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二度目の祝い 1

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 サヤの誕生祝い。
 今年も食事処を貸切った。
 ただし、上の部屋を利用して行うのではなく、孤児院の子供らや、館の料理人からも助っ人を出し、文字通り、山ほどの料理を作るため。
 村の住人や、訪れる人たちにも料理を振る舞うためだ。
 そう、つまり本日は……。

「お祭りだー!」

 キャー! と、子供たちが走り抜ける中央広場を、陽除け外套を目深に引き下ろして通る。
 屋台の出ている、目抜き通りに向かい足を進めていた。

 髪は頭巾の中だし、服装も上着の無い、夏の一般的なもの。たまたま村に立ち寄った、ちょっと羽振りの良い商人といった風態に見えるだろう。

「豪気だねぇ。婚約者の誕生日を祭りにして祝うのかい、ここの後継は」

 たまたますれ違った人が、どこか皮肉げにそんな言葉を吐いていた。するとすかさず、別の言葉が追い縋る。

「レイシール様って言ってくれよおっさん」

 急に食ってかかられた男は驚いた様子。しかも一人からじゃなくて、今度は別方向から言葉が返った。

「あの人は本当凄いんだ。思いもよらないものを次々出してくる! このくらいのこと普通にするのさ」
「そうそう。それくらいのこと、この村を一目見ても分かるだろ?」

 そんな会話が、ちょっと恥ずかしい。名を呼ばれたことに、つい反応してしまった。

「普通お貴族様はお貴族様だけで祝いをするのに、あの人たちは度々、俺たちにまで振る舞ってくれるんだ」
「良い人だよ。だからそんな風に、貴族で一括りにしてほしくない。ちゃんと名を呼んでくれ」
「祝詞日だって、特大の豚を丸焼きにして振る舞ってくれたよなぁ。越冬前なのに!」
「俺はあの木みたいになってた芽花野菜に感動したね! 鶉の小鳥までとまってたんだ。あの日の料理は本当、最高だったなぁ」

 この村に長くいる職人かな……。
 そんな風に言ってくれているなんて、嬉しい限りだ。
 芽花野菜の木は、サヤも聞けば喜ぶだろう。あの時は、荊縛騒ぎで祝いには参加できなかったしな……。

 その人たちに祭りを楽しんでと心の中で告げて、更に足を進めたら……見えてきた。普段は無い、道の中央に並ぶ、屋台。
 道沿いの店も開き、日常通りの品を売っているのだけど、どれもこれも秘匿権品だという物珍しさで、かなり広く作ったはずの主筋なのに、人で埋まっていた。
 色々と見慣れないものが並んでいるから、沢山の人が不思議そうに足を止めたり、品に見入っているのだが、店も屋台も、関係無しに人気が出ているようだ。
 その中でもかなり異彩を放っていたのは……。

「これはなんだい?」
「お面って言うんでさ。眼鏡の亜種ってとこですかね」
「面白いな。これは狐? こっちは猫かな。なんで鼻から下がないんだいこれ。そっちのはあるのに」
「目元だけのは半面って言うよ。半銅貨だ。顔全体を覆うのは銅貨一枚。どうだい土産にひとつ。ガキがいるなら絶対にウケるよこれは!」
「父ちゃん俺、黒い狼がいい!」
「わたしもほしい、うさぎちゃん」

 広場に出した屋台は、サヤの国の伝統的なものをいくつか再現してみた。
 まずこのお面売り。
 鼻から上だけを覆うものと、顔全体を覆うものがあるのだが、鼻から上だけの方は、吠狼の使うものを、もっと安価に、遊びらしくしてみた。
 目の部分に色硝子は入れておらず、ぽかりと開いた空洞のまま。髪を覆う頭巾も無い。ただし、紐が作り付けてあり、頭の後ろで結んで固定する、そんな簡単な構造だ。
 顔全体を覆う方も、作り自体はだいたい一緒。
 お面は、古紙を型に貼り付けて形を作り、糊で固めて乾かして、色を塗っている。
 一応動物を模しているのだけど、目元や頬に、植物や水滴など、飾り模様を付け足している。

 子供に強請り倒され、根負けした父親が銅貨を一枚取り出した。
 子供らは歓声を上げ、目当てのものを指差しぴょんぴょん跳ねて、念願の半面を手に入れ、喜びの笑顔を振りまいている。
 根負けした父親も、その様子にまんざらでもないようだ。
 更に先へと視線をやってみると、他の屋台でも似たようなやり取りがなされている……。

「渦巻芋いらんかね!」
「どうなってんだこりゃぁ……」
「パリパリだ! すごく美味しい!」
「いつものお芋と違うよ⁉︎」
「揚げ麵麭みたいだけど揚げ麵麭じゃないねこれ」
「塩味と甘味が混ざってるのに美味い……」
「ぷち麵麭けえきっていうんですよ。まだこの村でしか食べられませんよこれ」
「乳茶って初めて聞くけど、これも美味いなぁ」
「炭酸移った果物も美味だ。どうやって作ってるんだかな」
「クッキーいらんかね! 甘いよ、美味しいよ!」
「ナゲットどうだい。唐揚げとまた違う。味は食べてからのお楽しみだよ」
「タダ飯あるのにこっちに金払っちまうな」
「タダ飯も尋常じゃなく美味だから、こっちも絶対美味だって思っちゃったんだよなぁ」

 村に来ている他領の職人たちも、本日ばかりは仕事を半日休み。祭りに繰り出して、雰囲気を楽しんでいる様子。近隣からや、たまたま立ち寄った様子の旅人や……。
 村門を抜けたところで、呆けて立ち止まっている人たちが一定数いるのは、セイバーンの田舎とは思えない異国感に唖然としているのだろうな。

 ついそこいらの会話に耳を欹てていたら、ツンツンと肩を突かれた。

「レイ、足を進めてくれ」
「あ、ごめんヴィルジール」
「……なぁ、レイって全然、偽名になってないよな……」
「レイなんてどこにでもいるだろ。誰も気にしてない。だから大丈夫ってことだよ」

 皆俺に、気付いていない。
 俺はいつも貴族の格好で、普通に村を彷徨くから。
 まさか祭りの主催者が、商人みたいな服装をして、歩き回っているだなんて、誰も考えない。
 それに、俺の周りにいる者たちは皆が特徴的で、結構目立つ。
 肌や髪が黒かったり、頭抜けて美形だったり、瞳が宝石みたいに二色に滲んでいたり。
 そういった先入観があるから、特徴を隠し、地味にしていれば全く意識されない。
 最近瞳を晒していたオブシズが、こうして頭巾で目元を隠してしまえば、その他大勢の中に埋没してしまえるのだ。
 だけどオブシズは、そう言っても納得してくれない。

「バレる前にさっさと一巡りして帰るぞ」
「バレないって」
「あのなぁ、髪や目を隠したくらいで、そんなに雰囲気変わらねぇぞ⁉︎」
「そんなことないよ。結構大丈夫だよこれ。
 まぁそんなに言うなら……証明するよ」
「おい!」

 オブシズの声を無視して、面を売る屋台の前に立った。

「やぁ。狐と狼の半面をくれないかな。あ、あと白猫も」
「はいよ兄さん」
「繁盛してるね。凄いなこれは」
「だろう? ここは珍しいものが詰まった拠点村だからね。この面以外にも、面白いもんがいっぱいあるぜ」
「宝箱のようだね」
「それは良い! この村は宝箱か!」

 試しにお面を買ってみたけれど、バレなかったな。よしよし。
 銅貨一枚半を払って面を受け取った。そして流れる列に戻ると……。

「肝が冷えることしないでくれ……」
「バレなかったじゃん、大丈夫だよ。はい、狼はヴィルジール付けたら? 頭巾も暑いし」
「……ええぇぇ……」

 お前なんでこういう時肝が座っちゃうの……と、ブツブツオブシズが言うけれど、髪は外套の中であれば見えないし平気平気。
 王都の祭りでも散々こうして歩き回ったから、慣れているのだよな。

 周りにも、お面を被った大人が結構沢山いる。子供だけじゃなく、大人も買っているのは、きっと物珍しいからだろう。
 それを見た子供が、親にあれがほしいと指差し、ねだっていたりして、とても微笑ましい。
 それからもう一つ目立つのは、風車を持った子供だ。
 親に手を引かれた子は、風車が回る様子しか見ていない。親に手を引かれるまま歩き、回る風車に瞳をキラキラさせている。
 こういった子供の玩具自体が珍しい。銅貨で買える手頃な値段であるから尚更、親も気安く買い与える。

「お土産をもう少し買いたいんだけど……」
「もういいから、早く行ってくれ……さっさと買ってさっさと帰ろう」

 頭巾をずらし、狐面を付けて顔は晒した。狼面を付けたオブシズも同じようにする。
 瞳は晒すことになるけれど、面越しだと結構誤魔化せるもので、オブシズの瞳も気にならない。
 そうして進んでいるうちに、見えてきた。

「簪いらんかねー、簪ー!」
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