1,043 / 1,121
食うか食われるか 1
しおりを挟む
計画遂行が最優先。
それは前提条件として伝えてあった。
だから、シザーは後退しつつ俺たちの背を守り、残りの皆は退路確保に、俺の放った小刀周辺の敵へと攻撃を集中させる。
「ははは、結局退路確保ですか!」
この状況で逃げを選ぶ。
援軍を呼ぶ気配すら無い俺たちに、執事長は笑った。
その笑い声に、俺たちがさした抵抗もできない身なのだと悟ったのだろう。獲物を狩る顔になったスヴェトラン兵らが、一気に活気づく。
俺に接敵してきた一人に小刀を放ち、その横から剣を振り上げた男の両腕を切り飛ばした。
衝撃で傷口がズキリと痛んだけれど、命を狩り取る代償の痛みだと思えば、耐えられる。
「シザー!」
腕付きのまま落ちてきた剣を左手で掴み、シザーに放り投げた。途中で片腕が落ち、その柄をシザーの左手が掴む。
それを視界の端で捉えつつ、腕を斬られた男が驚愕に歪めた顔、今度はその首を斬った。
姉妹の後方から迫っていた敵に胸の小刀をまた放ち、俺の背後からの攻撃は、右手の剣で払う。広の視点は、接近戦ならばとても有効に働いてくれた。
今なら分かる。視界の外も、気配が見えると言ったサヤの言葉が。確かに、言っていた通りだ。
そしてこの籠手も。
刀身が少々長いと感じていたが、これは手首があり、小剣を握った場合の長さを考え、作られたのだろう。間合いが今までの感覚と変わらない。
多少休憩できたとはいえ、動けそうな時間は然程残っていなかったけれど、それでも余計なことに煩わされず、最低限の動きで体力の温存を図りつつ、戦える。
俺の背後を守るため、両手に小剣を握ったシザーはというと……普段やり慣れない両剣使いに、初めは多少の動き辛さを感じているようだった。
けれど、それも直ぐに調整してきた。左で剣を振ること自体は経験を積んできているのだから。
俺が左で短剣を扱う鍛錬を始めた頃、同じくシザーも、左手で小剣を扱う鍛錬を取り入れた。
それはサヤが、左右の筋肉の均等を保つことの重要性を教えてくれたからだ。
利き腕だけを鍛えていくことでは、鍛えられない筋力がある。そちら側を少々鍛えるだけで、競り負けにくくなるし、間合いも広がるのだと。
「歩幅から変わってきますよ。全ての行動において、安定感が違ってくるんです。
例えば私、手は右利きですが、身体は左利きで、左足を軸とした方が攻撃も安定するのですが、それでは防御や間合いを詰める場合に制限が出てしまいますし、右足を軸とした時にバランスを崩し、隙を作りやすくなってしまいます。
軸がブレれば、当然体力も余計に消耗しますし、無意識に庇うことで、動きに制限も増えてしまう。
だから、全く無駄なように思えても、逆側の動きを鍛錬に組み込む方が、長い目で見て有益です」
大剣使いのシザーも、学舎では等しく小剣の扱いを習っている。それで武術において、数度の主席を得ている腕なのだ。
だから、大剣を使う際の安定性を上げるため、サヤの言う身体の均等を保つために、左手で小剣を扱う鍛錬を取り入れた。まぁ、こんな形で役立てられるとは思っていなかったけれど……。
右手を主に攻撃に、左手は防御に使っていたが、そのでも隙を見て斬り飛ばす。
大剣すら片手で振り回せるシザーだからこそ、両手に小剣を持っても軽々扱える。何より一撃が速かった。あっという間に接近した者を屠り、次の相手に視線を向ける。
殺し、守る覚悟をしたシザーは、ディート殿に劣らぬ強さだった。それでも人には、必ず死角がある。だから背中を預け合うことで、それを潰した。
圧倒的な人数差は、木々を盾にすることで牽制できた。
これも、広の視点で広範囲の情報を拾えるからこそできたことだろう。
背中はシザーが守ってくれるから、見える範囲を把握すれば良いだけだ。今日は頭が冴えているのか、まるで鳥の視点で地上を見ているような感覚で、位置関係を把握できる。
姉妹の片割れも、狼たちと庇い合って戦い、身を守っていた。そして……。
「抜けるぞ!」
一点集中が功を奏した。歪な輪の最も薄い部分を最短で切り崩し、外へ。
走りつつ皆の無事を確認した。多少の負傷はあれど、まだ皆動ける。
やはりこの中で一番の問題は俺か……。
逃げながら、一度笛を咥えて吹いた。だが目的の場所までの体力は無さそうだ……俺の足が、もうもつれだしている……。
せっかく抜けたのに……っ。
再度捕まれば、逃げる体力は無いだろう。
そう思っていたら、背後から腰をがしりと捕まれ……。
「わっ、シザー⁉︎」
「ウォルテール」
シザーだった。片手で抱えた俺を、自ら呼び寄せたウォルテールの上に。条件反射で急いで掴まり、膝置きに膝を乗せ、身体を安定させた。
その隣で姉妹の片割れも狼の背へ。
「ここは任せて」
「シザー⁉︎」
慌てて呼び止めたけれど、ウォルテールは敢えて加速。
シザーひとりを置いて、いってしまう!
「ウォルテール、戻れ!」
そう叫んだけれど、彼は聞いてくれなかった。
そしてシザーとウォルテールの判断が正しいことも、直ぐに分かってしまった……。
林を迂回した橇が来ていたのだ……。
残ったシザーがスヴェトラン兵と斬り結ぶ中、橇と合流した執事長は、俺を追ってきている……。
くそっ……くそっ!
悔しくて涙が溢れそうだった……。
あそこに誰か一人が残って足止めしなければ、俺たちが騎狼する時間も稼げなかったろうと分かっている。そうなれば橇に回り込まれ、万事休す……。
だけど、一人残ったシザーは、一体どうなってしまう……?
「主、前を」
顔を伏せていた俺に、姉妹からまた声が飛んだ。
「相棒も残ります。隙があれば騎狼して、追いついてくるでしょう」
その言葉に、無理矢理視線を上げる。外套を外したせいで、身体が急速に冷えているのを自覚していた。
しかし、目的の場所が視認できる距離まで来ていて、やっとか……と、そう……。
「主っ!」
また声。
そして、くぐもった呻き声と共に、近くにあった気配が急速に遠退いた。
慌てて振り返ると、俺を庇い肩に矢を受けた姉妹が、狼から落ちて転がっていく……っ。
「…………ウォルテール、真っ直ぐに走れ。最速で、最短で良い」
ここからは一本道。たとえ矢を受けたとしても、絶対に振り落とされない。最後まで進む。
そうすれば……、皆の命も、報われる。
寒さと疲労で感覚の薄れつつある足に必死で力を入れ、腰を低くして、ウォルテールの妨げにならないように。それだけを意識した。そうしてたどり着いたのは……。
壁に囲まれた、袋小路。執着地点だ。
それは前提条件として伝えてあった。
だから、シザーは後退しつつ俺たちの背を守り、残りの皆は退路確保に、俺の放った小刀周辺の敵へと攻撃を集中させる。
「ははは、結局退路確保ですか!」
この状況で逃げを選ぶ。
援軍を呼ぶ気配すら無い俺たちに、執事長は笑った。
その笑い声に、俺たちがさした抵抗もできない身なのだと悟ったのだろう。獲物を狩る顔になったスヴェトラン兵らが、一気に活気づく。
俺に接敵してきた一人に小刀を放ち、その横から剣を振り上げた男の両腕を切り飛ばした。
衝撃で傷口がズキリと痛んだけれど、命を狩り取る代償の痛みだと思えば、耐えられる。
「シザー!」
腕付きのまま落ちてきた剣を左手で掴み、シザーに放り投げた。途中で片腕が落ち、その柄をシザーの左手が掴む。
それを視界の端で捉えつつ、腕を斬られた男が驚愕に歪めた顔、今度はその首を斬った。
姉妹の後方から迫っていた敵に胸の小刀をまた放ち、俺の背後からの攻撃は、右手の剣で払う。広の視点は、接近戦ならばとても有効に働いてくれた。
今なら分かる。視界の外も、気配が見えると言ったサヤの言葉が。確かに、言っていた通りだ。
そしてこの籠手も。
刀身が少々長いと感じていたが、これは手首があり、小剣を握った場合の長さを考え、作られたのだろう。間合いが今までの感覚と変わらない。
多少休憩できたとはいえ、動けそうな時間は然程残っていなかったけれど、それでも余計なことに煩わされず、最低限の動きで体力の温存を図りつつ、戦える。
俺の背後を守るため、両手に小剣を握ったシザーはというと……普段やり慣れない両剣使いに、初めは多少の動き辛さを感じているようだった。
けれど、それも直ぐに調整してきた。左で剣を振ること自体は経験を積んできているのだから。
俺が左で短剣を扱う鍛錬を始めた頃、同じくシザーも、左手で小剣を扱う鍛錬を取り入れた。
それはサヤが、左右の筋肉の均等を保つことの重要性を教えてくれたからだ。
利き腕だけを鍛えていくことでは、鍛えられない筋力がある。そちら側を少々鍛えるだけで、競り負けにくくなるし、間合いも広がるのだと。
「歩幅から変わってきますよ。全ての行動において、安定感が違ってくるんです。
例えば私、手は右利きですが、身体は左利きで、左足を軸とした方が攻撃も安定するのですが、それでは防御や間合いを詰める場合に制限が出てしまいますし、右足を軸とした時にバランスを崩し、隙を作りやすくなってしまいます。
軸がブレれば、当然体力も余計に消耗しますし、無意識に庇うことで、動きに制限も増えてしまう。
だから、全く無駄なように思えても、逆側の動きを鍛錬に組み込む方が、長い目で見て有益です」
大剣使いのシザーも、学舎では等しく小剣の扱いを習っている。それで武術において、数度の主席を得ている腕なのだ。
だから、大剣を使う際の安定性を上げるため、サヤの言う身体の均等を保つために、左手で小剣を扱う鍛錬を取り入れた。まぁ、こんな形で役立てられるとは思っていなかったけれど……。
右手を主に攻撃に、左手は防御に使っていたが、そのでも隙を見て斬り飛ばす。
大剣すら片手で振り回せるシザーだからこそ、両手に小剣を持っても軽々扱える。何より一撃が速かった。あっという間に接近した者を屠り、次の相手に視線を向ける。
殺し、守る覚悟をしたシザーは、ディート殿に劣らぬ強さだった。それでも人には、必ず死角がある。だから背中を預け合うことで、それを潰した。
圧倒的な人数差は、木々を盾にすることで牽制できた。
これも、広の視点で広範囲の情報を拾えるからこそできたことだろう。
背中はシザーが守ってくれるから、見える範囲を把握すれば良いだけだ。今日は頭が冴えているのか、まるで鳥の視点で地上を見ているような感覚で、位置関係を把握できる。
姉妹の片割れも、狼たちと庇い合って戦い、身を守っていた。そして……。
「抜けるぞ!」
一点集中が功を奏した。歪な輪の最も薄い部分を最短で切り崩し、外へ。
走りつつ皆の無事を確認した。多少の負傷はあれど、まだ皆動ける。
やはりこの中で一番の問題は俺か……。
逃げながら、一度笛を咥えて吹いた。だが目的の場所までの体力は無さそうだ……俺の足が、もうもつれだしている……。
せっかく抜けたのに……っ。
再度捕まれば、逃げる体力は無いだろう。
そう思っていたら、背後から腰をがしりと捕まれ……。
「わっ、シザー⁉︎」
「ウォルテール」
シザーだった。片手で抱えた俺を、自ら呼び寄せたウォルテールの上に。条件反射で急いで掴まり、膝置きに膝を乗せ、身体を安定させた。
その隣で姉妹の片割れも狼の背へ。
「ここは任せて」
「シザー⁉︎」
慌てて呼び止めたけれど、ウォルテールは敢えて加速。
シザーひとりを置いて、いってしまう!
「ウォルテール、戻れ!」
そう叫んだけれど、彼は聞いてくれなかった。
そしてシザーとウォルテールの判断が正しいことも、直ぐに分かってしまった……。
林を迂回した橇が来ていたのだ……。
残ったシザーがスヴェトラン兵と斬り結ぶ中、橇と合流した執事長は、俺を追ってきている……。
くそっ……くそっ!
悔しくて涙が溢れそうだった……。
あそこに誰か一人が残って足止めしなければ、俺たちが騎狼する時間も稼げなかったろうと分かっている。そうなれば橇に回り込まれ、万事休す……。
だけど、一人残ったシザーは、一体どうなってしまう……?
「主、前を」
顔を伏せていた俺に、姉妹からまた声が飛んだ。
「相棒も残ります。隙があれば騎狼して、追いついてくるでしょう」
その言葉に、無理矢理視線を上げる。外套を外したせいで、身体が急速に冷えているのを自覚していた。
しかし、目的の場所が視認できる距離まで来ていて、やっとか……と、そう……。
「主っ!」
また声。
そして、くぐもった呻き声と共に、近くにあった気配が急速に遠退いた。
慌てて振り返ると、俺を庇い肩に矢を受けた姉妹が、狼から落ちて転がっていく……っ。
「…………ウォルテール、真っ直ぐに走れ。最速で、最短で良い」
ここからは一本道。たとえ矢を受けたとしても、絶対に振り落とされない。最後まで進む。
そうすれば……、皆の命も、報われる。
寒さと疲労で感覚の薄れつつある足に必死で力を入れ、腰を低くして、ウォルテールの妨げにならないように。それだけを意識した。そうしてたどり着いたのは……。
壁に囲まれた、袋小路。執着地点だ。
0
お気に入りに追加
836
あなたにおすすめの小説
義娘が転生型ヒロインのようですが、立派な淑女に育ててみせます!~鍵を握るのが私の恋愛って本当ですか!?~
咲宮
恋愛
没落貴族のクロエ・オルコットは、馬車の事故で両親を失ったルルメリアを義娘として引き取ることに。しかし、ルルメリアが突然「あたしひろいんなの‼」と言い出した。
ぎゃくはーれむだの、男をはべらせるだの、とんでもない言葉を並べるルルメリアに頭を抱えるクロエ。このままではまずいと思ったクロエは、ルルメリアを「立派な淑女」にすべく奔走し始める。
育児に励むクロエだが、ある日馬車の前に飛び込もうとした男性を助ける。実はその相手は若き伯爵のようで――?
これは若くして母となったクロエが、義娘と恋愛に翻弄されながらも奮闘する物語。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
※毎日更新を予定しております。
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
【完結】愛する人にはいつだって捨てられる運命だから
SKYTRICK
BL
凶悪自由人豪商攻め×苦労人猫化貧乏受け
※一言でも感想嬉しいです!
孤児のミカはヒルトマン男爵家のローレンツ子息に拾われ彼の使用人として十年を過ごしていた。ローレンツの愛を受け止め、秘密の恋人関係を結んだミカだが、十八歳の誕生日に彼に告げられる。
——「ルイーザと腹の子をお前は殺そうとしたのか?」
ローレンツの新しい恋人であるルイーザは妊娠していた上に、彼女を毒殺しようとした罪まで着せられてしまうミカ。愛した男に裏切られ、屋敷からも追い出されてしまうミカだが、行く当てはない。
ただの人間ではなく、弱ったら黒猫に変化する体質のミカは雪の吹き荒れる冬を駆けていく。狩猟区に迷い込んだ黒猫のミカに、突然矢が放たれる。
——あぁ、ここで死ぬんだ……。
——『黒猫、死ぬのか?』
安堵にも似た諦念に包まれながら意識を失いかけるミカを抱いたのは、凶悪と名高い豪商のライハルトだった。
☆3/10J庭で同人誌にしました。通販しています。
もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!
結ノ葉
ファンタジー
目が冷めたらめ~っちゃくちゃ美少女!って言うわけではないけど色々ケアしまくってそこそこの美少女になった昨日と同じ顔の私が!(それどころか若返ってる分ほっぺ何て、ぷにっぷにだよぷにっぷに…)
でもちょっと小さい?ってことは…私の唯一自慢のわがままぼでぃーがない!
何てこと‼まぁ…成長を願いましょう…きっときっと大丈夫よ…………
……で何コレ……もしや転生?よっしゃこれテンプレで何回も見た、人生勝ち組!って思ってたら…何で周りの人たち布被ってんの!?宗教?宗教なの?え…親もお兄ちゃまも?この家で布被ってないのが私と妹だけ?
え?イケメンは?新聞見ても外に出てもブサメンばっか……イヤ無理無理無理外出たく無い…
え?何で俺イケメンだろみたいな顔して外歩いてんの?絶対にケア何もしてない…まじで無理清潔感皆無じゃん…清潔感…com…back…
ってん?あれは………うちのバカ(妹)と第2王子?
無理…清潔感皆無×清潔感皆無…うぇ…せめて布してよ、布!
って、こっち来ないでよ!マジで来ないで!恥ずかしいとかじゃないから!やだ!匂い移るじゃない!
イヤー!!!!!助けてお兄ー様!
【R18・完結】おっとり側女と堅物騎士の後宮性活
野地マルテ
恋愛
皇帝の側女、ジネットは現在二十八歳。二十四歳で側女となった彼女は一度も皇帝の渡りがないまま、後宮解体の日を迎え、外に出ることになった。
この四年間、ジネットをずっと支え続けたのは護衛兼従者の騎士、フィンセントだ。皇帝は、女に性的に攻められないと興奮しないという性癖者だった。主君の性癖を知っていたフィンセントは、いつか訪れるかもしれない渡りに備え、女主人であるジネットに男の悦ばせ方を叩きこんだのだった。結局、一度も皇帝はジネットの元に来なかったものの、彼女はフィンセントに感謝の念を抱いていた。
ほんのり鬼畜な堅物騎士フィンセントと、おっとりお姉さん系側女によるどすけべラブストーリーです。
◆R18回には※がありますが、設定の都合上、ほぼ全話性描写を含みます。
◆ヒロインがヒーローを性的に攻めるシーンが多々あります。手や口、胸を使った行為あり。リバあります。
婚約も結婚も計画的に。
cyaru
恋愛
長年の婚約者だったルカシュとの関係が学園に入学してからおかしくなった。
忙しい、時間がないと学園に入って5年間はゆっくりと時間を取ることも出来なくなっていた。
原因はスピカという一人の女学生。
少し早めに貰った誕生日のプレゼントの髪留めのお礼を言おうと思ったのだが…。
「あ、もういい。無理だわ」
ベルルカ伯爵家のエステル17歳は空から落ちてきた鳩の糞に気持ちが切り替わった。
ついでに運命も切り替わった‥‥はずなのだが…。
ルカシュは婚約破棄になると知るや「アレは言葉のあやだ」「心を入れ替える」「愛しているのはエステルだけだ」と言い出し、「会ってくれるまで通い続ける」と屋敷にやって来る。
「こんなに足繁く来られるのにこの5年はなんだったの?!」エステルはルカシュの行動に更にキレる。
もうルカシュには気持ちもなく、どちらかと居言えば気持ち悪いとすら思うようになったエステルは父親に新しい婚約者を選んでくれと急かすがなかなか話が進まない。
そんな中「うちの息子、どうでしょう?」と声がかかった。
ルカシュと早く離れたいエステルはその話に飛びついた。
しかし…学園を退学してまで婚約した男性は隣国でも問題視されている自己肯定感が地を這う引き籠り侯爵子息だった。
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★8月22日投稿開始、完結は8月25日です。初日2話、2日目以降2時間おき公開(10:10~)
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる