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番外編4
第三の神の御使いの欠片を求めて 4
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四つ目の村で、熊の獣人の子が爆発させることなくグルグルと釜を回すことに成功した。
でもまだ12歳なので、ジャル・ガーさんが唸っている。
今は釜が暴走しかけていて危ないからね。獣人たちは本当に子供を大切にするし。
一応今回の趣旨は最初に集まって貰った時に説明はしていた。
この子も説明を聞いて、それを踏まえて釜を回してくれたんだけれど。
あの緊迫した状態は、きっと安全な訳ではなくて。
わずか12歳の熊の獣人を連れて行くのには抵抗がある。
「回せたということは、僕には欠片の暴走を止める力があるのかもしれないんですね」
聡明そうな獣人の子供は、躊躇うことなく、行きましょう、とジャル・ガーさんを見上げた。
そんなやり取りを見守っていたのは、この村に身を寄せている、元西の洞窟を守護していたモロウさん。
実はこの子、モロウさんの血筋の子らしい。
モロウさんは険しい顔をして、キリッとジャル・ガーさんを見上げる子を見ていた。
熊獣人の子はサリュと名乗ってくれた。
モロウさんは複雑な顔をしてサリュを見下ろすと、大きな手で頭を撫で、「俺は先に里に行ってる」とジャル・ガーさんの背中を叩いて、森の方に走っていった。
サリュは俺たちと行動を共にすることにして、残りの村を釜を抱えて回った。
結局、獣人の村での適合者はサリュだけだった。
ヴィデロさんに連絡を入れると、ヴィデロさんたちは今砂漠都市にいるらしい。
ウノの街から順にまわっているらしいので、俺たちは辺境街からまわって合流することにした。
ということで、俺たちは辺境に向かった。
冒険者ギルドに入っていくと、依頼用掲示板の所にバーンと大きく『告知!』と書かれた紙が貼ってあった。
内容は『ジョブチャレンジ』と銘打たれていて、『依頼人の要望に応えることが出来たら、レアジョブに就くことが出来るかもしれない。異邦人たちはこぞって挑戦して欲しい』とのことだった。うまい。
これはヴィルさんが考えたな、と思いながら、ジャル・ガーさんと共に窓口に声を掛ける。
ギルドは既に受け入れ準備万端で、依頼用個室の一つを貸し切ってくれて、そこで挑戦する異邦人を一人一人見ることが出来るようになっていた。
ギルドの中は既に「新しいジョブだってよ!」「レアジョブって上級職かな」「それとはまた別のやつじゃねえ?」「すげえ、俺やるわ」「俺も俺も」などと盛り上がっている。
既にウノで挑戦したプレイヤーたちから情報が入っているらしく、色々と憶測やら何やらが飛び交っているのが凄い。この一大事はヴィルさんの手によって、一大イベントと化していた。
釜をテーブルにセットして、ジャル・ガーさんがプレイヤーたちを待ち受ける。俺は隣の部屋で待機組だ。ヴィルさんは今はもうある程度顔が知れていて、もしや運営サイド、と噂されているので堂々と顔を出しているんだろうけれど、俺はね。違うからね。ヴィデロさんとクラッシュはもともと皆にこの世界の人として認識されているからどうとでもなるし。
ヨシュー師匠が声を届けてくれる魔法陣をセットしてくれたので、おとなしく隣の部屋で会話を聞きながら待機していると、ドアがノックされた。
返事をすると、ドアが開いて、顔を出したのは、勇者。
「よう、マック。また面白いことをやってるんだって?」
「あ、こんにちは。面白いこと……ではないんですけど」
挨拶すると、勇者はその大きな体躯をドアから音もなく滑り込ませ、俺の隣の椅子に腰を下ろした。一緒に会話を聞く気マンマンなようだ。
「俺の弟子たちが大騒ぎしていた。またイベント始まった! ってな。高橋なんかユイを使ってわざわざ探しに行ったみたいだぞ」
「高橋……まあ、あいつらならやりそうですけど」
「で、あんな物騒なもんを取り出して来て、何があった」
勇者は、この部屋に来る前に、隣の部屋に顔を出して来たらしい。
そして、錬金釜を見て何かが起きたと気付いたようだった。
「第三の『神の御使いの欠片』がエルフの里で見つかりまして。主がいないので暴走しているみたいなんです。なので、今必死で主探しをしてます」
「また厄介な……」
勇者は盛大に溜め息を吐いた。
だよね。勇者はジャル・ガーさんたちの次にあの魔王の脅威を知ってるもんね。
隣から届けられる声をBGMに、眉間のしわを深くした勇者に視線を向けた。
「そういえば、勇者はサラさんが錬金術師になった経緯を知ってるんですか?」
エルフの里で、この世界の人族は釜を扱う資格がない、って言っていたのが引っかかっていた。じゃあ、どうしてサラさんは扱えたんだろう。
ヴィデロさんはアリッサさんが異世界人だからっていう理屈が通るとは思うけれど、サラさんは完璧ここの人族だから。
俺の質問に、勇者は少しの間考えるように目を瞑った。
そして、口を開く。
「魔王を討伐できる魔力があるから、と国王に強制招集された時に会ったサラは、すでに錬金釜を使えていた。とはいえ、周りにはかなり内緒にしていたようだが。詳しい経緯は聞かなかったが、ルーチェと共にやんちゃしていた時に手に入れたらしい。詳しくは本人に聞いた方がいい」
勇者はそう言うと、腰に下げていた小さなカバンから通信端末を取り出した。
アリッサさんが実用化にこぎつけた通信端末は、今ではこの世界でもプレイヤー間でもなくてはならない物になっている。使い続けるとバッテリーじゃなくて自分のMPが減っていくのが玉に瑕だけれど。
勇者は画面を操作して、連絡を入れた。
「よう、ルーチェ。サラは一緒か?」
『何だアル。連絡してくるなんて珍しいな』
「ちょっと今こっちの国で祭りが始まってな。サラが喜ぶかもしれねえと連絡を入れた」
『祭りかよ……なんだよ一体、ようやくこっちも形になって来たってのに』
「欠片関係だそうだ」
『……ほう』
勇者の一言で、ルーチェさんの声もワントーン低くなる。
きっとこの通信の先では不敵に笑ってるんだろうなと思わせる声音に、少しだけ畏怖を感じた。激戦を潜り抜けた猛者の雰囲気は怖い。
「今隣にマックもいるんだけど、来ねえか? 辺境のギルドだ」
『行く』
通信が切れると、勇者がふう、と息を吐く。
その後端末をしまうと、くそ、と舌打ちした。
「魔大陸に連絡を入れると一気に魔力が減るな」
魔力お化けのような勇者でも舌打ちするほどの魔力消費はよくわかる。
俺も調子に乗って手に入れた時に魔大陸にいる雄太に連絡を入れた途端、大量にあったMPが一気にガーッと減ってすごくビビったことがあるから。本当に五秒持たなかった。大陸を跨いだ連絡はいつも通りチャットで行った方がいいという結論に至った体験だった。そう考えると、アリッサさんが構築したこのアバター、とんでもなく優秀なんじゃなかろうか。死に戻るし。
「っていうか魔大陸に連絡を入れてそれだけ長い時間話せるほうが凄いと思います」
「マックもしたことあるのか」
「あります。今どこ、だけで終わりました。マジックハイパーポーションを片手に連絡入れないと使えません。いやむしろ、飲むのが追い付かない」
真剣に返すと、勇者は声を出して笑った。
でもまだ12歳なので、ジャル・ガーさんが唸っている。
今は釜が暴走しかけていて危ないからね。獣人たちは本当に子供を大切にするし。
一応今回の趣旨は最初に集まって貰った時に説明はしていた。
この子も説明を聞いて、それを踏まえて釜を回してくれたんだけれど。
あの緊迫した状態は、きっと安全な訳ではなくて。
わずか12歳の熊の獣人を連れて行くのには抵抗がある。
「回せたということは、僕には欠片の暴走を止める力があるのかもしれないんですね」
聡明そうな獣人の子供は、躊躇うことなく、行きましょう、とジャル・ガーさんを見上げた。
そんなやり取りを見守っていたのは、この村に身を寄せている、元西の洞窟を守護していたモロウさん。
実はこの子、モロウさんの血筋の子らしい。
モロウさんは険しい顔をして、キリッとジャル・ガーさんを見上げる子を見ていた。
熊獣人の子はサリュと名乗ってくれた。
モロウさんは複雑な顔をしてサリュを見下ろすと、大きな手で頭を撫で、「俺は先に里に行ってる」とジャル・ガーさんの背中を叩いて、森の方に走っていった。
サリュは俺たちと行動を共にすることにして、残りの村を釜を抱えて回った。
結局、獣人の村での適合者はサリュだけだった。
ヴィデロさんに連絡を入れると、ヴィデロさんたちは今砂漠都市にいるらしい。
ウノの街から順にまわっているらしいので、俺たちは辺境街からまわって合流することにした。
ということで、俺たちは辺境に向かった。
冒険者ギルドに入っていくと、依頼用掲示板の所にバーンと大きく『告知!』と書かれた紙が貼ってあった。
内容は『ジョブチャレンジ』と銘打たれていて、『依頼人の要望に応えることが出来たら、レアジョブに就くことが出来るかもしれない。異邦人たちはこぞって挑戦して欲しい』とのことだった。うまい。
これはヴィルさんが考えたな、と思いながら、ジャル・ガーさんと共に窓口に声を掛ける。
ギルドは既に受け入れ準備万端で、依頼用個室の一つを貸し切ってくれて、そこで挑戦する異邦人を一人一人見ることが出来るようになっていた。
ギルドの中は既に「新しいジョブだってよ!」「レアジョブって上級職かな」「それとはまた別のやつじゃねえ?」「すげえ、俺やるわ」「俺も俺も」などと盛り上がっている。
既にウノで挑戦したプレイヤーたちから情報が入っているらしく、色々と憶測やら何やらが飛び交っているのが凄い。この一大事はヴィルさんの手によって、一大イベントと化していた。
釜をテーブルにセットして、ジャル・ガーさんがプレイヤーたちを待ち受ける。俺は隣の部屋で待機組だ。ヴィルさんは今はもうある程度顔が知れていて、もしや運営サイド、と噂されているので堂々と顔を出しているんだろうけれど、俺はね。違うからね。ヴィデロさんとクラッシュはもともと皆にこの世界の人として認識されているからどうとでもなるし。
ヨシュー師匠が声を届けてくれる魔法陣をセットしてくれたので、おとなしく隣の部屋で会話を聞きながら待機していると、ドアがノックされた。
返事をすると、ドアが開いて、顔を出したのは、勇者。
「よう、マック。また面白いことをやってるんだって?」
「あ、こんにちは。面白いこと……ではないんですけど」
挨拶すると、勇者はその大きな体躯をドアから音もなく滑り込ませ、俺の隣の椅子に腰を下ろした。一緒に会話を聞く気マンマンなようだ。
「俺の弟子たちが大騒ぎしていた。またイベント始まった! ってな。高橋なんかユイを使ってわざわざ探しに行ったみたいだぞ」
「高橋……まあ、あいつらならやりそうですけど」
「で、あんな物騒なもんを取り出して来て、何があった」
勇者は、この部屋に来る前に、隣の部屋に顔を出して来たらしい。
そして、錬金釜を見て何かが起きたと気付いたようだった。
「第三の『神の御使いの欠片』がエルフの里で見つかりまして。主がいないので暴走しているみたいなんです。なので、今必死で主探しをしてます」
「また厄介な……」
勇者は盛大に溜め息を吐いた。
だよね。勇者はジャル・ガーさんたちの次にあの魔王の脅威を知ってるもんね。
隣から届けられる声をBGMに、眉間のしわを深くした勇者に視線を向けた。
「そういえば、勇者はサラさんが錬金術師になった経緯を知ってるんですか?」
エルフの里で、この世界の人族は釜を扱う資格がない、って言っていたのが引っかかっていた。じゃあ、どうしてサラさんは扱えたんだろう。
ヴィデロさんはアリッサさんが異世界人だからっていう理屈が通るとは思うけれど、サラさんは完璧ここの人族だから。
俺の質問に、勇者は少しの間考えるように目を瞑った。
そして、口を開く。
「魔王を討伐できる魔力があるから、と国王に強制招集された時に会ったサラは、すでに錬金釜を使えていた。とはいえ、周りにはかなり内緒にしていたようだが。詳しい経緯は聞かなかったが、ルーチェと共にやんちゃしていた時に手に入れたらしい。詳しくは本人に聞いた方がいい」
勇者はそう言うと、腰に下げていた小さなカバンから通信端末を取り出した。
アリッサさんが実用化にこぎつけた通信端末は、今ではこの世界でもプレイヤー間でもなくてはならない物になっている。使い続けるとバッテリーじゃなくて自分のMPが減っていくのが玉に瑕だけれど。
勇者は画面を操作して、連絡を入れた。
「よう、ルーチェ。サラは一緒か?」
『何だアル。連絡してくるなんて珍しいな』
「ちょっと今こっちの国で祭りが始まってな。サラが喜ぶかもしれねえと連絡を入れた」
『祭りかよ……なんだよ一体、ようやくこっちも形になって来たってのに』
「欠片関係だそうだ」
『……ほう』
勇者の一言で、ルーチェさんの声もワントーン低くなる。
きっとこの通信の先では不敵に笑ってるんだろうなと思わせる声音に、少しだけ畏怖を感じた。激戦を潜り抜けた猛者の雰囲気は怖い。
「今隣にマックもいるんだけど、来ねえか? 辺境のギルドだ」
『行く』
通信が切れると、勇者がふう、と息を吐く。
その後端末をしまうと、くそ、と舌打ちした。
「魔大陸に連絡を入れると一気に魔力が減るな」
魔力お化けのような勇者でも舌打ちするほどの魔力消費はよくわかる。
俺も調子に乗って手に入れた時に魔大陸にいる雄太に連絡を入れた途端、大量にあったMPが一気にガーッと減ってすごくビビったことがあるから。本当に五秒持たなかった。大陸を跨いだ連絡はいつも通りチャットで行った方がいいという結論に至った体験だった。そう考えると、アリッサさんが構築したこのアバター、とんでもなく優秀なんじゃなかろうか。死に戻るし。
「っていうか魔大陸に連絡を入れてそれだけ長い時間話せるほうが凄いと思います」
「マックもしたことあるのか」
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