れたりなどってどういう……いやまあそういうことだろうけど、蔓バラ姫が少し呆れるくらいのことは、媚薬で少しおかしくなってたわたしにしてたはずですよね?

「本当に、いまこの時になってまた、その頃のことを思い出させてくるとは。いくらでも好きなだけ貴女に触れて囁けるのも、もうあと何十日と数えられる時に……」 
「ルイ」
「壊されたいのですか? 私に」

 胸の奥から、じくりと痛みに似た、甘く、切ない疼くようななにかが一気に全身を駆け巡って動けなくなった。
 目を閉じていたはずなのに、いつの間にかわたしはルイの顔を見つめていた。
 間近に顔を合わせる互いの間で張り詰めた空気を緩ませるように、ルイがふっと笑みを落す。
 冗談ですよ、と右の耳たぶを軽く噛まれた。
 
「……それもいいかもって言ったら、そうする?」
「望まないでしょう、貴女は」
「ルイ……」
「私も、望みません」

 きっぱりとした言葉に、詰めていた息を吐いて指を絡めているルイの手を握る。
 ものすごく甘い夜になった。
 少しばかり、本当に、ルイに壊されてしまってもいいかもと思ってしまったくらいに。
 夜着の上から、体をなぞるように愛撫されて、首や少しはだけた胸元に口付けられている内になにかが胸の奥から込み上げてきて、目が熱い。いつの間にか頬が濡れている。

「ぁっ……どうしよう……」
「マリーベル?」
「ゃ、なの……ルイ……なかった……ことなんて、わたし……ぃやっ、嫌なのっ……」

 ルイに抱かれながら、癇癪を起こした子供みたいにやだと繰り返して泣くのを止められなくなった。夜着の裾に入り込んでいた手を戻し、わたしの背や頭を撫でて宥めるのに専念するのをルイが選んでしまったくらいに。
 本当に、自分の鈍感さに呆れる。
 
「こう言ってはなんですが、貴女、そんなに私が好きだったのですね」
「……っ、ぅく……そんなのっ……」

 そんな辛そうに泣く姿は、モンフォールと話をつけた夜以来だとルイはわたしを抱きかかえて身を起こすと、さらに抱き締める力を強くする。

「あの時は見ていられずすぐ眠らせたのに、いまは落ち着くまで見ていたい」
「ふっ……うぁぁんっ……ば、かっ……ぅ……っ……」

 本当に止まらない。
 自分でもいつからかよくわからない。ずっと押さえ込んでいた気持ちが堰を切って、全部涙となって流れ落ちていくようだ。わたしがそんななのに、何故か喉を鳴らすように笑いながらルイが流れ落ちた涙の跡を舐めてくる。
 唇を何度か啄まれ、不意にしっとりと重ねてきて、しゃくり上げてしまうのも止まらないのに泣きながらうっとりしてしまうようなキスに溺れそうになる。
 舌を絡ませてルイの首に腕を回す。
 泣いてるのに……そうよ泣いてるんだからっ……支離滅裂なことを思いながら、自分の嗚咽が甘く、ルイを求める声になっていくのを聞いていた。
 きっと忘れられない、と。
 これまで聞いたことがない、柔らかな声音でルイが囁く。

「この夜を」

 ユニ領でクインテエーヌの紡ぎ糸を対価に求婚に応じられた時も、逃げた私をジュリアン殿を使って捕まえにきた時も、胸の奥底から震わされたのに、と。
 この上なく優しくルイが語りかけてくるのは、わたしが子供みたいに泣きじゃくっているからだろうか。
 どちらもわたしの記憶では、そんな優しく囁くように話すような出来事と彼が思っているとは思えない。不機嫌さと頑なに拒むような様子のルイだったのだから。

「それよりずっと、手に入れたように……ああ、違うな」
「……ルイ……?」
「――望みが叶った」

 青みがかった灰色の眼差しが微笑むように細められて、じっとわたしを見つめるのに誘われたように再び唇を重ね合わせる。
 んっ、と喉の奥から嗚咽ではない声が漏れる。

「マリーベル……誓ったはずです」

 唇が離れ切らないうちに吐息で囁かれ。
 夜着の紐が解かれて、ルイの熱い手が肌に触れる。
 
「叶った望みを、そう簡単に諦めるとでも? それに、なかったことになど……」

 左手を取られ、薬指の付け根に口付けられる。

「……ルイ?」
「これはもう、ただの金属の輪ではないのですから」
「ん……」
  
 わたしを優しく宥めるような、それでいて甘く狂おしいような。
 しっとりと低く耳に心地よく馴染むようなルイの声音に、脱げ落ちた夜着と寝具が触れ合う衣擦れの音が重なった。
 
 
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