659 / 1,121
閑話 息子 6
しおりを挟む
「母を弔ってくれたのは、アーシュなんだな」
顔を伏せたままのアーシュに、俺はなんとかそう、言葉を絞り出した。
何も刻まれていない、ただの白い岩。これが母の墓前であると分かるのは、それをした本人だけだろう。
異母様はきっと、母を墓に収めることを、拒んだのだと思う。どこへなりと打ち捨てて来いと、そう命じた。
そしてそれを言い渡されたのは、きっとアーシュではない……。母の傍にいた者に、異母様がそんなことを命じるはずがないことくらい、俺にだって分かる。
「場所をここにしたのも、アーシュなんだな」
それをアーシュは、ありとあらゆる手段を講じ、なんとか掴み取ったのだ。そしてここに、葬った。
見つからないよう、細心の注意を払い、周到に振る舞い、守り抜いた。
きっとそれは危険な行為だったはずだ。自身の身の安全を考えたならば、するべきではなかった。
セイバーンの墓所の裏を選んだのも、母を一人きりにしないためなのだと分かる。
それだって、少なくない危険を伴っただろう。
その上でアーシュは、母の無念を晴らすため、手を尽くしてきてくれた。
「………………ありがとう」
その言葉しか、お前に伝えるべき言葉は無い。
「ありがとう。誰がお前を責めるものか。
母の死は、運が悪かっただけだ。アーシュのせいなんかじゃない。
父上だって、そう言ったはずだ。
でも、そんな言葉ではアーシュの心は救われない……そう思ったから……お前の願いを聞き入れることにしたのだと思う。
父上は俺に、本当はアーシュを手放したくないのだって言ったよ。でもお前の願いだからって……お前がそれでは苦しいならって、承知したんだ」
アーシュが俺を見て苦しんでいるのは、母の面影を追ってしまうからだと思っていた。
それならば、アーシュを解放してやるしかないと、俺も思った。
それしか、アーシュに俺がしてやれることは無いのだと。
だけど、こんな誤解が理由なら、そんなのは受け入れられない。
花束を左手に持ち替えて、俺は握力の弱い右手で、アーシュの手を取った。
ハインが鬱金香臭かったって、言うはずだよ……こんなに大きな花束……、用意していただなんて……。
「アーシュ……俺は母を知らない……。十六年ずっと避けてきた。母を知ることを拒んできた。だから分からない。
母は、今のアーシュを責めるような人だった?
あの手紙のせいでと、お前を責めるような、人だったの?」
そう言うと、アーシュは身を固めた。
俺は母を知らない。十六年避けてきた人だ。だけど……。
アーシュや他の皆が、死を悼んでくれた人だ……。ただの庶民であるのに、慕ってくれた。大切にしてくれた。そんな人だ。
「母は、お前が自分を責めることを、喜んだろうか……」
「…………っ!」
堪らずアーシュは、顔を跳ね上げた。
だけど言葉が出てこない。違うと言いたいのだということは、苦しそうなその表情で分かる。
だけど、自分を許せないお前は、それを口にできないのだよな……。
それが分かったから、それで充分だと思った。
「アーシュ、教えてほしい。
母は、どんな人だった。何を喜んだ。
好物は? 苦手なものは? 身長は? 口癖は? 好きな色は? 好んだ場所は? 俺は、何一つ、知らないんだ……」
俺がずっと許さずに、責め続けてきた人だ。だから俺こそ、許されないんだ、本当は。
だけど……アーシュがそんな風に大切にしてくれた人なら、ちゃんと勇気を出して、会っていれば、分かり合えたかもしれない……。
お互いに、許し合えたかもしれない……。
「今まで全て、拒んできたから……本当に、何ひとつ、知らないんだ……。
だから、俺の知らない記憶を、分けてくれないか。こうしてまたにここで、一緒に母の記憶を、偲んでやってくれないか。
俺では、母と分かち合える記憶が少なすぎる。だけどお前がここにいてくれたら……母の記憶は、ここにある意味があると思う。
お前が守ってくれたんだ。俺がこんな風に考えられるようになるまでの時間を、残してくれた。
だから、お前は、自分を責める必要なんて、ひとつもない」
お前は母の、もう一人の息子なんだ。
俺と重ねていたかもしれないけれど、それだけじゃなかったと思う。
だからどうか、ここにいてほしい。母の骸が、寂しくないように。
「俺たちが揃ってここを訪れる方が、母は……きっと喜ぶ……だろう?」
そう聞くと、アーシュは歯を食いしばって、顔を伏せた。こらえきれなかった嗚咽が、微かに聞こえた。
その頭を右肩に抱き寄せて、俺はとりあえず、過ぎる時間を待った。
◆
「なんで、撤回を撤回しないんだ⁉︎」
「そんな都合の良いことが通るなどあってはならないからです」
後日…………。
結局騎士を辞したままのアーシュを前にしている。
いつものどこかツンツンとしたアーシュだ。その後方で、ジークが苦笑し、ユストがハラハラと状況を見守っている。
「誰が知っているわけでもないんだから、そんなことに拘る必要が、あるか⁉︎」
「あるに決まっているでしょう。人の目がどうこうなど、関係ありませんが」
「だけどこの前、残ってくれるって言った!」
「言っておりません」
「夏にまた、あそこに一緒に行くって確約取ったぞ俺は⁉︎」
そう言い机にダンッ! と、拳を振り下ろしたら、ものすごい険悪な顔でチッと舌打ちするアーシュ。
そうしてしばらくお互い睨み合っていたのだけど……。
「はいはい、じゃあ騎士以外で良いんじゃないですかぁ?
幸い、レイ様は人材不足ですから、武官でも文官でも従者でも、好きに選んでいただけば良いのでは?
まぁ、能力があるの前提ですけども」
机に向かって書類仕事を片付けていたマルが、こちらに視線もやらないでそんな風に投げやりに言う。
するとすかさずオブシズが挙手。
「賛成。武官候補、まだ見つかっていないのでとても有り難い」
「え、でもさ、アーシュなら文官じゃないか? そもそも偽装傭兵団の時だって頭脳担当だったのに」
「両方できるならもう従者で良いンじゃねぇの?」
窓辺でつまらなそうに外を見ていたジェイドまで、そんな風に横槍を入れてくる。
とりあえずここに残ることが大前提で話を進められてしまったアーシュは、なんとも形容し難い、苦渋に満ちた顔。
「……ひとつ、伝え忘れておりましたが……」
そんな俺たちにアーシュは、最後の切り札とばかりに今まで伏せていたことを、口にした。
「私は、オゼロ傘下、ダウィア子爵家の者です。私を抱えるということは、身中に虫を飼うも同義。
戴冠式で、私がセイバーンにいることも知られましたし、彼方から必ず私に手が伸びるでしょうが、宜しいのですか?」
「そんなこと、言われるまでもなく知ってますよ」
サラッとマルが当然のことであるように口を挟む。
まぁ、俺が知らなくってもマルは知ってるよね……。絶対に調べてるし。その上でアーシュに害は無いって思うから、好きに使えって口を挟んできたのだろうし。
「それを言っちゃうとバルカルセの名を捨ててるオブシズだって問題ありになっちゃいますしねぇ」
バルカルセもオゼロ傘下であるそうだ。それにはオブシズも苦笑。
「まぁ、抱える子爵家の多い家ですからね……」
「僕としては、貴方がダウィアに戻ってセイバーンのことをあれこれ口にされるより、ここに残っていただける方が良いんですよ。
それにねぇ。レイ様、持っても良いとなってから、関わったが最後、全部懐に入れていく人になっちゃったんで、なんかもう、今更?
どうせ戻っても、あれこれ理由をつけて関わり続けようとするんでしょうし。
あっちに戻られちゃうと、そこ取り継ぐの僕の仕事になっちゃいそうなんですよねぇ」
大変面倒くさいです。と、マル。
そしてアーシュも嫌そうな視線を俺に向けてくる……。
「そんなわけなんで、じゃあもう文官でお願いします。貴族相手の応対できる人材必要なんで丁度良かった。
クロード様お一人を使い倒すわけにも行きませんしねぇ」
「えっ⁉︎ ズルくないか⁉︎ なんでも良いって言ったのに!」
「最適なのは文官かと。北の出身者は腹の探り合い得意ですから。苦情対応任せられるととても有り難いですねぇ。
で、早く決めちゃわないと、こっちで勝手に進めますけどどうします?」
逃がさないよ? と、黒い笑みを浮かべるマル。
それで結局アーシュはというと、長考に耽った結果、逃れられないという結論に達した様子で、苦渋に満ちた顔から「文官」と、搾り出した。
顔を伏せたままのアーシュに、俺はなんとかそう、言葉を絞り出した。
何も刻まれていない、ただの白い岩。これが母の墓前であると分かるのは、それをした本人だけだろう。
異母様はきっと、母を墓に収めることを、拒んだのだと思う。どこへなりと打ち捨てて来いと、そう命じた。
そしてそれを言い渡されたのは、きっとアーシュではない……。母の傍にいた者に、異母様がそんなことを命じるはずがないことくらい、俺にだって分かる。
「場所をここにしたのも、アーシュなんだな」
それをアーシュは、ありとあらゆる手段を講じ、なんとか掴み取ったのだ。そしてここに、葬った。
見つからないよう、細心の注意を払い、周到に振る舞い、守り抜いた。
きっとそれは危険な行為だったはずだ。自身の身の安全を考えたならば、するべきではなかった。
セイバーンの墓所の裏を選んだのも、母を一人きりにしないためなのだと分かる。
それだって、少なくない危険を伴っただろう。
その上でアーシュは、母の無念を晴らすため、手を尽くしてきてくれた。
「………………ありがとう」
その言葉しか、お前に伝えるべき言葉は無い。
「ありがとう。誰がお前を責めるものか。
母の死は、運が悪かっただけだ。アーシュのせいなんかじゃない。
父上だって、そう言ったはずだ。
でも、そんな言葉ではアーシュの心は救われない……そう思ったから……お前の願いを聞き入れることにしたのだと思う。
父上は俺に、本当はアーシュを手放したくないのだって言ったよ。でもお前の願いだからって……お前がそれでは苦しいならって、承知したんだ」
アーシュが俺を見て苦しんでいるのは、母の面影を追ってしまうからだと思っていた。
それならば、アーシュを解放してやるしかないと、俺も思った。
それしか、アーシュに俺がしてやれることは無いのだと。
だけど、こんな誤解が理由なら、そんなのは受け入れられない。
花束を左手に持ち替えて、俺は握力の弱い右手で、アーシュの手を取った。
ハインが鬱金香臭かったって、言うはずだよ……こんなに大きな花束……、用意していただなんて……。
「アーシュ……俺は母を知らない……。十六年ずっと避けてきた。母を知ることを拒んできた。だから分からない。
母は、今のアーシュを責めるような人だった?
あの手紙のせいでと、お前を責めるような、人だったの?」
そう言うと、アーシュは身を固めた。
俺は母を知らない。十六年避けてきた人だ。だけど……。
アーシュや他の皆が、死を悼んでくれた人だ……。ただの庶民であるのに、慕ってくれた。大切にしてくれた。そんな人だ。
「母は、お前が自分を責めることを、喜んだろうか……」
「…………っ!」
堪らずアーシュは、顔を跳ね上げた。
だけど言葉が出てこない。違うと言いたいのだということは、苦しそうなその表情で分かる。
だけど、自分を許せないお前は、それを口にできないのだよな……。
それが分かったから、それで充分だと思った。
「アーシュ、教えてほしい。
母は、どんな人だった。何を喜んだ。
好物は? 苦手なものは? 身長は? 口癖は? 好きな色は? 好んだ場所は? 俺は、何一つ、知らないんだ……」
俺がずっと許さずに、責め続けてきた人だ。だから俺こそ、許されないんだ、本当は。
だけど……アーシュがそんな風に大切にしてくれた人なら、ちゃんと勇気を出して、会っていれば、分かり合えたかもしれない……。
お互いに、許し合えたかもしれない……。
「今まで全て、拒んできたから……本当に、何ひとつ、知らないんだ……。
だから、俺の知らない記憶を、分けてくれないか。こうしてまたにここで、一緒に母の記憶を、偲んでやってくれないか。
俺では、母と分かち合える記憶が少なすぎる。だけどお前がここにいてくれたら……母の記憶は、ここにある意味があると思う。
お前が守ってくれたんだ。俺がこんな風に考えられるようになるまでの時間を、残してくれた。
だから、お前は、自分を責める必要なんて、ひとつもない」
お前は母の、もう一人の息子なんだ。
俺と重ねていたかもしれないけれど、それだけじゃなかったと思う。
だからどうか、ここにいてほしい。母の骸が、寂しくないように。
「俺たちが揃ってここを訪れる方が、母は……きっと喜ぶ……だろう?」
そう聞くと、アーシュは歯を食いしばって、顔を伏せた。こらえきれなかった嗚咽が、微かに聞こえた。
その頭を右肩に抱き寄せて、俺はとりあえず、過ぎる時間を待った。
◆
「なんで、撤回を撤回しないんだ⁉︎」
「そんな都合の良いことが通るなどあってはならないからです」
後日…………。
結局騎士を辞したままのアーシュを前にしている。
いつものどこかツンツンとしたアーシュだ。その後方で、ジークが苦笑し、ユストがハラハラと状況を見守っている。
「誰が知っているわけでもないんだから、そんなことに拘る必要が、あるか⁉︎」
「あるに決まっているでしょう。人の目がどうこうなど、関係ありませんが」
「だけどこの前、残ってくれるって言った!」
「言っておりません」
「夏にまた、あそこに一緒に行くって確約取ったぞ俺は⁉︎」
そう言い机にダンッ! と、拳を振り下ろしたら、ものすごい険悪な顔でチッと舌打ちするアーシュ。
そうしてしばらくお互い睨み合っていたのだけど……。
「はいはい、じゃあ騎士以外で良いんじゃないですかぁ?
幸い、レイ様は人材不足ですから、武官でも文官でも従者でも、好きに選んでいただけば良いのでは?
まぁ、能力があるの前提ですけども」
机に向かって書類仕事を片付けていたマルが、こちらに視線もやらないでそんな風に投げやりに言う。
するとすかさずオブシズが挙手。
「賛成。武官候補、まだ見つかっていないのでとても有り難い」
「え、でもさ、アーシュなら文官じゃないか? そもそも偽装傭兵団の時だって頭脳担当だったのに」
「両方できるならもう従者で良いンじゃねぇの?」
窓辺でつまらなそうに外を見ていたジェイドまで、そんな風に横槍を入れてくる。
とりあえずここに残ることが大前提で話を進められてしまったアーシュは、なんとも形容し難い、苦渋に満ちた顔。
「……ひとつ、伝え忘れておりましたが……」
そんな俺たちにアーシュは、最後の切り札とばかりに今まで伏せていたことを、口にした。
「私は、オゼロ傘下、ダウィア子爵家の者です。私を抱えるということは、身中に虫を飼うも同義。
戴冠式で、私がセイバーンにいることも知られましたし、彼方から必ず私に手が伸びるでしょうが、宜しいのですか?」
「そんなこと、言われるまでもなく知ってますよ」
サラッとマルが当然のことであるように口を挟む。
まぁ、俺が知らなくってもマルは知ってるよね……。絶対に調べてるし。その上でアーシュに害は無いって思うから、好きに使えって口を挟んできたのだろうし。
「それを言っちゃうとバルカルセの名を捨ててるオブシズだって問題ありになっちゃいますしねぇ」
バルカルセもオゼロ傘下であるそうだ。それにはオブシズも苦笑。
「まぁ、抱える子爵家の多い家ですからね……」
「僕としては、貴方がダウィアに戻ってセイバーンのことをあれこれ口にされるより、ここに残っていただける方が良いんですよ。
それにねぇ。レイ様、持っても良いとなってから、関わったが最後、全部懐に入れていく人になっちゃったんで、なんかもう、今更?
どうせ戻っても、あれこれ理由をつけて関わり続けようとするんでしょうし。
あっちに戻られちゃうと、そこ取り継ぐの僕の仕事になっちゃいそうなんですよねぇ」
大変面倒くさいです。と、マル。
そしてアーシュも嫌そうな視線を俺に向けてくる……。
「そんなわけなんで、じゃあもう文官でお願いします。貴族相手の応対できる人材必要なんで丁度良かった。
クロード様お一人を使い倒すわけにも行きませんしねぇ」
「えっ⁉︎ ズルくないか⁉︎ なんでも良いって言ったのに!」
「最適なのは文官かと。北の出身者は腹の探り合い得意ですから。苦情対応任せられるととても有り難いですねぇ。
で、早く決めちゃわないと、こっちで勝手に進めますけどどうします?」
逃がさないよ? と、黒い笑みを浮かべるマル。
それで結局アーシュはというと、長考に耽った結果、逃れられないという結論に達した様子で、苦渋に満ちた顔から「文官」と、搾り出した。
0
お気に入りに追加
836
あなたにおすすめの小説
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
距離を置きましょう? やったー喜んで! 物理的にですけど、良いですよね?
hazuki.mikado
恋愛
婚約者が私と距離を置きたいらしい。
待ってましたッ! 喜んで!
なんなら物理的な距離でも良いですよ?
乗り気じゃない婚約をヒロインに押し付けて逃げる気満々の公爵令嬢は悪役令嬢でしかも転生者。
あれ? どうしてこうなった?
頑張って断罪劇から逃げたつもりだったけど、先に待ち構えていた隣りの家のお兄さんにあっさり捕まってでろでろに溺愛されちゃう中身アラサー女子のお話し。
×××
取扱説明事項〜▲▲▲
作者は誤字脱字変換ミスと投稿ミスを繰り返すという老眼鏡とハズキルーペが手放せない(老)人です(~ ̄³ ̄)~マジでミスをやらかしますが生暖かく見守って頂けると有り難いです(_ _)お気に入り登録や感想、動く栞、以前は無かった♡機能。そして有り難いことに動画の視聴。ついでに誤字脱字報告という皆様の愛(老人介護)がモチベアップの燃料です(人*´∀`)。*゜+
皆様の愛を真摯に受け止めております(_ _)←多分。
9/18 HOT女性1位獲得シマシタ。応援ありがとうございますッヽ(*゚ー゚*)ノ
運命の番?棄てたのは貴方です
ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。
番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。
※自己設定満載ですので気を付けてください。
※性描写はないですが、一線を越える個所もあります
※多少の残酷表現あります。
以上2点からセルフレイティング
運命の番でも愛されなくて結構です
えみ
恋愛
30歳の誕生日を迎えた日、私は交通事故で死んでしまった。
ちょうどその日は、彼氏と最高の誕生日を迎える予定だったが…、車に轢かれる前に私が見たのは、彼氏が綺麗で若い女の子とキスしている姿だった。
今までの人生で浮気をされた回数は両手で数えるほど。男運がないと友達に言われ続けてもう30歳。
新しく生まれ変わったら、もう恋愛はしたくないと思ったけれど…、気が付いたら地下室の魔法陣の上に寝ていた。身体は死ぬ直前のまま、生まれ変わることなく、別の世界で30歳から再スタートすることになった。
と思ったら、この世界は魔法や獣人がいる世界で、「運命の番」というものもあるようで…
「運命の番」というものがあるのなら、浮気されることなく愛されると思っていた。
最後の恋愛だと思ってもう少し頑張ってみよう。
相手が誰であっても愛し愛される関係を築いていきたいと思っていた。
それなのに、まさか相手が…、年下ショタっ子王子!?
これは犯罪になりませんか!?
心に傷がある臆病アラサー女子と、好きな子に素直になれないショタ王子のほのぼの恋愛ストーリー…の予定です。
難しい文章は書けませんので、頭からっぽにして読んでみてください。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる