805 / 1,121
新たな挑戦 3
しおりを挟む
「……と、いうわけなんだよ。
だから、炭団というものを冬までに形にできないか、それを模索したいと思っている。
作り方自体はさほど難しくないそうなんだけど、乾燥に五、六十日掛かる。そこが一番の問題かな。
なんにしても、まず炭の粉を集める方法を模索しなけりゃならないのと、繋ぎとなる品の確保。それから、炭団を作るための人手確保」
俺の説明に、皆が真剣な表情で俺を見ていた。
「セイバーンの民ではない。
アギー領にいる人たちだから、アギーが対処すべき。
そう思うかもしれない。けれど、彼らは皆、フェルドナレンの民だ。拠点村にいる、流民たちのかつての姿だ。
どこの者かは関係無く、手段があるならば、動くべきだと、俺は思う」
約束通り、一時間後に叩き起こされ、皆を集めて報告会となった。
そこで、オゼロの所持する秘匿権。これの有償開示を確約できたことを告げたら、皆はまず固まった。
そして次の瞬間大混乱!
「えっ、嘘っ⁉︎ だって今まで全く譲歩の余地もなかった、あの木炭、あの金の卵だろ⁉︎」
「なんなのこの人、ほんとなんなの人誑しすぎじゃないの⁉︎」
受け止められない情報に溺れかける者たち。
「そのようなことが私の生きているうちに起こるだなんて……」
「??? どういうことですか?」
呆然としたり、そもそも理解が及んでない者たち。
「これ、そういう話でしたか⁉︎
協定……オゼロ公爵家と⁉︎」
「えええぇぇぇぇ、ちょっと待ってください⁉︎ え……えええええぇぇぇぇ?」
想定外に頭がついてこない者たち。
ごく少人数で王都に出向いて来てて良かったなと思う。
倍の人数だったら、叫び声とか唸り声とかが、外にまで響いていたかもしれない。
「有難いことに、とても円満に、協力関係を築けた。
明日、陛下立ち会いのもとで印を交わす。それで正式受理されることとなる。
とはいえ、まずは検証期間だ。
オゼロの信頼する領地持ちの中から、木炭製造を担える家を選定し、試運転。
この有償開示は、オゼロの承認形式とするから、どこの誰でも木炭が作れるということにはならない。
正式有償開示後も、オゼロに申請し、審査を受け、承認が取れた場合のみの許可となっていくだろう」
「……いや、それでもすげぇよ?」
「オゼロが作り方を他に伝えちまうんだろ? マジでか?」
「なんか聞き間違いとかじゃなくて?」
信じられない! が、延々と繰り返されるから、暫くは待っていたものの、早々に諦めた。
計画が進めば理解も及ぶだろう……うん。とにかく、まずは話を進めよう。
「まぁとにかく! 今は、有償開示されるのだということだけ、知っていれば良い。
問題はその次。
この有償開示で、暫く性能のあまり奮わない木炭なんかが量産されることになると思う。
炭焼きの手法を会得するまでは、当然合格に至らない炭。失敗した炭が多く出るだろう。
そこで我々は、その炭を安価に買い取ろうと思っている。
それを使って、とあるものを作りたいんだ」
その言葉に一堂が今度は呆れ顔になった。
「……もう次⁉︎」
「感慨にふける暇も無しですか……」
「え? なんでそんな、当たり前のことみたいに次って言うの? 今凄い瞬間に翻弄されている精神状態でいさせてほしいんだけど?」
いやまず、聞きなさいってば……。
「時間があまり無いからだよ。
どれだけ急いだ所で、他領で炭が焼かれるのは今年せいぜい一、二回だろう。
当然そんなのじゃ、絶対量が足りないし、何より時間がもっと足りないんだ。
それも買い取るけれど、それ意外にも材料を掻き集めなきゃならない」
そうして冒頭の話となったわけだ。
「プローホルの下町に配る品ですか……相当数が必要ですよ。なにせ越冬中に使うのでしょう?
一日ひとつ消費すると考えても、幾つ必要になるやら……」
「数はともかく金額も相当かかるんじゃないの? え、それ無償提供?」
やっと真剣に聞く気になった皆の反応は、あまり芳しくなかった。
それはそうだな。他領の、しかも流民に対して施しをする。そのためにどれほどの資金が必要になるか分からないのだ。
流民でなくとも、冬の生活は皆が大変で、薪や食料の備蓄を切り詰めて使う。他を助けている余力などありはしない。そう思うのが当然だろう。
けれど……サヤの願いでもあるこれを、俺はなんとか形にしたかった。
彼女から沢山をもらっている俺たちだから、彼女の数少ない願いくらい、なんとかしてやりたい……。
「勿論、俺たちだけで全部賄うなんて言わないよ。
アギー公爵様にも掛け合うつもりだしね。
冬や春、あそこで起こる大火災は、実際大きな問題だ。木材なんかの高騰はセイバーンでも起こるし……。
炭団ならば、あの掘立小屋の中で火を起こすよりも安全に、調理ができるし暖を取れる。
それに、これから流民は、セイバーンにもやって来るようになると思う。
俺たちが流民の受け入れを始めていることは、もう彼方に伝わっているし、はじめのうちは怪しさから遠巻きにしていた連中も、安全だと理解すれば変わってくる。
だから決して、他人事ではないんだ」
どうせ関わることになる。ならば、接点を持つのが早いか遅いか、その差でしかない。
「これから、木炭の生産量は段階を追って増えることになるだろう。
けれど、国民全てがこの木炭を使用する生活となるほどの量が賄えるかは未知数だ。金額的にはまだまだ高いしな。
どちらにしても、この炭団のようなものが必要になってくると思う。燃料を効率よく利用する手段の模索は、しておくべきだ。
俺たちブンカケンは、そういう時代の動きの、先頭に立つべき……だろう?」
その流れを作るためにブンカケンを作ったんだ。
皆の生活が豊かになり、奪い合わずともよくなれば、流民や獣人を犠牲にして成り立つ社会構造だって、きっと変えていけるはず。
そのための研究。そのための知識であるべきだ。
「また、凄いものができるってことだよな……」
「手押し式汲み上げ機も相当だと思ってたのに、今度は炭か。すげぇな……」
「とりあえずは流民に配るけど、要は検証期間ってことだろ? 分量が作れたなら、拠点村でだって使ったら良いわけだしさ」
「あっ、そうだよな!」
そこで黙って話を聞いていたクロードが、発言を求めた。
「今の段階では報告……なのですね?
セイバーンに戻り次第、この炭団作りに着手する。その方法を各自で模索しておくようにということなのですね?」
「そうだ」
「我々が木炭を加工して新たな品を作り出す。このことをオゼロは承諾してくださるのでしょうか?」
「製品開発には全面協力。協定でそう定めた。
大丈夫。オゼロも依頼した品を模索をする中で、大量の規格に達しない品を抱えることになるから、それを買い取るという俺たちに、文句は言わないよ。
それに、炭団作りが成功したら、あちらにもひとつ、炭団とは別の品を開発してもらうつもりでいる。
それを餌にするから、大丈夫」
そのために等級分けを提案したのだ。
炭団に似た別の品。それを貴族の燃料として流通路を作れば、炭団とも住み分けできて、争いになんてならないだろうし。
「まぁ、俺もまだそこまで綿密な計画を立ててはいないんだ。
なにせオゼロの金の卵だからね。有償開示とはいえ、承諾を得られるかどうか、分からなかったし」
本当は、サヤが急に差し出してきた知識だったから、予定していなかったということなのだけど……。
ここの全員にサヤのことを伝えているわけではないから、誤魔化しておく。分かる人は当然察しているだろうし。
「だから一応皆も、そういう流れになるのだと知っておいて欲しい。
そして、何か良い案を思い付いたら、俺に報告して。
俺たちは、時代の先頭に立つのだと、そのことを自覚し、誇りを持って仕事をしていがなければならないと、俺は思っている。
だってブンカケンは、皆が笑って暮らせる品を作り、ひいてはそんな世の中を作るのが、目的なんだ。
まだまだこんなものじゃないんだよ。もっと沢山、作らなければ」
その皆とは、セイバーンの民だけじゃない。フェルドナレンの民。異国の民、獣人だってひっくるめての、皆なのだ。
もっと沢山作る。その言葉に、当初のどこか浮ついた雰囲気は無くなり、皆の表情が引き締まった。
セイバーンに戻るまでの日数で、何が思い付けるのか……。
分かっているのだろう。初めての品を形にするだけでも大変なことなのに、時間との勝負になる。
しかし負けることは、多くの命の終幕に直結してしまう。これは、負けられない戦いなのだ。
騎士や、料理人、従者、女中、官……。
本来は、自らの仕事とは関係ないこと。だけど皆、真剣に考えてくれていることが、誇らしい。
「俺の頭だけじゃ、思いつかないことでも、皆で考えれば、良い案が出てくるかもしれないからね。
頼りにしてるよ」
そう言い笑うと、仕方ないなぁという顔で、皆も笑ってくれた。
だから、炭団というものを冬までに形にできないか、それを模索したいと思っている。
作り方自体はさほど難しくないそうなんだけど、乾燥に五、六十日掛かる。そこが一番の問題かな。
なんにしても、まず炭の粉を集める方法を模索しなけりゃならないのと、繋ぎとなる品の確保。それから、炭団を作るための人手確保」
俺の説明に、皆が真剣な表情で俺を見ていた。
「セイバーンの民ではない。
アギー領にいる人たちだから、アギーが対処すべき。
そう思うかもしれない。けれど、彼らは皆、フェルドナレンの民だ。拠点村にいる、流民たちのかつての姿だ。
どこの者かは関係無く、手段があるならば、動くべきだと、俺は思う」
約束通り、一時間後に叩き起こされ、皆を集めて報告会となった。
そこで、オゼロの所持する秘匿権。これの有償開示を確約できたことを告げたら、皆はまず固まった。
そして次の瞬間大混乱!
「えっ、嘘っ⁉︎ だって今まで全く譲歩の余地もなかった、あの木炭、あの金の卵だろ⁉︎」
「なんなのこの人、ほんとなんなの人誑しすぎじゃないの⁉︎」
受け止められない情報に溺れかける者たち。
「そのようなことが私の生きているうちに起こるだなんて……」
「??? どういうことですか?」
呆然としたり、そもそも理解が及んでない者たち。
「これ、そういう話でしたか⁉︎
協定……オゼロ公爵家と⁉︎」
「えええぇぇぇぇ、ちょっと待ってください⁉︎ え……えええええぇぇぇぇ?」
想定外に頭がついてこない者たち。
ごく少人数で王都に出向いて来てて良かったなと思う。
倍の人数だったら、叫び声とか唸り声とかが、外にまで響いていたかもしれない。
「有難いことに、とても円満に、協力関係を築けた。
明日、陛下立ち会いのもとで印を交わす。それで正式受理されることとなる。
とはいえ、まずは検証期間だ。
オゼロの信頼する領地持ちの中から、木炭製造を担える家を選定し、試運転。
この有償開示は、オゼロの承認形式とするから、どこの誰でも木炭が作れるということにはならない。
正式有償開示後も、オゼロに申請し、審査を受け、承認が取れた場合のみの許可となっていくだろう」
「……いや、それでもすげぇよ?」
「オゼロが作り方を他に伝えちまうんだろ? マジでか?」
「なんか聞き間違いとかじゃなくて?」
信じられない! が、延々と繰り返されるから、暫くは待っていたものの、早々に諦めた。
計画が進めば理解も及ぶだろう……うん。とにかく、まずは話を進めよう。
「まぁとにかく! 今は、有償開示されるのだということだけ、知っていれば良い。
問題はその次。
この有償開示で、暫く性能のあまり奮わない木炭なんかが量産されることになると思う。
炭焼きの手法を会得するまでは、当然合格に至らない炭。失敗した炭が多く出るだろう。
そこで我々は、その炭を安価に買い取ろうと思っている。
それを使って、とあるものを作りたいんだ」
その言葉に一堂が今度は呆れ顔になった。
「……もう次⁉︎」
「感慨にふける暇も無しですか……」
「え? なんでそんな、当たり前のことみたいに次って言うの? 今凄い瞬間に翻弄されている精神状態でいさせてほしいんだけど?」
いやまず、聞きなさいってば……。
「時間があまり無いからだよ。
どれだけ急いだ所で、他領で炭が焼かれるのは今年せいぜい一、二回だろう。
当然そんなのじゃ、絶対量が足りないし、何より時間がもっと足りないんだ。
それも買い取るけれど、それ意外にも材料を掻き集めなきゃならない」
そうして冒頭の話となったわけだ。
「プローホルの下町に配る品ですか……相当数が必要ですよ。なにせ越冬中に使うのでしょう?
一日ひとつ消費すると考えても、幾つ必要になるやら……」
「数はともかく金額も相当かかるんじゃないの? え、それ無償提供?」
やっと真剣に聞く気になった皆の反応は、あまり芳しくなかった。
それはそうだな。他領の、しかも流民に対して施しをする。そのためにどれほどの資金が必要になるか分からないのだ。
流民でなくとも、冬の生活は皆が大変で、薪や食料の備蓄を切り詰めて使う。他を助けている余力などありはしない。そう思うのが当然だろう。
けれど……サヤの願いでもあるこれを、俺はなんとか形にしたかった。
彼女から沢山をもらっている俺たちだから、彼女の数少ない願いくらい、なんとかしてやりたい……。
「勿論、俺たちだけで全部賄うなんて言わないよ。
アギー公爵様にも掛け合うつもりだしね。
冬や春、あそこで起こる大火災は、実際大きな問題だ。木材なんかの高騰はセイバーンでも起こるし……。
炭団ならば、あの掘立小屋の中で火を起こすよりも安全に、調理ができるし暖を取れる。
それに、これから流民は、セイバーンにもやって来るようになると思う。
俺たちが流民の受け入れを始めていることは、もう彼方に伝わっているし、はじめのうちは怪しさから遠巻きにしていた連中も、安全だと理解すれば変わってくる。
だから決して、他人事ではないんだ」
どうせ関わることになる。ならば、接点を持つのが早いか遅いか、その差でしかない。
「これから、木炭の生産量は段階を追って増えることになるだろう。
けれど、国民全てがこの木炭を使用する生活となるほどの量が賄えるかは未知数だ。金額的にはまだまだ高いしな。
どちらにしても、この炭団のようなものが必要になってくると思う。燃料を効率よく利用する手段の模索は、しておくべきだ。
俺たちブンカケンは、そういう時代の動きの、先頭に立つべき……だろう?」
その流れを作るためにブンカケンを作ったんだ。
皆の生活が豊かになり、奪い合わずともよくなれば、流民や獣人を犠牲にして成り立つ社会構造だって、きっと変えていけるはず。
そのための研究。そのための知識であるべきだ。
「また、凄いものができるってことだよな……」
「手押し式汲み上げ機も相当だと思ってたのに、今度は炭か。すげぇな……」
「とりあえずは流民に配るけど、要は検証期間ってことだろ? 分量が作れたなら、拠点村でだって使ったら良いわけだしさ」
「あっ、そうだよな!」
そこで黙って話を聞いていたクロードが、発言を求めた。
「今の段階では報告……なのですね?
セイバーンに戻り次第、この炭団作りに着手する。その方法を各自で模索しておくようにということなのですね?」
「そうだ」
「我々が木炭を加工して新たな品を作り出す。このことをオゼロは承諾してくださるのでしょうか?」
「製品開発には全面協力。協定でそう定めた。
大丈夫。オゼロも依頼した品を模索をする中で、大量の規格に達しない品を抱えることになるから、それを買い取るという俺たちに、文句は言わないよ。
それに、炭団作りが成功したら、あちらにもひとつ、炭団とは別の品を開発してもらうつもりでいる。
それを餌にするから、大丈夫」
そのために等級分けを提案したのだ。
炭団に似た別の品。それを貴族の燃料として流通路を作れば、炭団とも住み分けできて、争いになんてならないだろうし。
「まぁ、俺もまだそこまで綿密な計画を立ててはいないんだ。
なにせオゼロの金の卵だからね。有償開示とはいえ、承諾を得られるかどうか、分からなかったし」
本当は、サヤが急に差し出してきた知識だったから、予定していなかったということなのだけど……。
ここの全員にサヤのことを伝えているわけではないから、誤魔化しておく。分かる人は当然察しているだろうし。
「だから一応皆も、そういう流れになるのだと知っておいて欲しい。
そして、何か良い案を思い付いたら、俺に報告して。
俺たちは、時代の先頭に立つのだと、そのことを自覚し、誇りを持って仕事をしていがなければならないと、俺は思っている。
だってブンカケンは、皆が笑って暮らせる品を作り、ひいてはそんな世の中を作るのが、目的なんだ。
まだまだこんなものじゃないんだよ。もっと沢山、作らなければ」
その皆とは、セイバーンの民だけじゃない。フェルドナレンの民。異国の民、獣人だってひっくるめての、皆なのだ。
もっと沢山作る。その言葉に、当初のどこか浮ついた雰囲気は無くなり、皆の表情が引き締まった。
セイバーンに戻るまでの日数で、何が思い付けるのか……。
分かっているのだろう。初めての品を形にするだけでも大変なことなのに、時間との勝負になる。
しかし負けることは、多くの命の終幕に直結してしまう。これは、負けられない戦いなのだ。
騎士や、料理人、従者、女中、官……。
本来は、自らの仕事とは関係ないこと。だけど皆、真剣に考えてくれていることが、誇らしい。
「俺の頭だけじゃ、思いつかないことでも、皆で考えれば、良い案が出てくるかもしれないからね。
頼りにしてるよ」
そう言い笑うと、仕方ないなぁという顔で、皆も笑ってくれた。
0
お気に入りに追加
836
あなたにおすすめの小説
義娘が転生型ヒロインのようですが、立派な淑女に育ててみせます!~鍵を握るのが私の恋愛って本当ですか!?~
咲宮
恋愛
没落貴族のクロエ・オルコットは、馬車の事故で両親を失ったルルメリアを義娘として引き取ることに。しかし、ルルメリアが突然「あたしひろいんなの‼」と言い出した。
ぎゃくはーれむだの、男をはべらせるだの、とんでもない言葉を並べるルルメリアに頭を抱えるクロエ。このままではまずいと思ったクロエは、ルルメリアを「立派な淑女」にすべく奔走し始める。
育児に励むクロエだが、ある日馬車の前に飛び込もうとした男性を助ける。実はその相手は若き伯爵のようで――?
これは若くして母となったクロエが、義娘と恋愛に翻弄されながらも奮闘する物語。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
※毎日更新を予定しております。
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
【完結】愛する人にはいつだって捨てられる運命だから
SKYTRICK
BL
凶悪自由人豪商攻め×苦労人猫化貧乏受け
※一言でも感想嬉しいです!
孤児のミカはヒルトマン男爵家のローレンツ子息に拾われ彼の使用人として十年を過ごしていた。ローレンツの愛を受け止め、秘密の恋人関係を結んだミカだが、十八歳の誕生日に彼に告げられる。
——「ルイーザと腹の子をお前は殺そうとしたのか?」
ローレンツの新しい恋人であるルイーザは妊娠していた上に、彼女を毒殺しようとした罪まで着せられてしまうミカ。愛した男に裏切られ、屋敷からも追い出されてしまうミカだが、行く当てはない。
ただの人間ではなく、弱ったら黒猫に変化する体質のミカは雪の吹き荒れる冬を駆けていく。狩猟区に迷い込んだ黒猫のミカに、突然矢が放たれる。
——あぁ、ここで死ぬんだ……。
——『黒猫、死ぬのか?』
安堵にも似た諦念に包まれながら意識を失いかけるミカを抱いたのは、凶悪と名高い豪商のライハルトだった。
☆3/10J庭で同人誌にしました。通販しています。
もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!
結ノ葉
ファンタジー
目が冷めたらめ~っちゃくちゃ美少女!って言うわけではないけど色々ケアしまくってそこそこの美少女になった昨日と同じ顔の私が!(それどころか若返ってる分ほっぺ何て、ぷにっぷにだよぷにっぷに…)
でもちょっと小さい?ってことは…私の唯一自慢のわがままぼでぃーがない!
何てこと‼まぁ…成長を願いましょう…きっときっと大丈夫よ…………
……で何コレ……もしや転生?よっしゃこれテンプレで何回も見た、人生勝ち組!って思ってたら…何で周りの人たち布被ってんの!?宗教?宗教なの?え…親もお兄ちゃまも?この家で布被ってないのが私と妹だけ?
え?イケメンは?新聞見ても外に出てもブサメンばっか……イヤ無理無理無理外出たく無い…
え?何で俺イケメンだろみたいな顔して外歩いてんの?絶対にケア何もしてない…まじで無理清潔感皆無じゃん…清潔感…com…back…
ってん?あれは………うちのバカ(妹)と第2王子?
無理…清潔感皆無×清潔感皆無…うぇ…せめて布してよ、布!
って、こっち来ないでよ!マジで来ないで!恥ずかしいとかじゃないから!やだ!匂い移るじゃない!
イヤー!!!!!助けてお兄ー様!
【R18・完結】おっとり側女と堅物騎士の後宮性活
野地マルテ
恋愛
皇帝の側女、ジネットは現在二十八歳。二十四歳で側女となった彼女は一度も皇帝の渡りがないまま、後宮解体の日を迎え、外に出ることになった。
この四年間、ジネットをずっと支え続けたのは護衛兼従者の騎士、フィンセントだ。皇帝は、女に性的に攻められないと興奮しないという性癖者だった。主君の性癖を知っていたフィンセントは、いつか訪れるかもしれない渡りに備え、女主人であるジネットに男の悦ばせ方を叩きこんだのだった。結局、一度も皇帝はジネットの元に来なかったものの、彼女はフィンセントに感謝の念を抱いていた。
ほんのり鬼畜な堅物騎士フィンセントと、おっとりお姉さん系側女によるどすけべラブストーリーです。
◆R18回には※がありますが、設定の都合上、ほぼ全話性描写を含みます。
◆ヒロインがヒーローを性的に攻めるシーンが多々あります。手や口、胸を使った行為あり。リバあります。
婚約も結婚も計画的に。
cyaru
恋愛
長年の婚約者だったルカシュとの関係が学園に入学してからおかしくなった。
忙しい、時間がないと学園に入って5年間はゆっくりと時間を取ることも出来なくなっていた。
原因はスピカという一人の女学生。
少し早めに貰った誕生日のプレゼントの髪留めのお礼を言おうと思ったのだが…。
「あ、もういい。無理だわ」
ベルルカ伯爵家のエステル17歳は空から落ちてきた鳩の糞に気持ちが切り替わった。
ついでに運命も切り替わった‥‥はずなのだが…。
ルカシュは婚約破棄になると知るや「アレは言葉のあやだ」「心を入れ替える」「愛しているのはエステルだけだ」と言い出し、「会ってくれるまで通い続ける」と屋敷にやって来る。
「こんなに足繁く来られるのにこの5年はなんだったの?!」エステルはルカシュの行動に更にキレる。
もうルカシュには気持ちもなく、どちらかと居言えば気持ち悪いとすら思うようになったエステルは父親に新しい婚約者を選んでくれと急かすがなかなか話が進まない。
そんな中「うちの息子、どうでしょう?」と声がかかった。
ルカシュと早く離れたいエステルはその話に飛びついた。
しかし…学園を退学してまで婚約した男性は隣国でも問題視されている自己肯定感が地を這う引き籠り侯爵子息だった。
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★8月22日投稿開始、完結は8月25日です。初日2話、2日目以降2時間おき公開(10:10~)
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる