263 / 830
260、鬼難易度クエストは俺だけじゃなかった
しおりを挟むもしかして『蘇生薬』ってこの「複合調薬」じゃないと作れないってことだったのかな。ってことは、今日ヒイロさんの所に来て正解だったんだ。
白くなった『蘇生薬』のレシピをタップしてみると、素材と手順が書かれていた。これはいつもの事。でもなぜか、その下に「成功率」っていうのがあった。これは今まで現れたことなかった表示だった。
「成功率……12%」
今作っても絶対に成功しないってことかな。素材自体はそろってるんだけど。
「あ、もしかして」
もう一度セイジさんのクエストを開く。
クエスト失敗の所を確認して、思わず唸る。
『蘇生薬の精製失敗』っていう文字は読んで字のごとく、一度でも精製を失敗するとクエスト終了ってこと、だったりして。
このクエスト、『超難易度』レベルのクエストかと思ったら、さらに上を行く『鬼難易度』レベルのクエストだった。
思わず重い溜め息が出る。
「何落ち込んでるんだ? 最初から上手くいくやつなんていないよ」
ポン、と肩にヒイロさんの手が乗る。
振り返ると、にこにことしているような顔をしたヒイロさんが俺を見下ろしていた。あ、ヒイロさんの顔に癒される。
これは腕を上げて成功率を上げてから、満を持して『蘇生薬』を作らないといけないってことだよな。
「もう大丈夫、頑張ります」
「あんまり頑張りすぎても肩に力がはいっちまって上手くできないけどな。ある程度気を抜いて。楽に作りな。そのほうが上達する。何なら、鼻歌でも歌いながら作ったらいい」
「師匠みたいにですか?」
「ああうんそうだね。だって両手ふさがってても口とかは暇だろ? だったら歌わない手はないだろ。歌ってると楽しくなるしな」
ん、まさかの理由だった。そんなこと考えたことなかったよ。もしかしてヒイロさんの頭の中は「ザ・効率化」って感じになってるってことなのかな。空恐ろしい。
「でもって、休むときはとことん休む。脳みそをとろかすくらいに力を抜く。緩急は大事だよ」
「勉強になります、師匠」
「ほらマック。緩急緩急。ちょっと休憩しようか」
俺の肩を揉み揉みしてから、ヒイロさんは嬉々としてお茶を淹れに行った。もしかして自分がお茶を飲みたかったのかな、なんて思いたくなるくらい嬉しそうな雰囲気に、さらに癒される。
作業台から離れて、キッチンに向かう。こういうのも大事なんだそうだ。作業場は作業場、休む場所は休む場所って区別すると、頭の緩急がつけやすいんだって。確かに。
「で、マックは何を悩んでたんだ? 聞いてやろうか?」
「ええと、俺に『蘇生薬』が作れるのかなって思ってちょっと気が遠くなりました」
「うーん、『蘇生薬』ねえ。俺にしてみたら簡単なんだけど。確かに葉脈もわからなかったマックが作るとなると、成功は賭けになるかもなぁ。だってちょっとした匂いの変化を嗅ぎ取って素材を足したり、気泡の雰囲気で次の素材を変えたりするもんだし。身体全体を使うもんだからなあ。人族はほら、鼻が利かないだろ」
うん、全然簡単じゃなかった。経験と知識があってこその『蘇生薬』だった。
鼻も利かない、気泡の状態も読めない今の俺じゃ、どう頑張っても無理だった。でも、練習を重ねて覚えることも出来ないっぽい仕様なのが本気で『鬼』モードだ。
試しに、なんて軽く作ってみてクエスト失敗になったらシャレにならないもんな。
出してもらった聖水茶を飲みながら、もう一度『蘇生薬』レシピを開いてみた。
そして、アレ、と目を見開く。さっきは12%だった『蘇生薬』の成功率が14%に増えてる。何でだろう。
……断片を繋ぎ合わせて。って。もしかして、『蘇生薬』を作るための色んな知識を色んな所からため込んで行かないとだめってことかああああ!!
「……ただレベルをあげるだけじゃこのパーセンテージは上がらないってことかな。先が長すぎる……」
その後、ヒイロさんに『蘇生薬』の作り方の事とか、『蘇生薬』が成功したときの話とか、覚えたての時の事とかを根掘り葉掘り訊いてみることにした。ヒイロさんは嫌な顔一つせずにすべてを教えてくれたんだけど、最後に照れながら「なんか俺の自慢話みたいになっちまったな。マックも頑張れよ」なんて頭を掻いていた。狐さんの顔でそれをやられると可愛い。師匠可愛いです。
そしてそのヒイロさんの武勇伝で、やっぱりというか成功率は少しだけ上がっていた。あとは複合調薬のレベルをあげても成功率が上がるのかを検証しないとなあ。
その後は辺りが暗くなるまでひたすら複合調薬のコツを伝授してもらい、帰るころにはレベルが5まで上がっていた。レベルが上がっても成功率が1%ずつしか上昇しないってことも確認した。これは本格的に色々な知識を手に入れないといけないってことか。……ちっとも当てがないのが笑えない。レベルを後80くらい上げるっていうのも一つの手だけど、複合調薬レベルを80なんて気が遠くなる。これだけやってきて最初から取ってた調薬がレベル60だったんだから。
取り敢えず『蘇生薬』に使う素材はひとまとめにして倉庫インベントリにしまおう。何かのきっかけで他のに使っちゃって、あとで取りに行ったらもう素材がないよ、なんてなったらそれこそシャレにならないから。
「もっと腕が上がって、もっとスムーズにその器具を使えるようになったら、もっと面白いもんを教えてやるからまた来な」
そろそろ帰る、というとき、ヒイロさんがそんな発言をかましてくれた。
もっとおもしろいもん。なんだそれ。知りたい。
「わかりました! 頑張って腕を上げてきます!」
気合いと共にそう答えて、俺はヒイロさんの家を後にした。
帰る途中村にいた子供たちの中にユイルがまじって一緒に遊んでいたので声を掛けると、皆が一斉に森の近くまで送ってくと言い出して、とんでもなく顔が緩んだ。ユイルが腕に飛び込んでくると、周りの小さな獣人の子たちが「ずるいずるい」と騒ぎ始めて、俺の両肩に一人ずつ、腕に二人、足元の周りにはちょっと大きめのお兄ちゃん獣人さんを侍らせることになった。え、何かのパラダイスかな。でもこの子たち連れて森に行くのはちょっと危ない気がする。
と困っていると、ユイルを迎えに来たケインさんが俺の状態を見て「ありゃー」と変な声を出した。
「ほらほらみんな、おにいちゃんが困ってるよ。降りてあげな。それに夜の森は近付かないって言われてるだろ」
「でもおにいちゃん一人じゃ危ないから」
「全員で行っても危ないよ。大丈夫、とうちゃんが送ってくから。ユイルは皆とお家に帰りな。もう暗いよ」
「でも」
「ユイル、とうちゃんとの約束を守れない子はしばらく英雄の所には連れて行かないっていつも言ってるよね?」
「……はぁい。おにいちゃん、また来てね。今度はおじちゃんとだけじゃなくて、皆で遊ぼうね」
皆が渋々村の中心の方へ歩いていくのを手を振りながら見送って、言葉通りケインさんに洞窟まで送ってもらった。ジャル・ガーさんの所には今は人もおらず、ジャル・ガーさんはしっかりと石化していた。
「送ってくださってありがとうございました」
「いいよ。あのまま子供たちが森まで送る方が大問題だ。夜の森は物騒だからね」
「物騒……」
魔物に出くわさなくてよかった、と内心安堵しながら、もう一度ケインさんにお礼を言って扉に向かった。
工房に帰ってくると、俺は早速一つの袋に『蘇生薬』の素材をまとめて詰め込んだ。
それを倉庫のインベントリに詰め込む。素材一つ一つじゃなくて、それひとつで『蘇生薬用素材』って表されるインベントリってすごく有能だと思う。これは成功率が上がるまでは封印、と。
一度ログアウトして、諸々のことを済ませてきた俺は、もう一度ログインして時間が来るまで複合調薬の腕を上げることにした。
まだまだ三個のうち一個は失敗するという体たらく。難しい。
でもこれが難なくこなせるようになったらもっと面白いことを教えてもらえるらしいし、それを目指して頑張ろう。
気合いを入れるために伸びをして、ふとキッチンに目を向けた。
工房とキッチンの間にはドアは設置されていないから、工房からキッチンはよく見えた。仕切りたいときは横にまとまっているアコーディオンカーテンみたいなものを引けば普通に仕切られるけれど、俺は広い空間の方が好きだからいつでもこの仕切りは開けてたりする。
作業台から見えるキッチンの隅では、ヴィデロさんの鎧が相変わらずうっすらと緑色の光を発していて、綺麗だった。
「辺境の壁の外に出てみた。酸素濃度高すぎる空気、って感じの所だった」
とうとう勇者に壁の外に連れていかれた雄太の感想は、そんな感じだった。
「うん。それだね。あと、MPの自然回復がかなり速かったよ。でもなんか肌に目に見えない何かがまとわりつく感じは常に付きまとってたけど」
増田も弁当を食べながら教えてくれる。
魔素が濃いって言ってたもんなあ。想像つかないけど。サウナみたいな感じかな。
「で、壁の外に出たら、今まで灰色になって受けれなかったクエストが白い文字に変わったんだ」
「え……?」
それって、俺と同じパターン?
増田の言葉に雄太もうんうん頷いている。
内容は、規定レベルに達したら『トーレ』と合流し『カヴァッロ』先導のもと『アルフィエーレ』の封印を解けという物、らしい。
どきっとした。
「カヴァッロとかトーレとかわけわからないんだけどね。その封印を解くと貰える報酬に『新たなる命題』っていうのがあって、多分無事封印を解いたら続きクエストが発生するんだと思う。でももしクエスト失敗したら『アルフィエーレに連なるものの消失』『世の理崩壊微上昇』ってなってるんだ。かなり重要なクエストだよね。でも問題はこのクエストでさ。まず内容の意味自体が分からない。そして封印の場所も解き方も全くヒントがないんだ。こんなクエスト初めてだよ」
増田が苦笑しながらそんなことを言ってるけど。
俺、それわかる。だって、『カヴァッロ』とか『トーレ』とか、一度説明を受けたことがあるもん。
「もし時間が出来たら、クワットロに行くことを強くお勧めする、かな」
それとも俺が教えた方がいいのかな。でも説明は途中で終わっちゃったから、『アルフィエーレ』っていう言葉は初めて聞いたんだ。
増田と雄太にそう勧めると、二人は真顔で俺を見つめた。
「とりあえず、健吾には洗いざらい吐いてもらうしかねえかな」
「ええええ」
「そうだね。知る限りの情報は欲しいかな。もちろん報酬は出すよ。このチョコパンでいいかな」
「おい増田。それ俺のだ」
「頼れるリーダーで嬉しいよ」
増田がそっとチョコパンを俺の前に差し出してくる。これは弁当だけじゃ足りない雄太が持ってくる非常食。仕方ない。雄太の非常食に免じて知ってることだけは教えよう。
「多分、『トーレ』っていうのは、賢者で、『カヴァッロ』っていうのが勇者。『アルフィエーレ』は魔大陸に封印されている魔法使いだと思う。チェスの駒の名前だって教えてもらったことがあるから。だから、セイジさんと合流して、勇者に先導されて、サラさんの封印を解く、っていう感じだと思うんだけど」
答えた瞬間、雄太のこめかみぐりぐりが炸裂した。
「いたたたた!」
「どうして健吾がそんなことを知ってるんだ」
「だから、クワットロの呪術屋さんで聞いたんだよ! 痛いってば雄太!」
「痛くしてるんだから当たり前だ。いいか、ここは背が伸びるツボがあるんだ。俺は優しいからそのツボを刺激してやってるんだ喜べ」
「絶対嘘だろ!」
「ほんとほんと。情報のお礼にツボ刺激してやってるんだよ」
雄太の顔面にチョップをかましてようやくぐりぐり攻撃から逃げた俺は、チョコパンの袋を開けながら、少しだけ、ほんの少しだけ、本当にここに背の伸びるツボがあったらいいのに、と思ってしまって、自己嫌悪に陥ったのだった。
721
お気に入りに追加
8,900
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
Another Of Life Game~僕のもう一つの物語~
神城弥生
ファンタジー
なろう小説サイトにて「HJ文庫2018」一次審査突破しました!!
皆様のおかげでなろうサイトで120万pv達成しました!
ありがとうございます!
VRMMOを造った山下グループの最高傑作「Another Of Life Game」。
山下哲二が、死ぬ間際に完成させたこのゲームに込めた思いとは・・・?
それでは皆様、AOLの世界をお楽しみ下さい!
毎週土曜日更新(偶に休み)
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福論。〜飯作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
西園寺若葉
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる