上 下
38 / 79
別荘編

38-飴と鞭※

しおりを挟む


アーノルドは勃って今にも爆ぜそうな僕のものにリボンを縛り付ける。


やだ、これじゃイけない。だせない。


「ルーク、これから僕より先に出すことは許さないよ。僕より先に出したらラルクを殺す」


アーノルドの目は本気だ。ほぼ反射的に僕はベッドの端で僕を見下すアーノルドに力の入らない身体にムチ打ちながら縋りつく。


「っ…だめぇ!やめてアーノルド…ださないからっ、ださないからぁ…!」


僕以外が死ぬのは嫌だ。


「そんなにラルクが大事なの?ルーク」


「っうん…うん…!」


「…だったら僕のこれ舐めて?さっきから君のせいで痛くて堪らないんだ。責任取って口で奉仕してよ」


服を着ているアーノルドの股間が大きく山になっている。

僕は必死におぼつかない手でアーノルドの着衣を脱がせようとする。

薬で朦朧としてベルトが上手く外せず、ラルクが殺されてしまう、と思わず涙目になってくる。


「…仕方ないね。君は」


カチャカチャ、

アーノルドがベルトを外してくれた。

僕はそのまま勢い良くアーノルドの着衣を下に降ろす。

ベチッ

「ンっ…」


ブルンと出てきたアーノルドが僕の頬をビンタする。

僕より3周り程大きい。この世界の住人は皆あそこが大きすぎる。それとも僕のが小さいのか。

アーノルドの良い匂いと、汗のにおいが同時に香る。


「んっぷちゅ…んむ…ん…」


間髪入れずアーノルドの鬼頭から口付ける。アーノルドの先走りがしょっぱい。

勢いよく口に入れたものの、フェラなどしたことない僕はどう動いていいか分からない。


「はっ…ルーク、フェラチオしたことないの?」


「んむ…んん」


助けを求めるように下からアーノルドを見る。興奮し何故か嬉しそうなアーノルドと目が合い、薬のせいかドキドキしてくる。


「いいよ、僕が教えてあげる。最初は頭にキスをして…そう、そんな感じ。次はカリに舌を這わして、ん…そこ気持ちい。

後は歯を立てないように口の奥に入れて、顔を僕のを吸って擦るように動かして…ぁ…そう、それでいい…っは…ルーク、上手」


アーノルドが咥えている僕の頭を褒めるかのように優しくクシャッと撫でる。
その優しさに僕のピンクに染まりつつある頭と胸がキュンキュンとときめく。


あーのるどがほめてくれた!うれしい!うれしい!♡♡♡


リボンで縛られた下半身が痛い。この紐がなかったらおそらく今のでイっていた。

ジュポジュポジュポ

「ジュブ…うむっんっ、んっ」


無我夢中で僕はアーノルドをしゃぶった。
アーノルドが気持ちよさそうに顔を歪めるのを下から確認しては色々動きを変えて、また褒めて欲しくてアーノルドを喜ばせることに尽力する。

そんな僕に気を良くしたのか、沢山頭を撫でてくれる。嬉しくてきゅうきゅうと胸が締め付けられ僅かな理性でさえも溶けていく。


「…っん…ルークもう出そう…苦しいだろうけど、我慢してね…ッ」


「ガゴッ…ぉえッ」


そう言ったアーノルドは僕の後頭部をつかみ、そのまま僕の喉奥に自分のものを突っ込む。喉に異物を入れられたことにより思わずえづきそうになる。

ジュプジュプジュプッ!


「んもッング…ぅえっ!」


そんな僕に容赦なく腰を振り喉奥に自身をぶつけてくる。


くるしい…!くるしい!でもあーのるどきもちよさそう。

ぼく、やくにたててる?
ぼくできもちよくなってくれてる?

あーのるどがきもちいいなら。やくにたてるならがんばる。

がんばるから、

くるしいのがまんするから、


ぼくのことほめて…!



「ルークッ!もう出る…!ぜんぶ飲んでね…!ッ、こぼしたらおしおきだから」


「ッッッングゥ…!」


そう言ってアーノルドは僕の後頭部を力強く掴みながら、僕の一番喉奥で射精した。

熱くどろりとしたしょっぱくて苦い液体がもったりと僕の喉を通る。


こぼしちゃだめ。こぼしちゃだめ。


僕は必死になんとか決して美味しくはない液体を喉を動かし胃に流す。


ずろろ…とアーノルドの大きい一物が僕の口から抜けていく。


「ッ…ゲホッ…!ゲホッ!」


条件反射的に噎せてしまう。鼻水と涙も出てくる。


アーノルドはそんな僕の下顎を掴み、自分と目が合うように上に向かせる。


「…はぁ……気持ちよかったよルーク。ちゃんと全部飲めたか、口の中見せて?」


「ん…ぁ」


僕は口を開け、何も残っていないのをアーノルドに見せ確認してもらう。


「…えらい。ルーク、よくがんばったね」


「っぁ…」


アーノルドが微笑み僕の頭をさっきと同じ優しい手つきで撫でる。


きゅぅぅぅぅ…


胸が締め付けられ、喉から変な声が出そうになる。何かが一瞬満たされる感覚に僕はやみつきになっていた。


やった!ほめてくれた!!

やさしいのすき!もっと!もっとして♡!


うれしい♡うれしい♡♡うれしい♡♡♡!!うれしい♡♡♡♡♡!!!



癖になりそうだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

メインキャラ達の様子がおかしい件について

白鳩 唯斗
BL
 前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生した。  サポートキャラとして、攻略対象キャラたちと過ごしていたフィンレーだが・・・・・・。  どうも攻略対象キャラ達の様子がおかしい。  ヒロインが登場しても、興味を示されないのだ。  世界を救うためにも、僕としては皆さん仲良くされて欲しいのですが・・・。  どうして僕の周りにメインキャラ達が集まるんですかっ!!  主人公が老若男女問わず好かれる話です。  登場キャラは全員闇を抱えています。  精神的に重めの描写、残酷な描写などがあります。  BL作品ですが、舞台が乙女ゲームなので、女性キャラも登場します。  恋愛というよりも、執着や依存といった重めの感情を主人公が向けられる作品となっております。

残虐悪徳一族に転生した

白鳩 唯斗
BL
 前世で読んでいた小説の世界。  男主人公とヒロインを阻む、悪徳一族に転生してしまった。  第三皇子として新たな生を受けた主人公は、残虐な兄弟や、悪政を敷く皇帝から生き残る為に、残虐な人物を演じる。  そんな中、主人公は皇城に訪れた男主人公に遭遇する。  ガッツリBLでは無く、愛情よりも友情に近いかもしれません。 *残虐な描写があります。

弟に殺される”兄”に転生したがこんなに愛されるなんて聞いてない。

浅倉
BL
目を覚ますと目の前には俺を心配そうに見つめる彼の姿。 既視感を感じる彼の姿に俺は”小説”の中に出てくる主人公 ”ヴィンセント”だと判明。 そしてまさかの俺がヴィンセントを虐め残酷に殺される兄だと?! 次々と訪れる沢山の試練を前にどうにか弟に殺されないルートを必死に進む。 だがそんな俺の前に大きな壁が! このままでは原作通り殺されてしまう。 どうにかして乗り越えなければ! 妙に執着してくる”弟”と死なないように奮闘する”兄”の少し甘い物語___ ヤンデレ執着な弟×クールで鈍感な兄 ※固定CP ※投稿不定期 ※初めの方はヤンデレ要素少なめ

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

悪役令息の従者に転職しました

  *  
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。 依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。 哀しい目に遭った皆と一緒にしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!

買われた悪役令息は攻略対象に異常なくらい愛でられてます

瑳来
BL
元は純日本人の俺は不慮な事故にあい死んでしまった。そんな俺の第2の人生は死ぬ前に姉がやっていた乙女ゲームの悪役令息だった。悪役令息の役割を全うしていた俺はついに天罰がくらい捕らえられて人身売買のオークションに出品されていた。 そこで俺を落札したのは俺を破滅へと追い込んだ王家の第1王子でありゲームの攻略対象だった。 そんな落ちぶれた俺と俺を買った何考えてるかわかんない王子との生活がはじまった。

転生先がハードモードで笑ってます。

夏里黒絵
BL
周りに劣等感を抱く春乃は事故に会いテンプレな転生を果たす。 目を開けると転生と言えばいかにも!な、剣と魔法の世界に飛ばされていた。とりあえず容姿を確認しようと鏡を見て絶句、丸々と肉ずいたその幼体。白豚と言われても否定できないほど醜い姿だった。それに横腹を始めとした全身が痛い、痣だらけなのだ。その痣を見て幼体の7年間の記憶が蘇ってきた。どうやら公爵家の横暴訳アリ白豚令息に転生したようだ。 人間として底辺なリンシャに強い精神的ショックを受け、春乃改めリンシャ アルマディカは引きこもりになってしまう。 しかしとあるきっかけで前世の思い出せていなかった記憶を思い出し、ここはBLゲームの世界で自分は主人公を虐める言わば悪役令息だと思い出し、ストーリーを終わらせれば望み薄だが元の世界に戻れる可能性を感じ動き出す。しかし動くのが遅かったようで… 色々と無自覚な主人公が、最悪な悪役令息として(いるつもりで)ストーリーのエンディングを目指すも、気づくのが遅く、手遅れだったので思うようにストーリーが進まないお話。 R15は保険です。不定期更新。小説なんて書くの初めてな作者の行き当たりばったりなご都合主義ストーリーになりそうです。

【完結】TL小説の悪役令息は死にたくないので不憫系当て馬の義兄を今日もヨイショします

七夜かなた
BL
前世はブラック企業に過労死するまで働かされていた一宮沙織は、読んでいたTL小説「放蕩貴族は月の乙女を愛して止まない」の悪役令息ギャレット=モヒナートに転生してしまった。 よりによってヒロインでもなく、ヒロインを虐め、彼女に惚れているギャレットの義兄ジュストに殺されてしまう悪役令息に転生するなんて。 お金持ちの息子に生まれ変わったのはいいけど、モブでもいいから長生きしたい 最後にはギャレットを殺した罪に問われ、牢獄で死んでしまう。 小説の中では当て馬で不憫だったジュスト。 当て馬はどうしようもなくても、不憫さは何とか出来ないか。 小説を読んでいて、ハッピーエンドの主人公たちの影で不幸になった彼のことが気になっていた。 それならヒロインを虐めず、義兄を褒め称え、悪意がないことを証明すればいいのでは? そして義兄を慕う義弟を演じるうちに、彼の自分に向ける視線が何だか熱っぽくなってきた。 ゆるっとした世界観です。 身体的接触はありますが、濡れ場は濃厚にはならない筈… タイトルもしかしたら途中で変更するかも イラストは紺田様に有償で依頼しました。

処理中です...