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〚アフターストーリー〛〜不幸な少女のその後〜

〚1〛「”日常”」

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 「ああ~だりぃ~」
 
 僕はいつも通りだるい学生生活を送っていた。
 魔物を狩ることも出来なければ、ウザい奴らを殺す事もできないクソつまらない日本という場所で。もう17という年齢を迎えていた。
 
 魔素が無いので大気中の魔力をつかっての魔法は使えず(体内の魔力を使えば魔法は使える)。さらにこの皆のレベルに合わせて動かなければ、すぐ騒ぎやニュースになったりしてしまう。
 と言ってもバレなきゃいいって訳だが。
 
 「やっぱここが一番楽だなー」
 
 耳たぶについたピアスを弄りながら、僕は学校の屋上にいた。屋上は侵入禁止で鍵が掛かっているが、学校の裏手から屋上へ跳べば行けるのだ。
 
 学校の裏手には窓が一切なく、さらにそこを囲うように高い木々があるので、コンクリの壁を蹴って上がっても誰にもバレないのだ。
 
 屋上は侵入禁止。なので先生や生徒は絶対に来ないし誰にもバレない。
 僕は学校の人等からすると不良らしい。失礼な、ちゃんと黒髪だし真面目そうな丸眼鏡も掛けてるし体育以外はちゃんと授業に出ているっつうの。まあ、普通の授業は寝てるかスマホ弄ってるんだけど。
 
 次の時間は体育。
 先生は今も僕を探している。屋上にいれば先生は来れないし、いつ授業が始まり終わるか分かるのだ。前、家に帰った事があったが、いつ次の授業が始まるか分からず、パソコンゲームに熱中していたら学校が終わっていたことがあった。
 流石に笑えなかった。
 
 それに、ここから校庭で真面目に授業を受けている奴らを見下すのがなんだか楽しくて。
 そろそろ授業が始まるから、体育担当の先生は僕を探すのを諦めたようだ。
 
 何故体育だけ受けないかっていうと、体育の授業は正直、加減が面倒なのだ。
 走るにしても、ドッチボールするにしても。
 走りは遅いわドッチは弱いわでクソつまらない。
 
 だったら家でパソコンゲームしたい。
 まあパソコンゲームし過ぎで目悪くして眼鏡してんだけど。
 
 そう言いながらスマホで小説読んでるんだけど。そう言えば前の僕が、死ぬまでには無かった小説が沢山増えてんの。
 
 まあ、最近は中々好みに合う小説が無くて、ついお菓子食いながらパソコンゲームに行っちゃうっていう。
 
 パソコンゲームはFPSとかMMORPGなんかにハマっている。
 なんて考えている内に皆校内に戻って行くところだった。
 僕は裏手から降りると窓から校内に入り、職員室前を通り階段を上がり皆よりも先に教室へ戻っていった。
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