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後日談

獣の鎖 2

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 越冬最後の出張に主を叩き出した足で、私はサヤ様と共にメバックへと向かいました。
 リヴィ様をお迎えするその日に倒れてしまい、ご挨拶がおろそかになったままであることを、サヤ様がお気になさったからなのですが。

「まぁそんなこったろうと思ってたけどよ……」

 状況を聞いたギルはそう言い苦笑。
 リヴィ様も微笑ましいですわねと笑っておられます。
 そのうえでギルは、サヤ様を手招きして抱きしめて「おめでとう」と、言祝ぎの言葉を口にしました。
 サヤ様はもう男爵夫人なのですから、抱擁などお控えください!……とは、思うのですが……ギルは兄も同然。サヤ様が嫌がっていないので殴るのは我慢してあげましょう。
 その隣ではアギーの名を捨て、ただのオリヴィエラとなられたリヴィ様が、やはり優しい表情でサヤ様を見つめていらっしゃいます。
 夫が他の婦人を抱きしめることには抵抗無いのでしょうか……。

「サヤ、本当にめでたいわ。私からも、祝いの品を贈らせてくださいましね?」

 優しく微笑みそう言われたのですが、とうのサヤ様はというと……。

「ありがとう存じます……」

 笑顔であっても、そこに気持ちが伴っていないことは、もう長いお付き合いをさせていただいている手前、伝わってしまうわけで。
 リヴィ様は、そんなサヤ様の様子を、暫くじっと見つめてから。

「……身籠った時、人は不安になるものだと耳にしておりますけれど……。
 サヤも、そうでいらっしゃるの?」

 敢えて疑問として投げかけたのは、そんな単純な話ではないと考えておられるのでしょう。

「……不安……そう、ですね。考えても仕方のないことだと分かっているのですが……」

 そう言い表情をまた曇らせるサヤ様に、ギルとリヴィ様は顔を見合わせました。これは深刻そうだぞと感じたよう。
 サヤ様は、普段から滅多に人に、弱っている心を見せようとはなさいません。
 レイシール様の前ではまた違うようなのですが……まだ他の目がある状況で、このような気弱な言葉を口にするなど、なかなか無いことでした。
 ギルの視線が私を見て、それからワドに人払いせよと手を払い、応接室からワドを除く全ての使用人を退室させました。

「……どうした? あの馬鹿ルーシーがまたなんか暴走したのか?」

 ルーシーも大概でしたね、そういえば……。
 サヤ様のご懐妊が報告されてから、サヤ様の描いた意匠案を漁り、大量の子供服を自らの手で縫い始めてしまっております……。
 ご自分の子とお揃いにするのだと、性別も分からぬうちから。
 そうそう。ルーシーは既に、一児の母となっております。
 夫はヨルグで、子の名はマリア。一歳とはいえ、まだヨダレを垂れ流す幼さですが、誰に似たのか脱走の常習犯です。
 しかし怒れる者が片手で数えるほどしかおりません。愛くるしい瞳を潤ませて口をひん曲げると、まるでこちらが無体を強いているかのような罪悪感にみまわれるのです。
 この一族は本当に顔の造形が異様なほど整っており、マリアは私ですら愛くるしいと思うほどに愛くるしく、もはや魔性です。
 やはり金髪に碧瞳で、ヨルグの特徴が全く反映されませんでしたね。

 まぁ、ルーシーの爆進は今に始まったことではないので話を戻しましょう。

 サヤ様は俯き、口を閉ざしておりましたが……。

「ちゃんと……ちゃんとした子を産める、自信がありません……」
「まぁ! 何をおっしゃいますの⁉︎」

 サヤ様の言葉に大きく瞳を見開いて、リヴィ様はおっしゃいました。
 それにはギルも頷きます。

「んなん、世の母親全員が同じだろうが。
 子が十月十日腹できちんと育つかどうかは、お前の生活もそりゃ、多少は影響するだろうが、ほとんどは神の采配だ。
 貴族っつったって、そこは仕方ねぇ。気負わなくて良いんだぞ?」

 けれどその言葉にサヤ様は首を横に振ったのです。

「違います……。
 わ、私とレイは、子を授かる可能性は、極めて低かったんです。
 私は授からないと考えていました。だって種が、違う……。私は、ここの者じゃないんですから」

 その言葉の意味を正しく理解しているのは、リヴィ様もでした。
 ギルのもとに嫁ぐと決まった時に、サヤ様の秘密は、彼女にも知ってもらうべきだろうとなったのです。

「確かに、種の違いを乗り越えて子を授かる例はございます。
 例えば驢馬と馬。虎と彪……私の国には他にも色々な交配種がおりました。
 でもその殆どは、種として存続する能力を有していない、一代限りのものでした。つまり……」

 クッと口元を引き結んで、苦しそうにサヤ様が吐き出した言葉は。

「繁殖能力を持たなかったか、極めて低かった……」

 それがとても重苦しく響きました。
 その言葉でサヤ様が、セイバーン男爵家という血筋の重荷を、一心に背負っていると自覚していることを、我々は改めて理解したのです。
 身分の無い世界から来たというサヤ様にとって、それは価値観の外のことだと考えておりました。むしろ、そのようなものに囚われる必要は無いと考えているものと。
 それにレイシール様は、常々セイバーンの血を残すことには拘ってございませんでした。
 それをサヤ様も、分かっていらっしゃるはず。ですのに……。

「だからたとえ……私が、正しく子を授かったのだとしても、その子に繁殖能力が無い可能性があります。
 奇形も多いと聞きました……。
 だから私は……せっかく授かったこの子でも、五体満足に生んでやれるかどうかすら……」

 けれど。 

「……サヤ。それも全部、考えることじゃねぇ」

 サヤ様の言葉を、ギルが遮りました。
 膝の上で握られていたサヤ様の拳を、ふたまわりも大きな手が包み込み、逆の腕が肩を抱き寄せ……。

「今お前が言ったことも全部、世の母親が全員同じって言ったことに含まれてるし、考える必要なんざねぇよ」

 歳を重ね余計に色気が増したと言われる整った顔が、ニヤリと口元を歪めてサヤ様を覗き込みます。

「だってな……よく考えてみろよ。
 お前しか嫌だっつって駄々こねて、お前を無理矢理娶ったのは、レイだぞ」

 ギルのその言葉に、くすりと笑ったリヴィ様も、そうよねと微笑みを深め。

「どう見ていたってレイ殿が、サヤに夢中なんですもの」
「そうだぞ。お前は散々拒否ってたのに、結局我を通したのはあいつなんだよ。
 折れないお前を諦めなかったのは、あいつにとって、血の存続なんかよりよっぽどお前って存在が大切だったんだろ。
 それによく考えてみろ。血が重要なら妾でもなんでも娶りゃいいんだ。
 なのに未だあいつ、お前しか無理じゃねぇか」

 それには頷くしかございませんでしたね。
 本当にあの方は……全くサヤ様しか眼中に無いのです。
 実際第二夫人を望む声はまだまだ多うございますのに、全部サヤ様への惚気で撃退しております。
 あまりの執着に、昨今はサヤ様に同情する視線すらあると、サヤ様このかたは気付いていないのでしょうか……。
 正直病的なほどですよ、あの方の執着は。
 獣人の主従の縛りもかくやという拘りっぷりで、だから私が苦慮して、出張仕事を大量に作り出す羽目になるんです。

「でもっ、レイは……子供、好きだし……私が授かったと分かった時だって」
「そりゃ喜ぶだろうよ。授からないって言ってたお前がずっとそのことを気に病んでたの、あいつが理解してねぇはずねぇんだ。
 でもあいつが喜んだのは、お前が楽になれるって思ったからだろ。
 子を授かったことも当然嬉しいだろうが、それはお前の子だからだよ。セイバーンの血が続くからじゃない」

 その言葉に、またサヤ様は瞳を俯けました。
 戸惑う様子を見せる姿に、今度はリヴィ様が言葉を重ねてくださいました。

「サヤはご存知ないかもしれないけれど……レイ殿は今日まで、貴女の目がない所でだって、貴女の立場を蔑ろにするような発言ひとつ、許しはしなかったのよ?
 最近は王都に貴女を伴わないことが多かったけれど、それは貴女を守るためであったし、貴女と離れることに一番苦しんでらっしゃったのはレイ殿でしたもの」

 リヴィ様のその言葉に、表情を歪めるギル。
 そういえばそれに一番振り回されたのはギルですね……。愚痴の吐口として。

「あー……な」
「王都にいらした当日から帰還日を指折り数えてらっしゃったわ」
「王都からではございませんよ。出発直後からその状態です」

 口を挟んだ私に、リヴィ様がまぁっ。と、おっしゃって笑い崩れました。
 サヤ様とギルも苦笑するしかございません。
 ひとしきり笑ってから、ギルはやっと落ち着きを見せてきたサヤ様から身を離しました。
 これ以上続けるなら殴ろうかと思っていたのですが残念です。もしくは私の殺気に勘付いたのでしょうか。
 そして少し考える素振りを見せてから……。

「それにあいつが子供に対するこだわりがあるのは多分……自分の幼少期が原因だろ。
 あいつ自身、子供らしいことには恵まれてなかったからな……」

 その言葉に、サヤ様の視線がギルに向かいました。

「学舎に来た時なんざ、遊び方ひとつ知らねぇような状況だったから」
「そう……なんですか?」
「やれと言われたことしかやらなかったしな……。姫鬼とか合戦とか、今思えばやり方を知らなかったんだろう。突っ立てるだけで、直ぐ捕まってた。
 初めて冬の長期休暇に招いた時だってな、俺が風邪ひいて寝込んでたら、あいつ何してたと思う?
 延々、庭で雪人形を作り続けてたんだぜ? 他に何すりゃいいか思い浮かばなかったって」

 私と出会う前のことですね。

「身体が凍えて震えても、延々そうしてたんだよ……。
 飽きたら部屋に入りゃいいのに、そんなことも考えなかったんだ。
 多分……俺が、本ばっか読んでないで体動かせって言ったのを考えて、そうしてた……。
 ほら、あの頃のあいつは要求されることしかできねぇような状況だったから」

 その言葉に、表情を曇らせたサヤ様は、俯いて自身の腹を見ています。

「勿論、世の子供全員が恵まれてるわけじゃねぇよ。
 実際孤児は食うや食わずで、遊ぶとか以前の問題の中にいるわけだし……。
 だからあいつの子供時代が、特別だったわけじゃねぇってことも分かってる。
 本人もそれは、理解してんだと思うぜ。
 だから特に何か言ったりもしないだろうが……まぁ、気にとどめておいてやってくれ」

 確かに……。
 貴族であるレイシール様は、住居環境としては他より恵まれていたのだと思います。

 ですが……精神を壊すような境遇を、ただ食べるに困らなかったことひとつを取って恵まれていたとは、言いたくありませんでした。

 何をすることも許されない状況。自ら何か行動するどころか、思考することすら認められず、ほんの些細なことで罰を受ける。
 そんな張り詰めた状態にただ身を置き続けるしか・・できないという日常は、想像が及びません。
 考えてはならないということは、逃げることも許されない。
 本当は嫌なことを、拒否することも叶わない。拒否どころか、嫌だと思っていることを知られることすら許されないのです。
 もし何か失敗してしまえば、領民や父親がどんな目に合うか分からない。それに怯えながら、それを悟らせることも許されない。母親にすら、隙を見せられない……。
 そんな境遇の中であの方は、どうやって慈しみの心や優しさを、保っていたのでしょう……。

 レイシール様の執着は、時に病的だと申しましたが、まさしくそうなのだと思います。
 きっと未だに慄いていらっしゃるのです。離れているうちに失ってしまうのでは……奪われてしまうのでは……壊されてしまうのではという恐怖に。
 そしてそれを我々に悟られないように振る舞う。けれど堪えきれない一部が、サヤ様への執着として現れるのでしょう。

 あの方はよく笑い、騒ぎ、まるで憂いのないように暮らしてらっしゃいます。
 唯一と決めた妻を持ち、勤めを持ち、生活に苦労もなく、民にも獣人にも慕われている。

 あの方は世間には、並外れた判断力や決断力を持つ稀有な才能の持ち主と思われています。
 よくきく鼻と遠くまで見通せる目と、よく聞こえる耳をお持ちなのだと、言われます。
 獣人を使い、一度は政界どころか、国からも追われかけた。なのに華々しく生還して、今や国の重役。

 けれど会ってみれば、どこか間の抜けた青年にしか見えない。
 だから、出し抜けるのでは……。一旦を掴み甘い汁を吸えるのではと考える輩が、後をたたない。
 手がける事業を悉く成功させ、まるでこの国の経済を牛耳るかの如く立ち回る。
 まだ二十代という若さで。それはそれは恵まれて見えるのでしょう。

 でもその実態は……。
 失わないため、奪われないため、壊されないために、目を皿のようにして見て、耳にして、嗅いで、必死で胸に掻き抱いて爪を立てている、ただの臆病者でしかない。
 幼い頃に囚われていた檻を抜けてもなお、その時のやり方が、身体に染みついたままなのです。
 まるでその時の束縛から解放されたかのように振る舞っておいでですが、実態はただ、状況が裏返ったにすぎません。
 その裏返った反動で、なにひとつ切り捨てられない。些細なものひとつからも、目を離せない。
 だから全力で、必死で、身を削って爪を立て、崩れなくなるまで支えているのです。
 失いたくない一心で。

 でもだからこそ、離れていても失わない、奪われない、壊されないことを、体に叩き込むしかない。
 荒療治であっても、レイシール様を苦しめることであっても、そうするしかないのです。

 子を授かったことかみのしゅくふくが、彼の方にとって吉となるのか、はたまた……。

 もしかしたら、サヤ様も薄々感じているのかもしれません。
 もし授かった子を失ってしまったり、不自由がある形で産んでしまった場合、レイシール様は、それに耐えられないかもしれないと……。
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