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〚アフターストーリー〛〜不幸な少女のその後〜

〚7〛「nerveソフトウェア」

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 10日。
 
 ナーヴソフトウェアが発売されるのを見てから、考えていた事があった。それを実行すべきだろうかと考えながら日向と一緒にゲーム機を買いに来ていた。
 
 「あ、これかな?お姉ちゃん」
 
 「そうっぽいな」
 
 残り少ない内のそれを二台確保すると、あらかじめ見ておいたゲームソフトを買うため、ゲームソフトコーナーへ向かった。
 
 「うっ……仮止、お前…こんな所で会うなんてな…」
 
 「あ?………ああ、煩いおっさんか」
 
 「ぐ、偶然だな…」
 
 おっさん(いつも怒鳴ってくる学校の先生)を見ると、ナーヴソフトウェアを抱えて、ゲームソフトを探しているようだった。
 
 「ふ~ん…おっさんにそんな趣味があったとは…」
 
 「あ…いや…違うんだ、これは…」
 
 「まあいいや、僕達もソフトを探したいからそんな真ん中に突っ立てないでどっちか寄れって」
 
 「あ、ああ…」
 
 「おっさん、それやんの?」
 
 話しながらもチラチラとソフトを見て、何かを見つけたように手に取ったおっさんに向けて声をかける。
 
 「あ、ああ…そのつもりだが…」
 
 「へぇ~一緒じゃん」
 
 「え?……お前もなのか?」
 
 「やっぱナーヴソフトウェアといったらVRMMO一択だよな」
 
 「あ、ああ!そうだよな!やっぱりVRMMO」
 
 「話がわかるじゃないか、っておっさん少しどいてくれ、ゴツいんだから、ソフト取れん」
 
 「酷えな……はいよ」
 
 「よし、買いに行くか、日向」
 
 「うん!」
 
 僕達はおっさんを置いてレジへ向かった。
 
 「俺の扱い酷くねえか?…まあいいか、俺も買い行こ」
 
 
 
 
 
 ナーヴソフトウェアは元々日本で発売予定は無かったのだが、海外で爆発的人気が出たので、改良し、ヴァージョンアップして日本で売り出したのだ。
 
 改良とは、海外で発売した際の型が行けなかったのだ、大きすぎる、ダサい、関係ない部分の費用が高すぎると。
 
 元々ナーヴソフトウェアは椅子に、ヘルメットのようなものをくっつけた形をしており、大きくとてつもなく高いのだ。
 
 海外で出していたため、ナーヴソフトウェア発売初日にソフトの数がそこそこあった。それのおかげでこうして販売開始初日にソフトとゲーム機を買えたわけだ。
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