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オゼロ官邸 12
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先手は取れた。
不意打ちだったろうし、冷静さを取り戻すにはある程度の時間が必要だろう。
このまま、是の答えをもぎ取ることができれば御の字だ。と、そう思ったけれど。
「もうひとつ、確認させてもらう。
其方は石の炭の秘匿権をあたかも我々に与えるような発言をしていたが、それは石炭加工の秘匿権自体をを譲るということなのかな?」
やはり煙に巻かれてはもらえないよな。
エルピディオ様は、俺の期待する返事を返してはくださらなかった。
当然、時期を見て伝えるつもりではいたのだけど、先に指摘されてしまったか。
内心ではそう思いつつ、俺は「いいえ」と、正直に言葉を返す。
「厳密には、譲るのではございません。
権利の所有者はあくまでフェルドナレン王家。オゼロ公爵様には、代々に渡り、この石炭加工技術の管理を行ってもらいたく。……つまり、秘匿権の管理依託です」
秘匿性の高い品は、血の継承が行われ、代々引き継がれていく傾向が強い貴族の管理下に置くべきものである。
製造に危険を伴う石鹸や、燃料に分類されることとなる、この石炭加工などは、そこに組み込まれるべきと、俺は考えていた。
「燃料の独占は、木炭でもお分かりの通り、摩擦を生みやすい。
かつてオゼロが民の生活を担うこととなった折も、王家に力があったならば、王家がすべきことでした。
けれど当時は、そうはならなかった」
「樹海の浸食地域がオゼロ傘下の領地であるがゆえ……だったからね」
皮肉げに口元を歪めて、エルピディオ様が呟く。
その当時はそうであったけれど、今は大きく勢力図が変わっているのだ。
何故オゼロが木炭の秘匿権を持つことになったか。
マルに調べてもらったのだが、オゼロが私財を投げ打ってまで民を救う道を選んだのは、その当時、最も大きな勢力を誇っていた、オゼロ公爵家傘下に、樹海を持つ領地が多く所属していたからだ。
当然それは、言い訳のようなもので、政治的な駆け引きで、財力にゆとりがあったオゼロに、難題が押し付けられたのだろうとのこと。
ようは、問題が起こった際に難癖をつけられ、国に対する忠誠を問われたのだ……。
もし否やを唱えていれば、オゼロの名は残っていなかった可能性もある。
異国の話ではあるが、反意があると取られ、一族郎党が処刑、私財を全て没収されたという、歴史的な前例も存在するのだ。
そうして、オゼロの下した選択は、大きく資産を減らす道を敢えて選び、筆頭の大貴族という地位を退くこと。
結局、傘下にあった者らからも、オゼロを離れる選択をした地を幾つも出した。
子爵家ばかりが多く残ったのは、彼らは土地を持たなかったからだろう。
守るものがある身は、自らの意思だけで物事を選べないことも、しばしば起こるものだ。
その後、長くは公爵四家が肩を並べ均衡を保っていたけれど、アギーに新たな鉱石が発見され、それの加工法が確立した辺りで、アギーが突出するようになった。
時代の流れとはいえ、国の混乱を憂い、民の生活を担う決断を下した当時のオゼロ公爵様は、本当に尊敬に値する、素晴らしい方だったと思う。
否を唱えて大きな争いへと発展していれば、きっとまた沢山の人が、亡くなる事態となったろうから。
石炭加工の秘匿権を譲り渡すわけではない。という俺の返答に、オゼロ様はそうだろうねと笑った。
そんなことだろうと思ったよ。
それではオゼロが損をするばかりだと、そう言われてしまいそうで、即座に俺は、言葉を挟む。
「確かに、石炭加工の秘匿権はお渡しできませんが、これを使用する際に必ず必要になる別のもの。その秘匿権はオゼロに所持していただくつもりです」
石炭をコークス にできたとしても、それを使える炉がなければ話にならない。
「オゼロには、石炭のに耐えうる炉を作る建材。それを秘匿権として所持して頂くつもりです」
フェルドナレンには、耐火煉瓦という名の煉瓦は存在しない。当然、秘匿権も取られていない。
煉瓦は良し悪しあれど煉瓦。という括りになっている。
産地によって性能差はあるだろうけれど、わざわざそれを取り寄せ比べた者は今までおらず、その地域で作られたものを使う方が、断然安いし、破損した際の修復、交換も楽なのが現状だ。
炉は摩耗するものだ。
定期的に補修、補強を繰り返し、使う。それが当たり前。だから余計に、地産地消という考えに至る。
そもそも、俺たちには石炭が必要とされてこなかった。
サヤの世界の歴史と、俺たちの歴史……その差に出たのは、きっと樹海の存在。
木材の不足ということが起こらなかったこの世界では、ある程度のことが、ここで満足できた。敢えて他の手段を模索する必要が無かったのだ。
だがそのために、鉄製品の進化に影がさした。
「エルピディオ様。この建材は、石炭加工に勝るとも劣らぬ品であると、我々は考えております。
そしてその新たな秘匿権を育てるために、お互い協力すべきと提案したいのです」
「協力とな」
「オゼロとセイバーンで、業務協定を結びませんか。ということです」
仕組みとしては、こう考えている。
俺たちには知識の分析という強みがある。
だから、情報面でオゼロを助ける提案をしたり、必要な品を開発したりという手助けをするのだ。
膨大な知識量と解析力を持つマルに、異界の知識を有したサヤ。
情報収集に特化し、流浪の民であったがゆえ、各地に伝手を持つ吠狼。
更に現在、各地から職人が集っている。地方ごとの職人の知識は、同じようであって全然違うものであることも多く、これが意外と馬鹿にならない。
職人の中にも吠狼の面々は多く紛れているのだが、彼らから思いの外、有用な情報が吸収され、上がってくるのだ。
彼らは情報収集という秘された仕事があるため、色んな地方の職人と積極的に交流していく。また、この村に定住している形となるから、世話役として立ち回る場合が増えてきている。
彼らが収集してくる情報は多岐に渡る。
その地方特有の農作物から、地形、貴族の話もあれば、長年悩まされている災害や、問題ごとまで。
「石炭を使う高温に耐える炉。それに必要な建材……耐熱材を作る職人を、オゼロで育てる。
この建材の生産を秘匿とすれば、その高温炉を作れる職人はオゼロにしかいないことになる。
石炭を扱う職人を全国に配置すれば、高温炉の受注は当然、国内全土から来ます。
炉の耐熱材は定期的な入れ替えも必要になるでしょうし、一度作って終わりとはならない。息の長い取引を続けることが可能ですよ」
そう伝えると、騙されんぞとばかりにエルピディオ様は、鼻を鳴らした。
「よく言う……石炭がなければ儲けに繋がらないような品、値を上げにくくて仕方がない」
「そうでしょうか? 高温にも耐えるということは、低温なら摩耗も少ないということですよ。
なにも鋳造だけに使う炉にする必要はございません。そこは売り込み方しだい。
そこも我々が補佐しますよと言っているのです」
「……その建材も、絵空事じゃないのかね。現物だって無いのだろう?」
「まぁ……そうですね。
皮算用ばかり繰り返しても仕方がない。まずはその品を、作り上げないことには」
そう言いにっこりと微笑むと、なんともいえない渋い顔をされた。
「…………其方、それは意図してやっておるのかね?」
「は?」
「……いや、なんでもない。独り言だ」
石炭も、耐火煉瓦も、俺たちは現物を手にしていない。
にもかかわらず、得られると確信を持った発言を繰り返す俺に、エルピディオ様は不審そう。
表情から、俺の内心を探ろうとして、俺を覗き込んでくる。
俺を見る。つまりは俺も、貴方の中を探れるということなんですけどねと、内心で独白しつつ、俺もエルピディオ様を探り返す。
エルピディオ様は、グラヴィスハイド様のような底の知れない威圧感は無いし、アギー公爵様のような、飛ぶように翔ける思考も持ち合わせていないように見える。
けれど、その場を読むことに、他の誰よりも責任を感じていらっしゃる。
春の会合でも、即座に秘匿権無償化維持の危険性を感じ取り、声を上げた。
あの時はなんとか切り抜けられたけれど、あれは徹底的に先手を打っていたからこそだった。
エルピディオ様は、領主としても最年長。長年、多くの人の、人生を背負ってきた人だ。
ジェスルと、攻防を繰り返してきた人……。それにより、身内を亡くした人。
だから……欺くことはしてはならないのだと思う。この方を味方とするためには、裏切られる覚悟をした上で、裏切ってはならない。
オゼロ公爵エルピディオ様は、大のために小を切る。貴族として当然の覚悟だが、そこにためらいを挟まない人。貴族たる人だ。
切るとなれば、切られる。いざとなれば、肉親をも断つ決断を下した人なのだ。
だからこそ、確実に利を得られるならば、それが将来のオゼロのためとなるならば、この方は繋ぎ止めておける……。
だが、木炭を有償開示するという部分が問題だ。
不意打ちだったろうし、冷静さを取り戻すにはある程度の時間が必要だろう。
このまま、是の答えをもぎ取ることができれば御の字だ。と、そう思ったけれど。
「もうひとつ、確認させてもらう。
其方は石の炭の秘匿権をあたかも我々に与えるような発言をしていたが、それは石炭加工の秘匿権自体をを譲るということなのかな?」
やはり煙に巻かれてはもらえないよな。
エルピディオ様は、俺の期待する返事を返してはくださらなかった。
当然、時期を見て伝えるつもりではいたのだけど、先に指摘されてしまったか。
内心ではそう思いつつ、俺は「いいえ」と、正直に言葉を返す。
「厳密には、譲るのではございません。
権利の所有者はあくまでフェルドナレン王家。オゼロ公爵様には、代々に渡り、この石炭加工技術の管理を行ってもらいたく。……つまり、秘匿権の管理依託です」
秘匿性の高い品は、血の継承が行われ、代々引き継がれていく傾向が強い貴族の管理下に置くべきものである。
製造に危険を伴う石鹸や、燃料に分類されることとなる、この石炭加工などは、そこに組み込まれるべきと、俺は考えていた。
「燃料の独占は、木炭でもお分かりの通り、摩擦を生みやすい。
かつてオゼロが民の生活を担うこととなった折も、王家に力があったならば、王家がすべきことでした。
けれど当時は、そうはならなかった」
「樹海の浸食地域がオゼロ傘下の領地であるがゆえ……だったからね」
皮肉げに口元を歪めて、エルピディオ様が呟く。
その当時はそうであったけれど、今は大きく勢力図が変わっているのだ。
何故オゼロが木炭の秘匿権を持つことになったか。
マルに調べてもらったのだが、オゼロが私財を投げ打ってまで民を救う道を選んだのは、その当時、最も大きな勢力を誇っていた、オゼロ公爵家傘下に、樹海を持つ領地が多く所属していたからだ。
当然それは、言い訳のようなもので、政治的な駆け引きで、財力にゆとりがあったオゼロに、難題が押し付けられたのだろうとのこと。
ようは、問題が起こった際に難癖をつけられ、国に対する忠誠を問われたのだ……。
もし否やを唱えていれば、オゼロの名は残っていなかった可能性もある。
異国の話ではあるが、反意があると取られ、一族郎党が処刑、私財を全て没収されたという、歴史的な前例も存在するのだ。
そうして、オゼロの下した選択は、大きく資産を減らす道を敢えて選び、筆頭の大貴族という地位を退くこと。
結局、傘下にあった者らからも、オゼロを離れる選択をした地を幾つも出した。
子爵家ばかりが多く残ったのは、彼らは土地を持たなかったからだろう。
守るものがある身は、自らの意思だけで物事を選べないことも、しばしば起こるものだ。
その後、長くは公爵四家が肩を並べ均衡を保っていたけれど、アギーに新たな鉱石が発見され、それの加工法が確立した辺りで、アギーが突出するようになった。
時代の流れとはいえ、国の混乱を憂い、民の生活を担う決断を下した当時のオゼロ公爵様は、本当に尊敬に値する、素晴らしい方だったと思う。
否を唱えて大きな争いへと発展していれば、きっとまた沢山の人が、亡くなる事態となったろうから。
石炭加工の秘匿権を譲り渡すわけではない。という俺の返答に、オゼロ様はそうだろうねと笑った。
そんなことだろうと思ったよ。
それではオゼロが損をするばかりだと、そう言われてしまいそうで、即座に俺は、言葉を挟む。
「確かに、石炭加工の秘匿権はお渡しできませんが、これを使用する際に必ず必要になる別のもの。その秘匿権はオゼロに所持していただくつもりです」
石炭をコークス にできたとしても、それを使える炉がなければ話にならない。
「オゼロには、石炭のに耐えうる炉を作る建材。それを秘匿権として所持して頂くつもりです」
フェルドナレンには、耐火煉瓦という名の煉瓦は存在しない。当然、秘匿権も取られていない。
煉瓦は良し悪しあれど煉瓦。という括りになっている。
産地によって性能差はあるだろうけれど、わざわざそれを取り寄せ比べた者は今までおらず、その地域で作られたものを使う方が、断然安いし、破損した際の修復、交換も楽なのが現状だ。
炉は摩耗するものだ。
定期的に補修、補強を繰り返し、使う。それが当たり前。だから余計に、地産地消という考えに至る。
そもそも、俺たちには石炭が必要とされてこなかった。
サヤの世界の歴史と、俺たちの歴史……その差に出たのは、きっと樹海の存在。
木材の不足ということが起こらなかったこの世界では、ある程度のことが、ここで満足できた。敢えて他の手段を模索する必要が無かったのだ。
だがそのために、鉄製品の進化に影がさした。
「エルピディオ様。この建材は、石炭加工に勝るとも劣らぬ品であると、我々は考えております。
そしてその新たな秘匿権を育てるために、お互い協力すべきと提案したいのです」
「協力とな」
「オゼロとセイバーンで、業務協定を結びませんか。ということです」
仕組みとしては、こう考えている。
俺たちには知識の分析という強みがある。
だから、情報面でオゼロを助ける提案をしたり、必要な品を開発したりという手助けをするのだ。
膨大な知識量と解析力を持つマルに、異界の知識を有したサヤ。
情報収集に特化し、流浪の民であったがゆえ、各地に伝手を持つ吠狼。
更に現在、各地から職人が集っている。地方ごとの職人の知識は、同じようであって全然違うものであることも多く、これが意外と馬鹿にならない。
職人の中にも吠狼の面々は多く紛れているのだが、彼らから思いの外、有用な情報が吸収され、上がってくるのだ。
彼らは情報収集という秘された仕事があるため、色んな地方の職人と積極的に交流していく。また、この村に定住している形となるから、世話役として立ち回る場合が増えてきている。
彼らが収集してくる情報は多岐に渡る。
その地方特有の農作物から、地形、貴族の話もあれば、長年悩まされている災害や、問題ごとまで。
「石炭を使う高温に耐える炉。それに必要な建材……耐熱材を作る職人を、オゼロで育てる。
この建材の生産を秘匿とすれば、その高温炉を作れる職人はオゼロにしかいないことになる。
石炭を扱う職人を全国に配置すれば、高温炉の受注は当然、国内全土から来ます。
炉の耐熱材は定期的な入れ替えも必要になるでしょうし、一度作って終わりとはならない。息の長い取引を続けることが可能ですよ」
そう伝えると、騙されんぞとばかりにエルピディオ様は、鼻を鳴らした。
「よく言う……石炭がなければ儲けに繋がらないような品、値を上げにくくて仕方がない」
「そうでしょうか? 高温にも耐えるということは、低温なら摩耗も少ないということですよ。
なにも鋳造だけに使う炉にする必要はございません。そこは売り込み方しだい。
そこも我々が補佐しますよと言っているのです」
「……その建材も、絵空事じゃないのかね。現物だって無いのだろう?」
「まぁ……そうですね。
皮算用ばかり繰り返しても仕方がない。まずはその品を、作り上げないことには」
そう言いにっこりと微笑むと、なんともいえない渋い顔をされた。
「…………其方、それは意図してやっておるのかね?」
「は?」
「……いや、なんでもない。独り言だ」
石炭も、耐火煉瓦も、俺たちは現物を手にしていない。
にもかかわらず、得られると確信を持った発言を繰り返す俺に、エルピディオ様は不審そう。
表情から、俺の内心を探ろうとして、俺を覗き込んでくる。
俺を見る。つまりは俺も、貴方の中を探れるということなんですけどねと、内心で独白しつつ、俺もエルピディオ様を探り返す。
エルピディオ様は、グラヴィスハイド様のような底の知れない威圧感は無いし、アギー公爵様のような、飛ぶように翔ける思考も持ち合わせていないように見える。
けれど、その場を読むことに、他の誰よりも責任を感じていらっしゃる。
春の会合でも、即座に秘匿権無償化維持の危険性を感じ取り、声を上げた。
あの時はなんとか切り抜けられたけれど、あれは徹底的に先手を打っていたからこそだった。
エルピディオ様は、領主としても最年長。長年、多くの人の、人生を背負ってきた人だ。
ジェスルと、攻防を繰り返してきた人……。それにより、身内を亡くした人。
だから……欺くことはしてはならないのだと思う。この方を味方とするためには、裏切られる覚悟をした上で、裏切ってはならない。
オゼロ公爵エルピディオ様は、大のために小を切る。貴族として当然の覚悟だが、そこにためらいを挟まない人。貴族たる人だ。
切るとなれば、切られる。いざとなれば、肉親をも断つ決断を下した人なのだ。
だからこそ、確実に利を得られるならば、それが将来のオゼロのためとなるならば、この方は繋ぎ止めておける……。
だが、木炭を有償開示するという部分が問題だ。
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