不幸な少女の”日常”探し

〚第二章〛〜名無し編〜

〚40話〛「悲しさ」

　何とか男に追い付いた。
　
　男は僕に気付くと舌打ちをした。
　
　
　
　
　
　
　
　
　何とか地上に出ると宿屋に向かった。
　
　男は部屋に戻るとベッドに腰掛けそこから動かくなった。
　
　僕は男が暫く動きそうも無いから仰向けで床に寝転がりナイフを弄る。
　
　もし…僕がこの男を殺してでも逃げたいと思っていたなら、今がチャンスなのだろう。
　だがそんな事をしても奴隷紋が僕の首を締めるだろう。
　
　僕は次第に目を閉じていた。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　苦しい…、そう思い、目を開けると目の前には、僕に股がって首を絞めている男の姿があった。
　
　「……クソガキが…ッ！お前のせいで…ッお前が変わりに死ねばよかったんだッ！！いっつも澄ました顔しやがってッ！」
　
　そう言うと男は首を絞めていない左手で僕の下着を脱がす。
　
　そして僕を…女を失った悲しみを紛らわすように乱暴に、犯し始めた。
　
　何度も……………
　
　何度も何度も何度も
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　どれくらい経っただろうか…もう部屋に灯りがないと何も見えないような暗さになった頃だろうか。
　
　男は僕の上に乗ったまま…性器を入れたまま寝てしまっていた。
　
　僕は動ける訳がなく、そのまま寝ることになった。
　
　
　
　
　朝、起きると男は居なくなっていた。