196 / 216
第12章 呪われ公の絶息
遇フ、焔ヲ以テ
しおりを挟む
ペートルスの処刑が行われる三日前。
デニス、フリッツ、コルラードを中心に立てた作戦が決行されようとしていた。
「それでは……実行に移す前に、今一度作戦を振り返りましょう」
デニスは集った面々を見渡し、地図を机上に広げた。
ここに集うはペートルスを助けたいと心から願う者たち。
そしてルートラ公に一矢報いたいと願う者たち。
すでに迷いはない。
「私の役目は、あくまで第二皇子として『責任』を取ること。すなわち皆さんの代表として後始末をすることです。私が責を取るという庇護のもとに……みなさんには皇城に侵入し、ペートルスを救出していただきます」
やるべきことは簡単。
正面から第一皇子の派閥や軍と衝突するのではなく、間隙を縫って潜入する。
「城に侵入するのは私、セリノ、ノーラさん、フリッツさん、コルラードさん。そして……アリアドナさん」
「ういー。ま、ウチは運び手みたいなもんだよね」
黒いローブに身を包んだ少女は、気だるげに会釈した。
夏休みの間、ノーラとともに仕事をしてくれた熟練の魔術師……アリアドナ。
「マインラート卿から強引に聞き出した甲斐があったよ。せっかくノーラが戦おうとしてるんだから、少しは力になってあげないとね」
「アリアドナさんの飛行魔法は必要不可欠です。いくら精強なる騎士団といえども、対空技術には疎い。一息に皇城まで距離を詰めるために、ぜひとも力を貸していただきましょう」
マインラートは当初、アリアドナに情報を教えることを渋ったという。
学園でノーラたちが無謀な策を立てていることを知って。
それでも……としつこく彼に迫れば、アリアドナは友が戦おうとしている真実を聞き出すことができた。
「もちろん他の方々にも、それぞれの役割を果たしていただきます。ひとつでも失敗すれば計画は破綻してしまう。……強要するようなことを言いたくはありませんが、なんとしても成功させましょう」
「殿下。貴殿がいなくては、我らは立ち上がることはできませんでした。どうか帝国のために立ち上がったご自身を誇ってください」
「セリノ……ありがとう。ああ、そうだね。きっと……この人たちと一緒なら、ペートルスともう一度過ごせる未来を掴み取れると思うんだ」
戦は起こさない。
ルートラ公爵を退ける。
ペートルスを救ってみせる。
「そして――誰ひとりとして欠けることは許しません。もう一度、このニルフック学園に集いましょう」
願わくは、皆と迎える卒業式を。
◇◇◇◇
グラン帝国、帝都前にて。
ずらりと騎士が地平線の彼方まで並んでいた。
乱れは弱さの証左。
一切の乱れなく整列する『壮麗なる慟哭騎士団』は、その強さをありありと示していた。
「……いやはや、壮観です。まさか単独で騎士団の相手をしようとは」
エルメンヒルデの眷属……黒き髪もつ式神は嘆息する。
横の主をちらと見れば、騎士団をまっすぐに見据えていた。
『不承 血戦
吾 倉皇ノ源』
「ええ、存じ上げております。これは血を流すための戦ではなく、騎士団を混乱させ、こちらに惹きつけるための戦。とはいえ……攻撃を受けることには変わりないでしょうが」
騎士団と一定距離に達した瞬間、エルメンヒルデは炎剣を抜いた。
彼女の内側で駆動を始める機構。
一切合切の攻撃を撃墜するための機能が起動した。
「私は邪魔にしかなりませんので控えております。ご武運を……と申し上げるのも烏滸がましいですね。拝見いたします、我が主」
『拱手傍観 結構』
ゆったりと式神あしらが往く。
彼女が地を踏みしめる度、凄まじい熱気に大気が揺らいでいく。
◇◇◇◇
騎士団の先頭に立つはアンギス侯爵エリオドロ。
赤き飛竜に乗り、戦場を見下ろす。
「ふむ……殿下から防衛を命じられたが、そこまでペートルス・ウィガナックの処刑は大事なものだろうか? ただし主命は主命。ネズミ一匹城には通すつもりはないが……はて、何が、誰が邪魔をするというのかね?」
この精強なる騎士団を相手に。
立ち向かえる軍など、どの諸侯も抱えているはずがない。
ペートルスの処刑に異を唱えたい者は無数にいるだろう。
だが、反乱は失敗に終わったのだ。
彼は再起不能になったのだ。
ならば、もはや『人』として機能することすらできない。
たとえルートラ公に反感を抱く諸侯があったとしても、第一皇子の決定に反旗を翻す者などいないだろうに。
「……報告です。前方、不審な女が一人。戦闘態勢を取っています」
部下の報告にエリオドロは眉をひそめた。
皇城に続く道は封鎖したはずだ。
関所をすり抜けて、この騎士団のもとに届く人間がいるとは思えない。
「なんだ……?」
瞬間、熱風が地を駆けた。
エリオドロの肌が粟立つ。
感じ取ったのは覇気、超大なるモノの気配。
気の根源をたどれば――たしかにあった。
桃色の髪の女が、騎士団の前に立っている。
「伝令! 不審な女が接近中、いかがいたしますか!?」
「ううむ。警告の後、下がる気配がなければ牽制攻撃を」
「承知いたしました。よ、よろしいのですか?」
「構わん。おそらく生半可な攻撃では……」
――落とせない。
あの覇気を放つ存在が、軽い攻撃ごときで落とせるわけがない。
外見はただの少女だが……百戦錬磨のエリオドロは気がついていた。
あの内にある存在は化け物に違いないと。
先兵が引き返すように警告するも、少女は動じる気配がない。
なおも歩みを止めず。
迫りくる威圧感に、たまらず先兵は牽制の魔術を放った。
しかし。
少女が携える炎の二刀が、放たれた魔術を裂く。
「なっ……!?」
「追撃、撃て!」
騎士たちの間にどよめきが広がる。
すかさず追加の牽制攻撃が放たれた。
雨のように降り注いだ弱威力の魔術。
すべて目にも止まらぬ速さで、振り抜かれた炎剣に斬り捨てられる。
「ば、馬鹿な……!」
「何者なんだ、あの女!?」
得体の知れぬ敵を前に戦慄が走る。
初めて騎士団に『乱れ』が生じた瞬間。
エリオドロは喝を飛ばした。
「黙れぃ! この程度で動じるなど恥を知れぃ!」
響きわたった怒号に動揺が沈静する。
エリオドロはあくまで冷静に、逸る武人の血潮を抑えて少女を見た。
向こうから攻撃は仕掛けてこない。
それどころか――一定の間合いで立ち止まり、値踏みするようにこちらを見ている。
「何が狙いなのだ、あの怪物は……? ぜひとも斬り結んでみたいものだが、どうにもきなくさい」
エリオドロは考え込む。
どうにも腑に落ちないまま、彼の野生の感が警鐘を鳴らす。
彼はそばに控える副官に告げた。
「私は少しこの場を離れる。後は頼むぞ」
「だ、団長……!? あの女はどうするのです!?」
「睨み合え。おそらく、それがアレに対する最善手だ。まあ、戯れに攻撃を仕掛けてみてもいいが……ほどほどにな! それでは行ってくる!」
「お、お待ちください! 団長ー!」
いきなり場を任されて困り果てる副官。
騎士団を残してエリオドロは飛び去って行った。
デニス、フリッツ、コルラードを中心に立てた作戦が決行されようとしていた。
「それでは……実行に移す前に、今一度作戦を振り返りましょう」
デニスは集った面々を見渡し、地図を机上に広げた。
ここに集うはペートルスを助けたいと心から願う者たち。
そしてルートラ公に一矢報いたいと願う者たち。
すでに迷いはない。
「私の役目は、あくまで第二皇子として『責任』を取ること。すなわち皆さんの代表として後始末をすることです。私が責を取るという庇護のもとに……みなさんには皇城に侵入し、ペートルスを救出していただきます」
やるべきことは簡単。
正面から第一皇子の派閥や軍と衝突するのではなく、間隙を縫って潜入する。
「城に侵入するのは私、セリノ、ノーラさん、フリッツさん、コルラードさん。そして……アリアドナさん」
「ういー。ま、ウチは運び手みたいなもんだよね」
黒いローブに身を包んだ少女は、気だるげに会釈した。
夏休みの間、ノーラとともに仕事をしてくれた熟練の魔術師……アリアドナ。
「マインラート卿から強引に聞き出した甲斐があったよ。せっかくノーラが戦おうとしてるんだから、少しは力になってあげないとね」
「アリアドナさんの飛行魔法は必要不可欠です。いくら精強なる騎士団といえども、対空技術には疎い。一息に皇城まで距離を詰めるために、ぜひとも力を貸していただきましょう」
マインラートは当初、アリアドナに情報を教えることを渋ったという。
学園でノーラたちが無謀な策を立てていることを知って。
それでも……としつこく彼に迫れば、アリアドナは友が戦おうとしている真実を聞き出すことができた。
「もちろん他の方々にも、それぞれの役割を果たしていただきます。ひとつでも失敗すれば計画は破綻してしまう。……強要するようなことを言いたくはありませんが、なんとしても成功させましょう」
「殿下。貴殿がいなくては、我らは立ち上がることはできませんでした。どうか帝国のために立ち上がったご自身を誇ってください」
「セリノ……ありがとう。ああ、そうだね。きっと……この人たちと一緒なら、ペートルスともう一度過ごせる未来を掴み取れると思うんだ」
戦は起こさない。
ルートラ公爵を退ける。
ペートルスを救ってみせる。
「そして――誰ひとりとして欠けることは許しません。もう一度、このニルフック学園に集いましょう」
願わくは、皆と迎える卒業式を。
◇◇◇◇
グラン帝国、帝都前にて。
ずらりと騎士が地平線の彼方まで並んでいた。
乱れは弱さの証左。
一切の乱れなく整列する『壮麗なる慟哭騎士団』は、その強さをありありと示していた。
「……いやはや、壮観です。まさか単独で騎士団の相手をしようとは」
エルメンヒルデの眷属……黒き髪もつ式神は嘆息する。
横の主をちらと見れば、騎士団をまっすぐに見据えていた。
『不承 血戦
吾 倉皇ノ源』
「ええ、存じ上げております。これは血を流すための戦ではなく、騎士団を混乱させ、こちらに惹きつけるための戦。とはいえ……攻撃を受けることには変わりないでしょうが」
騎士団と一定距離に達した瞬間、エルメンヒルデは炎剣を抜いた。
彼女の内側で駆動を始める機構。
一切合切の攻撃を撃墜するための機能が起動した。
「私は邪魔にしかなりませんので控えております。ご武運を……と申し上げるのも烏滸がましいですね。拝見いたします、我が主」
『拱手傍観 結構』
ゆったりと式神あしらが往く。
彼女が地を踏みしめる度、凄まじい熱気に大気が揺らいでいく。
◇◇◇◇
騎士団の先頭に立つはアンギス侯爵エリオドロ。
赤き飛竜に乗り、戦場を見下ろす。
「ふむ……殿下から防衛を命じられたが、そこまでペートルス・ウィガナックの処刑は大事なものだろうか? ただし主命は主命。ネズミ一匹城には通すつもりはないが……はて、何が、誰が邪魔をするというのかね?」
この精強なる騎士団を相手に。
立ち向かえる軍など、どの諸侯も抱えているはずがない。
ペートルスの処刑に異を唱えたい者は無数にいるだろう。
だが、反乱は失敗に終わったのだ。
彼は再起不能になったのだ。
ならば、もはや『人』として機能することすらできない。
たとえルートラ公に反感を抱く諸侯があったとしても、第一皇子の決定に反旗を翻す者などいないだろうに。
「……報告です。前方、不審な女が一人。戦闘態勢を取っています」
部下の報告にエリオドロは眉をひそめた。
皇城に続く道は封鎖したはずだ。
関所をすり抜けて、この騎士団のもとに届く人間がいるとは思えない。
「なんだ……?」
瞬間、熱風が地を駆けた。
エリオドロの肌が粟立つ。
感じ取ったのは覇気、超大なるモノの気配。
気の根源をたどれば――たしかにあった。
桃色の髪の女が、騎士団の前に立っている。
「伝令! 不審な女が接近中、いかがいたしますか!?」
「ううむ。警告の後、下がる気配がなければ牽制攻撃を」
「承知いたしました。よ、よろしいのですか?」
「構わん。おそらく生半可な攻撃では……」
――落とせない。
あの覇気を放つ存在が、軽い攻撃ごときで落とせるわけがない。
外見はただの少女だが……百戦錬磨のエリオドロは気がついていた。
あの内にある存在は化け物に違いないと。
先兵が引き返すように警告するも、少女は動じる気配がない。
なおも歩みを止めず。
迫りくる威圧感に、たまらず先兵は牽制の魔術を放った。
しかし。
少女が携える炎の二刀が、放たれた魔術を裂く。
「なっ……!?」
「追撃、撃て!」
騎士たちの間にどよめきが広がる。
すかさず追加の牽制攻撃が放たれた。
雨のように降り注いだ弱威力の魔術。
すべて目にも止まらぬ速さで、振り抜かれた炎剣に斬り捨てられる。
「ば、馬鹿な……!」
「何者なんだ、あの女!?」
得体の知れぬ敵を前に戦慄が走る。
初めて騎士団に『乱れ』が生じた瞬間。
エリオドロは喝を飛ばした。
「黙れぃ! この程度で動じるなど恥を知れぃ!」
響きわたった怒号に動揺が沈静する。
エリオドロはあくまで冷静に、逸る武人の血潮を抑えて少女を見た。
向こうから攻撃は仕掛けてこない。
それどころか――一定の間合いで立ち止まり、値踏みするようにこちらを見ている。
「何が狙いなのだ、あの怪物は……? ぜひとも斬り結んでみたいものだが、どうにもきなくさい」
エリオドロは考え込む。
どうにも腑に落ちないまま、彼の野生の感が警鐘を鳴らす。
彼はそばに控える副官に告げた。
「私は少しこの場を離れる。後は頼むぞ」
「だ、団長……!? あの女はどうするのです!?」
「睨み合え。おそらく、それがアレに対する最善手だ。まあ、戯れに攻撃を仕掛けてみてもいいが……ほどほどにな! それでは行ってくる!」
「お、お待ちください! 団長ー!」
いきなり場を任されて困り果てる副官。
騎士団を残してエリオドロは飛び去って行った。
13
お気に入りに追加
115
あなたにおすすめの小説
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる