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後日談
獣の鎖 15
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私を諌めたロレン様の言葉から察するに、少なくともロレン様は、レイシール様を害そうという気は無いようでした。
それならば私の忠誠心が、彼女への思慕によって脅かされることはないでしょう。
何より僥倖だったのは、ロレン様が陛下の近衛であるということです。それはつまり、陛下がレイシール様を擁護するつもりであるだろうことですから。
陛下もかつてはレイシール様に懸想しておられましたから、簡単にレイシール様を切り捨てようとはなさらないだろうと考えておりました。
しかしそれは、獣人が関わっていないならばの話。
獣人を囲っていたことを裏切りと取られる可能性はかなり高いと考えておりましたが、そうならなかったことは驚きでした。どちらにせよ、彼の方が守ると決めたならば、それはもう国の意思。覆ることはないでしょう。
陛下はなによりも国の利益を重んじるお方ですし、その意味でもレイシール様の価値を認めていらっしゃる。国の長が国の利益となる人物であると定めたということならば、国はレイシール様と獣人ではなく、神殿と敵対する方を選んだということです。
正直……陛下がその選択をすることは意外でした。二千年という長きに渡る、神殿との蜜月を捨てて、かつて愛した男の言とはいえ、戯言の類を取ったのですから。
けれど……その選択も、レイシール様あってこそのことなのでしょう。我が主は、本当に素晴らしい。
そんな風に誇りを抱いておりましたのに……寝台からかなり離れ、椅子に座ったロレン様が、じっと私を睨むもので、どうされましたかとお伺いしたのですが。
「…………お前、あれは演技だったのかよ……」
苦虫を咀嚼中みたいな表情で、そう悪態をつかれまして、ロレン様の言うあれが、私にはとんと分からず。
「どれでしょう」
「死にたがってたみたいな態度だよっ!」
あれ以降、私は小刀を小姓に返却し、従順に怪我の治癒と体力の回復に努めております。
相変わらず食事はイライラしましたが、寝台横に机を用意していただきまして、そちらに食器を置くことでなんとか楽になりました。
春までに動ける身体を確保するため、少しずつ手足も使いたかったので、丁度良かったです。
「演技ではありませんでしたが、死ぬ理由が少々曖昧になってしまいましたので、保留にしております」
それよりもその距離……なんなんです?
「お前っ、ボクに何したか忘れたのかっ⁉︎」
何か問題となることをした覚えは無いですね。
「大問題だったろ⁉︎」
「ですが……好ましく思っている相手にああ振る舞うのは至極当然のことではないかと」
そう言うと、ロレン様は更に私との距離を開きました。椅子がどんどん遠くなりますね……。
「揶揄うな!」
「揶揄ってません」
「じゃあ何とち狂ってやがるんだ⁉︎」
「狂ってません」
疑われるのは心外です。
私とこの方はお互いを知らなさすぎるわけですから、仕方ないことではあるのですが……ならば知ってもらう他ないではないですか。
「正真正銘、私は貴女を好ましく思っています。
男勝りな性格も、身を鍛え抜いた気概も、サヤ様を慕っておられたことも私の中で好印象でした。
少々直情傾向が強いとは思いますが、獣人も元来直情傾向が強い種ですから悪くないかとーー」
「それ、どこにも美点含まれてないだろ⁉︎」
美点と思うからこそ口にしたというのに……。
この方はどうにも、自身が女性として見られていることを認めたくないようですね……。
サヤ様への懸想も、その意識が強く働いていたのかもしれません。
私が分析するに、この方がサヤ様に懸想していたのは確かでしょう。
しかし、サヤ様が婚姻を結ぶこと自体には拘りが無かったようで、婚姻の妨害等はございませんでした。つまり元から、サヤ様をレイシール様から奪い取るような意思は無かったということです。
本当に横恋慕したいならば、婚姻を結ぼうとするサヤ様をそのままにはしなかったはず。
つまりロレン様にとって、サヤ様はある種の理想。憧れの対象なのだと思います。
誰にも負けぬほどの強さを有し、凛々しく男性のように振る舞うことができる女性。
そのくせ、女性らしさもきちんと備えていて、普段のサヤ様ならば、男性に間違えられたりなどなさいません。
男性主体の貴族社会の中で、女性らしいしなやかさを失わずにいるというのは、生半可な覚悟で貫けるものではない。それを見事に体現なさっている稀有な女性は、私の知る限りお二人のみ。
リヴィ様。そしてサヤ様です。
前に、私が食事の介添えを拒んだ時も、彼女はサヤ様やリヴィ様のような、女性らしい相手にそうされたかったろうにと、自分のことを卑下する発言をされていました。
きっとこの方は……自分に無いと思っているものに、憧れを抱いていたのでしょう。
「……貴女は何か、勘違いをなさっているようですね。
女性扱いされることが、貴女の矜持を損ねるというお考えのようですが、それは貴女に余裕が無いだけのことですよ」
余計なこととは思ったのですが、敢えてそう口にしました。
すると、ムッとしたようにロレン様の表情が歪みます。
図星だから腹が立つのだと思いますが。
けれど、そこを指摘したところで彼女は納得いかないでしょうし……そうですね。
「サヤ様やリヴィ様は、女性であることを侮られた時、それにいちいち怒りを露わにしておりましたか?」
そう言うと、思い当たる節があるのでしょう。視線を彷徨わせて口元を不満そうに尖らせました。
自分にはお二人のような余裕が無い……そんなことは分かっているのだと。
「……サヤ様は規格外として……強さだけで言うならば、貴女がリヴィ様に劣っているとは思いません。
それでもそれだけ気持ちに差があるのは、何故だと思います?」
そう問いかけると、意外な言葉だったのでしょう。少し視線を彷徨わせました。
そうして頭を悩ませてから、おずおずと口にされました言葉は、やはり不正解。
「……お二人ともやんごとないお生まれで、幼くからそう躾けられていらっしゃる……から?」
「違いますね。サヤ様は生まれを一庶民だとおっしゃっておりますし。
それにリヴィ様のアギー家で言うならば、貴女よりよっぽど女だてらに剣を握るということを、叱責されてこられたと思いますよ。
それこそ頭ごなしに、徹底的にです」
全貴族の筆頭とされるアギー家のご息女様です。
誰よりも厳しく躾けられ、淑女たれと言われてきておりましょう。
「貴族女性にとって、嫋やかであり、控えめであり、夫を立てることのできる女性であることが価値の全てです。
だからこそ現在も、王宮は古い価値観に縛られたまま。それに則って女近衛を揶揄する輩が跡を絶たないのですよ。
彼の方の幼き頃は、陛下が王位に就くかどうかもはっきりしておられませんでしたし……今のような世になることなど、誰も思い描いていなかったでしょうから、その風当たりのキツさは想像を絶するものであったと思われます。
勿論、慣れが理由でもありませんよ」
そう釘を刺すと、ゔっと、ロレン様は言葉を詰まらせました。
そうしてまた思考していたようでしたが、どうにも答えが導き出せないよう……。
「……な、なんで?」
結局そう、聞いてきました。
見ていて分かりませんでしたか? 他の女近衛は所持していないものが、あのお二人にはあるでしょうに。
「全てを肯定してくれる伴侶たる存在です。
他の有象無象の戯言になど惑わされる必要が無いのですよ」
他人の目などというどうでも良いものに、視線をやる必要など無いのです。
あのお二人は、ありのままの姿を全て受け入れ、肯定してくれる存在があるのですから。
それならば私の忠誠心が、彼女への思慕によって脅かされることはないでしょう。
何より僥倖だったのは、ロレン様が陛下の近衛であるということです。それはつまり、陛下がレイシール様を擁護するつもりであるだろうことですから。
陛下もかつてはレイシール様に懸想しておられましたから、簡単にレイシール様を切り捨てようとはなさらないだろうと考えておりました。
しかしそれは、獣人が関わっていないならばの話。
獣人を囲っていたことを裏切りと取られる可能性はかなり高いと考えておりましたが、そうならなかったことは驚きでした。どちらにせよ、彼の方が守ると決めたならば、それはもう国の意思。覆ることはないでしょう。
陛下はなによりも国の利益を重んじるお方ですし、その意味でもレイシール様の価値を認めていらっしゃる。国の長が国の利益となる人物であると定めたということならば、国はレイシール様と獣人ではなく、神殿と敵対する方を選んだということです。
正直……陛下がその選択をすることは意外でした。二千年という長きに渡る、神殿との蜜月を捨てて、かつて愛した男の言とはいえ、戯言の類を取ったのですから。
けれど……その選択も、レイシール様あってこそのことなのでしょう。我が主は、本当に素晴らしい。
そんな風に誇りを抱いておりましたのに……寝台からかなり離れ、椅子に座ったロレン様が、じっと私を睨むもので、どうされましたかとお伺いしたのですが。
「…………お前、あれは演技だったのかよ……」
苦虫を咀嚼中みたいな表情で、そう悪態をつかれまして、ロレン様の言うあれが、私にはとんと分からず。
「どれでしょう」
「死にたがってたみたいな態度だよっ!」
あれ以降、私は小刀を小姓に返却し、従順に怪我の治癒と体力の回復に努めております。
相変わらず食事はイライラしましたが、寝台横に机を用意していただきまして、そちらに食器を置くことでなんとか楽になりました。
春までに動ける身体を確保するため、少しずつ手足も使いたかったので、丁度良かったです。
「演技ではありませんでしたが、死ぬ理由が少々曖昧になってしまいましたので、保留にしております」
それよりもその距離……なんなんです?
「お前っ、ボクに何したか忘れたのかっ⁉︎」
何か問題となることをした覚えは無いですね。
「大問題だったろ⁉︎」
「ですが……好ましく思っている相手にああ振る舞うのは至極当然のことではないかと」
そう言うと、ロレン様は更に私との距離を開きました。椅子がどんどん遠くなりますね……。
「揶揄うな!」
「揶揄ってません」
「じゃあ何とち狂ってやがるんだ⁉︎」
「狂ってません」
疑われるのは心外です。
私とこの方はお互いを知らなさすぎるわけですから、仕方ないことではあるのですが……ならば知ってもらう他ないではないですか。
「正真正銘、私は貴女を好ましく思っています。
男勝りな性格も、身を鍛え抜いた気概も、サヤ様を慕っておられたことも私の中で好印象でした。
少々直情傾向が強いとは思いますが、獣人も元来直情傾向が強い種ですから悪くないかとーー」
「それ、どこにも美点含まれてないだろ⁉︎」
美点と思うからこそ口にしたというのに……。
この方はどうにも、自身が女性として見られていることを認めたくないようですね……。
サヤ様への懸想も、その意識が強く働いていたのかもしれません。
私が分析するに、この方がサヤ様に懸想していたのは確かでしょう。
しかし、サヤ様が婚姻を結ぶこと自体には拘りが無かったようで、婚姻の妨害等はございませんでした。つまり元から、サヤ様をレイシール様から奪い取るような意思は無かったということです。
本当に横恋慕したいならば、婚姻を結ぼうとするサヤ様をそのままにはしなかったはず。
つまりロレン様にとって、サヤ様はある種の理想。憧れの対象なのだと思います。
誰にも負けぬほどの強さを有し、凛々しく男性のように振る舞うことができる女性。
そのくせ、女性らしさもきちんと備えていて、普段のサヤ様ならば、男性に間違えられたりなどなさいません。
男性主体の貴族社会の中で、女性らしいしなやかさを失わずにいるというのは、生半可な覚悟で貫けるものではない。それを見事に体現なさっている稀有な女性は、私の知る限りお二人のみ。
リヴィ様。そしてサヤ様です。
前に、私が食事の介添えを拒んだ時も、彼女はサヤ様やリヴィ様のような、女性らしい相手にそうされたかったろうにと、自分のことを卑下する発言をされていました。
きっとこの方は……自分に無いと思っているものに、憧れを抱いていたのでしょう。
「……貴女は何か、勘違いをなさっているようですね。
女性扱いされることが、貴女の矜持を損ねるというお考えのようですが、それは貴女に余裕が無いだけのことですよ」
余計なこととは思ったのですが、敢えてそう口にしました。
すると、ムッとしたようにロレン様の表情が歪みます。
図星だから腹が立つのだと思いますが。
けれど、そこを指摘したところで彼女は納得いかないでしょうし……そうですね。
「サヤ様やリヴィ様は、女性であることを侮られた時、それにいちいち怒りを露わにしておりましたか?」
そう言うと、思い当たる節があるのでしょう。視線を彷徨わせて口元を不満そうに尖らせました。
自分にはお二人のような余裕が無い……そんなことは分かっているのだと。
「……サヤ様は規格外として……強さだけで言うならば、貴女がリヴィ様に劣っているとは思いません。
それでもそれだけ気持ちに差があるのは、何故だと思います?」
そう問いかけると、意外な言葉だったのでしょう。少し視線を彷徨わせました。
そうして頭を悩ませてから、おずおずと口にされました言葉は、やはり不正解。
「……お二人ともやんごとないお生まれで、幼くからそう躾けられていらっしゃる……から?」
「違いますね。サヤ様は生まれを一庶民だとおっしゃっておりますし。
それにリヴィ様のアギー家で言うならば、貴女よりよっぽど女だてらに剣を握るということを、叱責されてこられたと思いますよ。
それこそ頭ごなしに、徹底的にです」
全貴族の筆頭とされるアギー家のご息女様です。
誰よりも厳しく躾けられ、淑女たれと言われてきておりましょう。
「貴族女性にとって、嫋やかであり、控えめであり、夫を立てることのできる女性であることが価値の全てです。
だからこそ現在も、王宮は古い価値観に縛られたまま。それに則って女近衛を揶揄する輩が跡を絶たないのですよ。
彼の方の幼き頃は、陛下が王位に就くかどうかもはっきりしておられませんでしたし……今のような世になることなど、誰も思い描いていなかったでしょうから、その風当たりのキツさは想像を絶するものであったと思われます。
勿論、慣れが理由でもありませんよ」
そう釘を刺すと、ゔっと、ロレン様は言葉を詰まらせました。
そうしてまた思考していたようでしたが、どうにも答えが導き出せないよう……。
「……な、なんで?」
結局そう、聞いてきました。
見ていて分かりませんでしたか? 他の女近衛は所持していないものが、あのお二人にはあるでしょうに。
「全てを肯定してくれる伴侶たる存在です。
他の有象無象の戯言になど惑わされる必要が無いのですよ」
他人の目などというどうでも良いものに、視線をやる必要など無いのです。
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