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〚第三章〛〜家族編〜
〚49話〛「父親」
しおりを挟む「ただいまー」
お父さんが帰ってきたようだ。
「おとーしゃんおかえりー」
「お、リーネは良い子だなあ」
お父さんが妹の頭を撫でてる。
「お父さんおかえり」
「おう、ただいま、ナナ」
ちょうど母親がお風呂を上がったらしく。
「あらあなたおかえりなさい、でも、朝遅くなるって…」
「ああ、今日の昼頃どうやら犯人が捕まったらしくてな」
「あらそうなの?よかったわ、さ、ご飯にしましょう」
こうしてご飯を食べる一家だった。
””
「はぁ~疲れた~」
浴槽にくつろいで、思わず声が出た。
我ながらジジ臭くなったもんだなぁ~と思う、まだ30代だが。
仕事は大変だが家族がこうしているのはいいもんだな、そう思う。
俺は幸せ者だなぁ~
美人で優しい妻に、しっかりもののナナ、そして癒やしのリーネ。
最高の家族、俺の宝だ。
「…ちょっとのぼせてきたか?」
さ、ちゃっちゃと上がって妻とゆっくりココアでも飲みたいな。
「あなた?ココア呑もうと思うんだけど…一緒に飲む?」
ぐっとタイミングだ。
「ああ、俺もちょうど飲みたかったんだ」
「ふふっ、分かったわ」
妻がココアを淹れる準備をしている。
「なあ、」
「ん~?」
「子供達のステータス表示は明日じゃないのか?」
「…え?そうだったかしら?」
「確か…そうだった気がするんだが」
「そうかしら…後で確認してみるわね」
「ん、ああ頼む」
するとココアが淹れ終わったようで2つ持ってきてくれた。
「はいどうぞ」
「ありがとう」
「ふふっ、こうして二人でゆっくりするのも久しぶりね」
「ああそうだな、子育てや仕事が忙しいのが続いてたからな…」
「夢が一つ…叶ったわね」
「夢か…子供が欲しい…だったな」
「ええ…」
この約束をしたのは…もう随分と前なような気がする。
「子供達は?」
「私の部屋で遊んでるわ」
「はははっ、仲がいいな!毎日ずっと一緒じゃないか」
「ふふっ、仲がいいのはいい事ね」
「だな!」
ココアが美味い。
俺は今、最高に幸せだ!
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