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〚第三章〛〜家族編〜

〚50話〛「母親」

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 ココアを飲み終えた私達は子供達のもとへ行く。
 
 「そろそろ寝るわよー、歯磨き忘れずにね」
 
 「はーい」
 
 「はーい!」
 
 さて、私も歯を磨きますか。
 洗面所に着くと、夫は先に歯を磨いていた。
 
 「はみがきー」
 
 「ふふっ、しっかり磨くのよ?」
 
 「うん!」
 
 そう言って元気にシャカシャカ磨き出した。
 
 私も磨かないと、
 自分もしっかりと歯磨きをし、ナナとリーネを寝かしつけに行く。
 
 
 
 
 
 ナナを寝かしつけていると思う。産まれた頃はあんなに怖がりだったのに妹ができてから私から離れて寝れるようになって……まあ、妹と一緒に寝ているのだけど… 成長したわね…と。
 
 寝かしつけが終わると、寝室へ向かう。そこには夫も居る。
 リーネとナナ。私と夫。で寝室が分かれている。
 
 「あなた、今日もお疲れ様」
 
 そう言って頬にキスをする。
 
 「ありがとう、お前もな」
 
 「ふふっ」
 
 今日もいい一日だったわ…。
 
 あ、予定確認するの忘れていたわ…、まあ明日確認しましょ。
 ふふっ、
 こんな毎日が永く続きますように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 ””
 
 
 
 
 
 
 
 朝起きると妹が、僕の顔をじっと見ていた。
 
 「ふふっ…どうしたの?」
 
 「んーん?なんでもないよー」
 
 「えー、教えてよー、えいっ!」
 
 妹の横腹をくすぐってやる。
 
 「へへへへっ、はははははっ!ひみつなのーー!」
 
 「へ~、そうなんだ~」
 
 「ひひひひひっ、もうゆるしてーーー」
 
 「ふふっ、しょうがないなー」
 
 息切れをしている妹の頭を撫でていると、部屋に母親が入ってきた。
 まだご飯の時間じゃ無いような気がするが、どうしたんだろうか。
 
 「ナナに言っておかなくちゃいけない事があるわ」
 
 「ん~?なに?」
 
 僕は起き上がり母親の方を向く。
 一体なんの話だろうか。
 
 「実は…昨日伝えなくちゃいけなかったんだけどね?、今日はちょっと特別なことを教えなくてはいけないの」
 
 「へ~」
 
 「お昼頃になったら私の部屋でしましょう」
 
 「うん」
 
 「あと、それともうすぐご飯できるからね」
 
 「はーい」
 
 「分かった」
 
 それだけ言うと出ていってしまった。
 何を教えるんだろう…まあお昼頃に母親の部屋に行けばわかることか。
 そう思いながら妹を抱きしめる。
 
 いつも通りの甘くていい匂いがふわっと鼻をくすぐった。
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