759 / 1,121
魔手 7
しおりを挟む
グラグラと沸き立つような何かが、腹の底を満たしている……。
石や小枝の散乱する林の中を、俺は裸足で歩いていた。だから、既に足の裏はズタズタ。枝か何かが刺さったままなのか、同じ箇所が痛い。
でもこれくらい痛くないと、暴れそうになる感情をを堪えてられなかったろう……。
一歩を踏みしめる度に感じる痛みが、俺を踏みとどまらせてくれている。
これは、死を目前にした足掻き。冷静になれなければ死ぬのだと、俺の頭は理解している。
だから歩き続けながら、俺はあの男の思考を模倣するに努めていた。
情報は少ないけれど、やってやれないことはない。これだけの苦痛を刻み付けられた。シザーの命まで、奪われたかもしれない。
だから理解できるはずだ。この傷を遡れ。この男がどんな風に思うか、考えるか。行動するか。
これ以上を許しはしない……。だから、今のこの瞬間すらも情報を得る糧として、あの男の思考を辿る。
サヤと、カタリーナたち。
この三人は生かされる。レイモンドと、誰かが望んでいるから。
だけど俺と、子供らは多分、そう遠くないうちに殺されることになるだろう。
俺は逃亡用の保険。
子供らは、標的を確保するための手段。
あの男は、そんな風にしか考えていない。
だから、森の中に隠してあるだろう移動手段……馬車まで辿り着けば、俺たちは用済みとなる。
きっと、行商団か傭兵団。その辺りに偽装するのだろう。人数や様相を考えればそうなる。
そうなると大きな荷物は邪魔だし、逃亡の妨げにもなる。そもそも子供五人を連れた旅団なんて、悪目立ちするだけだ。
足がつかないようにするためにも、余計な者は排除する。あの男はきっと、それを躊躇わない。
俺の胸には未だ、犬笛があった。
そして、縛られた腕の間には小刀が潜められている。
サヤと俺の間には、大人二人程の間隔が開けられていた。その周りを子供らと、男らが囲んでいる。俺たちがやりとりできないようにと設けられた、間隔と、見張り。
けれど……。
サヤは耳が良いのだと、この連中は知らない。
俺が息を吐くような小声で呟いたことも、この距離ならば、サヤは聞き取る。
そのサヤが、先程ちらりと俺を見て、視線が合うと、上に逸らした。
俺を気にかけていると思った周りの連中が、サヤに卑猥な言葉を吐いていたけれど、彼女はそれを無視し、視線を進む前方に戻した。
子供らはきっと殺される。
そうサヤに伝えた。
足手纏いは捨てるだろう。まだ連れて来ているのは、子供たちも共に逃亡したと思わせるため。
子供がいれば、進みは遅いと考える。そして子供を連れていれば、目立つ。子連れの団体が捜索されることになるだろう。
この子らを捨てるだけで、追っ手の目を欺くことができ、更に早く移動できる。取り分も増える。
この時期なら、痕跡を残さず、時間も手間もかけず、悟らせないで、確実に子らを処分する方法があるのだ。
この男はきっと、それを選ぶだろう……。
普段ならば、言うのを躊躇ったかもしれない。
心優しいサヤには、聞かせたくない。関わらせたくない話。
けれど敢えて伝えた。サヤを奮起させるために。
卑猥な言葉すらも跳ね除けて、サヤが無言で歩いているのは、怒りを原動力としているからだ。
シザーのこと。子供らのこと。
それらが、彼女の中の恐怖を一時的に抑え込んでいる。
今必要なことは、動ける身体を確保すること。
サヤを恐怖で竦ませてはいけない。それは彼女自身を窮地に追いやることだ。まずは絶対に、皆で生きて、ここを脱する。
そうやって、やることを明確にしておかなければ…………。
俺も、折れてしまいそうだった。
あの状況を、必死で耐えたのは、孤児院から離れるためだ。
抵抗しなければ、最悪の事態を回避できると考えていた。
孤児院での殺しは行われない可能性が高い。子供は言葉や恐怖では制御できない。恐慌をきたし走り回られれば、己の首を絞めることになる。
何より、貴族の膝下で殺生沙汰など、首を飛ばしてくれと言っているようなものだ。そこまでの愚行は起こすまいと。
けれど、何十人もの幼子を、可能性の低さだけで、危険に晒したくなかった。
サヤが襲われかけた際も、今ここでそれを進めることは無いと、心の底で考えていた。
逃げなければならない。時間も無い状況でそれはしない。これはただの脅しだと……。
下手に動いて、後に響くことを恐れた。
だけど、想定以上にサヤは虐げられ、結果がシザーの……っ。
そう考えると、心の軸が挫けそうになる。
常識や可能性なんてものは、当てにならないのだと、やっと理解した。
そもそも村に野盗を引き入れられた。そこで理解すべきだった。
まだ現実を見定められていなかった。
敵というのはそういうもの。獲物と定めたこちらに、配慮なんてしないと…………。
明確すぎるほどに確かな悪意。これを覚えておこう。次は絶対に、こんなことは許さない……。
覚悟を固めた。これ以上犠牲を出さないために。
俺を含め、まともに戦える者がいないこの状況で、子供らを守るならば、先手を打つしかない。
こちらの武器は小刀一本。それで活路を見出す方法は、ひとつきりなのだ。
サヤをこれ以上苦しめるなど、許さない……。
縄は自力で外せるか。それを聞いたら外せると頷いた。
俺も外せる。トゥーレが小刀を仕込んでくれたと伝えた。
吠狼の助けは望めそうかを問うた。
上を見る視線を寄越した。いるんだな。よし。
なら、俺が合図したら、頼む。
◆
雨足が弱まりつつある。
木々の間を進み、たどり着いたのは……奇しくも、メバックに向かうならば使う、休憩場所の一つだった。
成る程。ここならば馬車を停めておけるし、それを怪しまれることもない……。この雨季の最中ならば、夜半に人が来ることもない……。
そしてここならば、川はすぐそこだ。
斬って捨てる手間は掛けない。雨の中とはいえ血が残るのは得策ではない。六人もの血となれば、全て流されてくれるとは限らないから。
「女どもは中に入れ」
頭の指示で、カタリーナとサヤは馬車に押し込められた。後方にひとつだけ扉が付いた形状。
そうして無慈悲にも、扉は外から鍵を掛けられてしまった。
馬車の管理をしていた者は三名のみ。幌馬車と、四人乗りの馬車。あとは馬が十頭ほど。
馬車の馬、耳栓はされているな……。ならば上々。
馬車の数、馬の数ともに想定よりかなり少ない。どうやら初めから、囮の大多数は切り捨てる予定であったようだ。
そして、ここにいる人数が、この一味の全て。
「……トゥーレ、ハヴェル。俺が呼んだら、他の皆と俺の後ろへ。どうか信じて、従ってほしい」
男たちの視線がこちらから離れたことを確認し、そう呟いたら……うん……。という、掠れた返事が返った。
「よぉし、じゃあ最後だ」
どこか弾んだ、頭の呟き……。
そうして振り返った頭は、目深に被った頭巾で表情の大半を隠していても分かるほど、にんまりと楽しそうに笑い、それを見た子供たちはびくりと身を竦めた。
「お前ら、そいつを先の川まで、連れて行け」
その言葉に、子供たちが息を飲む。
何をしろと言われているのか、察したのだ。
「こ、この人、貴族だよ?」
堪り兼ねてそう口にした子に、頭は「だからなんだ?」と、言葉を返した。
その男の姿。立つ場所を、頭に刻み込む。
「いいよ。行こう」
子供らを促し、自ら足を向けることにした。最後の足掻きとして、頭をギリギリまで睨みつけて。
下手に抵抗して、この子らを先に斬り捨てられたくなかった。それに、状況としては俺の想定通り。このままで良い。
進みながら、グッと腕に力を込める。男らに見咎められるかと思ったけれど、トゥーレが背後に動いて、手元を隠してくれた。
多分トゥーレは……今回のことの、責任を取ろうとしてくれている。
この連中のことを、俺たちに言えなかった。
そしてこんな結果を招いた。
今こうして歩みを進めていても、背中からごめんが染み込んでくるみたいに感じていた。
子供らの更に後方から、男らが数名ついてきている気配……。この子供らと共に、俺を川に追い詰め、子供ら共々突き落とすのだろう。
増水したこの川の中を泳ぐなんて、大人でも無理だ。
あっという間に川の底へ引き摺り込まれ、死んで腐敗して、やっと川辺に打ち上げられるのは、ずっとずっと下流……。
腕の縄が切れた。
落とす前に小刀を手に受ける。
「サヤ、頼む」
石や小枝の散乱する林の中を、俺は裸足で歩いていた。だから、既に足の裏はズタズタ。枝か何かが刺さったままなのか、同じ箇所が痛い。
でもこれくらい痛くないと、暴れそうになる感情をを堪えてられなかったろう……。
一歩を踏みしめる度に感じる痛みが、俺を踏みとどまらせてくれている。
これは、死を目前にした足掻き。冷静になれなければ死ぬのだと、俺の頭は理解している。
だから歩き続けながら、俺はあの男の思考を模倣するに努めていた。
情報は少ないけれど、やってやれないことはない。これだけの苦痛を刻み付けられた。シザーの命まで、奪われたかもしれない。
だから理解できるはずだ。この傷を遡れ。この男がどんな風に思うか、考えるか。行動するか。
これ以上を許しはしない……。だから、今のこの瞬間すらも情報を得る糧として、あの男の思考を辿る。
サヤと、カタリーナたち。
この三人は生かされる。レイモンドと、誰かが望んでいるから。
だけど俺と、子供らは多分、そう遠くないうちに殺されることになるだろう。
俺は逃亡用の保険。
子供らは、標的を確保するための手段。
あの男は、そんな風にしか考えていない。
だから、森の中に隠してあるだろう移動手段……馬車まで辿り着けば、俺たちは用済みとなる。
きっと、行商団か傭兵団。その辺りに偽装するのだろう。人数や様相を考えればそうなる。
そうなると大きな荷物は邪魔だし、逃亡の妨げにもなる。そもそも子供五人を連れた旅団なんて、悪目立ちするだけだ。
足がつかないようにするためにも、余計な者は排除する。あの男はきっと、それを躊躇わない。
俺の胸には未だ、犬笛があった。
そして、縛られた腕の間には小刀が潜められている。
サヤと俺の間には、大人二人程の間隔が開けられていた。その周りを子供らと、男らが囲んでいる。俺たちがやりとりできないようにと設けられた、間隔と、見張り。
けれど……。
サヤは耳が良いのだと、この連中は知らない。
俺が息を吐くような小声で呟いたことも、この距離ならば、サヤは聞き取る。
そのサヤが、先程ちらりと俺を見て、視線が合うと、上に逸らした。
俺を気にかけていると思った周りの連中が、サヤに卑猥な言葉を吐いていたけれど、彼女はそれを無視し、視線を進む前方に戻した。
子供らはきっと殺される。
そうサヤに伝えた。
足手纏いは捨てるだろう。まだ連れて来ているのは、子供たちも共に逃亡したと思わせるため。
子供がいれば、進みは遅いと考える。そして子供を連れていれば、目立つ。子連れの団体が捜索されることになるだろう。
この子らを捨てるだけで、追っ手の目を欺くことができ、更に早く移動できる。取り分も増える。
この時期なら、痕跡を残さず、時間も手間もかけず、悟らせないで、確実に子らを処分する方法があるのだ。
この男はきっと、それを選ぶだろう……。
普段ならば、言うのを躊躇ったかもしれない。
心優しいサヤには、聞かせたくない。関わらせたくない話。
けれど敢えて伝えた。サヤを奮起させるために。
卑猥な言葉すらも跳ね除けて、サヤが無言で歩いているのは、怒りを原動力としているからだ。
シザーのこと。子供らのこと。
それらが、彼女の中の恐怖を一時的に抑え込んでいる。
今必要なことは、動ける身体を確保すること。
サヤを恐怖で竦ませてはいけない。それは彼女自身を窮地に追いやることだ。まずは絶対に、皆で生きて、ここを脱する。
そうやって、やることを明確にしておかなければ…………。
俺も、折れてしまいそうだった。
あの状況を、必死で耐えたのは、孤児院から離れるためだ。
抵抗しなければ、最悪の事態を回避できると考えていた。
孤児院での殺しは行われない可能性が高い。子供は言葉や恐怖では制御できない。恐慌をきたし走り回られれば、己の首を絞めることになる。
何より、貴族の膝下で殺生沙汰など、首を飛ばしてくれと言っているようなものだ。そこまでの愚行は起こすまいと。
けれど、何十人もの幼子を、可能性の低さだけで、危険に晒したくなかった。
サヤが襲われかけた際も、今ここでそれを進めることは無いと、心の底で考えていた。
逃げなければならない。時間も無い状況でそれはしない。これはただの脅しだと……。
下手に動いて、後に響くことを恐れた。
だけど、想定以上にサヤは虐げられ、結果がシザーの……っ。
そう考えると、心の軸が挫けそうになる。
常識や可能性なんてものは、当てにならないのだと、やっと理解した。
そもそも村に野盗を引き入れられた。そこで理解すべきだった。
まだ現実を見定められていなかった。
敵というのはそういうもの。獲物と定めたこちらに、配慮なんてしないと…………。
明確すぎるほどに確かな悪意。これを覚えておこう。次は絶対に、こんなことは許さない……。
覚悟を固めた。これ以上犠牲を出さないために。
俺を含め、まともに戦える者がいないこの状況で、子供らを守るならば、先手を打つしかない。
こちらの武器は小刀一本。それで活路を見出す方法は、ひとつきりなのだ。
サヤをこれ以上苦しめるなど、許さない……。
縄は自力で外せるか。それを聞いたら外せると頷いた。
俺も外せる。トゥーレが小刀を仕込んでくれたと伝えた。
吠狼の助けは望めそうかを問うた。
上を見る視線を寄越した。いるんだな。よし。
なら、俺が合図したら、頼む。
◆
雨足が弱まりつつある。
木々の間を進み、たどり着いたのは……奇しくも、メバックに向かうならば使う、休憩場所の一つだった。
成る程。ここならば馬車を停めておけるし、それを怪しまれることもない……。この雨季の最中ならば、夜半に人が来ることもない……。
そしてここならば、川はすぐそこだ。
斬って捨てる手間は掛けない。雨の中とはいえ血が残るのは得策ではない。六人もの血となれば、全て流されてくれるとは限らないから。
「女どもは中に入れ」
頭の指示で、カタリーナとサヤは馬車に押し込められた。後方にひとつだけ扉が付いた形状。
そうして無慈悲にも、扉は外から鍵を掛けられてしまった。
馬車の管理をしていた者は三名のみ。幌馬車と、四人乗りの馬車。あとは馬が十頭ほど。
馬車の馬、耳栓はされているな……。ならば上々。
馬車の数、馬の数ともに想定よりかなり少ない。どうやら初めから、囮の大多数は切り捨てる予定であったようだ。
そして、ここにいる人数が、この一味の全て。
「……トゥーレ、ハヴェル。俺が呼んだら、他の皆と俺の後ろへ。どうか信じて、従ってほしい」
男たちの視線がこちらから離れたことを確認し、そう呟いたら……うん……。という、掠れた返事が返った。
「よぉし、じゃあ最後だ」
どこか弾んだ、頭の呟き……。
そうして振り返った頭は、目深に被った頭巾で表情の大半を隠していても分かるほど、にんまりと楽しそうに笑い、それを見た子供たちはびくりと身を竦めた。
「お前ら、そいつを先の川まで、連れて行け」
その言葉に、子供たちが息を飲む。
何をしろと言われているのか、察したのだ。
「こ、この人、貴族だよ?」
堪り兼ねてそう口にした子に、頭は「だからなんだ?」と、言葉を返した。
その男の姿。立つ場所を、頭に刻み込む。
「いいよ。行こう」
子供らを促し、自ら足を向けることにした。最後の足掻きとして、頭をギリギリまで睨みつけて。
下手に抵抗して、この子らを先に斬り捨てられたくなかった。それに、状況としては俺の想定通り。このままで良い。
進みながら、グッと腕に力を込める。男らに見咎められるかと思ったけれど、トゥーレが背後に動いて、手元を隠してくれた。
多分トゥーレは……今回のことの、責任を取ろうとしてくれている。
この連中のことを、俺たちに言えなかった。
そしてこんな結果を招いた。
今こうして歩みを進めていても、背中からごめんが染み込んでくるみたいに感じていた。
子供らの更に後方から、男らが数名ついてきている気配……。この子供らと共に、俺を川に追い詰め、子供ら共々突き落とすのだろう。
増水したこの川の中を泳ぐなんて、大人でも無理だ。
あっという間に川の底へ引き摺り込まれ、死んで腐敗して、やっと川辺に打ち上げられるのは、ずっとずっと下流……。
腕の縄が切れた。
落とす前に小刀を手に受ける。
「サヤ、頼む」
0
お気に入りに追加
836
あなたにおすすめの小説
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
【完結】そんなに側妃を愛しているなら邪魔者のわたしは消えることにします。
たろ
恋愛
わたしの愛する人の隣には、わたしではない人がいる。………彼の横で彼を見て微笑んでいた。
わたしはそれを遠くからそっと見て、視線を逸らした。
ううん、もう見るのも嫌だった。
結婚して1年を過ぎた。
政略結婚でも、結婚してしまえばお互い寄り添い大事にして暮らしていけるだろうと思っていた。
なのに彼は婚約してからも結婚してからもわたしを見ない。
見ようとしない。
わたしたち夫婦には子どもが出来なかった。
義両親からの期待というプレッシャーにわたしは心が折れそうになった。
わたしは彼の姿を見るのも嫌で彼との時間を拒否するようになってしまった。
そして彼は側室を迎えた。
拗れた殿下が妻のオリエを愛する話です。
ただそれがオリエに伝わることは……
とても設定はゆるいお話です。
短編から長編へ変更しました。
すみません
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
距離を置きましょう? やったー喜んで! 物理的にですけど、良いですよね?
hazuki.mikado
恋愛
婚約者が私と距離を置きたいらしい。
待ってましたッ! 喜んで!
なんなら物理的な距離でも良いですよ?
乗り気じゃない婚約をヒロインに押し付けて逃げる気満々の公爵令嬢は悪役令嬢でしかも転生者。
あれ? どうしてこうなった?
頑張って断罪劇から逃げたつもりだったけど、先に待ち構えていた隣りの家のお兄さんにあっさり捕まってでろでろに溺愛されちゃう中身アラサー女子のお話し。
×××
取扱説明事項〜▲▲▲
作者は誤字脱字変換ミスと投稿ミスを繰り返すという老眼鏡とハズキルーペが手放せない(老)人です(~ ̄³ ̄)~マジでミスをやらかしますが生暖かく見守って頂けると有り難いです(_ _)お気に入り登録や感想、動く栞、以前は無かった♡機能。そして有り難いことに動画の視聴。ついでに誤字脱字報告という皆様の愛(老人介護)がモチベアップの燃料です(人*´∀`)。*゜+
皆様の愛を真摯に受け止めております(_ _)←多分。
9/18 HOT女性1位獲得シマシタ。応援ありがとうございますッヽ(*゚ー゚*)ノ
運命の番?棄てたのは貴方です
ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。
番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。
※自己設定満載ですので気を付けてください。
※性描写はないですが、一線を越える個所もあります
※多少の残酷表現あります。
以上2点からセルフレイティング
運命の番でも愛されなくて結構です
えみ
恋愛
30歳の誕生日を迎えた日、私は交通事故で死んでしまった。
ちょうどその日は、彼氏と最高の誕生日を迎える予定だったが…、車に轢かれる前に私が見たのは、彼氏が綺麗で若い女の子とキスしている姿だった。
今までの人生で浮気をされた回数は両手で数えるほど。男運がないと友達に言われ続けてもう30歳。
新しく生まれ変わったら、もう恋愛はしたくないと思ったけれど…、気が付いたら地下室の魔法陣の上に寝ていた。身体は死ぬ直前のまま、生まれ変わることなく、別の世界で30歳から再スタートすることになった。
と思ったら、この世界は魔法や獣人がいる世界で、「運命の番」というものもあるようで…
「運命の番」というものがあるのなら、浮気されることなく愛されると思っていた。
最後の恋愛だと思ってもう少し頑張ってみよう。
相手が誰であっても愛し愛される関係を築いていきたいと思っていた。
それなのに、まさか相手が…、年下ショタっ子王子!?
これは犯罪になりませんか!?
心に傷がある臆病アラサー女子と、好きな子に素直になれないショタ王子のほのぼの恋愛ストーリー…の予定です。
難しい文章は書けませんので、頭からっぽにして読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる