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第10章 飢える剣士の復讐
暴虎馮河の勇
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ニルフック学園長、アラリル侯爵アルセニオ。
病的なまでに白い顔に、長身で筋肉質な体。
アルセニオは自らの庭とも言える学園をゆっくりと歩いていた。
生物学者でもある彼は広大な学園の敷地内に、野生生物が活動できる自然環境を多く設けていた。
今日も生態系に異常がないかどうか、外れの森林部へ確認しにきていたところだ。
「個体数は異常なし。冬眠している個体の座標も問題ない。彼らが冬眠から目覚めたときに備えて、そろそろ食物を用意しておかなくてはな。飢餓状態となって生徒たちを襲ったりされては敵わん」
アルセニオは足を止める。
彼の足元で枯れ木の枝が割れる音が響いた。
「だが……生徒たちには異常が見える。私への殺意に飢えた、獰猛な獣が十匹ばかりいるようだ」
同時、木々の陰から学生服を着た剣士たちが飛び出した。
剣術サロンの生徒たちはアルセニオを取り囲むように散開し、殺意の籠もった視線を向ける。
そして……彼らを率いるヴェルナーが矢面に立った。
「元気そうだな、ヴェルナー。子どもは元気な方が良い」
「アルセニオ・ルカス……貴様の首、もらい受ける」
「ふむ……宣戦布告にはそれなりの自信が伴うべきだ。失敗作のお前がどれだけ優秀な個体となり得たのか……検証といこう」
アルセニオは腰の左右で両手を開いた。
襲撃されているにも拘わらず、無手の構え。
その姿勢は彼の傲慢と余裕とを表しているようだった。
「俺に続けッ!」
ヴェルナーが怒号を張り上げると同時、剣を携えて地を蹴る。
他の生徒たちも長に続いてアルセニオに肉薄。
「はぁっ!」
鋭いヴェルナーの剣閃。
アルセニオは刃が己を裂く寸前で躱し、左右から飛来した生徒たちの剣を素手で受け止める。
アルセニオの足元の地面が盛り上がる。
ヴェルナーは咄嗟に叫んだ。
「下がれ!」
一拍後に地面から飛び出した岩石。
アルセニオが適正を持つ岩属性の魔術である。
ヴェルナーは回避したが、左右から斬りかかった生徒二名は吹き飛ばされる。
「どうした? 強勢を誇る剣術サロンの実力……その程度ではあるまい」
「くそぅ、舐めやがって!」
アルセニオの値踏みするような挑発に、再び生徒の一人が斬りかかる。
彼の鍛え上げられた斬撃は容易く躱され、回し蹴りにて反撃を食らう。
地面に転がる生徒を見てアルセニオは微笑を浮かべた。
「お前は……ああ、覚えている。私が合成獣を試験で暴走させた村の生き残りか。平民ながらもニルフック学園まで入学してくるとは……見上げた執念だ」
瞬間、アルセニオの背後に影が落ちる。
奇襲を得意とする生徒の一撃だ。
彼の死角から襲いかかった斬撃。
だが、それもまた後ろ手に軽々と受け止められる。
「なっ!?」
奇襲を受け止められた生徒は目を見開き、腹部に巨大な岩石の射出を喰らう。
彼方まで飛び意識を失った生徒を見て、アルセニオは相も変わらず微笑を崩さない。
「お前は私が政略で潰した貴族の息子だな。今にして思えば、子息の血も絶やしておくべきだったか」
罪を、外道を、なんら悪びれずに吐く。
アルセニオを見てヴェルナーの怒りはますます高まっていった。
「貴様……!」
跳躍、目にも止まらぬ速さで剣を振り抜く。
飽くなき渇望により練り上げられた鋭い剣筋。
だが――渇望の剣は、アルセニオの悪意には届かない。
剣筋に合わせて空中に展開された岩の壁。
すべての斬撃を防ぎきり、アルセニオは様子を見るように後退した。
「そしてヴェルナー。お前は……」
「黙れ! 貴様は今、ここで殺す! 貴様に憎悪を抱く、剣術サロンの生徒の長として!」
アルセニオの言葉を遮るように。
ヴェルナーは再び吶喊した。
斬り上げ、躱され。
袈裟懸け、岩壁にて散る。
ヴェルナーが弱いわけではない。
むしろ彼は剣士の中では熟達の域にあった。
だが……眼前の男が、アルセニオが規格外すぎる。
これほどの憎悪を受けながらも今日まで彼が生き長らえているのは、他ならぬ実力があってこそ。
「ヴェルナーさん! ここは俺が!」
ヴェルナーを庇うように割って入った生徒。
彼は剣身に炎を宿し、アルセニオの前に立ちはだかる。
「婚約者の仇……ここで討つ!」
「番を失ったのならば、代わりを設ければ良い話だ。まったく解せんな。だが……お前の婚約者は悪くない素体だった。今は私の飼い犬の一部となって生きているぞ」
「っ!」
度を失ったように炎が揺れる。
生徒は混乱しながらも、炎剣をアルセニオ目がけて振り抜いた。
しかし乱れた剣筋が届くわけもなく。
炎を掻き消した末に、剣ごと生徒は地面に叩きつけられた。
アルセニオが追撃に出た瞬間、刃が横入りする。
ヴェルナーの鋭い突きが脇腹を掠めた。
「ヴェルナーよ。なぜお前は力を使わない。それが全霊ではなかろう?」
「……」
返答はなく。
ヴェルナーはただ殺意のみを湛えて斬りかかる。
彼の寡黙な執念に、アルセニオは微笑を崩して表情を無にする。
「ふむ。試してみたが、やはり駄作か。力への渇望も、相手への憎悪も……天恵の力には届き得ない。それが今、剣術サロン諸君との戦いを通じて明らかになったわけだ」
周囲一帯におぞましい気が満ちる。
アルセニオの両手から生じた黒き波動。
ソレは蛇のごとくうねり、撓り、躍動する。
ヴェルナーは咄嗟に叫んだ。
「総員、散開!」
「無駄だ。お前が忌み嫌う力が、お前の舎弟を蹂躙する様を見るが良い。自らの可能性を否定した者に未来はない」
薙ぐ。
アルセニオが放った黒き波動が、サロンの生徒たちを次々と薙ぎ倒す。
ヴェルナーもまた回避を試みたが、自在に動き回る波動の前に動きを乱され。
そして足元を絡め取られて地面に伏した。
アルセニオは倒れるヴェルナーを見下ろしてかぶりを振る。
「我が息子よ。お前は強くなれず、未来もない。ならば、これにて散るが定めであろう。今とどめを……」
片手を挙げ、ヴェルナーにとどめを刺そうとしたアルセニオ。
だが、彼の手は中空にて静止する。
「結界が反応した……まさか研究室にネズミが入り込んだか?」
先刻までの余裕は崩れ、アルセニオの表情に焦燥が浮かぶ。
一瞬にして興味を失ったように、彼は学園の校舎がある方角へと駆けて行った。
「待、て……!」
うめくヴェルナーの声。
虚しく木霊するだけだった。
剣を取り落とした手で地面を抉り、歯を食いしばる。
力が、強さが、技巧が――何もかもが至らなかった。
まるで赤子の手をひねるように潰された。
奴を殺すために、生涯を鍛錬に捧げてきたというのに。
己の実の親……アルセニオ・ルカスには敵わなかった。
「まだ、決着は……」
ついていない。
執念を糧に、ヴェルナーは満身創痍で立ち上がった。
「母さん……見ていてくれ……!」
病的なまでに白い顔に、長身で筋肉質な体。
アルセニオは自らの庭とも言える学園をゆっくりと歩いていた。
生物学者でもある彼は広大な学園の敷地内に、野生生物が活動できる自然環境を多く設けていた。
今日も生態系に異常がないかどうか、外れの森林部へ確認しにきていたところだ。
「個体数は異常なし。冬眠している個体の座標も問題ない。彼らが冬眠から目覚めたときに備えて、そろそろ食物を用意しておかなくてはな。飢餓状態となって生徒たちを襲ったりされては敵わん」
アルセニオは足を止める。
彼の足元で枯れ木の枝が割れる音が響いた。
「だが……生徒たちには異常が見える。私への殺意に飢えた、獰猛な獣が十匹ばかりいるようだ」
同時、木々の陰から学生服を着た剣士たちが飛び出した。
剣術サロンの生徒たちはアルセニオを取り囲むように散開し、殺意の籠もった視線を向ける。
そして……彼らを率いるヴェルナーが矢面に立った。
「元気そうだな、ヴェルナー。子どもは元気な方が良い」
「アルセニオ・ルカス……貴様の首、もらい受ける」
「ふむ……宣戦布告にはそれなりの自信が伴うべきだ。失敗作のお前がどれだけ優秀な個体となり得たのか……検証といこう」
アルセニオは腰の左右で両手を開いた。
襲撃されているにも拘わらず、無手の構え。
その姿勢は彼の傲慢と余裕とを表しているようだった。
「俺に続けッ!」
ヴェルナーが怒号を張り上げると同時、剣を携えて地を蹴る。
他の生徒たちも長に続いてアルセニオに肉薄。
「はぁっ!」
鋭いヴェルナーの剣閃。
アルセニオは刃が己を裂く寸前で躱し、左右から飛来した生徒たちの剣を素手で受け止める。
アルセニオの足元の地面が盛り上がる。
ヴェルナーは咄嗟に叫んだ。
「下がれ!」
一拍後に地面から飛び出した岩石。
アルセニオが適正を持つ岩属性の魔術である。
ヴェルナーは回避したが、左右から斬りかかった生徒二名は吹き飛ばされる。
「どうした? 強勢を誇る剣術サロンの実力……その程度ではあるまい」
「くそぅ、舐めやがって!」
アルセニオの値踏みするような挑発に、再び生徒の一人が斬りかかる。
彼の鍛え上げられた斬撃は容易く躱され、回し蹴りにて反撃を食らう。
地面に転がる生徒を見てアルセニオは微笑を浮かべた。
「お前は……ああ、覚えている。私が合成獣を試験で暴走させた村の生き残りか。平民ながらもニルフック学園まで入学してくるとは……見上げた執念だ」
瞬間、アルセニオの背後に影が落ちる。
奇襲を得意とする生徒の一撃だ。
彼の死角から襲いかかった斬撃。
だが、それもまた後ろ手に軽々と受け止められる。
「なっ!?」
奇襲を受け止められた生徒は目を見開き、腹部に巨大な岩石の射出を喰らう。
彼方まで飛び意識を失った生徒を見て、アルセニオは相も変わらず微笑を崩さない。
「お前は私が政略で潰した貴族の息子だな。今にして思えば、子息の血も絶やしておくべきだったか」
罪を、外道を、なんら悪びれずに吐く。
アルセニオを見てヴェルナーの怒りはますます高まっていった。
「貴様……!」
跳躍、目にも止まらぬ速さで剣を振り抜く。
飽くなき渇望により練り上げられた鋭い剣筋。
だが――渇望の剣は、アルセニオの悪意には届かない。
剣筋に合わせて空中に展開された岩の壁。
すべての斬撃を防ぎきり、アルセニオは様子を見るように後退した。
「そしてヴェルナー。お前は……」
「黙れ! 貴様は今、ここで殺す! 貴様に憎悪を抱く、剣術サロンの生徒の長として!」
アルセニオの言葉を遮るように。
ヴェルナーは再び吶喊した。
斬り上げ、躱され。
袈裟懸け、岩壁にて散る。
ヴェルナーが弱いわけではない。
むしろ彼は剣士の中では熟達の域にあった。
だが……眼前の男が、アルセニオが規格外すぎる。
これほどの憎悪を受けながらも今日まで彼が生き長らえているのは、他ならぬ実力があってこそ。
「ヴェルナーさん! ここは俺が!」
ヴェルナーを庇うように割って入った生徒。
彼は剣身に炎を宿し、アルセニオの前に立ちはだかる。
「婚約者の仇……ここで討つ!」
「番を失ったのならば、代わりを設ければ良い話だ。まったく解せんな。だが……お前の婚約者は悪くない素体だった。今は私の飼い犬の一部となって生きているぞ」
「っ!」
度を失ったように炎が揺れる。
生徒は混乱しながらも、炎剣をアルセニオ目がけて振り抜いた。
しかし乱れた剣筋が届くわけもなく。
炎を掻き消した末に、剣ごと生徒は地面に叩きつけられた。
アルセニオが追撃に出た瞬間、刃が横入りする。
ヴェルナーの鋭い突きが脇腹を掠めた。
「ヴェルナーよ。なぜお前は力を使わない。それが全霊ではなかろう?」
「……」
返答はなく。
ヴェルナーはただ殺意のみを湛えて斬りかかる。
彼の寡黙な執念に、アルセニオは微笑を崩して表情を無にする。
「ふむ。試してみたが、やはり駄作か。力への渇望も、相手への憎悪も……天恵の力には届き得ない。それが今、剣術サロン諸君との戦いを通じて明らかになったわけだ」
周囲一帯におぞましい気が満ちる。
アルセニオの両手から生じた黒き波動。
ソレは蛇のごとくうねり、撓り、躍動する。
ヴェルナーは咄嗟に叫んだ。
「総員、散開!」
「無駄だ。お前が忌み嫌う力が、お前の舎弟を蹂躙する様を見るが良い。自らの可能性を否定した者に未来はない」
薙ぐ。
アルセニオが放った黒き波動が、サロンの生徒たちを次々と薙ぎ倒す。
ヴェルナーもまた回避を試みたが、自在に動き回る波動の前に動きを乱され。
そして足元を絡め取られて地面に伏した。
アルセニオは倒れるヴェルナーを見下ろしてかぶりを振る。
「我が息子よ。お前は強くなれず、未来もない。ならば、これにて散るが定めであろう。今とどめを……」
片手を挙げ、ヴェルナーにとどめを刺そうとしたアルセニオ。
だが、彼の手は中空にて静止する。
「結界が反応した……まさか研究室にネズミが入り込んだか?」
先刻までの余裕は崩れ、アルセニオの表情に焦燥が浮かぶ。
一瞬にして興味を失ったように、彼は学園の校舎がある方角へと駆けて行った。
「待、て……!」
うめくヴェルナーの声。
虚しく木霊するだけだった。
剣を取り落とした手で地面を抉り、歯を食いしばる。
力が、強さが、技巧が――何もかもが至らなかった。
まるで赤子の手をひねるように潰された。
奴を殺すために、生涯を鍛錬に捧げてきたというのに。
己の実の親……アルセニオ・ルカスには敵わなかった。
「まだ、決着は……」
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執念を糧に、ヴェルナーは満身創痍で立ち上がった。
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