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間話 或る生徒の妄想(生徒会長×司)
令嬢様は生徒会長に逆らえない1 ※
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昼休みの生徒会室。
中から鍵をかけられた室内で、司は壁際に追い詰められていた。
美作の整った顔が、あり得ないくらいに近づいてきて、口付けられる。逃げようにも、背後は壁だ。しかも角に追いやられていて、反対側は美作手が壁についていた。
所謂、壁ドンという状態だった。
「離して、くださ……っ」
リアル司は、会長相手に敬語を使ったりはしないのだが、書いた人のフィルターがかかっている。
作中における東條司は、ややお転婆なところがある程度の御令嬢だった。描き手の解釈によるものである。
当然元ヤンキーの総長だった過去など、知る由もなかった。作画も、ちょっとばかり少女漫画テイストだった。
「駄目だよ。君の思い通りになんて、させないから。この唇も、喉も、綺麗な体も、全部俺のものだから」
断言するように囁いて、また口付ける。顎をくいっと持ち上げて、貪るように口の中へと舌を滑り込ませた。
「ふっ、むうっ……!」
粘膜を擦り上げられて、咄嗟に逃げようとした司だったが、股の間に美作の足が捩じ込まれて身動きが取れなかった。その間にも、頬の粘膜を内側から擦りあげられて、続々とした快感が背中を走る。
「ふふ……気持ちよくなってきた?」
「ふっん、んー!」
腿で付け根を擦られれば、キスの気持ちよさで少し兆してしまっていた股間を、美作に知られてしまった。
羞恥だカッと顔を赤らめる司を、ニヤリと笑って美作が追撃する。
「司は、いつもどうやって自分で自分を慰めるの?」
「慰めるって」
「わかりやすく言おうか。どうやってオナニーしてるの?」
「そんなの、言えるわけ」
真っ赤な顔で涙目になる司を、心底可愛いという表情で見つめた。
欲を言えば、もっとその先まで暴いてやりたい。自分にしか見せない、あんなことやこんなことをしている顔を見たくて仕方なかった。
「触ってあげるよ」
「え、え!?ちょっと待ってください!」
「ダーメ♡」
美作手が、ウエストに伸びた。
シャツを捲り上げて、ベルトを緩めさせると、隙間から指をスラックスの隙間から中へ潜り込ませた。
「やめっ」
「ほら、こんなに可愛く勃起しちゃってる。司、可愛い顔してしっかり勃たせてるんだから」
「離してくださいっ」
「直接触ってあげる」
下着の上から軽くタッチする程度だった指が、また隙間からねじ込んできて半勃ちになっている司のものに触れた。
「顔、すごいエロくて可愛い」
「ぅ、だめ、触らないで」
「声震えてるよ。可愛い」
可愛い可愛いと、蕩けさせるような甘いセリフを耳元で囁きながら……その手は緩めることなく司の敏感なところを弄り続けた。
「……マジか、チンコ触られてる」
「序の口だと思うけど」
ウワー!と一旦本を閉じて頭を押さえていると、呆れたように龍次が言った。わかってる。好奇心に負けて読み始めてしまったのは、他ならぬ俺自身だ。
いやでも、マジで……?ここからもっとすごいことになるの……?恐るべし、妄想力。
キスの描写が無駄にリアルなのは、多分これを描いた奴が中庭でのベロチュー騒動をネタに取り入れたからだろう。
中から鍵をかけられた室内で、司は壁際に追い詰められていた。
美作の整った顔が、あり得ないくらいに近づいてきて、口付けられる。逃げようにも、背後は壁だ。しかも角に追いやられていて、反対側は美作手が壁についていた。
所謂、壁ドンという状態だった。
「離して、くださ……っ」
リアル司は、会長相手に敬語を使ったりはしないのだが、書いた人のフィルターがかかっている。
作中における東條司は、ややお転婆なところがある程度の御令嬢だった。描き手の解釈によるものである。
当然元ヤンキーの総長だった過去など、知る由もなかった。作画も、ちょっとばかり少女漫画テイストだった。
「駄目だよ。君の思い通りになんて、させないから。この唇も、喉も、綺麗な体も、全部俺のものだから」
断言するように囁いて、また口付ける。顎をくいっと持ち上げて、貪るように口の中へと舌を滑り込ませた。
「ふっ、むうっ……!」
粘膜を擦り上げられて、咄嗟に逃げようとした司だったが、股の間に美作の足が捩じ込まれて身動きが取れなかった。その間にも、頬の粘膜を内側から擦りあげられて、続々とした快感が背中を走る。
「ふふ……気持ちよくなってきた?」
「ふっん、んー!」
腿で付け根を擦られれば、キスの気持ちよさで少し兆してしまっていた股間を、美作に知られてしまった。
羞恥だカッと顔を赤らめる司を、ニヤリと笑って美作が追撃する。
「司は、いつもどうやって自分で自分を慰めるの?」
「慰めるって」
「わかりやすく言おうか。どうやってオナニーしてるの?」
「そんなの、言えるわけ」
真っ赤な顔で涙目になる司を、心底可愛いという表情で見つめた。
欲を言えば、もっとその先まで暴いてやりたい。自分にしか見せない、あんなことやこんなことをしている顔を見たくて仕方なかった。
「触ってあげるよ」
「え、え!?ちょっと待ってください!」
「ダーメ♡」
美作手が、ウエストに伸びた。
シャツを捲り上げて、ベルトを緩めさせると、隙間から指をスラックスの隙間から中へ潜り込ませた。
「やめっ」
「ほら、こんなに可愛く勃起しちゃってる。司、可愛い顔してしっかり勃たせてるんだから」
「離してくださいっ」
「直接触ってあげる」
下着の上から軽くタッチする程度だった指が、また隙間からねじ込んできて半勃ちになっている司のものに触れた。
「顔、すごいエロくて可愛い」
「ぅ、だめ、触らないで」
「声震えてるよ。可愛い」
可愛い可愛いと、蕩けさせるような甘いセリフを耳元で囁きながら……その手は緩めることなく司の敏感なところを弄り続けた。
「……マジか、チンコ触られてる」
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いやでも、マジで……?ここからもっとすごいことになるの……?恐るべし、妄想力。
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