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649、旧交を温める
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お爺さんは、お茶を飲み終えると、棚にあるハイポーションを手に取り、ううむと唸って戻した。鑑定してるみたいだった。
「しかし今の薬は性能が恐ろしいな。昔とは雲泥の差だ」
マジックハイポーションも同じように手に取ってみて、そして他の物も次々確認していく。
「マックさん、とおっしゃったかしら。クラッシュはどう? 頑張ってる?」
「はい。すごく頑張ってますよ。クラッシュは根っからの商売人ですよね」
「まあ、ふふふ、おじいさんに扱かれましたからねえ。元気そうでよかったわ」
おばあちゃんがニコニコとお菓子を出してくれる。お礼を言って一口食べたそれは、とても甘くて素朴な味がした。これ、おばあちゃんの手作りじゃないかな。美味しい。
「美味しいです」
「よかったわ。これね、クラッシュが小さいころ大好きだったのよ。これだけはどんな時でも食べてくれたのよ。それからは毎日作ったから、まだ腕は落ちていないみたいね。今はちゃんと食べてるのかしら。たまに心配になるのよ。あの子繊細でしょ」
繊細、という言葉に苦笑したけれど、でも、クラッシュは確かに繊細かもしれない。いまだにお父さんのことに胸を痛めているし、魔力暴走なんて起こすくらいだし。フォンディア夫妻は、きっとすごくクラッシュをいつくしんでるんだろうな。
おばあちゃんのニコニコ顔を見ていると、俺までつられる。
チラリとお爺さんの方を見ると、お爺さんはガラッと空いた棚を見て、眉をひそめていた。
そこ、売れるからね。
「わしの知り合いの薬師はまだ現役かの……」
首を捻っているお爺さんに「あの」と声を掛ける。
「よければ、納品していきます。ハイポーションとマジックハイポーション。今日はストックを持ってるので」
ギルドに行くならと、謎素材のお礼用にと持ってきておいてよかった。
おばあちゃんに断ってカウンターの棚の前に行くと、俺はいつもの様にカバンからハイポーションを出して次々並べていった。同じように、マジックハイポーションも。一枠分並べ終えると、隣の棚に目を向けた。
ディスペルハイポーションもだいぶ数が減っていたので、追加していく。
お爺さんは驚いたように俺を見ていたけれど、並べたアイテムを手に取ると、「ほう……」と唸った。
「お前さん、薬師殿だったのか。そうか。いつもクラッシュを気にかけてくれて、ありがとう。こうして、あの子のサポートをしていてくれるんだろ?」
「俺も同じくらいサポートしてもらってますから」
そうか、と顔を顰めていたお爺さんも、ふわっと優しい顔になる。
そして、ハイポーションランクS99本、マジックハイポーションランクS99本、ディスペルハイポーションランクA30本、と正しい数の卸値を渡してくれた。
「あれ、少し多いですよ」
計算が合わなくて渡されたお金を前に首を捻ると、お爺さんはふん、と鼻を鳴らした。
「気のせいじゃないか? わしももう歳をとって耄碌した。計算が合わないときもあるだろ。多めに貰った時は、そっとそれで菓子でも買って食えばいい」
その言い方で、わざと多めに渡してきたんだってことがわかった。
お駄賃みたいな物なのかな。普通は商人はそんなことしないんだけど。
「そうね、美味しいお菓子でも食べてね」
おばあちゃんもニコニコしながら便乗したので、俺はありがたくお小遣いを貰うことにした。
そのお礼に、じゃあ美味しいお菓子一緒に食べましょう、と、前に作ったフルーツのたっぷり乗ったタルトをテーブルに出した。
「あら、綺麗なタルトね。これは、マックさんの手作りかしら?」
「はい。俺、こういうの作るのすごく好きなんです」
「まあまあ。美味しそうですよお爺さん。一緒に召しあがりません?」
「お? そうだな」
