8 / 25
風光明媚
しおりを挟む
食後、レナートにエスコートされてクラーラは黒魔術の工房へ歩いていた。
窓の外を見ると、すでに日は落ちきっていた。
「最初のうちは迷いやすいだろう。うちの使用人は少ないから、迷ったときに頼れる人が近くにいるとも限らないし……ああ心配だ」
「記憶力には自信がありましてよ。ご心配なさらず、レナート様」
会話の途中、急にレナートが立ち止まる。
何事かとクラーラは彼の顔を覗き込んだ。
「クラーラ。俺たちは夫婦になるんだ。俺のことも気軽にレナートと呼び捨てにしてくれて構わない」
「しかし……」
「いや、レナートと呼んでくれ。じゃないと、俺も『クラーラ嬢』と呼ぶことにする」
それは嫌だ。
なんというか、距離感がまた遠ざかってしまう気がして。
せっかく仲睦まじくなれそうな婚約者に出会えたというのに、再び縁を失うのはクラーラの心が許さなかった。
「じゃあ……レ、レナート」
「うん!」
「レナート」
「ああ!」
「レナート様」
「……」
「レナート」
「なにかなクラーラ!」
露骨に反応の違いを見せるレナートに、クラーラはくすりと笑う。
――ああ、彼もまた同じか。
そうだ。彼も親しい人がほしかったのかもしれない。
辺境に閉じこもり、嘘がつけない性質から人づき合いも碌にできず。
理由こそ違えど、クラーラと同じく人を遠ざけていた。
自分の過去に重なる想いを感じて、クラーラの心は一歩前進した。
「さて、気を取り直して。ここを右に曲がって進むと、俺の魔術工房がある。設備には金をかけている。というか、趣味で金をかける場所がそこしかないんだよな」
「わかりますわかります。黒魔術ってお金がかかりますわよね。珍しい材料を使うことが多いものですから、何かと出費がかさんで」
「そうそう。特に俺が最近仕入れた火竜の尻尾とか、かなり高かったんだよ。ジュストにも怒られてさ……」
「まあ、火竜の尻尾を? 王都でもなかなか流通していない高級品ではありませんか」
……などと、二人は一般人が入り込む余地のない会話を交わす。
こうして黒魔術に関する話をできたのは、二人にとって初めてのことだった。
クラーラのリナルディ伯爵家では白魔術が至上とされ、またレナートは家から出ずに交流を広げられないゆえに。
気づけば『扉』は眼前に迫っていた。
レナートが指をそばに立っている石柱に押しつける。
すると、魔力を発して扉が左右に開いた。
これは都でも王城くらいでしか使われない、最先端の技術。
設備に金をかけているという話は本当のようだ。
「あとでクラーラも認証するよ」
「ありがとうございます。工房の中は……まあ!」
クラーラは工房に入って立ち尽くした。
周囲には数々の魔道具がそろい踏みだ。
だが、彼女を驚かせたのは別に理由がある。
眼前に広がる大庭園。
どうやらレナートの工房は、大庭園を一望できる位置にあるらしかった。
夜景の中を蛍が飛び交う。
さながら夜闇で光る宝石のように、ひとつひとつの燐光がクラーラの心を刺激した。
不規則に飛び交う蛍光が、ときどき中央に流れる噴水の飛沫を輝かせる。
「綺麗……」
「ここからの眺望は美しいだろう? 俺も研究の合間に、よく風景を眺めている。昼には綺麗な花々が見えるし、秋には見事な紅葉が。冬には雪化粧を被った木々たちが顔を覗かせる。ここが屋敷の中でいちばんお気に入りだ」
リナルディ伯爵家では、ひっそりと隅の方に工房を構えるだけだった。
研究に美しい環境など不要と、クラーラはそう自分に言い聞かせてきたものの……ここまで見事な絶景を見ると何も言えない。
ここで一年を過ごしてみたい。
叶うことなら、レナートと共に。
「レナート。私、ここに来られて本当によかったと思います。本当に私がこの工房を使ってもよろしいのですか?」
「もちろん。一人じゃ少し寂しかったから、こちらからお願いしたいくらいだ。そうと決まれば、明日さっそく君のスペースを作ろう。何か必要な素材や設備があれば遠慮なく言ってくれ」
「ありがとうございます……! 今晩中に必要な資材を考えておきます」
クラーラの心は喜悦に満ちていた。
対するレナートもまた、これからの婚約者との日々に胸を高鳴らせて。
わずかに開かれた窓のそばで、純白のカーテンが揺れる。
花弁が一枚、するりと隙間から入り込んで落ちた。
庭園から流れ込むゆるやかな風。
風は言葉を持たないが。
新たな家族の存在を祝福しているようだった。
◇◇◇◇
工房を見た後、さっそくクラーラは庭園に出てみた。
上から眺めるのもいいが、やはり地に降りるとまた別格の美しさがある。
夜だから危ないのでと、隣にはレナートも一緒に来てくれている。
「ハルトリー家はさぞかし優秀な庭師を雇っているのでしょうね」
「ああ。まあ、辺境だから景色の美しさくらいは王都の貴族には勝たないとね。この庭園を整えているのは、主にカーティスという庭師で……ああ、話をすれば」
レナートは噴水の方を示した。
夜闇の中ではっきりとは見えないが、大きめの体格の男性が佇んでいた。
「おや、レナート様。お隣にいらっしゃるのは……」
「お初にお目にかかります、クラーラ・リナルディです。レナートの婚約者です」
「おお、これは失礼いたしました! 私はカーティスと申します。ハルトリー家で庭師を務めながら、ときたまレナート様の政務の手伝いもしております」
金色に近い茶髪をまとめた、小綺麗な男性だ。
彼は恭しく一礼した。
「こちらの庭園、とても綺麗ですわね。思わず見とれてしまいました」
「お褒めにあずかり光栄です。元々、庭師を目指すつもりはなかったのですが……今はできるだけ美しい庭園を目指すことが生きがいとなっております。貴族の家の外観は、主の精神を示すとも言いますから」
たしかに合っている気する。
クラーラの実家はツタが蔓延る外壁に整備されていない雑草。
対してここは風光明媚な庭園だ。
主の性格からしても、まったく正反対。
「いや、実はカーティスはすごいんだよ? 彼の生まれは……」
「レナート様」
「ああ、悪い。別に隠しておくことでもないと思うが……俺は黙っておくよ。まあ、この家には彼やジュストのように有能な使用人が多いんだ。クラーラもぜひ彼らと交流をしてみてくれ。きっと居心地がよくなる」
「はい、もちろんです。私の侍女ロゼッタも、他の使用人に馴染めるように積極的に交流していきますわ。ここが今日から私の家ですものね」
クラーラはくすりと笑った。
窓の外を見ると、すでに日は落ちきっていた。
「最初のうちは迷いやすいだろう。うちの使用人は少ないから、迷ったときに頼れる人が近くにいるとも限らないし……ああ心配だ」
「記憶力には自信がありましてよ。ご心配なさらず、レナート様」
会話の途中、急にレナートが立ち止まる。
何事かとクラーラは彼の顔を覗き込んだ。
「クラーラ。俺たちは夫婦になるんだ。俺のことも気軽にレナートと呼び捨てにしてくれて構わない」
「しかし……」
「いや、レナートと呼んでくれ。じゃないと、俺も『クラーラ嬢』と呼ぶことにする」
それは嫌だ。
なんというか、距離感がまた遠ざかってしまう気がして。
せっかく仲睦まじくなれそうな婚約者に出会えたというのに、再び縁を失うのはクラーラの心が許さなかった。
「じゃあ……レ、レナート」
「うん!」
「レナート」
「ああ!」
「レナート様」
「……」
「レナート」
「なにかなクラーラ!」
露骨に反応の違いを見せるレナートに、クラーラはくすりと笑う。
――ああ、彼もまた同じか。
そうだ。彼も親しい人がほしかったのかもしれない。
辺境に閉じこもり、嘘がつけない性質から人づき合いも碌にできず。
理由こそ違えど、クラーラと同じく人を遠ざけていた。
自分の過去に重なる想いを感じて、クラーラの心は一歩前進した。
「さて、気を取り直して。ここを右に曲がって進むと、俺の魔術工房がある。設備には金をかけている。というか、趣味で金をかける場所がそこしかないんだよな」
「わかりますわかります。黒魔術ってお金がかかりますわよね。珍しい材料を使うことが多いものですから、何かと出費がかさんで」
「そうそう。特に俺が最近仕入れた火竜の尻尾とか、かなり高かったんだよ。ジュストにも怒られてさ……」
「まあ、火竜の尻尾を? 王都でもなかなか流通していない高級品ではありませんか」
……などと、二人は一般人が入り込む余地のない会話を交わす。
こうして黒魔術に関する話をできたのは、二人にとって初めてのことだった。
クラーラのリナルディ伯爵家では白魔術が至上とされ、またレナートは家から出ずに交流を広げられないゆえに。
気づけば『扉』は眼前に迫っていた。
レナートが指をそばに立っている石柱に押しつける。
すると、魔力を発して扉が左右に開いた。
これは都でも王城くらいでしか使われない、最先端の技術。
設備に金をかけているという話は本当のようだ。
「あとでクラーラも認証するよ」
「ありがとうございます。工房の中は……まあ!」
クラーラは工房に入って立ち尽くした。
周囲には数々の魔道具がそろい踏みだ。
だが、彼女を驚かせたのは別に理由がある。
眼前に広がる大庭園。
どうやらレナートの工房は、大庭園を一望できる位置にあるらしかった。
夜景の中を蛍が飛び交う。
さながら夜闇で光る宝石のように、ひとつひとつの燐光がクラーラの心を刺激した。
不規則に飛び交う蛍光が、ときどき中央に流れる噴水の飛沫を輝かせる。
「綺麗……」
「ここからの眺望は美しいだろう? 俺も研究の合間に、よく風景を眺めている。昼には綺麗な花々が見えるし、秋には見事な紅葉が。冬には雪化粧を被った木々たちが顔を覗かせる。ここが屋敷の中でいちばんお気に入りだ」
リナルディ伯爵家では、ひっそりと隅の方に工房を構えるだけだった。
研究に美しい環境など不要と、クラーラはそう自分に言い聞かせてきたものの……ここまで見事な絶景を見ると何も言えない。
ここで一年を過ごしてみたい。
叶うことなら、レナートと共に。
「レナート。私、ここに来られて本当によかったと思います。本当に私がこの工房を使ってもよろしいのですか?」
「もちろん。一人じゃ少し寂しかったから、こちらからお願いしたいくらいだ。そうと決まれば、明日さっそく君のスペースを作ろう。何か必要な素材や設備があれば遠慮なく言ってくれ」
「ありがとうございます……! 今晩中に必要な資材を考えておきます」
クラーラの心は喜悦に満ちていた。
対するレナートもまた、これからの婚約者との日々に胸を高鳴らせて。
わずかに開かれた窓のそばで、純白のカーテンが揺れる。
花弁が一枚、するりと隙間から入り込んで落ちた。
庭園から流れ込むゆるやかな風。
風は言葉を持たないが。
新たな家族の存在を祝福しているようだった。
◇◇◇◇
工房を見た後、さっそくクラーラは庭園に出てみた。
上から眺めるのもいいが、やはり地に降りるとまた別格の美しさがある。
夜だから危ないのでと、隣にはレナートも一緒に来てくれている。
「ハルトリー家はさぞかし優秀な庭師を雇っているのでしょうね」
「ああ。まあ、辺境だから景色の美しさくらいは王都の貴族には勝たないとね。この庭園を整えているのは、主にカーティスという庭師で……ああ、話をすれば」
レナートは噴水の方を示した。
夜闇の中ではっきりとは見えないが、大きめの体格の男性が佇んでいた。
「おや、レナート様。お隣にいらっしゃるのは……」
「お初にお目にかかります、クラーラ・リナルディです。レナートの婚約者です」
「おお、これは失礼いたしました! 私はカーティスと申します。ハルトリー家で庭師を務めながら、ときたまレナート様の政務の手伝いもしております」
金色に近い茶髪をまとめた、小綺麗な男性だ。
彼は恭しく一礼した。
「こちらの庭園、とても綺麗ですわね。思わず見とれてしまいました」
「お褒めにあずかり光栄です。元々、庭師を目指すつもりはなかったのですが……今はできるだけ美しい庭園を目指すことが生きがいとなっております。貴族の家の外観は、主の精神を示すとも言いますから」
たしかに合っている気する。
クラーラの実家はツタが蔓延る外壁に整備されていない雑草。
対してここは風光明媚な庭園だ。
主の性格からしても、まったく正反対。
「いや、実はカーティスはすごいんだよ? 彼の生まれは……」
「レナート様」
「ああ、悪い。別に隠しておくことでもないと思うが……俺は黙っておくよ。まあ、この家には彼やジュストのように有能な使用人が多いんだ。クラーラもぜひ彼らと交流をしてみてくれ。きっと居心地がよくなる」
「はい、もちろんです。私の侍女ロゼッタも、他の使用人に馴染めるように積極的に交流していきますわ。ここが今日から私の家ですものね」
クラーラはくすりと笑った。
28
お気に入りに追加
664
あなたにおすすめの小説
無表情で不気味と婚約破棄された令嬢は、王子に溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
フローナ・レフェイグには、表情というものがなかった。感情がないという訳ではないが、それを表現する方法を失ってしまっているのだ。
そのこともあって、フローナは婚約者からも拒絶された。無表情で不気味と言われて、婚約破棄されてしまったのだ。
意気消沈していたフローナだったが、そんな彼女に婚約を申し込んでくる者がいた。それは、第四王子のエルクル・コルディムである。
なんでも、エルクルは前々からフローナに好意を抱いていたようなのだ。
さらに、驚くべきことに、エルクルはフローナの無表情から感情を読み取ってきた。どうやら、彼はフローナ自身ですら気づかないような些細な変化を読み取っているらしい。
こうして、フローナは自身の表情を理解できる王子と婚約することになったのである。
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。
婚約破棄された令嬢、教皇を拾う
朝露ココア
恋愛
「シャンフレック、お前との婚約を破棄する!」
婚約者の王子は唐突に告げた。
王太子妃になるために我慢し続けた日々。
しかし理不尽な理由で婚約破棄され、今までの努力は水の泡に。
シャンフレックは婚約者を忘れることにした。
自分が好きなように仕事をし、趣味に没頭し、日々を生きることを決めた。
だが、彼女は一人の青年と出会う。
記憶喪失の青年アルージエは誠実で、まっすぐな性格をしていて。
そんな彼の正体は──世界最大勢力の教皇だった。
アルージエはシャンフレックにいきなり婚約を申し込む。
これは婚約破棄された令嬢が、本当の愛を見つける物語。
神様に愛された少女 ~生贄に捧げられましたが、なぜか溺愛されてます~
朝露ココア
恋愛
村で虐げられていた少女、フレーナ。
両親が疫病を持ち込んだとして、彼女は厳しい差別を受けていた。
村の仕事はすべて押しつけられ、日々の生活はまともに送れず。
友人たちにも裏切られた。
ある日、フレーナに役目が与えられた。
それは神の生贄となること。
神に食われ、苦しい生涯は幕を閉じるかと思われた。
しかし、神は思っていたよりも優しくて。
「いや、だから食わないって」
「今日からこの神殿はお前の家だと思ってくれていい」
「お前が喜んでくれれば十分だ」
なぜか神はフレーナを受け入れ、共に生活することに。
これは一人の少女が神に溺愛されるだけの物語。
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
不憫な侯爵令嬢は、王子様に溺愛される。
猫宮乾
恋愛
再婚した父の元、継母に幽閉じみた生活を強いられていたマリーローズ(私)は、父が没した事を契機に、結婚して出ていくように迫られる。皆よりも遅く夜会デビューし、結婚相手を探していると、第一王子のフェンネル殿下が政略結婚の話を持ちかけてくる。他に行く場所もない上、自分の未来を切り開くべく、同意したマリーローズは、その後後宮入りし、正妃になるまでは婚約者として過ごす事に。その内に、フェンネルの優しさに触れ、溺愛され、幸せを見つけていく。※pixivにも掲載しております(あちらで完結済み)。
全てを失った人形令嬢は美貌の皇帝に拾われる
柳葉うら
恋愛
孤児のシェリーはとある貴族に引き取られたが、人形のように扱われる日々に辟易した。
そこである日、人形ではないと反発すると、すぐに捨てられてしまう。
着の身着のままで捨てられたシェリーは、雨夜をしのぐために入り込んだ鄙びた屋敷で、美しい男性と出会った。
不憫なままではいられない、聖女候補になったのでとりあえずがんばります!
吉野屋
恋愛
母が亡くなり、伯父に厄介者扱いされた挙句、従兄弟のせいで池に落ちて死にかけたが、
潜在していた加護の力が目覚め、神殿の池に引き寄せられた。
美貌の大神官に池から救われ、聖女候補として生活する事になる。
母の天然加減を引き継いだ主人公の新しい人生の物語。
(完結済み。皆様、いつも読んでいただいてありがとうございます。とても励みになります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる