これは報われない恋だ。

朝陽天満

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22、パンツが脱げたらこうなるよな

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「え、ほんとに……? なんで……?」

「たぶん、身体が成長しているからだろうな。その見た目はすでに未成年ではないだろうし」

「うそ、よかった~~。俺、ずっとパンツに恥ずかしい染みくっつけたまま生活しないといけないんじゃないかと……」



 と安心したところで、ヴィデロさんの視線に気付いた。

 それを辿って……あ、ちゃんと生えてる。



 俺のナニが。



 って俺、今マッパじゃん!



「ヴィ、ヴィデロさん、あの、パンツ、ください……」



 さらしたままの下半身がさすがに恥ずかしくて、俺はそっと前かがみになって手でそこを隠した。

 でもヴィデロさんはパンツを渡すどころか、足元にぽろっとパンツを落としてしまった。 

 そして手が腰に。



 さわ、と傷を指でたどる。

 途端にゾクゾクゾク、と背中を何かが駆け上がった。



「マック……」



 あれ、ヴィデロさん、声に艶が混じったけど……。

 ともう一度自分の下半身を見て、納得。

 俺今、たぶんヴィデロさんとセックスできる状態だよ。



 自覚した瞬間、ヴィデロさんの傷を撫でる指の刺激が、さらに強くなった気がした。



「ん……」



 腰を押さえて俺の肌を撫でながら、ヴィデロさんがキスを仕掛けてくる。

 絡まる舌がすごく、気持ちいい。

 鼻から抜ける息が、我ながらエロい気がする。

 思わずヴィデロさんの首に腕を回すと、ヴィデロさんがそっと優しく俺をベッドに転がした。



「マック……今朝マックがしてくれたこと、今度は俺がしてもいいか……?」



 間近でそう囁かれた俺は、瞬時に朝俺が何をしたのか思い出して、それだけではうっとなった。

 して、して欲しい。せっかく生えたんだし。

 勢いよくコクコク頷くと、ヴィデロさんが嬉しそうに微笑んで、身を起こした。

 身体を下にずらすと、ヴィデロさんが俺の太ももを両手で割り開く。

 うわあうわあ、これ、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど!



「ヴィデロさん……、恥ずかしい……」



 思わず零すと、ヴィデロさんがふふっと笑った。その吐息が、俺のナニにダイレクトにアタックしてくる。

 吐息で気持ちいいって、ヴィデロさんとんでもないテクニシャン?! いいえ、俺が超初心者なだけです。

 現実でもここを見られたのって赤ちゃんのころだけだし、両親くらいだろうし。

 それにしても、太ももを抑えるヴィデロさんの手すらなんかヤバいくらい気持ちいい気がする。これも経験値がなさすぎるせいかな。



 なんてことを考えて恥ずかしさを紛らせていると、ペロリ、と先端を舐められた。



「あ……っ!」



 初の感触に、腰がびくっと跳ねる。

 一回舐められただけなのに、こんなにすごいなんて。



「すごいな、マックの先端からこんなに体液が洩れてきた……」



 い、言わないで。ゲームでも先走りって零れるんですね。リアルすぎてもう……。これだけで頭爆発しそう。

 咥えるのはいいよ。俺が気持ちよくさせてるほうだから。でも、咥えられるのはヤバ過ぎる。

 すぐにイっちゃいそう。ほんとやばい。何、セックスってこんなに気持ちいいものなの……?



「……っぅ、あ、あぁ……」



 顔を腕で隠して気持ちよさを逃がそうとしていたら、今度こそそこが温かい何かに包まれた。

 何かって、ヴィデロさんの口だけど!



「……っ、ま、ってヴィデロさ……っ、だめ、あ、ダメ……っ」



 止めないと、初フェラ三擦りどころかひと擦りでイっちゃいそう。そんなのオトコのコとしての矜持が……っ!

 と慌ててヴィデロさんの頭を手で掴むと、ヴィデロさんがゆっくりと口から俺のナニを離した。も少しゆっくりだったらヤられてたよ危ない。



「どうして止めるんだ? どこか痛かったのか?」

「ち、違うけど……も、なんか、初めての感覚で……」



 イロイロと耐えられないんだよ……。

 ちらっと視線を向けた俺のナニは、なんか濡れ濡れでヒクヒクしてるし。



「そうか、マックは、こういうことをまだ出来ない年齢だったからな……可愛い」

「く、咥えられた瞬間イっちゃうって、全然可愛くないって!」

「俺が、マックの初めてを全部もらえるのかと思うと、感動する」

「そんなことで感動するなよ……っ!」



 ていうかこの状態どうすればいいんだ。

 腰の奥は何かがグルグルしていてじれったいし、かといってまた咥えられたら一瞬で天へと駆け上りそうだし。前にも後ろにも進めない状態なんだけど!



「でも、ここで止めたら、マック辛くないか?」



 すっごく辛い。でも咥えられる快感もまた辛い。どうしよう……。

 とヴィデロさんを見つめると。

 ヴィデロさんは、一度すっと目を細めて、息を吐いた。



「どうして欲しい……?」

「わからない……っ」



 右手はお友達な経験しかないから、どうしていいかわからない。右手君の時はもっと事務的な気持ちよさだから。

 半分涙目で首を振ると、ヴィデロさんがふっと笑って、キスしてた位置に身体を戻してきた。



「マック。じゃあ、俺に任せてみないか? これは愛を深める行為なんだから、どれだけマックが射精しても、それは俺にとって嬉しい以外ないんだから。俺だって、マックに口でしてもらったときはすぐに射精してしまっただろ。だから、恥ずかしがらないで、俺に身を委ねて。逆にマックが全く気持ちよくない方が、俺としてはすごく寂しい」



 頭をなでながら、ヴィデロさんが俺にそう言い聞かせる。

 そしてとどめに、チュッと軽いキスをくれて、そのままの距離で、囁くように。



「マックを愛したい……」



 なんて言われたら、誰だって堕ちると思う。







 ヴィデロさんは、今度は急がずに、顔とか首とかにキスを降らせ始めた。

 チュッと吸われるたびに腰が跳ねるけど、さっきのダイレクトアタックよりはまだ緩やかだから、耐えられる。

 歯を食いしばってても声が洩れるのはちょっと恥ずかしいけど。



 しかし俺にはウィークポイントが存在したのだった。

 ヴィデロさんフェラによるダイレクトアタックのあまりの衝撃で忘れていたけど。

 そこにヴィデロさんの唇が触れた瞬間……。



「あ、あ! あ、ぅんん、待って、そこ、は……っ!」



 傷を辿る舌に連動するように、俺のナニがビクビク反応する。

 それでもヴィデロさんはそこに刺激を与えずに、傷を辿っていく。



「あ、はぁ……ん」



 自分の声が自分の声じゃないみたいだ。

 止めようとしても全然止められない。



 止めに、脇のほうの傷の上に歯を立てられて、俺は、ナニを触られることなく、不安とか矜持とかそんなもん頭からぶっ飛んだ状態で、無事精通出来たのだった。





 たらたらと白い液体がナニから糸を引いて腹にたまっている。

 ヴィデロさんは、俺がイったことに満足したように、傷から口を離し、口にチュッとキスをくれた。

 そして、腹にたまった、超リアルな精液を、ヴィデロさんが指で伸ばし絡める。 

 それを持ち上げて、ペロっと。



「……それ、美味しいの……?」



 ここまでリアルなんだから、味ももしかしてリアルにできてるのかも。比べる気はないけど。だって現実の精液の味って、自分のを舐めてみるくらいしかできないじゃん。でも、そんなことはしたくもないから。



「ああ、美味い」



 待って、ちょっと待って。美味いはずないだろ。

 なんか、美形なヴィデロさんが俺の精液舐めて美味いって……!

 視覚の暴力とはこのことを言うんだな!!

 心臓打ち抜かれたわ! もう好きにして!



 そんなことを思ったのがわかったのか、ヴィデロさんはその手をとうとう俺の下半身に伸ばしてきた。



 
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