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探れない過去 1

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「可及的速やかにセイバーンへ戻りますよ! のんびりしてる暇はなくなりましたからね⁉︎」

 と、ルフスに急かされ、翌日から怒涛の帰還準備。
 とはいえ、予約を取られている方々との商談等もあるので、見た目は穏やかに、水面下では大爆走だ。

「え……明日もうお戻りに?」
「はぁ、そうなんです……。少しのんびりできると思っていたのに、申し訳ない……」
「いえ、レイシール様は常にお忙しいではないですか。
 ですのに、こうしてお時間を取っていただいて……」
「気にしないでください。俺がしたくてしてることですから」

 白い髪をサラリと揺らして、心配そうな表情を取り繕っているのはアレクセイ殿だ。
 俺が早春、社交界でアギーのプローホルに来ることは分かっているから、この時に合わせて彼も、プローホルの神殿にわざわざ出向いてきてくれる。
 そうして今回は、二人頭を突き合わせて、神殿改革についての話をしていた。

「確かにこれならば、幼き子にも造作ない作業です」
「はい。紙製品は今とても注目されておりますし、注文も多いのです。王都など、全く量が追いついていないほどで。
 セイバーンに注文し、こちらに運ぶ運送料を考えれば、プローホルの需要はプローホル内で賄う方が、断然手頃ですし、教会の奉仕活動となれば、大店も寄進代わりに購入を検討すると思うのです」

 アレクセイ殿に提案しているのは、神殿の孤児らを肉体労働だけではなく、こういった内職に使ってはどうかというものだ。
 硝子筆や洗濯板といった、職人の技を必要とする秘匿権の利用は難しいが、紙を切って糊で貼り合わせていくという、紙の包装品、製作作業は、子供でも行える。
 そしてこれらは無償開示した秘匿権であるから、申請を出せば利用可能だ。
 紙の包装品は、単価もそれなりに良いし、作れば作るだけ売れるだろう。肉体労働をさせておくより、断然利益も得られるし、有用だと思う。
 そうして神殿の得られる収入が増えれば、孤児らの環境改善に割く資金が確保できる。

「このような秘匿権を、無償提供されているとは……」
「誰が使っても良いなら利用すべきですよ。なので、神殿でもこれを取り入れられてはいかがでしょうか」
「そうですね。なんと有難い……良い話をいただけました。レイシール様にはいつも本当に、助けられております」
「まぁセイバーンのような田舎で重宝されるだけでは、宝の持ち腐れになってしまいますからね」

 そう言う俺の横に、小さな手が恐る恐る伸びできて、ことりとお茶が置かれる。
 つい反射でありがとうとお礼を口にすると、幼い少女はぴゃっと驚き飛び上がってしまった。うーん……どうしても怖がらせてしまうなぁ。
 微妙な顔になってしまった俺を見て、くすくすと笑うアレクセイ殿。

「それは驚きますとも。
 レイシール様のような身なりの方が、孤児に対し礼を述べるなど……」
「まぁ……それはそうなんですが、つい癖で……。言わない方が落ち着かないんですよ……」

 拠点村の孤児院でも、子どもらがお茶を出してくれる。
 最近は、子どもにも可能な作業は色々と係を作り、割り振るようにしているのだ。
 そうする中で身につくものも当然ある。例えばお茶の入れ方などもそうだ。
 うちの子たちは、お茶のお礼を言うと、とても良い顔で照れるので、本当に可愛い。

「ではまず、私の管轄神殿で取り入れ可能な箇所があるか、検討してみましょう。収益が見込めるならば、他も自然とやりたがるでしょうし」
「それが宜しいかと。では、こちらは製紙組合への紹介状です。
 試験的な導入と記してあるので、今回限りとなってしまうのですが、まずは」
「……アギーの製紙組合にも伝手がお有りで?」
「ブンカケンの取り組みには、製紙組合より全面協力をいただいているので」
「何から何まで、有難う存じます」

 でっぷりと肥えた司祭がなんとか俺と接点を得ようと、こちらにチラチラと視線を寄越していたが、それは気付かぬふりで無視した。
 おおかた、製紙組合への紹介状を得たいとでも考えたのだろうけれど、今回これは一枚しか用意してきていない。
 この司祭にそういったものを渡す気はさらさら無かった。

 前に何度か、この司祭とも話をしようとしたことがあったのだけど、到底建設的とは言い難い内容で辟易してしまった……という経緯がある。
 儲け話やら、大店の紹介やら……一見良い話に聞こえるようなことを言うのだけど、しっかり聞いてみれば、ほぼ意味の無い内容というものばかり。
 貴族でありながら、秘匿権を数多と所有し、それで利益を上げている俺に、なんとか取り入ろうと思ったのだろう。
 だが俺は、セイバーンの利益としては充分なものを得ているし、神殿が儲けることには興味が無い。
 孤児らの環境改善に関しての提携というのならお受けすると伝えたのだが、そちらは上からの指示がなければ動けないことであると、のらりくらり言い訳を並べるものだから……。
 もう直接、その上である、アレクセイ殿に掛け合うことで決着した。
 そこからは、プローホルの司祭を通さず、アレクセイ殿と直々にやり取りしている。

 今回の提案も、神殿に対する寄進として扱ってもらえるらしい。
 これを積み重ねておくと、神殿にも顔が利くようになるからと、アレクセイ殿に勧められた。
 孤児に対しての取り組み等、神殿の運営に大きく関わることは、こういう地道な功績の蓄積が、後々有益に働くようになるのだと。
 そんなことを部外者に教えて良いのだろうかと思ったのだが、アレクセイ殿は悪戯を仕掛けるような顔で言ったものだ。

「神殿の将来を考えれば、レイシール様の提案は本当に有難いものです。
 それが見えているのに縁を繋がぬのは、運命の歯車を噛み合わせてくださったアミ神に対する非礼でございましょう」

 神が遣わせてくださった良い縁、良い機会に感謝し、利用するのは当然のこと。
 そして今後も有益と見込める相手ならば、縁を結び繋げていく方が良いに決まっているし、お互いに益がなければ、こういった関係は続かない。それが世の理ですよと。
 全く見事な屁理屈で、笑ってしまった。

 まるで商談のような寄進を終えて帰る俺を、アレクセイ殿が直々に見送ってくれるのも、いつものこと。
 俺、護衛のシザー、従者のルフスと、門前まで並んで足を進める中、奉仕活動中の孤児らに何度も出くわすことになる。

「前に来た時より……孤児らの血色が良いように見えます」
「お陰様で。我が管轄では色々と、成果を出せております。まだ更に上へとは繋げて行けず、申し訳ないのですが……」
「いえ。例え小さなことからでも、まずは聞き、こうして行動していただけています。
 それがどれほど有難いことか……」

 あの司祭に言い続けたところで、きっと今の形は無いのだもの。本当に、有難いことだと思っている。
 まだ、全ての孤児を救うものにはなっていないだろうけれど……例えアギーだけであったとしても、三日に一度、夕食が一品増えるというだけで、どれだけの命が救われるか。
 廊下の途中で礼の姿勢を取る子どもらに、ご苦労様と声を掛けつつ足を進める。
 俺が通り過ぎた後で、その子らが何あれ? 僕らに言ったのかな? と、そんな話をしているのがかすかに聞こえる。

「……孤児のことで、貴方が有難がるなんて、おかしなことですね……」

 しんみりと言うアレクセイ殿。

「そうですか? セイバーンの孤児らは、私の子です。
 ならば、ここの孤児はその子らの友ですから、何もおかしくないと思うのですが……」

 そう言うと、口元に手を当ててクスクスと笑うアレクセイ殿。
 と、門前で待つサヤとオブシズの姿を見つけた。どうやら先に役目を終えて、待っていてくれたようだ。

「サヤ!」

 呼びかけると、耳の良いサヤは当然俺たちに気付いており、柔らかい笑みを浮かべてくれる。
 本日は、落ち着いた色調の女従者服で纏めた、凛々しいサヤ。
 彼女はオブシズと共に、プローホルにあるリディオ商会本部と、明けの明星傭兵団本部に、挨拶へと出向いていたのだ。

「お疲れ様です。
 アレクセイ様も、遠方よりご足労いただきまして、誠に……」
「サヤさん! それはもうおやめくださいと何度も伝えたではありませんか。
 私のことはどうかアレクセイとお呼びください」
「ですが私はまだ……」
「たった半年ではありませんか。貴女はもうレイシール様の妻となられるのですから、私に敬称を付けずとも良いのですよ!」

 ですが、とか、いいえ、とか、そこからまた押し問答。
 もう何度も繰り返しているのだけど、どうにも終わりが見えてこない。

「はいはい。じゃあもうお互いサヤさん、アレクセイさんで、俺もレイシールさんにしてもらうって話で落ち着きましょうか」

 そう割って入ると、ギョッとした顔になるアレクセイ殿。……まぁ、そう見えるよう作っているというだけだけど。

「えっ……それは、違いませんか⁉︎」
「職務を離れた場所でまで様付けは、正直俺も歓迎できないんですよ。
 アレクセイ殿。貴方が俺をレイと呼んでくれても、構わないと思ってますし」

 もういい加減、三年も続く仲なのだし。

「俺のことはレイ。貴方のことはなんと呼べば良いでしょう?」

 そう問い掛け首を傾げてみせると、困ったように視線を彷徨わせる。
 そして、手元を見ることで落ち着き、恥ずかしそうに……。

「…………あ、アレク……で…………」

 オブシズとさして変わらない年齢の男性なのだが、その恥じらう様子が無性に可愛く見えるから不思議だ。

「うん。アレク。職務中は仕方がないけれど、他の目が無い時は、お互い、友ということでよろしく頼むよ。
 サヤも、それで良い?」
「はい。アレク……さん。さんはつけさせてくださいっ、呼び捨て苦手なんです!」
「私もですっ。せめてレイさん、サヤさんで許してください!」
「仕方がないなぁ」

 俺たちのやりとりを、ルフスや武官二人が、何やってるんだろうなぁって苦笑顔で見守る。

 そんな他愛のない交流を楽しみつつ、馬車へと足を進めはじめたのだけど……。

「レイシール様……」
「レイだよ」
「……レイさんに、少々お願いしたいことがございます」
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