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最後の夏 9
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ヴァーリンには、前領主と長老が、王家簒奪を視野に入れた野望を抱き、動いていたという時期がある。
当然未然に防ぎ、表向きには何も無かったことになっているのだけど、その時陛下の後釜に担ぎ上げられる予定だったのが、シルヴィなのだ。
王家と同じ病に侵されているシルヴィは、クロードの娘。
クロード夫婦は、大切な娘を生まれ落ちた瞬間から奪われてしまい、愛娘を取り戻すべく、苦しい戦いを続けていた経緯を持つ。
その辺のごたごたに俺が関わったせいで、今……公爵二家の血を引くやんごとない血筋の方を何故か部下に持つなんてことになってしまったわけだ……。
なので当然、当時の幼いシルヴィに叛意など無かったし、陛下も全てをご承知の上で、今の処置となっている。今更何かの責任を問われるなんてことは、無いに違いないのだが……。
陛下がわざわざシルヴィに会おうとすることこそが、気掛かりなのだろう。
陛下の性格的に考えても、ただ興味本位に会うだけ……とは、なりそうにない。
シルヴィか、あるいはクロードや、ヴァーリン公爵家に……何かしら、提案があるのだろう。
「謁見の際に、クロードとセレイアも同席できるよう、許可は得たよ。
万が一無茶を仰ったとしても、俺も絶対、力になるから……」
「ありがとうございます……」
公爵家のクロードに、男爵家如きの俺が、なんの力になれるのかって話なのだが……。
まぁ、陛下との口喧嘩には慣れている。多少は役に立つだろう。
その辺りのことが一通り終わってから、やっと……。
父上の所へ、帰還の挨拶に伺う時間が取れた。
サヤも呼び、ハインを従えて、三人揃って向かうことにする。
コンコンと扉を叩いて、訪を告げると……。
「入れ」
父上の声。
俺たちは、顔を見合わせてホッと息を吐き、扉に手を掛けた。
◆
それと並行して急加速したのは、俺たちの婚姻準備。
近隣から、ご招待した方々が訪れだし、この田舎に貴族がひしめく異常事態の到来である。
はい。異常事態です。最近は貴族のお客様も増えたとはいえ……明らかおかしい。
通常の男爵家の婚姻というのは、貴族は隣接する領地からのお客様がせいぜいで、後は領地内の優良商家等を招く程度。民にも酒を振る舞うくらいのものなので、俺たちの婚姻がどれほどおかしなことになっているかは理解していただけたことだろう……。
「領事館があって良かった……」
公爵四家の領事館を持つアヴァロン。
まぁ男爵家領地の元村に、領事館があること自体が異常事態なのだが、それはさておき。
やんごとない血筋の方々の宿泊は、その領事館が利用されることとなっていた。
派遣官も常駐し、使用人も置かれている。傘下ごとに別れることができるので、派閥事情も問題無い。
ブンカケン自体が元々領主の館を兼任することになるなんて考えもせずに作られており、こんな御大層な来客など想定していなかったから、これは本当に助かった。
そして、公爵四家の派閥に収まっていないお客様は今回、王家のみ。王家の方々にはブンカケンの三階を丸ごとお貸しする。
「家具や調度品は失礼のないものを用意できたし、ナジェスタにも事情は説明したし、クロードたちも準備できたし……」
「お客様が我々の賄いを食したがっている件は、どうしましょう……」
「…………いいんじゃないか、もう……要望のある方には用意しよう。この際だから……」
ここの料理を食べてみたいと、無茶を言ってくる方々が思いの外多いのにはほとほと困った……。
いや、そりゃ食事処とかに食べに行かれても困るから……もう、賄いで良いって言うなら出すよ。その方がきっと、皆の心労も減るだろうし。
「ユミルたちが大変だけど、頑張ってもらおう……」
「滅多にない良い機会と、開き直ってもらうしかないですよね……」
セイバーン村のダニルの所からも応援が来てくれるし、エレノラも手を貸してくれるし、なんとかなる……。うん。なんとかなって。
「なんでこんな規模になっちゃったんだろうなぁ……」
「本当に……」
なんでか、男爵家如きの婚姻の儀に、公爵四家が揃うことになってしまった……。
まぁ、十中八九離宮建設が原因だろうけども。
俺たちの婚姻の儀、一応、ご縁のある方々のみに招待状を送ったし、陛下にはご報告だけで済ますつもりでいたのだ。
ただ、サヤの国の婚姻の儀を再現することを考えた場合、一つ問題となったのが衣装。
婚礼の衣装を、全身白一色で用意するということが、問題ではと指摘されたのだ。
かつては神聖な色とされ、王家や神職者しか纏わなかった、全身を白で統一した衣装。
王家の白が病であると公表され、今後公爵家との婚姻を控える方針を取った王家は、もう白に拘ってはいらっしゃらない。
元々禁色扱いされていたわけでもなかったし、問題は無いだろうと思ったものの……念のためということで、王家と神殿関係者に、白い衣装を婚姻に利用しても差し支えないか、お伺いの書簡を送った。
すると……許可とともに、何故か陛下も婚姻の儀に出席する旨が返ってきたのだ。
まぁ、正直……悪夢、だったよね……。
それでもまぁ、陛下がお越しになるのは絶対に無理だろう。きっと代役を立てることになる。と、そう考えていた。
いやだって……あり得ないからね? なんで男爵家の婚姻に陛下が参列するの……あるわけない。あっていいわけないのである。
万が一陛下がお越しになるとしても、それはきっとアギーのクリスタ様に変装してからだろうと。
そう、あるわけないことだったのに…………。
色々複雑な事情が重なった結果、陛下はお越しになることとなってしまった……。
今回は、アギー家のクリスタ様に扮してお忍びで……なんてこともなく、堂々と。ご本人としてである。
これが悪夢でないならなんなのか。皆がそう思っていることだろう。
……。
いかん、衝撃醒めやらぬままに話が逸れてしまったので戻す。
とにかく。
ここは、ただの田舎で、公爵家や伯爵家の方々がうろちょろすべき場所ではない。
領民だってそんな事態に慣れていない。
だから婚姻の儀のお客様が、この田舎で手違いを起こさないよう、お客様のご滞在中は、派遣官らに派閥内を取り仕切ってもらうこととした。
アヴァロン内での買い物を希望された場合も、必ずついていくようにと指示してある。
「あー……とりあえず陛下、道行が順調ならば明後日には到着かぁ」
「そうですね。また騒がしくならなければ良いのですが」
言葉ではそう言っていたものの、顔は悟り切っている。
騒がしくなるんだろうな……と。
◆
そうして、婚姻の儀を四日後に控えたその日、陛下のご一行は無事、アヴァロンへと到着した。
式に参列する貴族方は一通り到着し終えており、陛下のご到着が最後となった。
そしてその参列者の顔ぶれはというと……。
アギー公爵家からはクオンティーヌ様が。そしてヴァーリンからはクロード一家が参列するので、この二家からのご来訪は無いのだけど……。
オゼロ公爵家からはエルピディオ様の側近の一人とされているダウィート殿。今回はレイモンドを引き連れていない。
そしてベイエルからは、なんでそんな重役を寄越すんですと言いたくなる相手。ビーメノヴァ様……。
本当、改めて考えてみても、異常事態としか思えなかったよね……。
当然未然に防ぎ、表向きには何も無かったことになっているのだけど、その時陛下の後釜に担ぎ上げられる予定だったのが、シルヴィなのだ。
王家と同じ病に侵されているシルヴィは、クロードの娘。
クロード夫婦は、大切な娘を生まれ落ちた瞬間から奪われてしまい、愛娘を取り戻すべく、苦しい戦いを続けていた経緯を持つ。
その辺のごたごたに俺が関わったせいで、今……公爵二家の血を引くやんごとない血筋の方を何故か部下に持つなんてことになってしまったわけだ……。
なので当然、当時の幼いシルヴィに叛意など無かったし、陛下も全てをご承知の上で、今の処置となっている。今更何かの責任を問われるなんてことは、無いに違いないのだが……。
陛下がわざわざシルヴィに会おうとすることこそが、気掛かりなのだろう。
陛下の性格的に考えても、ただ興味本位に会うだけ……とは、なりそうにない。
シルヴィか、あるいはクロードや、ヴァーリン公爵家に……何かしら、提案があるのだろう。
「謁見の際に、クロードとセレイアも同席できるよう、許可は得たよ。
万が一無茶を仰ったとしても、俺も絶対、力になるから……」
「ありがとうございます……」
公爵家のクロードに、男爵家如きの俺が、なんの力になれるのかって話なのだが……。
まぁ、陛下との口喧嘩には慣れている。多少は役に立つだろう。
その辺りのことが一通り終わってから、やっと……。
父上の所へ、帰還の挨拶に伺う時間が取れた。
サヤも呼び、ハインを従えて、三人揃って向かうことにする。
コンコンと扉を叩いて、訪を告げると……。
「入れ」
父上の声。
俺たちは、顔を見合わせてホッと息を吐き、扉に手を掛けた。
◆
それと並行して急加速したのは、俺たちの婚姻準備。
近隣から、ご招待した方々が訪れだし、この田舎に貴族がひしめく異常事態の到来である。
はい。異常事態です。最近は貴族のお客様も増えたとはいえ……明らかおかしい。
通常の男爵家の婚姻というのは、貴族は隣接する領地からのお客様がせいぜいで、後は領地内の優良商家等を招く程度。民にも酒を振る舞うくらいのものなので、俺たちの婚姻がどれほどおかしなことになっているかは理解していただけたことだろう……。
「領事館があって良かった……」
公爵四家の領事館を持つアヴァロン。
まぁ男爵家領地の元村に、領事館があること自体が異常事態なのだが、それはさておき。
やんごとない血筋の方々の宿泊は、その領事館が利用されることとなっていた。
派遣官も常駐し、使用人も置かれている。傘下ごとに別れることができるので、派閥事情も問題無い。
ブンカケン自体が元々領主の館を兼任することになるなんて考えもせずに作られており、こんな御大層な来客など想定していなかったから、これは本当に助かった。
そして、公爵四家の派閥に収まっていないお客様は今回、王家のみ。王家の方々にはブンカケンの三階を丸ごとお貸しする。
「家具や調度品は失礼のないものを用意できたし、ナジェスタにも事情は説明したし、クロードたちも準備できたし……」
「お客様が我々の賄いを食したがっている件は、どうしましょう……」
「…………いいんじゃないか、もう……要望のある方には用意しよう。この際だから……」
ここの料理を食べてみたいと、無茶を言ってくる方々が思いの外多いのにはほとほと困った……。
いや、そりゃ食事処とかに食べに行かれても困るから……もう、賄いで良いって言うなら出すよ。その方がきっと、皆の心労も減るだろうし。
「ユミルたちが大変だけど、頑張ってもらおう……」
「滅多にない良い機会と、開き直ってもらうしかないですよね……」
セイバーン村のダニルの所からも応援が来てくれるし、エレノラも手を貸してくれるし、なんとかなる……。うん。なんとかなって。
「なんでこんな規模になっちゃったんだろうなぁ……」
「本当に……」
なんでか、男爵家如きの婚姻の儀に、公爵四家が揃うことになってしまった……。
まぁ、十中八九離宮建設が原因だろうけども。
俺たちの婚姻の儀、一応、ご縁のある方々のみに招待状を送ったし、陛下にはご報告だけで済ますつもりでいたのだ。
ただ、サヤの国の婚姻の儀を再現することを考えた場合、一つ問題となったのが衣装。
婚礼の衣装を、全身白一色で用意するということが、問題ではと指摘されたのだ。
かつては神聖な色とされ、王家や神職者しか纏わなかった、全身を白で統一した衣装。
王家の白が病であると公表され、今後公爵家との婚姻を控える方針を取った王家は、もう白に拘ってはいらっしゃらない。
元々禁色扱いされていたわけでもなかったし、問題は無いだろうと思ったものの……念のためということで、王家と神殿関係者に、白い衣装を婚姻に利用しても差し支えないか、お伺いの書簡を送った。
すると……許可とともに、何故か陛下も婚姻の儀に出席する旨が返ってきたのだ。
まぁ、正直……悪夢、だったよね……。
それでもまぁ、陛下がお越しになるのは絶対に無理だろう。きっと代役を立てることになる。と、そう考えていた。
いやだって……あり得ないからね? なんで男爵家の婚姻に陛下が参列するの……あるわけない。あっていいわけないのである。
万が一陛下がお越しになるとしても、それはきっとアギーのクリスタ様に変装してからだろうと。
そう、あるわけないことだったのに…………。
色々複雑な事情が重なった結果、陛下はお越しになることとなってしまった……。
今回は、アギー家のクリスタ様に扮してお忍びで……なんてこともなく、堂々と。ご本人としてである。
これが悪夢でないならなんなのか。皆がそう思っていることだろう。
……。
いかん、衝撃醒めやらぬままに話が逸れてしまったので戻す。
とにかく。
ここは、ただの田舎で、公爵家や伯爵家の方々がうろちょろすべき場所ではない。
領民だってそんな事態に慣れていない。
だから婚姻の儀のお客様が、この田舎で手違いを起こさないよう、お客様のご滞在中は、派遣官らに派閥内を取り仕切ってもらうこととした。
アヴァロン内での買い物を希望された場合も、必ずついていくようにと指示してある。
「あー……とりあえず陛下、道行が順調ならば明後日には到着かぁ」
「そうですね。また騒がしくならなければ良いのですが」
言葉ではそう言っていたものの、顔は悟り切っている。
騒がしくなるんだろうな……と。
◆
そうして、婚姻の儀を四日後に控えたその日、陛下のご一行は無事、アヴァロンへと到着した。
式に参列する貴族方は一通り到着し終えており、陛下のご到着が最後となった。
そしてその参列者の顔ぶれはというと……。
アギー公爵家からはクオンティーヌ様が。そしてヴァーリンからはクロード一家が参列するので、この二家からのご来訪は無いのだけど……。
オゼロ公爵家からはエルピディオ様の側近の一人とされているダウィート殿。今回はレイモンドを引き連れていない。
そしてベイエルからは、なんでそんな重役を寄越すんですと言いたくなる相手。ビーメノヴァ様……。
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