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流民と孤児 8
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寝台の上で、頬を染めて、俺を呼ぶ……。
しどけなく身を崩して、毎日俺の眠る場所に座っているサヤは、とてつもなく蠱惑的で、強く女を意識させた。まるで、爛漫と咲き誇った、匂い立つ華だ……。
あれを、俺の手中に…………今ここで手折ってしまえば、手に入る……っ、違うっ!
これは俺の頭がおかしい状況になってるってことだ! しどけなくって何⁉︎ サヤはただ座っているだけ。膝枕をしようとしてるだけ!
「そんな顔せんでも、ちゃんと寝るまでは貸してあげるし」
てしてしと膝を叩く。少し眉を吊り上げ、怒っている風に表情を作っているけれど、それは照れ隠し。
恥ずかしさを、そうやって誤魔化しているのだということは、表情を読むまでもなく分かるから、不埒なことは考えるなと、自分の欲望を頭から追い出すため、心よ凪げの呪文に頼りついた。
だけど、いつもは助けてくれるそれも、今は全く効力を発揮しない…………っ。
「……………………やっぱり、やめておく……」
その言葉を絞り出すのに、気力の全てを振り絞った。
寝台の上に引っ張られそうになる身体。サヤの膝に張り付きそうになる視線を、身体全体を使ってもぎ離し、背を向けて寝台に座る。
視界からサヤを外すと、自分がだいぶんおかしいという自覚が、更にしっかりと持てた。さっき口走っていた言葉から、そもそも変だったんだ。
なんでサヤを挑発するみたいに言葉を選んでた? 選択肢をなくすように、外堀から埋めていった? 膝枕を承諾させるまでが、まるで誘導尋問じゃないか!
俺は今、おかしい……。こんなんじゃ、ろくなことにならない。
これは絶対、サヤに近付いちゃ駄目なヤツだ…………。
「自分で言うたんやんか!」
「そうだけど、やめておく…………ごめん、もう良いから……」
背中にサヤの、お怒りの声。そりゃ怒るよね。自分で膝枕しろって言っておいて。
だけど、それだけで済ませられる気がしない。
サヤの膝を借りるってことは、サヤが逃げられないような態勢で、俺が自由にできるってことで、無性に欲望に囚われてしまっている今の俺は、それを良いことに、サヤに無体を強いてしまいそうだった。
寝台の上なのがいけない。どうしてもいらぬことを連想してしまう……。
「ちゃんと一人で休むから、サヤはもう、戻って良い……」
サヤに酷いことをしてしまう前に、離れないと……。
今まで何度も失敗して、だけどサヤはその度に許してきてくれた。でも、今回もそうとは限らない。
今までは許せる範疇のことで済んでいただけだし、今の俺は、信用ならない。
だってこうしていても、サヤに触れたくて、たまらないんだ。今サヤを見たら、三年の我慢なんて吹き飛んで、むしゃぶりついてしまう気がする。
そう考えたら、アギーで俺に組み敷かれ、涙を滲ませていたサヤを思い出してしまい、罪悪感と高揚感で余計苦しくなった。
嫌だ。あんな風にしたくないと思っているのに、ああしてしまいたいとも思ってる……やっぱり今の俺はやばい。
なんで急に、こんなに気持ちが荒れたんだろう。
普段通りのやり取りをしているはずだったのに、なんか、凄く攻撃的になって……。
そう思った時だ。
両肩にサヤの手が触れた。そしてそのまま後ろに引き倒される。
「さっ、サヤ⁉︎」
「ええから、寝るの!」
強引に膝枕。
想定外のことに、呆気にとられる俺を覗き込むみたいに見下ろしてくる、上下が反対のサヤの顔。
影になっているけれど、その表情が心配そうに眉を寄せていて、どうしてそんな表情をしているのだろうと、そう思ったら……。
「……今一人になるんはあかんの。せやから、ハインさんは私に、休ませて来いって、言うたんやろ?」
静かな口調でそう言って、俺の頬を両手で包み込む。
「レイが苦しいなっとるの、ハインさんが分からんわけ、ないんやから。せやし、大人しいしとき」
……苦しい?
「なっとるやろ?
レイがあれこれ理由つけて、私に絡もうとしたり、離れようとしたり……そういうチグハグなことする時は、気持ちがグラグラして不安になってる時や、苦しいなってる時やろ」
そう断言され、呆然とサヤを見上げた。
「いい加減、何度も見てきてるんやから、私かて分かるで?」
優しく微笑んで、俺の顔にかかる髪を、サヤの細い指が梳いて払う。
そうして、また俺の頬を包むみたいに手を添えて……。
「寂しいなっとる時、一人になるんはあかんの。
前にも言うたやろ? 寂しかったり、苦しかったりする時は、遠慮せんでええって。
レイが今、私に触れたかったんは、カタリーナさんのことで思い出してしもうた辛いこと……冷えてしまった気持ちを温めたいって、身体が欲したからやろ。せやったら、私は恋人なんやから……婚約者なんやから」
優しく、言い聞かせるようにそう言ってくれ、腰を折り曲げ、右の頬に啄む口づけをくれた。たった……たったそれだけのことなのに……何故か俺は、その細やかな口づけひとつで、心が軽くなったと感じたのだ……。今にも荒れ狂いそうだった気持ちが、萎んでいく……。
「それにレイは、我慢せんでええことを我慢してるんやで。なのにそんな、罪悪感なんか持たんでもええの」
「っ! ち、違うよ⁉︎ サヤだって、申し訳なく思う必要なんて、微塵も無いんだ。三年先を選んだのは俺で、俺が好きでそうしてるんだよ⁉︎」
俺に身を弄ばれたとしても、それはこの国の法では本来俺に許された、当然の権利なのだと、そう言われた気がして、慌てて違うと叫んだ。
この国の約束事なんてどうだって良い。俺はサヤの身体が欲しいんじゃない。サヤと繋がりたいのは、サヤが愛しいからだ。
だから、ただ欲望だけでそうしたくない、ちゃんと気持ちが伴う行為を行いたいわけで……! それにはサヤの気持ちこそが大切で……!
サヤと長く一緒にいたいから、三年先を選んだ。だけどそれだけじゃなく、サヤのご家族に対してだって、不誠実なことはしたくない。彼女が彼女の国で、成人するまで……親の庇護下を離れるまでを待つ。それが誠意だと思ったのだ。
会えないのは分かっている。だけど、ちゃんとご家族に、大切にすると、胸を張りたい。
「分かってる。そんな風に言うてくれるレイが、私に無理を強いるわけ、ないやんか。今までかて、ずっとそうやったやんか。
心配せんでも、レイは私を傷付けるようなことは、絶対しいひん。私がそれを、よく知っとる……。
せやから、別にええの。本当なら当然恋人に求める行為を、考えてしまうくらいのこと、当たり前やろ。それを、悪いことみたいに思わんでええ……」
そう言って、今度は逆の頬に、啄む口づけ……。
「私は、平気。何も怖くないから、こうしてるんやで」
最後に目元を、手で覆われた。
「眠るまでおるから。おやすみレイ」
正直、泣きそうだった。
だって、こんなに嬉しいことって、あって良いのか?
サヤの膝は、震えてなかった。目元を覆う手も、温かくて優しいまま……。
それは、彼女が俺を信頼してくれているということの表れで、不埒なことを考えた俺をも、恐れず受け入れてくれているということで、思考の中で貶められることにすら敏感で、体調を崩していまう彼女が、好きは気持ち悪いとまで言って泣いていたサヤが、俺ならば大丈夫と…………!
異世界に、たった一人迷い込んでしまった彼女にとって、この地で心底安らげる場所なんて、望むべくもなくて……、一生彼女は、孤独なのだ。俺がどれだけ愛し、大切だと思っていても、それが彼女の救いになることはないのだと、心のどこかで思ってきた。
俺には、彼女の孤独を、埋めてやることはできないのだと、そう思っていた……。
でもこれは、俺がサヤにとっての特別に、なれたと、いうことで……。少なくとも、サヤの抱えて来た大きな深い傷を、俺が、埋めてやれるかもしれないと、いうことで……。
愛を受け入れられないと泣いていた少女は、もう、いないと、いうことだった。
「……サヤ……」
この嬉しさ、愛しさを、どうにか伝えたくて、だけどそれを表す言葉が浮かばない。
目元を覆われ、見えない視界には、指の間から滲む淡い光だけ……。
でも触れたくて、手を挙げると、そこにするりと温もりが触れた。感触だけで、サヤの頬なのだと分かる……。
「……………………愛してる」
なんとか絞り出せたのは、なんの飾り毛もない、ありふれた言葉。
くすりと笑った音を、耳が拾った。そして温もりが手を離れた後、唇に柔らかい感触。
ただ触れただけのそれが、どんな口づけよりも甘く、芳しく、幸せで、嬉しい。うれしい……。
心が満たされるって、幸せだと感じるって、こういうことなのか……。
しどけなく身を崩して、毎日俺の眠る場所に座っているサヤは、とてつもなく蠱惑的で、強く女を意識させた。まるで、爛漫と咲き誇った、匂い立つ華だ……。
あれを、俺の手中に…………今ここで手折ってしまえば、手に入る……っ、違うっ!
これは俺の頭がおかしい状況になってるってことだ! しどけなくって何⁉︎ サヤはただ座っているだけ。膝枕をしようとしてるだけ!
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恥ずかしさを、そうやって誤魔化しているのだということは、表情を読むまでもなく分かるから、不埒なことは考えるなと、自分の欲望を頭から追い出すため、心よ凪げの呪文に頼りついた。
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「……………………やっぱり、やめておく……」
その言葉を絞り出すのに、気力の全てを振り絞った。
寝台の上に引っ張られそうになる身体。サヤの膝に張り付きそうになる視線を、身体全体を使ってもぎ離し、背を向けて寝台に座る。
視界からサヤを外すと、自分がだいぶんおかしいという自覚が、更にしっかりと持てた。さっき口走っていた言葉から、そもそも変だったんだ。
なんでサヤを挑発するみたいに言葉を選んでた? 選択肢をなくすように、外堀から埋めていった? 膝枕を承諾させるまでが、まるで誘導尋問じゃないか!
俺は今、おかしい……。こんなんじゃ、ろくなことにならない。
これは絶対、サヤに近付いちゃ駄目なヤツだ…………。
「自分で言うたんやんか!」
「そうだけど、やめておく…………ごめん、もう良いから……」
背中にサヤの、お怒りの声。そりゃ怒るよね。自分で膝枕しろって言っておいて。
だけど、それだけで済ませられる気がしない。
サヤの膝を借りるってことは、サヤが逃げられないような態勢で、俺が自由にできるってことで、無性に欲望に囚われてしまっている今の俺は、それを良いことに、サヤに無体を強いてしまいそうだった。
寝台の上なのがいけない。どうしてもいらぬことを連想してしまう……。
「ちゃんと一人で休むから、サヤはもう、戻って良い……」
サヤに酷いことをしてしまう前に、離れないと……。
今まで何度も失敗して、だけどサヤはその度に許してきてくれた。でも、今回もそうとは限らない。
今までは許せる範疇のことで済んでいただけだし、今の俺は、信用ならない。
だってこうしていても、サヤに触れたくて、たまらないんだ。今サヤを見たら、三年の我慢なんて吹き飛んで、むしゃぶりついてしまう気がする。
そう考えたら、アギーで俺に組み敷かれ、涙を滲ませていたサヤを思い出してしまい、罪悪感と高揚感で余計苦しくなった。
嫌だ。あんな風にしたくないと思っているのに、ああしてしまいたいとも思ってる……やっぱり今の俺はやばい。
なんで急に、こんなに気持ちが荒れたんだろう。
普段通りのやり取りをしているはずだったのに、なんか、凄く攻撃的になって……。
そう思った時だ。
両肩にサヤの手が触れた。そしてそのまま後ろに引き倒される。
「さっ、サヤ⁉︎」
「ええから、寝るの!」
強引に膝枕。
想定外のことに、呆気にとられる俺を覗き込むみたいに見下ろしてくる、上下が反対のサヤの顔。
影になっているけれど、その表情が心配そうに眉を寄せていて、どうしてそんな表情をしているのだろうと、そう思ったら……。
「……今一人になるんはあかんの。せやから、ハインさんは私に、休ませて来いって、言うたんやろ?」
静かな口調でそう言って、俺の頬を両手で包み込む。
「レイが苦しいなっとるの、ハインさんが分からんわけ、ないんやから。せやし、大人しいしとき」
……苦しい?
「なっとるやろ?
レイがあれこれ理由つけて、私に絡もうとしたり、離れようとしたり……そういうチグハグなことする時は、気持ちがグラグラして不安になってる時や、苦しいなってる時やろ」
そう断言され、呆然とサヤを見上げた。
「いい加減、何度も見てきてるんやから、私かて分かるで?」
優しく微笑んで、俺の顔にかかる髪を、サヤの細い指が梳いて払う。
そうして、また俺の頬を包むみたいに手を添えて……。
「寂しいなっとる時、一人になるんはあかんの。
前にも言うたやろ? 寂しかったり、苦しかったりする時は、遠慮せんでええって。
レイが今、私に触れたかったんは、カタリーナさんのことで思い出してしもうた辛いこと……冷えてしまった気持ちを温めたいって、身体が欲したからやろ。せやったら、私は恋人なんやから……婚約者なんやから」
優しく、言い聞かせるようにそう言ってくれ、腰を折り曲げ、右の頬に啄む口づけをくれた。たった……たったそれだけのことなのに……何故か俺は、その細やかな口づけひとつで、心が軽くなったと感じたのだ……。今にも荒れ狂いそうだった気持ちが、萎んでいく……。
「それにレイは、我慢せんでええことを我慢してるんやで。なのにそんな、罪悪感なんか持たんでもええの」
「っ! ち、違うよ⁉︎ サヤだって、申し訳なく思う必要なんて、微塵も無いんだ。三年先を選んだのは俺で、俺が好きでそうしてるんだよ⁉︎」
俺に身を弄ばれたとしても、それはこの国の法では本来俺に許された、当然の権利なのだと、そう言われた気がして、慌てて違うと叫んだ。
この国の約束事なんてどうだって良い。俺はサヤの身体が欲しいんじゃない。サヤと繋がりたいのは、サヤが愛しいからだ。
だから、ただ欲望だけでそうしたくない、ちゃんと気持ちが伴う行為を行いたいわけで……! それにはサヤの気持ちこそが大切で……!
サヤと長く一緒にいたいから、三年先を選んだ。だけどそれだけじゃなく、サヤのご家族に対してだって、不誠実なことはしたくない。彼女が彼女の国で、成人するまで……親の庇護下を離れるまでを待つ。それが誠意だと思ったのだ。
会えないのは分かっている。だけど、ちゃんとご家族に、大切にすると、胸を張りたい。
「分かってる。そんな風に言うてくれるレイが、私に無理を強いるわけ、ないやんか。今までかて、ずっとそうやったやんか。
心配せんでも、レイは私を傷付けるようなことは、絶対しいひん。私がそれを、よく知っとる……。
せやから、別にええの。本当なら当然恋人に求める行為を、考えてしまうくらいのこと、当たり前やろ。それを、悪いことみたいに思わんでええ……」
そう言って、今度は逆の頬に、啄む口づけ……。
「私は、平気。何も怖くないから、こうしてるんやで」
最後に目元を、手で覆われた。
「眠るまでおるから。おやすみレイ」
正直、泣きそうだった。
だって、こんなに嬉しいことって、あって良いのか?
サヤの膝は、震えてなかった。目元を覆う手も、温かくて優しいまま……。
それは、彼女が俺を信頼してくれているということの表れで、不埒なことを考えた俺をも、恐れず受け入れてくれているということで、思考の中で貶められることにすら敏感で、体調を崩していまう彼女が、好きは気持ち悪いとまで言って泣いていたサヤが、俺ならば大丈夫と…………!
異世界に、たった一人迷い込んでしまった彼女にとって、この地で心底安らげる場所なんて、望むべくもなくて……、一生彼女は、孤独なのだ。俺がどれだけ愛し、大切だと思っていても、それが彼女の救いになることはないのだと、心のどこかで思ってきた。
俺には、彼女の孤独を、埋めてやることはできないのだと、そう思っていた……。
でもこれは、俺がサヤにとっての特別に、なれたと、いうことで……。少なくとも、サヤの抱えて来た大きな深い傷を、俺が、埋めてやれるかもしれないと、いうことで……。
愛を受け入れられないと泣いていた少女は、もう、いないと、いうことだった。
「……サヤ……」
この嬉しさ、愛しさを、どうにか伝えたくて、だけどそれを表す言葉が浮かばない。
目元を覆われ、見えない視界には、指の間から滲む淡い光だけ……。
でも触れたくて、手を挙げると、そこにするりと温もりが触れた。感触だけで、サヤの頬なのだと分かる……。
「……………………愛してる」
なんとか絞り出せたのは、なんの飾り毛もない、ありふれた言葉。
くすりと笑った音を、耳が拾った。そして温もりが手を離れた後、唇に柔らかい感触。
ただ触れただけのそれが、どんな口づけよりも甘く、芳しく、幸せで、嬉しい。うれしい……。
心が満たされるって、幸せだと感じるって、こういうことなのか……。
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