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第1章 呪縛
従者の決意
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朝。
エレオノーラにとって朝というのは日が昇りきった時刻を指すのだが、最近は乱れた生活習慣が矯正されてきた。
レオカディアによる献身、そして睡眠の質を高める入浴やベッドのおかげで。
「おや、レディ・エレオノーラ。おはよう」
朝の空気を吸いながら庭園で散歩していると、ペートルスと遭遇した。
彼のそばには従者のイニゴと愛竜テモックの姿もあり、これからどこかへ出かけると思われる。
「おはようございます。ど、どこか行くんですか?」
「急事ゆえ帝都へ。せっかくの長期休暇なのに、休む暇がないね。毎日社交に勤しむ日々だ」
「忙しいのですね……おいたわしや」
毎日のようにルートラ公爵家には客人が来ている。
そのほとんどをペートルスが応対していて、窓越しに『大変そうだなぁ』とエレオノーラはぼんやり思っていた。
公爵令息はとにかく忙しそうで、自分のような卑賎な身に時間を一分でも割いてくれていることが忍びない。
「せめて休みの間に、のんびりと過ごせる日が一日でも欲しいものだね。そのときは君と時間を過ごしたいな」
「い、い、いえっ……それは時間をドブに捨てるようなものなので。やめた方がいいです」
「ははっ、時間は有意義に使わない方が楽しめるんだよ。それじゃ、僕は行ってくる。イニゴ、あとは頼んだよ」
「あいよ! ペートルス様もお気をつけて!」
ペートルスはテモックにまたがって飛翔。
彼の姿は瞬く間に小さくなり、蒼穹の彼方へ消えていった。
エレオノーラはぽかんとイニゴの巨躯を見上げる。
「あれ? イニゴ様は……行かないんですか?」
「うん? 俺はこっちで任されてることがあるんですわ。一応ペートルス様の護衛ですが、あの方には護衛なんていりませんからね! だはっはっ! はっはっはっ!!」
「へ、へぇ……そうなんです、か。チッ……うるせぇな」
豪放な笑い声にエレオノーラは顔をしかめた。
このイニゴの笑い声、いつまで経っても慣れる気がしない。
とかくうるさくて、耳の奥が不気味な音を上げるのだ。
「それに……俺が貴族様のお屋敷の敷居をまたぐと、無礼ですからね。なんというか、俺はマナーがなってないみたいで。ペートルス様の顔に泥を塗ることになっちまいます」
たしかにイニゴの言葉づかいや態度は粗野だ。
暴言が思考の土台となっているエレオノーラが言えたことではないが、彼は社交界に出るには礼節が少し欠けている。
「イニゴ様は……貴族の出では、あらせられない?」
「そうさなぁ……話せば長くなりますわ。ペートルス様が十二のころ、俺はあの方と出会ったのです。俺はもともと山賊の頭をやっていまして」
「へー、山賊の頭だったんですか……あっ!? ええっ!? どどど、道理でおっかねぇと思いました……!」
なるほど、この体格のよさにも納得がいく。
普通の令息は元山賊など決して召し抱えないが、そこはペートルス。
誰をそばに置いていても不思議ではない。
山賊だの海賊だのはほとんど撲滅されたが、今なお身をやつす者は存在する。
この平和に満ちた世を乱す賊なんかは、すぐに帝国兵に征伐される末期を迎えてしまう。
「それなりに規模のデカい山賊団でしてね、ペートルス様が攻めてきたときはこう思いましたよ。『あんなガキに負けるワケがねぇ』って。ただ……あろうことか護衛の騎士団に手も出させず、ペートルス様は俺たちを壊滅させたんです」
「さすペー」
「んで、普通なら全員打ち首ですよ。なのにあの方ときたら、山賊団をそのまま麾下に入れてくれて……今や俺は従者の身。俺の元部下たちも領地を守る任に就いてるってわけです」
「す、すごいです……ほんとに完璧ですね。話を聞けば聞くほど、ペートルス様は欠点がないように思えてきちゃいます」
「ええ、俺もそう思います。まあ、完璧すぎて従者としての支えがいがないってのは珠に傷ですがね。誰よりも忠誠を誓いたい相手なのは事実。俺は一生あの方についていくつもりでさぁ」
イニゴがペートルスに出会ったのは五年前、ペートルスが十二歳のころ。
そんなに昔から完璧だったとなると……どういう育ち方をしてきたのか。
引き篭もって怠惰に過ごしてきたエレオノーラは自分を恥じた。
「おっと、こんなところで立ち話をしてる場合じゃねえ。ペートルス様からの任務をしとかねえと」
「……何をするんです?」
「魔物の討伐ですよ。結界が綻びた場所があって、人里に紛れ込んだみたいで。ま、軽く終わらせてきますわ」
「そ、そうですか……お気をつけて」
魔物とかいう人類の敵……だった存在。
数千年、数百年前は人類の脅威だったらしいが、今や片手間で処理されている。
人類の文明が発展しすぎて結界で簡単に弾けるし、たとえ人里に紛れ込んでもこうして狩られてしまうのがオチだ。
ちなみにエレオノーラは魔物など見たことがないし、一般の生物との違いもわかっていない。
「エレオノーラ様も行かれます?」
「え、ええっ……!? 行くわけないじゃないですか!」
「だっはっは! そりゃあそうですな! んじゃ、行ってきますわ」
普通の令嬢は刺客や魔物から身を守るため、魔術を修めているという。
自分もかっこよく戦えたりしたら……と夢想するエレオノーラ。
しかし彼女には何の素養もなければ勇気もなく、諦めるしかないのだった。
まだ自分を囲む殻は、破れそうにない。
エレオノーラにとって朝というのは日が昇りきった時刻を指すのだが、最近は乱れた生活習慣が矯正されてきた。
レオカディアによる献身、そして睡眠の質を高める入浴やベッドのおかげで。
「おや、レディ・エレオノーラ。おはよう」
朝の空気を吸いながら庭園で散歩していると、ペートルスと遭遇した。
彼のそばには従者のイニゴと愛竜テモックの姿もあり、これからどこかへ出かけると思われる。
「おはようございます。ど、どこか行くんですか?」
「急事ゆえ帝都へ。せっかくの長期休暇なのに、休む暇がないね。毎日社交に勤しむ日々だ」
「忙しいのですね……おいたわしや」
毎日のようにルートラ公爵家には客人が来ている。
そのほとんどをペートルスが応対していて、窓越しに『大変そうだなぁ』とエレオノーラはぼんやり思っていた。
公爵令息はとにかく忙しそうで、自分のような卑賎な身に時間を一分でも割いてくれていることが忍びない。
「せめて休みの間に、のんびりと過ごせる日が一日でも欲しいものだね。そのときは君と時間を過ごしたいな」
「い、い、いえっ……それは時間をドブに捨てるようなものなので。やめた方がいいです」
「ははっ、時間は有意義に使わない方が楽しめるんだよ。それじゃ、僕は行ってくる。イニゴ、あとは頼んだよ」
「あいよ! ペートルス様もお気をつけて!」
ペートルスはテモックにまたがって飛翔。
彼の姿は瞬く間に小さくなり、蒼穹の彼方へ消えていった。
エレオノーラはぽかんとイニゴの巨躯を見上げる。
「あれ? イニゴ様は……行かないんですか?」
「うん? 俺はこっちで任されてることがあるんですわ。一応ペートルス様の護衛ですが、あの方には護衛なんていりませんからね! だはっはっ! はっはっはっ!!」
「へ、へぇ……そうなんです、か。チッ……うるせぇな」
豪放な笑い声にエレオノーラは顔をしかめた。
このイニゴの笑い声、いつまで経っても慣れる気がしない。
とかくうるさくて、耳の奥が不気味な音を上げるのだ。
「それに……俺が貴族様のお屋敷の敷居をまたぐと、無礼ですからね。なんというか、俺はマナーがなってないみたいで。ペートルス様の顔に泥を塗ることになっちまいます」
たしかにイニゴの言葉づかいや態度は粗野だ。
暴言が思考の土台となっているエレオノーラが言えたことではないが、彼は社交界に出るには礼節が少し欠けている。
「イニゴ様は……貴族の出では、あらせられない?」
「そうさなぁ……話せば長くなりますわ。ペートルス様が十二のころ、俺はあの方と出会ったのです。俺はもともと山賊の頭をやっていまして」
「へー、山賊の頭だったんですか……あっ!? ええっ!? どどど、道理でおっかねぇと思いました……!」
なるほど、この体格のよさにも納得がいく。
普通の令息は元山賊など決して召し抱えないが、そこはペートルス。
誰をそばに置いていても不思議ではない。
山賊だの海賊だのはほとんど撲滅されたが、今なお身をやつす者は存在する。
この平和に満ちた世を乱す賊なんかは、すぐに帝国兵に征伐される末期を迎えてしまう。
「それなりに規模のデカい山賊団でしてね、ペートルス様が攻めてきたときはこう思いましたよ。『あんなガキに負けるワケがねぇ』って。ただ……あろうことか護衛の騎士団に手も出させず、ペートルス様は俺たちを壊滅させたんです」
「さすペー」
「んで、普通なら全員打ち首ですよ。なのにあの方ときたら、山賊団をそのまま麾下に入れてくれて……今や俺は従者の身。俺の元部下たちも領地を守る任に就いてるってわけです」
「す、すごいです……ほんとに完璧ですね。話を聞けば聞くほど、ペートルス様は欠点がないように思えてきちゃいます」
「ええ、俺もそう思います。まあ、完璧すぎて従者としての支えがいがないってのは珠に傷ですがね。誰よりも忠誠を誓いたい相手なのは事実。俺は一生あの方についていくつもりでさぁ」
イニゴがペートルスに出会ったのは五年前、ペートルスが十二歳のころ。
そんなに昔から完璧だったとなると……どういう育ち方をしてきたのか。
引き篭もって怠惰に過ごしてきたエレオノーラは自分を恥じた。
「おっと、こんなところで立ち話をしてる場合じゃねえ。ペートルス様からの任務をしとかねえと」
「……何をするんです?」
「魔物の討伐ですよ。結界が綻びた場所があって、人里に紛れ込んだみたいで。ま、軽く終わらせてきますわ」
「そ、そうですか……お気をつけて」
魔物とかいう人類の敵……だった存在。
数千年、数百年前は人類の脅威だったらしいが、今や片手間で処理されている。
人類の文明が発展しすぎて結界で簡単に弾けるし、たとえ人里に紛れ込んでもこうして狩られてしまうのがオチだ。
ちなみにエレオノーラは魔物など見たことがないし、一般の生物との違いもわかっていない。
「エレオノーラ様も行かれます?」
「え、ええっ……!? 行くわけないじゃないですか!」
「だっはっは! そりゃあそうですな! んじゃ、行ってきますわ」
普通の令嬢は刺客や魔物から身を守るため、魔術を修めているという。
自分もかっこよく戦えたりしたら……と夢想するエレオノーラ。
しかし彼女には何の素養もなければ勇気もなく、諦めるしかないのだった。
まだ自分を囲む殻は、破れそうにない。
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