タルトを前にしたおばあちゃんに呼ばれて、お爺さんもカウンターの裏にやって来た。椅子に座ったところで、ドアベルが鳴る。
プレイヤーが買い物に来たみたいだった。
お爺さんがカウンターに着くと、プレイヤーは驚いたような顔をした。
「あれ? いつもの店主さんじゃない?」
「店主さん留守ですか? 今日は薬師マックのハイポーションを買いに来たんですけど」
「薬師マックのハイポーションならそこに並んでおる」
お爺さんに言われて、プレイヤーが嬉しそうに棚から並べたばかりのハイポーションを手に取る。
いつも売り切れてて買えないんだよなあ。今日はラッキーとニコニコしながらカウンターに来て、奥にいた俺と目が合ったプレイヤーは、更に破顔した。
「なんだ。本人いたのか! やった。アイテムありがとな! ちなみに、他のアイテムで薬師マックが作ったのってどれ?」
カウンター越しに訊いてきたので、答えると、「じゃあ俺、それ全部買って行こう」と次々手に取った。
プレイヤーが嬉しそうに店を出ていったのを見送ったお爺さんは、「なるほど」と俺を振り返った。
「マックさんは人気者なんだな。クラッシュに利用されてはいないか?」
利用とか。なんていうか、商売人らしい発想に思わず笑う。ゲリラ実演販売とかそういうことかな。
「喜んで利用されます」
笑いながら答えると、お爺さんは「喜んでどうする」と呆れたような顔になった。
だってクラッシュは絶対に悪いことはしないって知ってるから。
和やかにタルトを食べていると、またしてもドアベルが鳴った。今度はご近所のお店のおじさんだった。
「おや! 本当にフォンディアさんがいるじゃないか!」
「おお、久方ぶりだな! 元気そうで何よりだ!」
「元気元気。あんたがたも元気そうだなあ。どうだい、村の方は。俺も息子が一人前になったらあんたがたの村に身を寄せようと思ってるんだが」
「土地なら有り余っておるから、いつでも歓迎だ!」
「グリンバードの旦那様はどうだい? 元気かい?」
「毎日村を駆けまわっておるわ」
ニヤリと笑った顔で、2人は旧交を温めている。
グリンバードの旦那って……、と首を捻っていると、おばあちゃんはそっと「ナスカ村の村長をしている方よ」と教えてくれた。
あ、サラさんのお父さん、と前にエミリさんと一緒に会ったことがある穏やかそうなお爺さんを思い出して、頷いた。
そうだよね。前はこの街に住んでたんだもんね。っていうか、あの英雄4人の実の家族とこうしてお話が出来るのって、凄く凄いことなんじゃないだろうか。っていうかそれを言ったら勇者とエミリさんと仲良くさせてもらってるっていうのもそうだよな。でもエミリさんほんとに気さくな人だし、クラッシュのお母さんだからなあ。昔魔王と戦ったとか、普段忘れそうになる。
でもこの人たちは自分の子供をその戦いで亡くしたと思っていて。
ちょっとだけ胸が痛くなる。
生きてるってことは、伝えてないのかな。クラッシュも言ってないのに俺が言っちゃだめだよなあ。胸が痛い。
「なあマックさん。そのタルト、こいつにも食わせてやってもいいかい?」
お爺さんに頼まれて、喜んで皿にタルトを切り分けて持って行くと、「お、マック君もいたのか」と顔見知りのおじさんが破顔した。
早速タルトを一口食べて、歓喜の声を上げる。
「なんだい、マック君は料理も上手いのか! こんなうまい料理を毎日食えるなんて、ヴィデロ君も幸せ者だなあ!」
にこやかにそんなことを言われて、えへへと笑う。街の人たちのこういう言葉はほんと嬉しいな。
とニヤニヤしていると、おばあちゃんが「あら、ヴィデロ君と結婚したの? おめでとう」とお祝いの言葉をくれた。ありがとうございます。嬉しいです。
皆で和やかにタルトをつついていると、またしてもドアベルが鳴った。さすが雑貨屋。千客万来だよね。
「おーいクラッシュ……」
ふと聞こえてきた声は、とても聞き覚えのある声で。
お爺さんとおばあちゃんは椅子からがたっと立ち上がった。
そして。
ドアから無防備に入って来た人物を凝視した。
その人物も、カウンターに座るお爺さんを見て、目を見開く。
「は、え、なんで……?」
呆然と呟かれたその言葉は、2人が店番をし始めたことを知らなかったようで。
目を見開いたセイジさんは、ドアの前で立ち尽くしていた。
「しかし今の薬は性能が恐ろしいな。昔とは雲泥の差だ」
マジックハイポーションも同じように手に取ってみて、そして他の物も次々確認していく。
「マックさん、とおっしゃったかしら。クラッシュはどう? 頑張ってる?」
「はい。すごく頑張ってますよ。クラッシュは根っからの商売人ですよね」
「まあ、ふふふ、おじいさんに扱かれましたからねえ。元気そうでよかったわ」
おばあちゃんがニコニコとお菓子を出してくれる。お礼を言って一口食べたそれは、とても甘くて素朴な味がした。これ、おばあちゃんの手作りじゃないかな。美味しい。
「美味しいです」
「よかったわ。これね、クラッシュが小さいころ大好きだったのよ。これだけはどんな時でも食べてくれたのよ。それからは毎日作ったから、まだ腕は落ちていないみたいね。今はちゃんと食べてるのかしら。たまに心配になるのよ。あの子繊細でしょ」
繊細、という言葉に苦笑したけれど、でも、クラッシュは確かに繊細かもしれない。いまだにお父さんのことに胸を痛めているし、魔力暴走なんて起こすくらいだし。フォンディア夫妻は、きっとすごくクラッシュをいつくしんでるんだろうな。
おばあちゃんのニコニコ顔を見ていると、俺までつられる。
チラリとお爺さんの方を見ると、お爺さんはガラッと空いた棚を見て、眉をひそめていた。
そこ、売れるからね。
「わしの知り合いの薬師はまだ現役かの……」
首を捻っているお爺さんに「あの」と声を掛ける。
「よければ、納品していきます。ハイポーションとマジックハイポーション。今日はストックを持ってるので」
ギルドに行くならと、謎素材のお礼用にと持ってきておいてよかった。
おばあちゃんに断ってカウンターの棚の前に行くと、俺はいつもの様にカバンからハイポーションを出して次々並べていった。同じように、マジックハイポーションも。一枠分並べ終えると、隣の棚に目を向けた。
ディスペルハイポーションもだいぶ数が減っていたので、追加していく。
お爺さんは驚いたように俺を見ていたけれど、並べたアイテムを手に取ると、「ほう……」と唸った。
「お前さん、薬師殿だったのか。そうか。いつもクラッシュを気にかけてくれて、ありがとう。こうして、あの子のサポートをしていてくれるんだろ?」
「俺も同じくらいサポートしてもらってますから」
そうか、と顔を顰めていたお爺さんも、ふわっと優しい顔になる。
そして、ハイポーションランクS99本、マジックハイポーションランクS99本、ディスペルハイポーションランクA30本、と正しい数の卸値を渡してくれた。
「あれ、少し多いですよ」
計算が合わなくて渡されたお金を前に首を捻ると、お爺さんはふん、と鼻を鳴らした。
「気のせいじゃないか? わしももう歳をとって耄碌した。計算が合わないときもあるだろ。多めに貰った時は、そっとそれで菓子でも買って食えばいい」
その言い方で、わざと多めに渡してきたんだってことがわかった。
お駄賃みたいな物なのかな。普通は商人はそんなことしないんだけど。
「そうね、美味しいお菓子でも食べてね」
おばあちゃんもニコニコしながら便乗したので、俺はありがたくお小遣いを貰うことにした。
そのお礼に、じゃあ美味しいお菓子一緒に食べましょう、と、前に作ったフルーツのたっぷり乗ったタルトをテーブルに出した。
「あら、綺麗なタルトね。これは、マックさんの手作りかしら?」
「はい。俺、こういうの作るのすごく好きなんです」
「まあまあ。美味しそうですよお爺さん。一緒に召しあがりません?」
「お? そうだな」
タルトを前にしたおばあちゃんに呼ばれて、お爺さんもカウンターの裏にやって来た。椅子に座ったところで、ドアベルが鳴る。
プレイヤーが買い物に来たみたいだった。
お爺さんがカウンターに着くと、プレイヤーは驚いたような顔をした。
「あれ? いつもの店主さんじゃない?」
「店主さん留守ですか? 今日は薬師マックのハイポーションを買いに来たんですけど」
「薬師マックのハイポーションならそこに並んでおる」
お爺さんに言われて、プレイヤーが嬉しそうに棚から並べたばかりのハイポーションを手に取る。
いつも売り切れてて買えないんだよなあ。今日はラッキーとニコニコしながらカウンターに来て、奥にいた俺と目が合ったプレイヤーは、更に破顔した。
「なんだ。本人いたのか! やった。アイテムありがとな! ちなみに、他のアイテムで薬師マックが作ったのってどれ?」
カウンター越しに訊いてきたので、答えると、「じゃあ俺、それ全部買って行こう」と次々手に取った。
プレイヤーが嬉しそうに店を出ていったのを見送ったお爺さんは、「なるほど」と俺を振り返った。
「マックさんは人気者なんだな。クラッシュに利用されてはいないか?」
利用とか。なんていうか、商売人らしい発想に思わず笑う。ゲリラ実演販売とかそういうことかな。
「喜んで利用されます」
笑いながら答えると、お爺さんは「喜んでどうする」と呆れたような顔になった。
だってクラッシュは絶対に悪いことはしないって知ってるから。
和やかにタルトを食べていると、またしてもドアベルが鳴った。今度はご近所のお店のおじさんだった。
「おや! 本当にフォンディアさんがいるじゃないか!」
「おお、久方ぶりだな! 元気そうで何よりだ!」
「元気元気。あんたがたも元気そうだなあ。どうだい、村の方は。俺も息子が一人前になったらあんたがたの村に身を寄せようと思ってるんだが」
「土地なら有り余っておるから、いつでも歓迎だ!」
「グリンバードの旦那様はどうだい? 元気かい?」
「毎日村を駆けまわっておるわ」
ニヤリと笑った顔で、2人は旧交を温めている。
グリンバードの旦那って……、と首を捻っていると、おばあちゃんはそっと「ナスカ村の村長をしている方よ」と教えてくれた。
あ、サラさんのお父さん、と前にエミリさんと一緒に会ったことがある穏やかそうなお爺さんを思い出して、頷いた。
そうだよね。前はこの街に住んでたんだもんね。っていうか、あの英雄4人の実の家族とこうしてお話が出来るのって、凄く凄いことなんじゃないだろうか。っていうかそれを言ったら勇者とエミリさんと仲良くさせてもらってるっていうのもそうだよな。でもエミリさんほんとに気さくな人だし、クラッシュのお母さんだからなあ。昔魔王と戦ったとか、普段忘れそうになる。
でもこの人たちは自分の子供をその戦いで亡くしたと思っていて。
ちょっとだけ胸が痛くなる。
生きてるってことは、伝えてないのかな。クラッシュも言ってないのに俺が言っちゃだめだよなあ。胸が痛い。
「なあマックさん。そのタルト、こいつにも食わせてやってもいいかい?」
お爺さんに頼まれて、喜んで皿にタルトを切り分けて持って行くと、「お、マック君もいたのか」と顔見知りのおじさんが破顔した。
早速タルトを一口食べて、歓喜の声を上げる。
「なんだい、マック君は料理も上手いのか! こんなうまい料理を毎日食えるなんて、ヴィデロ君も幸せ者だなあ!」
にこやかにそんなことを言われて、えへへと笑う。街の人たちのこういう言葉はほんと嬉しいな。
とニヤニヤしていると、おばあちゃんが「あら、ヴィデロ君と結婚したの? おめでとう」とお祝いの言葉をくれた。ありがとうございます。嬉しいです。
皆で和やかにタルトをつついていると、またしてもドアベルが鳴った。さすが雑貨屋。千客万来だよね。
「おーいクラッシュ……」
ふと聞こえてきた声は、とても聞き覚えのある声で。
お爺さんとおばあちゃんは椅子からがたっと立ち上がった。
そして。
ドアから無防備に入って来た人物を凝視した。
その人物も、カウンターに座るお爺さんを見て、目を見開く。
「は、え、なんで……?」
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