716 / 1,121
試練の時 13
しおりを挟む
「……拠点村に孤児院がそろそろできるんだ。
今受け入れている孤児には女の子が多くてね……。大きな子だと、十四とかだから、どっちにしても直ぐに働き口を、見つけてやらなきゃならない」
そう、急に違う話を始めた俺に、ダニルは赤子を見下ろしていた瞳を、俺に向けた。
「何人か、引き受けてくれないか。
その子らを、一人前の料理人に、育ててやってほしい。手を穢さずとも、ちゃんと自分で稼いで、生きていけるように。
食うに困ってた子らだ。お前の過去と、同じ道を歩んで来ていると思う……。だからこそ、ダニルになら、その子らの気持ちを分かってやれるのじゃないかって、俺は思うんだよ」
俺じゃ駄目なんだよ。分かってやりたいと思う。少しでも良い道を、与えてやりたいと思うけれど、俺はあの子らの見てきたものを見てないから、どうしても分かち合えないもの、理解してやれないものが、ありすぎる。
だけど、同じ道を歩んでいたダニル、お前になら……あの子らのことが、俺よりずっと、分かってやれると思うんだ。
「ダニルにだから、見えるものがあるのだと思う。お前だから、拾える。掴める手が、あると思うんだ。
俺にもね、良い父親がどんな風かなんて、分からない……。だけど、俺の父上は……苦しくても、耐えて、進んできた人だった。今もそうしてる人だ。
だから俺も、そうあれたらと思うし、そうあれるように、なろうと思ってる……。
だからダニルもさ、良い父親なんて曖昧なものよりも、お前の子に、諦めないこと、捨てないことを、教えてやれる父親になれよ。
孤児を引き取って、一人前に育てるっていうのは……相当大変なことだろ。それをどうか、お願いできないか。
そうしてさ……罪を、少しずつでも、贖おう。それだってきっと神は、見ていてくれていると、俺は、思うよ。
だって、お前たちに祝福を授けてくださった方なんだから」
その腕にいる愛し子が、神の与えたもうた答えだと、俺は思うよ。
そう言うとダニルはまた、視線を赤子に戻した……。
そうして愛おしそうに、寝顔を見下ろし、この世に二つとないその宝を、己の手で守るのだと誓う、そんな意思を、瞳に覗かせた……。
「まあでもとりあえずは……カーリンに謝って、カーリンの家族にも、了解してもらわないとかな」
肩をすくめてそう付け足すと、ダニルははたと、現実に気付いた様子……。
「……………………え、それ許される気がしねぇ……」
「誠心誠意、謝れ。それしかない。俺も一応、援護してやるから。
それに、そこはカーリンと、その子のために頑張らなきゃだろ。子供押し付けて一年近くだぞ。それくらい耐えないでどうする」
三年くらいかけて謝り倒せばまぁ……認めてくれるんじゃない? 結局のところ、カーリンは一度だって、お前を疑いはしなかった。今だってお前を待ってるんだ。
カーリンの幸せがそこにしかないんだから、結局最後は認めてくれると思う。
「………………っすね。気合い入れます」
若干悲壮な表情ではあったけれど、ダニルはそう言った。
ちゃんと前に進もうと、決意を固めて。
だから俺も……そんなダニルが前に進めるように、この土地で幸せになれるように、頑張らなきゃなと、決意を新たにした。
◆
まぁ、翌日からも色々あった。
結局治療院に入院するという形になったこと。赤子らに会えぬまま、それが強行されたこともあり、カーリンの家族はかなりの不安と混乱の渦中に叩き落とされた。
結果、翌日には拠点村に駆けつけるという事態になったわけだ。
そして、ナジェスタから子が未熟な大きさで生まれてきていることから、子の安全を第一に考え、もう大丈夫だと保証できるまでは医師の管理下にいてもらうこと。極力安全性を高めるための処置で、母子ともに無事であり、健康であることを説明され、やっと一息入れることができたそう。
子供を産んだ女性の身体は見た目以上に消耗が激しい。
どうも楽観しすぎるきらいがあるカーリンだから、入院して療養……とする方が、ゆっくりできると思うよと説明がされ、実家に戻っても、三日と寝ておれず、動きだすに違いないと判断した母親は、渋る父親を説得し、娘の入院を半ば強引に継続することを選んだ。
唯一、費用だけは心配であったのだけど……それに関しては全額ダニルが負担するということを伝えた。
それにより、カーリンの腹の子……その相手が誰であるかが、確定される事態となった。
医師は高額だ。まして、入院など……。簡単に支払いますと言えるような金額にはならない。
まぁナジェスタらはそこまで法外な金額ではなかったのだけど、それでも安いわけがなく……そうまでするのは、その理由がある証拠。と、いうことになる。
家族は当然、察してはいたのだ。誰が腹の子の父親であるのか……ということは。
けれど、カーリンの強い要望により、口を挟まないよう、気合いと根性で気持ちを抑え込んでいたそうなのだけど、ここに来てその我慢が限界を迎えた。
なにせ娘は、父無し子を既に産み落としたのだ。この後に及んでまだしらを切るのかと、怒り心頭であった男性陣は、実力行使に出た。
カーリンの父親ホラントは、厳つい外見に反して気の小さい、穏やかな男なのだけど、その彼が面会に来たダニルを部屋から引きずり出し、殴りつけ、カーリンの兄らも同様に、ダニルに怒りをぶつけたのだそう。
ダニルは一切抵抗しなかった。
されるがまま、殴ろうが蹴ろうが、呻き声一つこぼさなかった。
そんなダニルの手に、カーリンの手形が痣となって残っていたことを目敏く見つけたカーリンの母親……オルガが、怒れる男性陣を近所迷惑だと治療院から叩き出し、ダニルとサシで話しをつけたそうだ。
カーリンを拒む理由を述べよと言われたダニルは……もう、逃げないことを伝え、カーリンと夫婦になりたいと告げたそう。
そうして、自分が元々孤児であり、幼い頃からそれなりに手も穢してきており、カーリンに子ができたと知った時、その穢れに彼女らを巻き込むかもしれないと考えたこと、夫や父親、家族というものが自分には分からず、きちんとした、そういったものになれる自信が持てなかったこと。
今までの自分の所業が、彼女や生まれる子の来世を堕としてしまうのじゃないか……その不安が拭えず、臆してしまったことを、正直に話したそう。
ならば何故、今になって夫婦になりたいなどと望むのか……と、オルガは問うた。
そうしたら、ダニルは泣き笑いのような、なんともいえない表情をしたという。
「やっぱりかって、思ったんだ……」
こんなにも早く破水してしまった。その時、やはりかと、思ったらしい。
自分に得られるはずのものではなかったのだと。
自分の今までの行いが、こうやって不幸を呼んだのだと。
結局カーリンを、子を、巻き込んでしまっていた。そのことに絶望して泣いたのに、まだだと、頬を叩かれた。
まだ失っていない。カーリンは、ここにいる。子を産み落とすために、今を戦っている。
それを支えてやらなくてどうすると、言われた。
来世ではなく、今なのだと。
そうして周りが、カーリンと自分の子を残そう、繋ごうと、必死になってくれた。
手を差し伸べ、励まし、支えてくれたと……。
「あの子こそが、神の祝福なのだと、言ってくれたんです……。
幸せになれと望んでくれた。なっていいのだと、カーリンをそうできるのは、今の俺だと……。
だから……カーリンたちの来世を穢さないよう、贖罪を重ねます。絶対にこの先を、繋いでみせる。
あの子は、俺の子なんだ……。生まれてきてくれた……。カーリンが、俺の子を、ああまでして無事に産んでくれた……。
絶対に俺には無いと思ってたものを、与えてくれた……。俺は逃げたのに、家族を得る機会を、皆が繋いで、残してくれた。
愛しいんです。失いたくないんです。だからどうか、お願いします」
現在ダニルは、拠点村の食事処で働きつつ、毎日昼と夜、治療院に足繁く通う日々を始めている。
カーリンの食事を毎食作り、届けているのだけど、カーリンの食事中は赤子の世話もこなしているそう。
ダニルは日々、父親になるための努力に全力を注いでおり、その決意は固い様子。
そんなわけで、ダニルとカーリンは退院後、一応夫婦となることが決まったのだけど……。
無事退院したら、カーリンの実家で三年間の同居を受け入れること。
それが条件だと、言われたそう。それが飲めないならば認めない。
当然、その三年で信用に値しないとなれば、村からも叩き出すし、カーリンが何を言おうと離婚させると。
無論、ダニルはそれを了承した。
それがこの話の現在。
結果は三年後。とりあえず今は、今も、現在進行形で続いている。
今受け入れている孤児には女の子が多くてね……。大きな子だと、十四とかだから、どっちにしても直ぐに働き口を、見つけてやらなきゃならない」
そう、急に違う話を始めた俺に、ダニルは赤子を見下ろしていた瞳を、俺に向けた。
「何人か、引き受けてくれないか。
その子らを、一人前の料理人に、育ててやってほしい。手を穢さずとも、ちゃんと自分で稼いで、生きていけるように。
食うに困ってた子らだ。お前の過去と、同じ道を歩んで来ていると思う……。だからこそ、ダニルになら、その子らの気持ちを分かってやれるのじゃないかって、俺は思うんだよ」
俺じゃ駄目なんだよ。分かってやりたいと思う。少しでも良い道を、与えてやりたいと思うけれど、俺はあの子らの見てきたものを見てないから、どうしても分かち合えないもの、理解してやれないものが、ありすぎる。
だけど、同じ道を歩んでいたダニル、お前になら……あの子らのことが、俺よりずっと、分かってやれると思うんだ。
「ダニルにだから、見えるものがあるのだと思う。お前だから、拾える。掴める手が、あると思うんだ。
俺にもね、良い父親がどんな風かなんて、分からない……。だけど、俺の父上は……苦しくても、耐えて、進んできた人だった。今もそうしてる人だ。
だから俺も、そうあれたらと思うし、そうあれるように、なろうと思ってる……。
だからダニルもさ、良い父親なんて曖昧なものよりも、お前の子に、諦めないこと、捨てないことを、教えてやれる父親になれよ。
孤児を引き取って、一人前に育てるっていうのは……相当大変なことだろ。それをどうか、お願いできないか。
そうしてさ……罪を、少しずつでも、贖おう。それだってきっと神は、見ていてくれていると、俺は、思うよ。
だって、お前たちに祝福を授けてくださった方なんだから」
その腕にいる愛し子が、神の与えたもうた答えだと、俺は思うよ。
そう言うとダニルはまた、視線を赤子に戻した……。
そうして愛おしそうに、寝顔を見下ろし、この世に二つとないその宝を、己の手で守るのだと誓う、そんな意思を、瞳に覗かせた……。
「まあでもとりあえずは……カーリンに謝って、カーリンの家族にも、了解してもらわないとかな」
肩をすくめてそう付け足すと、ダニルははたと、現実に気付いた様子……。
「……………………え、それ許される気がしねぇ……」
「誠心誠意、謝れ。それしかない。俺も一応、援護してやるから。
それに、そこはカーリンと、その子のために頑張らなきゃだろ。子供押し付けて一年近くだぞ。それくらい耐えないでどうする」
三年くらいかけて謝り倒せばまぁ……認めてくれるんじゃない? 結局のところ、カーリンは一度だって、お前を疑いはしなかった。今だってお前を待ってるんだ。
カーリンの幸せがそこにしかないんだから、結局最後は認めてくれると思う。
「………………っすね。気合い入れます」
若干悲壮な表情ではあったけれど、ダニルはそう言った。
ちゃんと前に進もうと、決意を固めて。
だから俺も……そんなダニルが前に進めるように、この土地で幸せになれるように、頑張らなきゃなと、決意を新たにした。
◆
まぁ、翌日からも色々あった。
結局治療院に入院するという形になったこと。赤子らに会えぬまま、それが強行されたこともあり、カーリンの家族はかなりの不安と混乱の渦中に叩き落とされた。
結果、翌日には拠点村に駆けつけるという事態になったわけだ。
そして、ナジェスタから子が未熟な大きさで生まれてきていることから、子の安全を第一に考え、もう大丈夫だと保証できるまでは医師の管理下にいてもらうこと。極力安全性を高めるための処置で、母子ともに無事であり、健康であることを説明され、やっと一息入れることができたそう。
子供を産んだ女性の身体は見た目以上に消耗が激しい。
どうも楽観しすぎるきらいがあるカーリンだから、入院して療養……とする方が、ゆっくりできると思うよと説明がされ、実家に戻っても、三日と寝ておれず、動きだすに違いないと判断した母親は、渋る父親を説得し、娘の入院を半ば強引に継続することを選んだ。
唯一、費用だけは心配であったのだけど……それに関しては全額ダニルが負担するということを伝えた。
それにより、カーリンの腹の子……その相手が誰であるかが、確定される事態となった。
医師は高額だ。まして、入院など……。簡単に支払いますと言えるような金額にはならない。
まぁナジェスタらはそこまで法外な金額ではなかったのだけど、それでも安いわけがなく……そうまでするのは、その理由がある証拠。と、いうことになる。
家族は当然、察してはいたのだ。誰が腹の子の父親であるのか……ということは。
けれど、カーリンの強い要望により、口を挟まないよう、気合いと根性で気持ちを抑え込んでいたそうなのだけど、ここに来てその我慢が限界を迎えた。
なにせ娘は、父無し子を既に産み落としたのだ。この後に及んでまだしらを切るのかと、怒り心頭であった男性陣は、実力行使に出た。
カーリンの父親ホラントは、厳つい外見に反して気の小さい、穏やかな男なのだけど、その彼が面会に来たダニルを部屋から引きずり出し、殴りつけ、カーリンの兄らも同様に、ダニルに怒りをぶつけたのだそう。
ダニルは一切抵抗しなかった。
されるがまま、殴ろうが蹴ろうが、呻き声一つこぼさなかった。
そんなダニルの手に、カーリンの手形が痣となって残っていたことを目敏く見つけたカーリンの母親……オルガが、怒れる男性陣を近所迷惑だと治療院から叩き出し、ダニルとサシで話しをつけたそうだ。
カーリンを拒む理由を述べよと言われたダニルは……もう、逃げないことを伝え、カーリンと夫婦になりたいと告げたそう。
そうして、自分が元々孤児であり、幼い頃からそれなりに手も穢してきており、カーリンに子ができたと知った時、その穢れに彼女らを巻き込むかもしれないと考えたこと、夫や父親、家族というものが自分には分からず、きちんとした、そういったものになれる自信が持てなかったこと。
今までの自分の所業が、彼女や生まれる子の来世を堕としてしまうのじゃないか……その不安が拭えず、臆してしまったことを、正直に話したそう。
ならば何故、今になって夫婦になりたいなどと望むのか……と、オルガは問うた。
そうしたら、ダニルは泣き笑いのような、なんともいえない表情をしたという。
「やっぱりかって、思ったんだ……」
こんなにも早く破水してしまった。その時、やはりかと、思ったらしい。
自分に得られるはずのものではなかったのだと。
自分の今までの行いが、こうやって不幸を呼んだのだと。
結局カーリンを、子を、巻き込んでしまっていた。そのことに絶望して泣いたのに、まだだと、頬を叩かれた。
まだ失っていない。カーリンは、ここにいる。子を産み落とすために、今を戦っている。
それを支えてやらなくてどうすると、言われた。
来世ではなく、今なのだと。
そうして周りが、カーリンと自分の子を残そう、繋ごうと、必死になってくれた。
手を差し伸べ、励まし、支えてくれたと……。
「あの子こそが、神の祝福なのだと、言ってくれたんです……。
幸せになれと望んでくれた。なっていいのだと、カーリンをそうできるのは、今の俺だと……。
だから……カーリンたちの来世を穢さないよう、贖罪を重ねます。絶対にこの先を、繋いでみせる。
あの子は、俺の子なんだ……。生まれてきてくれた……。カーリンが、俺の子を、ああまでして無事に産んでくれた……。
絶対に俺には無いと思ってたものを、与えてくれた……。俺は逃げたのに、家族を得る機会を、皆が繋いで、残してくれた。
愛しいんです。失いたくないんです。だからどうか、お願いします」
現在ダニルは、拠点村の食事処で働きつつ、毎日昼と夜、治療院に足繁く通う日々を始めている。
カーリンの食事を毎食作り、届けているのだけど、カーリンの食事中は赤子の世話もこなしているそう。
ダニルは日々、父親になるための努力に全力を注いでおり、その決意は固い様子。
そんなわけで、ダニルとカーリンは退院後、一応夫婦となることが決まったのだけど……。
無事退院したら、カーリンの実家で三年間の同居を受け入れること。
それが条件だと、言われたそう。それが飲めないならば認めない。
当然、その三年で信用に値しないとなれば、村からも叩き出すし、カーリンが何を言おうと離婚させると。
無論、ダニルはそれを了承した。
それがこの話の現在。
結果は三年後。とりあえず今は、今も、現在進行形で続いている。
0
お気に入りに追加
836
あなたにおすすめの小説
義娘が転生型ヒロインのようですが、立派な淑女に育ててみせます!~鍵を握るのが私の恋愛って本当ですか!?~
咲宮
恋愛
没落貴族のクロエ・オルコットは、馬車の事故で両親を失ったルルメリアを義娘として引き取ることに。しかし、ルルメリアが突然「あたしひろいんなの‼」と言い出した。
ぎゃくはーれむだの、男をはべらせるだの、とんでもない言葉を並べるルルメリアに頭を抱えるクロエ。このままではまずいと思ったクロエは、ルルメリアを「立派な淑女」にすべく奔走し始める。
育児に励むクロエだが、ある日馬車の前に飛び込もうとした男性を助ける。実はその相手は若き伯爵のようで――?
これは若くして母となったクロエが、義娘と恋愛に翻弄されながらも奮闘する物語。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
※毎日更新を予定しております。
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
【完結】愛する人にはいつだって捨てられる運命だから
SKYTRICK
BL
凶悪自由人豪商攻め×苦労人猫化貧乏受け
※一言でも感想嬉しいです!
孤児のミカはヒルトマン男爵家のローレンツ子息に拾われ彼の使用人として十年を過ごしていた。ローレンツの愛を受け止め、秘密の恋人関係を結んだミカだが、十八歳の誕生日に彼に告げられる。
——「ルイーザと腹の子をお前は殺そうとしたのか?」
ローレンツの新しい恋人であるルイーザは妊娠していた上に、彼女を毒殺しようとした罪まで着せられてしまうミカ。愛した男に裏切られ、屋敷からも追い出されてしまうミカだが、行く当てはない。
ただの人間ではなく、弱ったら黒猫に変化する体質のミカは雪の吹き荒れる冬を駆けていく。狩猟区に迷い込んだ黒猫のミカに、突然矢が放たれる。
——あぁ、ここで死ぬんだ……。
——『黒猫、死ぬのか?』
安堵にも似た諦念に包まれながら意識を失いかけるミカを抱いたのは、凶悪と名高い豪商のライハルトだった。
☆3/10J庭で同人誌にしました。通販しています。
もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!
結ノ葉
ファンタジー
目が冷めたらめ~っちゃくちゃ美少女!って言うわけではないけど色々ケアしまくってそこそこの美少女になった昨日と同じ顔の私が!(それどころか若返ってる分ほっぺ何て、ぷにっぷにだよぷにっぷに…)
でもちょっと小さい?ってことは…私の唯一自慢のわがままぼでぃーがない!
何てこと‼まぁ…成長を願いましょう…きっときっと大丈夫よ…………
……で何コレ……もしや転生?よっしゃこれテンプレで何回も見た、人生勝ち組!って思ってたら…何で周りの人たち布被ってんの!?宗教?宗教なの?え…親もお兄ちゃまも?この家で布被ってないのが私と妹だけ?
え?イケメンは?新聞見ても外に出てもブサメンばっか……イヤ無理無理無理外出たく無い…
え?何で俺イケメンだろみたいな顔して外歩いてんの?絶対にケア何もしてない…まじで無理清潔感皆無じゃん…清潔感…com…back…
ってん?あれは………うちのバカ(妹)と第2王子?
無理…清潔感皆無×清潔感皆無…うぇ…せめて布してよ、布!
って、こっち来ないでよ!マジで来ないで!恥ずかしいとかじゃないから!やだ!匂い移るじゃない!
イヤー!!!!!助けてお兄ー様!
【R18・完結】おっとり側女と堅物騎士の後宮性活
野地マルテ
恋愛
皇帝の側女、ジネットは現在二十八歳。二十四歳で側女となった彼女は一度も皇帝の渡りがないまま、後宮解体の日を迎え、外に出ることになった。
この四年間、ジネットをずっと支え続けたのは護衛兼従者の騎士、フィンセントだ。皇帝は、女に性的に攻められないと興奮しないという性癖者だった。主君の性癖を知っていたフィンセントは、いつか訪れるかもしれない渡りに備え、女主人であるジネットに男の悦ばせ方を叩きこんだのだった。結局、一度も皇帝はジネットの元に来なかったものの、彼女はフィンセントに感謝の念を抱いていた。
ほんのり鬼畜な堅物騎士フィンセントと、おっとりお姉さん系側女によるどすけべラブストーリーです。
◆R18回には※がありますが、設定の都合上、ほぼ全話性描写を含みます。
◆ヒロインがヒーローを性的に攻めるシーンが多々あります。手や口、胸を使った行為あり。リバあります。
婚約も結婚も計画的に。
cyaru
恋愛
長年の婚約者だったルカシュとの関係が学園に入学してからおかしくなった。
忙しい、時間がないと学園に入って5年間はゆっくりと時間を取ることも出来なくなっていた。
原因はスピカという一人の女学生。
少し早めに貰った誕生日のプレゼントの髪留めのお礼を言おうと思ったのだが…。
「あ、もういい。無理だわ」
ベルルカ伯爵家のエステル17歳は空から落ちてきた鳩の糞に気持ちが切り替わった。
ついでに運命も切り替わった‥‥はずなのだが…。
ルカシュは婚約破棄になると知るや「アレは言葉のあやだ」「心を入れ替える」「愛しているのはエステルだけだ」と言い出し、「会ってくれるまで通い続ける」と屋敷にやって来る。
「こんなに足繁く来られるのにこの5年はなんだったの?!」エステルはルカシュの行動に更にキレる。
もうルカシュには気持ちもなく、どちらかと居言えば気持ち悪いとすら思うようになったエステルは父親に新しい婚約者を選んでくれと急かすがなかなか話が進まない。
そんな中「うちの息子、どうでしょう?」と声がかかった。
ルカシュと早く離れたいエステルはその話に飛びついた。
しかし…学園を退学してまで婚約した男性は隣国でも問題視されている自己肯定感が地を這う引き籠り侯爵子息だった。
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★8月22日投稿開始、完結は8月25日です。初日2話、2日目以降2時間おき公開(10:10~)
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる